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2 山育ち、ダンジョンに潜る
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俺、草埜コウジは山育ちの人間だ。
幼い頃に両親を亡くし、爺ちゃんと婆ちゃんに引き取られて以来ずっと山で生活してきた。
しかし、俺は爺ちゃんや婆ちゃんと違って一応は普通の人間だ。
いつまでも山で暮らしてばかりもいられない。
何より俺自身、外の世界というやつを一度は経験してみたかったのだ。
まぁ、一番の理由は山で俺に勝てるヤツが爺ちゃんしかいなくなって。
修行が捗らなくなっていたからなんだけど。
それだったら社会という奴に一度身をおいて、いろいろなことを経験するのも手だと婆ちゃんに言われた。
結果、外の世界で人間として生活している鴉天狗の姉さんの家に、居候することと相成ったわけだ。
そしたらまぁ、外の世界は聞いていた話とずいぶん違っていた。
ダンジョンとやらが世界中にできて、探索者とやらがそこに日常的に潜っている……と。
鴉天狗の姉さんは人をからかうのが大好きだから、敢えて俺に何も教えなかったのだ。
最初降りてきた時は、婆ちゃんの言っている内容と全然違って驚いたものである。
まぁ、一番驚いたのはスマホなんだけど。
あの小さな板一枚で、生活のほとんどがなんとかなるのは凄まじい話だ。
とにかく、俺はあの後受付のお姉さんに何度も「加護薬は飲んだほうがいい」と言われたものの、そういうときのために俺はある人から封筒を預かっている。
困ったことがあったらコレを渡せと、その人――俺がお世話になっている鴉天狗の姉さんは言っていた。
おそらく、このことを想定していたのだろう。
受付のお姉さんに封筒を渡して、中を確認してもらう。
すると受付のお姉さんは、凄い驚いた用意な表情をしてから、受付の奥に飛び込んでいった。
それから数分、俺はダンジョンを探索する許可が降りた。
さすが鴉天狗の姉さん、底の知れなさは爺ちゃんや婆ちゃん以上だ。
とはいえ、加護薬は最初の一本は支給されるものらしい。
二本目以降は自腹とのことだが、お値段がずいぶん高いから一本目は貰っておいたほうがいいとのこと。
なるほど確かにと思ったので、とりあえず加護薬はアイテム倉庫に入れておいた。
アイテム倉庫に入れられるアイテムは、ダンジョンで手に入れたものに限るそうだが、荷物にならないというのは本当にありがたい。
そういうわけで俺は、早速ダンジョンの『第一階層』とやらにやってきたのだ。
ダンジョンは地下へと潜っていくのが普通だそうだから、ここからどんどん数字が増えていくのだろうな。
俺のいる『東地区中央ダンジョン』というのは、現在『第十三階層』まで人の手が入っているそうで。
とりあえず、そこにたどり着くのが当面の目標だな。
まぁ、人生は長いのだしじっくり腰を据えてやっていこう。
第一階層には、お姉さんの言っていた通り様々な探索者が階層内を探索していた。
年齢層は下は十代にも届かないような子供から、上はどう考えても還暦を越えている老人など様々だ。
これも加護薬の力といったところか。
命の危険がなく、かつダンジョン内には宝箱なるものが存在しているそうで。
それを回収するのが彼らの目的。
なんというか、草むしりをして見返りに食材をもらうようなものか?
