119 / 169
〇2章【波乱と温泉】
6節~〇〇な人~ 5
しおりを挟む
「はい、では二回戦に参りまーす!」
元気なスタッフの声が広場に響く。
その声に促されるように、次の参加者たちが壇上へと移動していった。
春の陽光が斜めから差し込み、汗ばむ空気の中で笑い声と拍手が交錯している。
背筋をピンと伸ばしたキリカの姿が見える。
肩に入った無駄な力、ぎこちない足取り。
その様子に、ヒロトは思わず吹き出しそうになった。
「おい、気負いすぎだろ」
ポン、と背中を軽く叩く。
途端にキリカの体がピクリと跳ね、うるんだ瞳で睨まれた。
「だ、だって、変なお題が出たらどうするんですかっ……!」
「んなもん、今から警戒しても仕方ないだろ。困ったら俺を連れてけばいい」
軽く言い放つその声に、キリカの肩が一瞬止まる。
驚いたように目を丸くして、それから慌てて視線を逸らした。
「……その言葉、あとから撤回させませんからね」
捨て台詞のように言い残し、裾を揺らして列に並ぶ。
少しだけ紅潮した耳が、ヒロトの視界の端に残った。
「大丈夫~? あんなカッコイイこと言っちゃって」
出番を終えた麻衣が、紙コップを手に実に楽しそうな顔で言った。
「どうするの、『愛する人』とか書かれてたら」
「……ウチの会社の連中も、さすがにそこまでアホじゃないだろ」
ヒロトがぼやいたその瞬間、背中にドンッと衝撃が走った。
「おい、中町! 前のゲームでミスったお前らの方が、お題が簡単じゃねーか!?」
声の主は倉本。息を弾ませ、顔を真っ赤にしながら現れた。
ヒロトはため息交じりに振り返る。
「いやぁ、圧巻だったよ。タイヤ抱えて走ってきたとき、会場めっちゃ沸いてたぞ」
「だろ!? 俺、あの瞬間、英雄扱いされてたもん!」
「でも結局ビリだったじゃねぇか」
「お題が悪い! 『丸いもの』って書かれてたら、タイヤ持ってくるだろ普通!」
どこが普通だ、と思いながらも、ヒロトは肩を震わせて笑った。
脳裏に、全身でタイヤを抱えながら必死に走る倉本の姿が蘇る。
あのときの観客のどよめきが、まだ耳に残っている気がした。
「は~あ、明坂ちゃん、『尊敬する先輩』とかで俺の手を引いてくれないかなぁ……」
「……『こうはなりたくない先輩』なら、ワンチャンあるかもな」
ヒロトが返すと、隣の麻衣もほぼ同時に吹き出した。
倉本が「ひどい!」と頭を抱える。
視線を壇上へ戻せば、そこには緊張をまとったキリカの姿。
手元のカードをぎゅっと掴む指先に、真面目さと不安が入り混じっていた。
「では、スタート!」
掛け声とともに、参加者たちが一斉にカードを裏返し、駆け出す。
だが――やはり、キリカだけは動かなかった。
眉間に皺を寄せ、視線はカードに釘付け。
みるみるうちに頬が赤くなり、困ったように顔を上げ、下げ、また上げる。
額のあたりにかすかな汗が浮かび、両手が行き場を失ってもじもじと動く。
「……あ~、もうっ!」
ついに腹を括ったように、キリカはカードを胸に抱え、壇上を降りた。
真っすぐこちらへ歩いてくるその勢いに、周囲の視線が集まる。
「えっ、えっ!? 明坂ちゃん、もしかして、俺っ!?」
倉本が期待に満ちた声を上げた瞬間――
キリカはそれを完全に無視して、ヒロトの服の裾をちょんと掴んだ。
「……先輩が言ったんですからね」
顔を上げずにそれだけ言うと、ぐいっと彼を引っ張っていく。
「中町っ……お前……お前ぇぇっ!!」
倉本の断末魔のような叫びが会場に響く。
「あらあら」と麻衣が笑いながら手を振り、空気は再び沸き立った。
「いやぁ、人気者ですね! さて、気になるお題は……『お兄ちゃんにしたい人』とかでしょうか?」
進行役の茶化すような声。
キリカはうつむき、両手でカードを隠すように持った。
「こ、これ……見せなきゃダメですか?」
「失格でもよければ、秘密にしておいてもらっても大丈夫でーす!」
無慈悲な言葉に、笑いを含んだざわめきが起こる。
