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第38話 ダンジョン攻略褒賞
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「転移ゲートが開いたようだ」
宝箱が消え、ダンジョンのボス部屋から脱出するための光の柱が立ち昇る。
光の柱の出現ととも首から下げていたタグペンダントが光を放った。
「これで、依頼達成ってことでいいんだよね?」
「ええ、リアリーさんが依頼達成時には、タグペンダントが光を放つと言ってましたし、問題ないかと」
ダンジョンも不思議な空間だけど、このタグペンダントや、世界各地の探索者ギルドで犯罪者チェック、探索者登録をしていく技術とかって明らかにファンタジー世界にそぐわないシステムなんだよなぁ。
そういった技術とかって『渡り人』の影響があるんだろうか?
それに、『渡り人』がこの地で亡くなった話は聞いたが、帰還した者はいるんだろうか?
まだまだこの世界で生き延びるためには、知らなきゃいけないことがいっぱいありそうだ。
「とりあえず、草木の迷路型のGランクダンジョンは依頼達成ってことで外に出ようか」
「はい、そういたしましょう」
「ガチャ、行くよ」
おやつを爆食いして、そのまま地面に丸まって眠っていたガチャに声をかける。
声に反応してスクっと起き上がると、周囲を見ながらゆっくりとレバーを回した。
まだ、寝ぼけてるな……。
「ガチャ、置いてっちゃうぞ。ほら、こっち。おやつも食べすぎだから歩いて」
俺の方に向いたガチャは覚醒したのか、トトトと足もとに駆け寄ってくる。
そのまま歩いて光の柱まで行き、みんなで中に飛び込むと、転移ゲートを抜けて外に出た。
「まだ、お昼前ですね。ダンジョンの探索を続けますか?」
確かにまだ街に帰るには早い時間だよな。
Gランクのダンジョンなら、そう苦戦することもないと思われるのでもう一つくらいやってもいいと思う。
また隠蔽された宝箱あるかもしれないし。
「そうだな。もう一つくらい探索しても大丈夫そうだし行こう。ダンジョンの位置を確認するから支給されてる地図を見せてくれ」
「はい、どうぞ」
アスターシアが差し出してくれた新たなダンジョンの位置を示した地図の中から、地図スキルで映し出した踏破地域のマップを照合する。
この洞窟型Gランクダンジョンは、未踏破地域内だけど、地形的な繋がりでだいたいの位置は掴めた。
かなり近い位置にあるし、ここを探索するとしよう。
「この洞窟型Gランクダンジョンにしよう。こっちに行けばあるはず」
「はい、ガチャ様、出発しますよー」
飛んでいる蝶を追う遊びを始めたガチャに、アスターシアが声かけると急いで駆け戻ってくる。
俺たちは次のダンジョンに向かって歩き出した。
「あったな。目印の崖の近くの大岩」
「ありましたね。依頼書には、つい最近発生したダンジョンだという注記がされてますね。さっき攻略した草木の迷路型のやつよりも構造が複雑化してないかと思います」
そう言えばリアリーさんが、ダンジョンの進化とかって話をチラリとしてたな。
この異世界ウィンダミアに満ちる魔素が、一定の場所に高濃度で溜まると発生するのが、ダンジョンだって話だ。
魔素が濃い場所ほど、内部構造が複雑で罠が多く、魔物も強く、報酬のランクが高いダンジョンが発生するらしい。
発生後は周囲の魔素をさらに取り込み、より複雑で強力な魔物を増やして、探索者の探索を阻むそうだ。
高濃度の場所の進化速度は早いらしく、『オッサムの森』はクルリ魔導王国内で一番魔素が高い場所であるため、高ランクダンジョン攻略で一攫千金を目指す探索者が集まっていると聞かされた。
そのダンジョン進化は魔素の薄いところでも起きる。
もちろん高濃度の比べれば、進化の度合いはかなりゆっくりであるらしい。
さっき攻略した草木の迷路型は、発生してからかなりの期間、探索されずに放置されたもので、前にダンジョン内を確認するため入った探索者が残した地図と違い、少しだけ成長していた。
で、今から入るのは、いわゆる生まれたてのダンジョンってやつ。
ダンジョン内の地図も添付されているが、ほぼ一本道でボス部屋に行く。
「生まれたてのダンジョンであったとしても、油断なく行こう」
「はい、そうですね。気を引き締めます」
武器を引き抜くと俺が先頭で、洞窟型ダンジョンに侵入していく。
中に入ると、暗かったため、アスターシアに光明のランタンを照らしてもらう。
すぐにボス部屋とおぼしき、少し広くなった空間に出た。
「本当にできたてホヤホヤのダンジョンだったんだな」
「ですね。ゴブリンがボスモンスターになってるみたいですし……」
ゴブリンが俺たちの侵入に気付き、叫び声を上げ襲いかかってくる。
俺はすれ違いざまに斬撃を放ち、一撃でゴブリンを絶命させた。
宝箱が出現するのと同時に、光の玉がガチャとアスターシアに向かい飛んでいく。
光の玉を吸収したガチャの身体から金色コインが1枚零れ落ちた。
はぁ!? 金色コインがまた落ちた!? ゴブリン1体で?
「あ、あの? この金色コインってそんなに簡単に落ちるんですか?」
「いや、ゴブリンを1体倒したくらいじゃ落ちないはずだが……なんで落ちた?」
そう言えばさっきのダンジョンでもボス討伐で1枚出してたよな……。
俺はずっとLVアップの際に、金色コインが落ちるのかと思ってたが――。
実はLVアップ以外の時でも金色コインが落ちるってオチか?
となると、ボス討伐を果たし、ダンジョン攻略を完遂するともらえるって線が有力だが。
「ガチャ、実はダンジョン攻略完遂でもコイン落ちるってことはないよな?」
「あ! ボス討伐によるダンジョン攻略の完遂! さっきもそれでコインが落ちたとヴェルデ様は考えたのですね!」
「ああ、さっきと今で共通するのは、ボス討伐後に金色コインが排出されたってことだからな」
チラリとガチャに視線を送ると、『え? え? なんの話ですか? 分からないです?』と言いたげに首を傾げているが、どことなく焦った様子が見える。
ふふふ、ガチャは嘘が吐けないようだな。
まだ他にも生まれたてのダンジョンの依頼はある。
そこのボスを討伐してダンジョン攻略して金色コインが零れ落ちれば、俺の推測は当たりだったということになるのだよ。
「ガチャ、もう一個ダンジョン行こうか」
ニンマリと笑みを浮かべた俺は、とぼけているガチャを抱え上げわしゃわしと身体を撫でる。
はぁー可愛いな。お前が相棒でよかったぞ! はぁー、いい子だ!
「ヴェルデ様、では次のダンジョンとかはこれがいいのでは?」
アスターシアが差し出した依頼書の内容を見て、発生したてなのを確認した。
「ああ、そこにしよう」
その後、討伐褒賞の宝箱から出た魔石を取り、転移ゲートがくぐると、もう一つ別の場所にある生まれたてのダンジョンを攻略した結果。
俺の推測は当たっており、ボス討伐によるダンジョン攻略褒賞として、金色コインがガチャの身体から排出されたことを確認できた。
最初のダンジョンでボスを討伐した際、大量のコインが出たのは、LVアップ分もあったが、何枚かはボス討伐によるダンジョン攻略褒賞だったことが発覚した。
宝箱が消え、ダンジョンのボス部屋から脱出するための光の柱が立ち昇る。
光の柱の出現ととも首から下げていたタグペンダントが光を放った。
「これで、依頼達成ってことでいいんだよね?」
「ええ、リアリーさんが依頼達成時には、タグペンダントが光を放つと言ってましたし、問題ないかと」
ダンジョンも不思議な空間だけど、このタグペンダントや、世界各地の探索者ギルドで犯罪者チェック、探索者登録をしていく技術とかって明らかにファンタジー世界にそぐわないシステムなんだよなぁ。
そういった技術とかって『渡り人』の影響があるんだろうか?
それに、『渡り人』がこの地で亡くなった話は聞いたが、帰還した者はいるんだろうか?
まだまだこの世界で生き延びるためには、知らなきゃいけないことがいっぱいありそうだ。
「とりあえず、草木の迷路型のGランクダンジョンは依頼達成ってことで外に出ようか」
「はい、そういたしましょう」
「ガチャ、行くよ」
おやつを爆食いして、そのまま地面に丸まって眠っていたガチャに声をかける。
声に反応してスクっと起き上がると、周囲を見ながらゆっくりとレバーを回した。
まだ、寝ぼけてるな……。
「ガチャ、置いてっちゃうぞ。ほら、こっち。おやつも食べすぎだから歩いて」
俺の方に向いたガチャは覚醒したのか、トトトと足もとに駆け寄ってくる。
そのまま歩いて光の柱まで行き、みんなで中に飛び込むと、転移ゲートを抜けて外に出た。
「まだ、お昼前ですね。ダンジョンの探索を続けますか?」
確かにまだ街に帰るには早い時間だよな。
Gランクのダンジョンなら、そう苦戦することもないと思われるのでもう一つくらいやってもいいと思う。
また隠蔽された宝箱あるかもしれないし。
「そうだな。もう一つくらい探索しても大丈夫そうだし行こう。ダンジョンの位置を確認するから支給されてる地図を見せてくれ」
「はい、どうぞ」
アスターシアが差し出してくれた新たなダンジョンの位置を示した地図の中から、地図スキルで映し出した踏破地域のマップを照合する。
この洞窟型Gランクダンジョンは、未踏破地域内だけど、地形的な繋がりでだいたいの位置は掴めた。
かなり近い位置にあるし、ここを探索するとしよう。
「この洞窟型Gランクダンジョンにしよう。こっちに行けばあるはず」
「はい、ガチャ様、出発しますよー」
飛んでいる蝶を追う遊びを始めたガチャに、アスターシアが声かけると急いで駆け戻ってくる。