まぁ、小遣い稼ぎという言葉がピッタリ合うのだろう。
面白いのは、そういった探索者は軒並みプロテクターとやらをつけていて、腰には剣などの得物が携えられているというところか。
さすがは死なないとはいえ、戦場。
誰しも武装し身を固めているというのは好印象だ。
俺も、プロテクターとやらを身に着けてダンジョンに潜っている。
正直、俺の戦い方を考えれば必要ない装備なのだが、まぁ郷に入っては郷に従えというからな。
武器はつけていない、代わりに返り血が手につかないようグローブを借りた。
こういった「初期装備」とやらはダンジョン運営組織から借り受けることができるそうで、ありがたい限りだ。
「さて、モンスターとやらはいるかな?」
山ではさんざん妖獣を狩っていた俺だ、今更モンスターとやらでは驚かないが。
それにしたって、すごい話だ。
婆ちゃんが外で生きていた頃は、モンスターなんて空想上の架空の生物でしかなかったのに。
「お、見つけた」
のっそのっそと、水の塊がダンジョン内を闊歩している。
スライム、というらしい。
第一階層の探索者はモンスターを倒すためにダンジョンに潜っているわけではないそうだから、周囲には探索者が複数いるものの、誰も相手にしていない。
スライムの移動は非常に緩慢だから、歩いてでも逃げれるのだよな。
「まぁ、都合がいいことに変わりない。一手お相手願おう」
誰も倒さないなら、俺が倒しても構わないということだ。
俺は呼吸を整えて、構えを取る。
これが知性ある相手なら、挨拶の一つでもするのだが。
相手は知性なきモンスター、そこまでは必要ないだろう。
「お、あの兄ちゃんスライムと戦うらしいぞ」
「元気だなぁ」
周囲から声が聞こえてくる。
ここでは魔物と戦う探索者は少ないそうだが、いないわけではないらしい。
ちょうど出くわしたらいい見世物になるからか、周囲の探索者達が俺の方を見ていた。
中にはスマホを構えるものもいる。
あれ、危なくないか?
まぁ、遠巻きに呑気に見物している時点で今更か。
見られているということは、手の内を明かすべきではないということ。
俺は素直に、正面からスライムを叩き潰すことにした。
「……シッ!」
呼吸と共に、一息に踏み込んで拳を突き出す。
スライムは反応することもできないのか、そのまま拳を受けて――
勢いよく弾け飛んだ。
ばしゃあ、と。
周囲に水分が飛び散る。
こうなるかもしれないと、氣で軽く体を覆っていたからびしょ濡れになることは避けられたが。
……想像以上に脆かったな。
次からはもう少し加減しようと思った。
ところで――
「えぇ……」
「なにあれ……なんでこんな階層にあのレベルの探索者が……?」
――見物客がドン引きしているのだが、少しやりすぎただろうか。
幼い頃に両親を亡くし、爺ちゃんと婆ちゃんに引き取られて以来ずっと山で生活してきた。
しかし、俺は爺ちゃんや婆ちゃんと違って一応は普通の人間だ。
いつまでも山で暮らしてばかりもいられない。
何より俺自身、外の世界というやつを一度は経験してみたかったのだ。
まぁ、一番の理由は山で俺に勝てるヤツが爺ちゃんしかいなくなって。
修行が捗らなくなっていたからなんだけど。
それだったら社会という奴に一度身をおいて、いろいろなことを経験するのも手だと婆ちゃんに言われた。
結果、外の世界で人間として生活している鴉天狗の姉さんの家に、居候することと相成ったわけだ。
そしたらまぁ、外の世界は聞いていた話とずいぶん違っていた。
ダンジョンとやらが世界中にできて、探索者とやらがそこに日常的に潜っている……と。
鴉天狗の姉さんは人をからかうのが大好きだから、敢えて俺に何も教えなかったのだ。
最初降りてきた時は、婆ちゃんの言っている内容と全然違って驚いたものである。
まぁ、一番驚いたのはスマホなんだけど。
あの小さな板一枚で、生活のほとんどがなんとかなるのは凄まじい話だ。
とにかく、俺はあの後受付のお姉さんに何度も「加護薬は飲んだほうがいい」と言われたものの、そういうときのために俺はある人から封筒を預かっている。
困ったことがあったらコレを渡せと、その人――俺がお世話になっている鴉天狗の姉さんは言っていた。
おそらく、このことを想定していたのだろう。
受付のお姉さんに封筒を渡して、中を確認してもらう。
すると受付のお姉さんは、凄い驚いた用意な表情をしてから、受付の奥に飛び込んでいった。