キリカは小さく唇を噛み、やがて観念したように頷く。
そして、そっとカードを差し出した。
「お題は……おぉ、『この旅行で、一番話を聞いてほしい人』でした~! きゃ~!」
スタッフの声が響くと同時に、どよめきが広がる。
キリカは顔を覆い、ヒロトは「おいおい」と頭をかく。
「中町! ずるいぞ! 密会するつもりか!」
倉本の声だった。
いつも通りの大声と無駄な元気が、張りつめかけた空気を一気にほぐしていく。
わざとらしい叫びに、周囲からくすくすと笑いが漏れた。
その笑いの波に乗るように、しおりとちひろの声が飛ぶ。
「明坂ちゃーん、ちゃんとこの前のお礼、言わないとだもんねー!」
「倉本さんが変なこと言うから、みんな勘違いしちゃうでしょ!」
「え、俺のせい!?」
見事に飛び火した倉本が、両手を上げて抗議する。
そのコミカルな姿に、あちこちのテーブルで小さな笑いが広がった。
そんな空気の中で、誰かがぽつりと呟く。
「でもまぁ、あの二人、徹夜で資料仕上げたんだよな」
ヒロトとキリカが一晩かけてイチから資料を完成させたことは、すでに尾ひれがつき、社内でちょっとした逸話になっている。
麻衣が事前に根回ししていたおかげで、「なるほど、そういうことか」と皆が合点し、それ以上の詮索も、冷やかしもなく、自然と次のゲームへと流れていった。
「お疲れ様、明坂ちゃん」
麻衣が軽く肩を叩くと、キリカは小さく息を吐いた。
それを見て、麻衣は口の端を上げる。
そしてヒロトに向けて、ほんの一瞬だけ鋭い視線を送った。
――これ以上、変な勘違いをされないようにしてあげて。
そんな無言のメッセージ。
「はいはい」と頭を掻きながら、ヒロトは壇上へと上がった。
アクティビティもいよいよラスト。借り物競争を締めるのは、彼の役目だった。
「それでは――スタートです!」
合図と同時にカードを裏返す。
そこに書かれた一文を見た瞬間、ヒロトはほんの一拍だけ黙り込んだ。
そして、ゆっくりと会場を見渡す。
笑顔で見守る社員たち、興味津々に覗き込む女子チーム。
先ほどのキリカの一件で、どこかざわついた期待が漂っているのを感じながら、ヒロトは一度だけ小さく息をつき、壇上を降りた。
その足取りには、全く迷いを感じさせない。
まっすぐに、ある人物の前へと進み出る。
「……えっ!? わ、私ですかっ!?」
驚きの声が上がり、会場が一瞬ざわめく。
指名された本人――ちひろが目を丸くし、慌てて椅子から立ち上がった。
そのまま彼女を伴ってステージに戻ると、ヒロトはカードを掲げた。
淡い笑みを浮かべながら、はっきりと読み上げる。
「えー……『このゲームで負けたら、一番文句を言いそうなのは?』」
一拍の静寂のあと、会場中に爆笑が広がった。
「って、結局オチに使われただけじゃん!!」
両手を広げて叫ぶちひろの声に、また笑いが弾けた。
大げさに崩れ落ちる彼女の肩を、しおりとすみれが「よくやった!」と称えるように叩く。
ステージの上でヒロトが肩をすくめると、穏やかな陽射しの下で笑みがこぼれた。
その何気ない仕草に、場の空気がもう一度やわらかく揺れる。
そして――
「長い」と文句を言っていたゲームの喧騒さえ、今はどこか名残惜しいほどに温かく感じられていた。
元気なスタッフの声が広場に響く。
その声に促されるように、次の参加者たちが壇上へと移動していった。
春の陽光が斜めから差し込み、汗ばむ空気の中で笑い声と拍手が交錯している。
背筋をピンと伸ばしたキリカの姿が見える。
肩に入った無駄な力、ぎこちない足取り。
その様子に、ヒロトは思わず吹き出しそうになった。
「おい、気負いすぎだろ」
ポン、と背中を軽く叩く。
途端にキリカの体がピクリと跳ね、うるんだ瞳で睨まれた。
「だ、だって、変なお題が出たらどうするんですかっ……!」
「んなもん、今から警戒しても仕方ないだろ。困ったら俺を連れてけばいい」
軽く言い放つその声に、キリカの肩が一瞬止まる。