俺たちは次のダンジョンに向かって歩き出した。
「あったな。目印の崖の近くの大岩」
「ありましたね。依頼書には、つい最近発生したダンジョンだという注記がされてますね。さっき攻略した草木の迷路型のやつよりも構造が複雑化してないかと思います」
そう言えばリアリーさんが、ダンジョンの進化とかって話をチラリとしてたな。
この異世界ウィンダミアに満ちる魔素が、一定の場所に高濃度で溜まると発生するのが、ダンジョンだって話だ。
魔素が濃い場所ほど、内部構造が複雑で罠が多く、魔物も強く、報酬のランクが高いダンジョンが発生するらしい。
発生後は周囲の魔素をさらに取り込み、より複雑で強力な魔物を増やして、探索者の探索を阻むそうだ。
高濃度の場所の進化速度は早いらしく、『オッサムの森』はクルリ魔導王国内で一番魔素が高い場所であるため、高ランクダンジョン攻略で一攫千金を目指す探索者が集まっていると聞かされた。
そのダンジョン進化は魔素の薄いところでも起きる。
もちろん高濃度の比べれば、進化の度合いはかなりゆっくりであるらしい。
さっき攻略した草木の迷路型は、発生してからかなりの期間、探索されずに放置されたもので、前にダンジョン内を確認するため入った探索者が残した地図と違い、少しだけ成長していた。
で、今から入るのは、いわゆる生まれたてのダンジョンってやつ。
ダンジョン内の地図も添付されているが、ほぼ一本道でボス部屋に行く。
「生まれたてのダンジョンであったとしても、油断なく行こう」
「はい、そうですね。気を引き締めます」
武器を引き抜くと俺が先頭で、洞窟型ダンジョンに侵入していく。
中に入ると、暗かったため、アスターシアに光明のランタンを照らしてもらう。
すぐにボス部屋とおぼしき、少し広くなった空間に出た。
「本当にできたてホヤホヤのダンジョンだったんだな」
「ですね。ゴブリンがボスモンスターになってるみたいですし……」
ゴブリンが俺たちの侵入に気付き、叫び声を上げ襲いかかってくる。
俺はすれ違いざまに斬撃を放ち、一撃でゴブリンを絶命させた。
宝箱が出現するのと同時に、光の玉がガチャとアスターシアに向かい飛んでいく。
光の玉を吸収したガチャの身体から金色コインが1枚零れ落ちた。
はぁ!? 金色コインがまた落ちた!? ゴブリン1体で?
「あ、あの? この金色コインってそんなに簡単に落ちるんですか?」
「いや、ゴブリンを1体倒したくらいじゃ落ちないはずだが……なんで落ちた?」
そう言えばさっきのダンジョンでもボス討伐で1枚出してたよな……。
俺はずっとLVアップの際に、金色コインが落ちるのかと思ってたが――。
実はLVアップ以外の時でも金色コインが落ちるってオチか?
となると、ボス討伐を果たし、ダンジョン攻略を完遂するともらえるって線が有力だが。
「ガチャ、実はダンジョン攻略完遂でもコイン落ちるってことはないよな?」
「あ! ボス討伐によるダンジョン攻略の完遂! さっきもそれでコインが落ちたとヴェルデ様は考えたのですね!」
「ああ、さっきと今で共通するのは、ボス討伐後に金色コインが排出されたってことだからな」
チラリとガチャに視線を送ると、『え? え? なんの話ですか? 分からないです?』と言いたげに首を傾げているが、どことなく焦った様子が見える。
ふふふ、ガチャは嘘が吐けないようだな。
まだ他にも生まれたてのダンジョンの依頼はある。
そこのボスを討伐してダンジョン攻略して金色コインが零れ落ちれば、俺の推測は当たりだったということになるのだよ。
「ガチャ、もう一個ダンジョン行こうか」
ニンマリと笑みを浮かべた俺は、とぼけているガチャを抱え上げわしゃわしと身体を撫でる。
はぁー可愛いな。お前が相棒でよかったぞ! はぁー、いい子だ!
「ヴェルデ様、では次のダンジョンとかはこれがいいのでは?」
アスターシアが差し出した依頼書の内容を見て、発生したてなのを確認した。
「ああ、そこにしよう」
その後、討伐褒賞の宝箱から出た魔石を取り、転移ゲートがくぐると、もう一つ別の場所にある生まれたてのダンジョンを攻略した結果。
俺の推測は当たっており、ボス討伐によるダンジョン攻略褒賞として、金色コインがガチャの身体から排出されたことを確認できた。
最初のダンジョンでボスを討伐した際、大量のコインが出たのは、LVアップ分もあったが、何枚かはボス討伐によるダンジョン攻略褒賞だったことが発覚した。
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