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しおりを挟むだけど、と杏はうつむき加減で告白した。
「真さんに、フェラしてあげたいんですけど。恥ずかしくて」
「それもそうだね」
なにせ、ほんの最近までは純潔だったという杏だ。
そんな子が、突然フェラは壁が高いだろう。
「そうだ。あのクリスマスパーティーが採用されたら、思いきって北條さんにフェラしてあげたら?」
「パーティーで、ですか!?」
「途中で、そっと抜けるんだよ。個室に入ってしまえば、後は二人きりだ」
「僕、できるでしょうか」
大丈夫、と詩央は微笑んだ。
「杏くん、北條さんを愛してあげて。思いきり、悦ばせてあげて」
それは、杏くんにしかできないことだから。
そんな言葉を、詩央は杏に贈った。
「頑張ってみます、僕」
「その意気だよ」
詩央は、耳の赤くなった杏を微笑ましく見た。
正直、真のことはまだ好きだ。
だけど、杏のこともまた大好きなのだ。
(この二人の幸せを、願わずにはいられないな)
カフェのBGMは、クリスマスソングに変わっている。
真と杏、素敵なクリスマスを過ごせますように、と詩央は胸を温めた。
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