66 / 164
18
しおりを挟むまだ恥ずかしいのか、玲は手で顔を覆ったままだ。
秋也は、その手を優しくはずすと、玲の頬に軽くキスをした。
「もう、いいから。俺は怒ってない」
「……ホント?」
拓斗はそんな二人の様子に、呆れた。
(秋也ぁ。お前どこまでも、玲に甘い男だな!)
そこで、口の端をニヤリと上げた。
「でもまぁ、悪だくみのお仕置きはしねえとな」
へっへっへっ、と妙な声を立てて笑う拓斗が不気味だ。
「考えてる。拓斗が何か、変なコト考えてる!」
玲は、秋也にすがりついた。
怯える玲をニンマリと眺め、拓斗は煙草を灰皿に押し付けた。
「とりあえずぅ。秋也、先にヤッてろ。我慢も限界だろ?」
「お前は、どうするんだ?」
「へっへっへっ。俺はぁ、ちょいと準備があるからよ」
ひらり、と片手をあげると、拓斗は寝室から出て行った。
煙草の煙は、まだ室内に残っている。
しかし、それが消えてしまう前に、秋也は玲を強く抱きしめた。
体が火照って、ひどく気が急いているのだ。
正直、すぐにでも玲に突き立て、ぶちまけてしまいたい。
だが、ギリギリのところで我慢した。
「秋也、ごめんなさい。本当に、ごめんなさい」
そんな秋也に激しく愛撫されながら、玲が切れ切れに囁いている。
「いいんだ。気にしてない」
秋也はそう返事をしたが、心ここにあらず、と言った現状だった。
0
あなたにおすすめの小説
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
壁乳
リリーブルー
BL
ご来店ありがとうございます。ここは、壁越しに、触れ合える店。
最初は乳首から。指名を繰り返すと、徐々に、エリアが拡大していきます。
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。
じれじれラブコメディー。
4年ぶりに続きを書きました!更新していくのでよろしくお願いします。
(挿絵byリリーブルー)
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
恋した君は、嘘のキミ──それでも、好きにならずにいられなかった──
めがねあざらし
BL
【毎日21:30頃更新/全40話予定】
大学生の朝倉陸は、友人に誘われ訪れたホストクラブで、完璧な男「レオン」と出会う。
男にときめくなんてありえない――そう思いながらも、その甘さに惹かれてしまう。
一方、大学では冷静で少し意地悪な優等生・桐嶋奏真と犬猿の仲。
陸は知らなかった。レオンと桐嶋奏真が同一人物だとは──。
優しい檻に囚われて ―俺のことを好きすぎる彼らから逃げられません―
無玄々
BL
「俺たちから、逃げられると思う?」
卑屈な少年・織理は、三人の男から同時に告白されてしまう。
一人は必死で熱く重い男、一人は常に包んでくれる優しい先輩、一人は「嫌い」と言いながら離れない奇妙な奴。
選べない織理に押し付けられる彼らの恋情――それは優しくも逃げられない檻のようで。
本作は織理と三人の関係性を描いた短編集です。
愛か、束縛か――その境界線の上で揺れる、執着ハーレムBL。
※この作品は『記憶を失うほどに【https://www.alphapolis.co.jp/novel/364672311/155993505】』のハーレムパロディです。本編未読でも雰囲気は伝わりますが、キャラクターの背景は本編を読むとさらに楽しめます。
※本作は織理受けのハーレム形式です。
※一部描写にてそれ以外のカプとも取れるような関係性・心理描写がありますが、明確なカップリング意図はありません。が、ご注意ください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる