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日常編 温泉街
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「あぁああ~、これが温泉かぁー。くぅー身体に染み渡るぜー」
「ジェネシスよ。お前、俺よりおっさん臭いセリフを言うなって」
女性陣が温泉から上ってきたんで、交代で俺たちは温泉に来て浸かっていた。
「わふぅうう(はぁ~、温かい。でも、硫黄の匂いで鼻がフガフガしますけど)」
風呂が大好物になったハクが居残り残留して、浴槽の中で犬かきしてプカプカと浮きながらウロウロとしている。
アクセルリオン神と邂逅した際、ハクの本体(?)が女性であることを確認したが、今は狼の姿のままなので一緒に入ることにしていた。
「それにしてもこんな温かい湯が勝手に地中から湧いてくるとはな……」
「打ち身、擦り傷、慢性疲労、胃腸の不調の改善に効くと書いてありますねー。うぅ、オレも長く馬車に乗って腰がいってーすからね。よくもんどこ」
湯に浸かりながら腰が痛むのか、ジェネシスは腰の辺りを揉んでいた。
まだ、十代のはずだが、やってることがおっさん臭い。
とはいえ、ジェネシスもこの数か月間で冒険者としての身体が出来上がってきていて、出会った時のような線の細さは消え、たくましさがでてきていた。
「お前もちったあ、冒険者らしくなってきたな。剣も振れるようになってきたし、動きも見えるようになってきたしな」
おっさん臭く腰を揉んでいるジェネシスの背中をピシャリと叩いて褒めてやる。
実際ところ、剣士としても中堅どころの腕にくらいにまでは成長していた。
「オレは一流の冒険者になるんで、こんな程度の腕で終わる気はないっすよ」
「お前なぁ……。仮にも王様だろ……。修行期間を終えたら国政を見るべき人材なんだから剣はほどほどでいいだろ」
「ダメっすよ。何かで一流になれない男が国を動かす男になんてなれないっしょー。オレは姉上がグレイズさんの子供産むまで中継ぎとはいえ、キッチリと国を固めておかないといけないっすからね」
ジェネシスは姉であるメラニアと俺との間に出来た子に国を譲る気満々でいるようだ。
が、しかし、そんなことはさせないつもりである。
メラニアも政治には関りたくないと言っているし、俺自身もまっぴらごめんなので、ジェネシスには嫁をとってもらい子孫繁栄を託さねばならない。
「そういえば、お前も王都に戻ったら身を固めろって言われると思うぞ。特にメラニアからなー」
「え!? い、嫌っすよ。オレ、ほらまだ修行中だし、グレイズさんみたくおっさんじゃなくて若いし、それにオレは貴族令嬢見てると頭がクラクラする体質だし無理っス」
「遠慮するな。メラニアも貴族の付き合いは少ないから、相手はサイアス宰相に見繕ってもらえばいいだろ。とびきり毒の強い嫁が勧められると思うぞ」
俺は普段から結婚のことを弄るジェネシスに対し、意地悪を言ってやった。
「ぜって―、嫌っす! あのサイアスのクソジジイがそれこそ喜んでオレを殺す算段しますって!」
「あー、だったらモーラッド一族のヨシュアが一族の娘っ子を側室にとか言ってたな」
「え!? あ、ヨシュアのとこっすかー。たしかに可愛い子多いしなぁ。側室かー。ちょっと考えちゃうかもしれないっすねー」
護衛としてジェネシスが一族ごと召し抱えたヨシュアのところのモーラッド一族は、暗殺者一族だったこともあり、女性は男性の懐に入るため見目の良い子がいっぱい集まっている。
モーラッド一族は常に影のように護衛の者が付き従い、ヨシュア自身は王都とブラックミルズを行き来してサイアスの動向を監視していた。
「おっと、その気があるようだな。ヨシュア、ジェネシスは脈ありだぞー」
その瞬間、浴室の奥から黒装束に身を包んだヨシュアが姿を現していた。
「グレイズ殿、ジェネシス様への推薦ありがとうございます。こちらで人選は終えておりますので、ジェネシス様をしばらくの間お借りいたします」
「え!? あ、ちょっとヨシュア? グレイズさん? ちょっとーーー!!」
ヨシュアが頭を下げると、浴槽に浸かっていた全裸のジェネシスを担ぎ出し駆け去っていった。
すでにヨシュアの手によって、別室を取ってあるはずだ。
まぁ、そこにヨシュアの人選した子たちが居るんだと思うな。
だまし討ちのようだが悪く思うなよ、ジェネシス。
「わふぅう(ジェネシスさんも今晩で陥落ですかねー。彼もまだ若いですからねー)」
「だろうな。それもまた国のために良いことだと思うぞ」
ジェネシスが連れ去られた先を見て、俺はふぅと一息吐いた。
「わふぅうう(グレイズ殿はご自分のことを心配した方がいいですよ)」
「なんでだ。俺は別に大丈夫だと思うぞ」
