俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~

シンギョウ ガク

文字の大きさ
1 / 81

第1話 終わらない仕事

しおりを挟む

 俺は明日見 碧あすみ あおい


 日本の企業に勤める、社畜5年生の28歳、独身だ。


 学生時代はそれこそ一日中オンラインゲームに明け暮れた廃人ゲーマーだったが、今は仕事に追われてずいぶんとご無沙汰だった。


 感染症のおかげで、数年前には夢物語だったリモート勤務が当たり前になった今のご時世。


 在宅勤務での月のサビ残100時間など少ないくらい。


 勤怠管理は改竄だらけで給料も増えず、労基署が入れば一発で会社が潰れるレベルだ。


 俺が勤める会社は――いわゆる、超ブラック企業というやつである。


「ふぅ、マジで終わんねぇ……。誰だよ、こんな無茶な納期で仕事とってきたやつ。あーマジ、クソ案件だわ」


 時刻は深夜二時すぎ。


 灰色のスエットに、足つぼを押してくれるサンダルを履きながら、自宅の机に座ってリモートで会社のサーバーに繋いでいるPCで仕事をしている。


 いつものごとく1人でやるにはおかしい作業量なわけだが……。


 無能な営業担当者にぶーたれながら、プレゼン用の資料を作っていると、PCの画面が突然切り替わった。


 モニターには、ゲームのログイン画面っぽいページが表示され、そこにこう書かれている。


―――――――――――――――――――――――――

 異世界ウィンダミアで、ストレスフリーな冒険者生活を送ってみませんか?


 今ならなんと初心者優遇キャンペーン中! 『SSR確定ガチャ』付きとなっております!

――――――――――――――――――――――――――


「ん? ……何だこれ。ゲームの勧誘か?」


 ただでさえ仕事で人生が圧し潰されそうなのに、ゲームする時間なんか捻出できねぇっての。


 でも、久しぶりにオンラインゲームとかやりてぇな……。


 時間を忘れてのめり込んだ学生時代を思い出しちまったぜ。


 って、こんなのに時間を取られる暇はなかった。


 削除ボタンはどこだ? ない、見当たらないぞ。


 明日の朝までにプレゼン用の資料を作らないといけないのに……。


「ちっ、なんだコレ。社内クラウド経由で勧誘してくるって怪しさ全開だろ!?」


 消えない表示にイラついた俺は、間違ってクリックを押してしまった。


「やっば、クリックしちまった。ウィルスとかだったらマジでめんどくせー」


 クリックすると、画面が再び切り替わる。


―――――――――――――――――――――――――――

 召喚ご承諾ありがとうございます!


 ようこそ、異世界ウィンダミアへ!


 すぐにご召喚準備を開始します! 

――――――――――――――――――――――――――


 お、おいなんだコレ! キャンセルできねぇぞ!


 モニター映し出された文字に慌てた俺はキャンセルを試みた。


 だが、キャンセルできそうなボタンは一向に見つからない。


 くっそ、プレゼン資料の保存してねえが、怪しいプログラムに乗っ取られる前に電源落とすしかねぇ。


 仕方なしに保存してないプレゼン資料をあきらめ、強制的に電源の再起動をかけた。


 その瞬間、俺の視界は真っ白な光に包まれ始める。


 ―――立ち眩み? 睡眠不足だとはおもってたが……なんでこんな時に――


 そこで俺の意識はプツリと途切れた。
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す

名無し
ファンタジー
 パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。

レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない

あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ

高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。 タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。 ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。 本編完結済み。 外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

処理中です...