俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~

シンギョウ ガク

文字の大きさ
30 / 81

第30話 犯罪者チェック

しおりを挟む

「探索者登録ありがとうございます! まずは―――って、リアリー様、何からでしたっけ?」


「登録前にこちらでステータスのチェックをさせてもらい、犯罪歴の有無を確認。犯罪歴ありの場合はお引き取り、なしなら本登録に進む」


「あ! そうでした! 研修が終わってからずっとギルド職員の仕事してなかったんで忘れてました!」


 だ、大丈夫かな? ちゃんと登録してもらえるんだろうか……。


 それにギルド職員の仕事をしたことがないって――どういうこと?


 わたわたと登録の準備を進めるウェンリーに一抹の不安を感じつつも、準備が整うのを待つ。


「お、お待たせしました! まずは、犯罪歴の確認をさせてもらいますね。こちらに手のひらを当ててください」


 黒くて四角い板みたいだけど、なんか淡い光も発してるし、大きさもスマホみたいだな。


 手をひらを当てろと言うことだけど、これでいいのか?


 スマホみたいな黒い板に触れると、淡い光が緑色の変化する。


「はい、ありがとうございます。犯罪歴なしですね。そちらの方もよろしくお願いします」


「承知しました。これでよろしいでしょうか?」


 問題なく俺と同じ緑色になったな。


 基本的にどういう状況になると犯罪者扱いになるんだろうか?


「1つ質問がありますが、犯罪者と認定される場合はどういった状況でしょうか? 我が主は幼少期から山奥で修行を重ねており世間に疎い御方ですので、ギルド職員の方からご説明をして頂けると助かります。わたしも説明を致しましたが認識が違っている可能性もありますし」


 アスターシア、ナイス、質問!


 犯罪を犯すつもりはないが、知らないうちに犯罪者になったら困るので、聞いておきたかったところだ。


 質問してくれたアスターシアに視線を送り、感謝の意志を伝えると、彼女はニコリとほほ笑む。


「ひゃ、ひゃい! 犯罪歴のことですね。えーっと、えーっと」


 質問されたウェンリーが、困った顔でリアリーさんを見た。


 きっと研修は受けたのだが、覚えていないのだろう。


 リアリーさんが、苦笑いをして代わりに説明を始める。


「この世界の住民に関して犯罪歴を付与できる機関は3つ。統一ダンジョン協会、探索者ギルド、国家の治安部門。統一ダンジョン協会は全ての住民に対し、犯罪歴を付与。探索者ギルドは探索者登録した者のみ。国家の治安部門はその国の住民のみとなっているわ」


 ふむ、統一ダンジョン協会と探索者ギルドの権限は、国家を超えのか。


 統一ダンジョン協会と探索者ギルドは、相当強い権限をもった機関ってことだ。


「犯罪歴が付くのは、各機関が犯罪事案を把握して懸賞金をかけた場合ね。さきほどヴェルデ君が触った犯罪者照合機に登録されている場合は赤く光るわ。犯罪として処罰される行為は、窃盗、殺人、放火、探索者同士の諍いごと、各国家が定める違法行為、『渡り人』である場合、特性を使った犯罪行為とかかしらね」


『渡り人』であると、速攻で犯罪者扱いかよ……。


 俺はステータス改ざんの力で別人になってるから、チェックをすり抜けられたってことか。


 マジで俺が『渡り人』だってバレて、犯罪者として登録されたら生きていけなくなるな。


 ヴェルデ・アヴニールとして、ひっそりと真面目に探索者生活に勤しまないと。


「あと国によっては街の出入りだけで確認される場合もあるからね。このクルリ魔導王国は探索者や旅商人を優遇するから確認してないけど」


 なるほど、出入りの管理は国よって違うのか。


 他の国に移動することもあるだろうし、気を付けておかないとな。


「リアリーさん、分かりやすい説明ありがとう」


「こちらこそ、ウェンリーの手際が悪くて申し訳ないわね。ほら、ウェンリー本登録まで進めて」


「は、はい! で、ではこちらに手を」


 ウェンリーが先ほどよりも大きな黒い板を、新たにこちらへ差し出した。


 大きさ的にタブレットくらいだが、犯罪者照合機と同じく淡い光をまとっているようだ。


「今から本登録前のステータスのチェックを行います。これはヴェルデ様が、どのような特性を持っているのかを確認し、探索者名簿に登録するための確認となっております」


「あのステータスによっては、登録できない場合ってあるのかい?」


 俺が質問すると、ウェンリーの視線が左右に泳ぐ。


 これは、また忘れてるパターンか。


 隣のリアリーさんをチラ見したウェンリーだったが、ハッとした顔をすると口を開く。
 

「ええっと、ありません。どんな特性や能力でも犯罪歴がない方は探索者として登録ができるようになっております。はい、そうなってます!」


 どうやら自分で思い出せたようだ。


 本人も頑張っているんで、仕事の不手際を責めるつもりは起きてこない。


「返答ありがとう。俺が登録できるか不安だったからね。探索者になれないと食い扶持がないわけだし」


「ひゃ、ひゃい! お役に立てて光栄です! で、では黒い板に触れてもらえますか!」


「ああ、これでいいかな?」


 黒い板に触れると、目の前に見慣れたステータスウィンドウが浮かんだ。


 ――――――――――――――――――――――――

 ヴェルデ・アヴニール 人族 男性 LV15

 特性:魔法使い 剣術使い

 戦技スキル:ソードスラッシュ 連撃 連続斬り キック

 魔法:ファイア アイス ヒーリングライト ウィンド プロテクションシールド ストーンブラスト

 装備:鋼鉄の短剣 幻影の指輪

 賞罰:なし

 ―――――――――――――――――――――――――


 ステータスウィンドウを目にしたウェンリーが、目丸くして固まった。
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す

名無し
ファンタジー
 パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。

レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない

あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ

高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。 タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。 ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。 本編完結済み。 外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

処理中です...