それから数分、俺はダンジョンを探索する許可が降りた。
さすが鴉天狗の姉さん、底の知れなさは爺ちゃんや婆ちゃん以上だ。
とはいえ、加護薬は最初の一本は支給されるものらしい。
二本目以降は自腹とのことだが、お値段がずいぶん高いから一本目は貰っておいたほうがいいとのこと。
なるほど確かにと思ったので、とりあえず加護薬はアイテム倉庫に入れておいた。
アイテム倉庫に入れられるアイテムは、ダンジョンで手に入れたものに限るそうだが、荷物にならないというのは本当にありがたい。
そういうわけで俺は、早速ダンジョンの『第一階層』とやらにやってきたのだ。
ダンジョンは地下へと潜っていくのが普通だそうだから、ここからどんどん数字が増えていくのだろうな。
俺のいる『東地区中央ダンジョン』というのは、現在『第十三階層』まで人の手が入っているそうで。
とりあえず、そこにたどり着くのが当面の目標だな。
まぁ、人生は長いのだしじっくり腰を据えてやっていこう。
第一階層には、お姉さんの言っていた通り様々な探索者が階層内を探索していた。
年齢層は下は十代にも届かないような子供から、上はどう考えても還暦を越えている老人など様々だ。
これも加護薬の力といったところか。
命の危険がなく、かつダンジョン内には宝箱なるものが存在しているそうで。
それを回収するのが彼らの目的。
なんというか、草むしりをして見返りに食材をもらうようなものか?
まぁ、小遣い稼ぎという言葉がピッタリ合うのだろう。
面白いのは、そういった探索者は軒並みプロテクターとやらをつけていて、腰には剣などの得物が携えられているというところか。
さすがは死なないとはいえ、戦場。
誰しも武装し身を固めているというのは好印象だ。
俺も、プロテクターとやらを身に着けてダンジョンに潜っている。
正直、俺の戦い方を考えれば必要ない装備なのだが、まぁ郷に入っては郷に従えというからな。
武器はつけていない、代わりに返り血が手につかないようグローブを借りた。
こういった「初期装備」とやらはダンジョン運営組織から借り受けることができるそうで、ありがたい限りだ。
「さて、モンスターとやらはいるかな?」
山ではさんざん妖獣を狩っていた俺だ、今更モンスターとやらでは驚かないが。
それにしたって、すごい話だ。
婆ちゃんが外で生きていた頃は、モンスターなんて空想上の架空の生物でしかなかったのに。
「お、見つけた」
のっそのっそと、水の塊がダンジョン内を闊歩している。
スライム、というらしい。
第一階層の探索者はモンスターを倒すためにダンジョンに潜っているわけではないそうだから、周囲には探索者が複数いるものの、誰も相手にしていない。
スライムの移動は非常に緩慢だから、歩いてでも逃げれるのだよな。
「まぁ、都合がいいことに変わりない。一手お相手願おう」
誰も倒さないなら、俺が倒しても構わないということだ。
俺は呼吸を整えて、構えを取る。
これが知性ある相手なら、挨拶の一つでもするのだが。
相手は知性なきモンスター、そこまでは必要ないだろう。
「お、あの兄ちゃんスライムと戦うらしいぞ」
「元気だなぁ」
周囲から声が聞こえてくる。
ここでは魔物と戦う探索者は少ないそうだが、いないわけではないらしい。
ちょうど出くわしたらいい見世物になるからか、周囲の探索者達が俺の方を見ていた。
中にはスマホを構えるものもいる。
あれ、危なくないか?
まぁ、遠巻きに呑気に見物している時点で今更か。
見られているということは、手の内を明かすべきではないということ。
俺は素直に、正面からスライムを叩き潰すことにした。
「……シッ!」
呼吸と共に、一息に踏み込んで拳を突き出す。
スライムは反応することもできないのか、そのまま拳を受けて――
勢いよく弾け飛んだ。
ばしゃあ、と。
周囲に水分が飛び散る。
こうなるかもしれないと、氣で軽く体を覆っていたからびしょ濡れになることは避けられたが。
……想像以上に脆かったな。
次からはもう少し加減しようと思った。
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「えぇ……」
「なにあれ……なんでこんな階層にあのレベルの探索者が……?」
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