アルス・アマトリア ~三角関係? だけど僕たち幸せです!~

大波小波

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 二人のカッコ悪い姿をふふっと笑い、玲はいたずらっぽくウィンクした。
「もう、とっくに5分過ぎてるんだけど?」
 そして、我に返った拓斗と秋也に、甘えた声をかけてきた。
「僕、リゾットとパエリアの両方、食べたいな。作ってくれる? 拓斗ぉ」
「喜んで作らせていただきます!」
「僕、食後にはプレミアムアイスが食べたいな。買ってくれる? 秋也ぁ」
「100個でも200個でも買ってきます!」
 よろしくね、と微笑んだ後、玲は腕を二人の方へと伸ばし、指先を妖しくくねらせた。
「じゃあ、その前に僕を食べてくれるかな?」
「いただきます!」
「感謝感激です!」
 叫び声を上げ、拓斗と秋也は玲に躍りかかった。
 はぁはぁと息を荒げ、むさぼるように体中にキスの雨を降らせる。
 そんな二人を受け止め、受け入れながら、玲はクスクス笑い声を立てた。
「二人とも、まだ子どもだねぇ」
 そして優しく、その頭を撫でた。
「あぁん! もぅ、ちゃんとお行儀よく食べてよぉ」
 玲の甘い嬌声は、薄いドアを挟んだ廊下に漏れている。
 それを聞きながら、福田はファイルで自分の頭を軽く叩いた。
「どうやら、玲の方が一枚も二枚も上手だね」
 彼らは、まだ若い。
 だからこそ、こんな失敗を繰り返しながら成長していくのだろう。
「だけど、この三人なら。年を取っても、こんな調子じゃないのかね!?」
 今回は、玲に免じて許してあげよう。
 病室を後に廊下を歩きながら、福田は豪快に笑った。
 

 
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