ハクの問いかけを浴槽でまったりとして聞き流していたら、扉が急に開いていた。
「ジェネシスよ。お前、俺よりおっさん臭いセリフを言うなって」
女性陣が温泉から上ってきたんで、交代で俺たちは温泉に来て浸かっていた。
「わふぅうう(はぁ~、温かい。でも、硫黄の匂いで鼻がフガフガしますけど)」
風呂が大好物になったハクが居残り残留して、浴槽の中で犬かきしてプカプカと浮きながらウロウロとしている。
アクセルリオン神と邂逅した際、ハクの本体(?)が女性であることを確認したが、今は狼の姿のままなので一緒に入ることにしていた。
「それにしてもこんな温かい湯が勝手に地中から湧いてくるとはな……」
「打ち身、擦り傷、慢性疲労、胃腸の不調の改善に効くと書いてありますねー。うぅ、オレも長く馬車に乗って腰がいってーすからね。よくもんどこ」
湯に浸かりながら腰が痛むのか、ジェネシスは腰の辺りを揉んでいた。
まだ、十代のはずだが、やってることがおっさん臭い。
とはいえ、ジェネシスもこの数か月間で冒険者としての身体が出来上がってきていて、出会った時のような線の細さは消え、たくましさがでてきていた。
「お前もちったあ、冒険者らしくなってきたな。剣も振れるようになってきたし、動きも見えるようになってきたしな」
おっさん臭く腰を揉んでいるジェネシスの背中をピシャリと叩いて褒めてやる。
実際ところ、剣士としても中堅どころの腕にくらいにまでは成長していた。
「オレは一流の冒険者になるんで、こんな程度の腕で終わる気はないっすよ」
「お前なぁ……。仮にも王様だろ……。修行期間を終えたら国政を見るべき人材なんだから剣はほどほどでいいだろ」
「ダメっすよ。何かで一流になれない男が国を動かす男になんてなれないっしょー。オレは姉上がグレイズさんの子供産むまで中継ぎとはいえ、キッチリと国を固めておかないといけないっすからね」
ジェネシスは姉であるメラニアと俺との間に出来た子に国を譲る気満々でいるようだ。
が、しかし、そんなことはさせないつもりである。
メラニアも政治には関りたくないと言っているし、俺自身もまっぴらごめんなので、ジェネシスには嫁をとってもらい子孫繁栄を託さねばならない。
「そういえば、お前も王都に戻ったら身を固めろって言われると思うぞ。特にメラニアからなー」
「え!? い、嫌っすよ。オレ、ほらまだ修行中だし、グレイズさんみたくおっさんじゃなくて若いし、それにオレは貴族令嬢見てると頭がクラクラする体質だし無理っス」
「遠慮するな。メラニアも貴族の付き合いは少ないから、相手はサイアス宰相に見繕ってもらえばいいだろ。とびきり毒の強い嫁が勧められると思うぞ」
俺は普段から結婚のことを弄るジェネシスに対し、意地悪を言ってやった。
「ぜって―、嫌っす! あのサイアスのクソジジイがそれこそ喜んでオレを殺す算段しますって!」
「あー、だったらモーラッド一族のヨシュアが一族の娘っ子を側室にとか言ってたな」
「え!? あ、ヨシュアのとこっすかー。たしかに可愛い子多いしなぁ。側室かー。ちょっと考えちゃうかもしれないっすねー」
護衛としてジェネシスが一族ごと召し抱えたヨシュアのところのモーラッド一族は、暗殺者一族だったこともあり、女性は男性の懐に入るため見目の良い子がいっぱい集まっている。
モーラッド一族は常に影のように護衛の者が付き従い、ヨシュア自身は王都とブラックミルズを行き来してサイアスの動向を監視していた。
「おっと、その気があるようだな。ヨシュア、ジェネシスは脈ありだぞー」
その瞬間、浴室の奥から黒装束に身を包んだヨシュアが姿を現していた。
「グレイズ殿、ジェネシス様への推薦ありがとうございます。こちらで人選は終えておりますので、ジェネシス様をしばらくの間お借りいたします」
「え!? あ、ちょっとヨシュア? グレイズさん? ちょっとーーー!!」
ヨシュアが頭を下げると、浴槽に浸かっていた全裸のジェネシスを担ぎ出し駆け去っていった。
すでにヨシュアの手によって、別室を取ってあるはずだ。
まぁ、そこにヨシュアの人選した子たちが居るんだと思うな。
だまし討ちのようだが悪く思うなよ、ジェネシス。
「わふぅう(ジェネシスさんも今晩で陥落ですかねー。彼もまだ若いですからねー)」
「だろうな。それもまた国のために良いことだと思うぞ」
ジェネシスが連れ去られた先を見て、俺はふぅと一息吐いた。
「わふぅうう(グレイズ殿はご自分のことを心配した方がいいですよ)」
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ハクの問いかけを浴槽でまったりとして聞き流していたら、扉が急に開いていた。
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