驚いたように目を丸くして、それから慌てて視線を逸らした。
「……その言葉、あとから撤回させませんからね」
捨て台詞のように言い残し、裾を揺らして列に並ぶ。
少しだけ紅潮した耳が、ヒロトの視界の端に残った。
「大丈夫~? あんなカッコイイこと言っちゃって」
出番を終えた麻衣が、紙コップを手に実に楽しそうな顔で言った。
「どうするの、『愛する人』とか書かれてたら」
「……ウチの会社の連中も、さすがにそこまでアホじゃないだろ」
ヒロトがぼやいたその瞬間、背中にドンッと衝撃が走った。
「おい、中町! 前のゲームでミスったお前らの方が、お題が簡単じゃねーか!?」
声の主は倉本。息を弾ませ、顔を真っ赤にしながら現れた。
ヒロトはため息交じりに振り返る。
「いやぁ、圧巻だったよ。タイヤ抱えて走ってきたとき、会場めっちゃ沸いてたぞ」
「だろ!? 俺、あの瞬間、英雄扱いされてたもん!」
「でも結局ビリだったじゃねぇか」
「お題が悪い! 『丸いもの』って書かれてたら、タイヤ持ってくるだろ普通!」
どこが普通だ、と思いながらも、ヒロトは肩を震わせて笑った。
脳裏に、全身でタイヤを抱えながら必死に走る倉本の姿が蘇る。
あのときの観客のどよめきが、まだ耳に残っている気がした。
「は~あ、明坂ちゃん、『尊敬する先輩』とかで俺の手を引いてくれないかなぁ……」
「……『こうはなりたくない先輩』なら、ワンチャンあるかもな」
ヒロトが返すと、隣の麻衣もほぼ同時に吹き出した。
倉本が「ひどい!」と頭を抱える。
視線を壇上へ戻せば、そこには緊張をまとったキリカの姿。
手元のカードをぎゅっと掴む指先に、真面目さと不安が入り混じっていた。
「では、スタート!」
掛け声とともに、参加者たちが一斉にカードを裏返し、駆け出す。
だが――やはり、キリカだけは動かなかった。
眉間に皺を寄せ、視線はカードに釘付け。
みるみるうちに頬が赤くなり、困ったように顔を上げ、下げ、また上げる。
額のあたりにかすかな汗が浮かび、両手が行き場を失ってもじもじと動く。
「……あ~、もうっ!」
ついに腹を括ったように、キリカはカードを胸に抱え、壇上を降りた。
真っすぐこちらへ歩いてくるその勢いに、周囲の視線が集まる。
「えっ、えっ!? 明坂ちゃん、もしかして、俺っ!?」
倉本が期待に満ちた声を上げた瞬間――
キリカはそれを完全に無視して、ヒロトの服の裾をちょんと掴んだ。
「……先輩が言ったんですからね」
顔を上げずにそれだけ言うと、ぐいっと彼を引っ張っていく。
「中町っ……お前……お前ぇぇっ!!」
倉本の断末魔のような叫びが会場に響く。
「あらあら」と麻衣が笑いながら手を振り、空気は再び沸き立った。
「いやぁ、人気者ですね! さて、気になるお題は……『お兄ちゃんにしたい人』とかでしょうか?」
進行役の茶化すような声。
キリカはうつむき、両手でカードを隠すように持った。
「こ、これ……見せなきゃダメですか?」
「失格でもよければ、秘密にしておいてもらっても大丈夫でーす!」
無慈悲な言葉に、笑いを含んだざわめきが起こる。
キリカは小さく唇を噛み、やがて観念したように頷く。
そして、そっとカードを差し出した。
「お題は……おぉ、『この旅行で、一番話を聞いてほしい人』でした~! きゃ~!」
スタッフの声が響くと同時に、どよめきが広がる。
キリカは顔を覆い、ヒロトは「おいおい」と頭をかく。
「中町! ずるいぞ! 密会するつもりか!」
倉本の声だった。
いつも通りの大声と無駄な元気が、張りつめかけた空気を一気にほぐしていく。
わざとらしい叫びに、周囲からくすくすと笑いが漏れた。
その笑いの波に乗るように、しおりとちひろの声が飛ぶ。
「明坂ちゃーん、ちゃんとこの前のお礼、言わないとだもんねー!」
「倉本さんが変なこと言うから、みんな勘違いしちゃうでしょ!」
「え、俺のせい!?」
見事に飛び火した倉本が、両手を上げて抗議する。
そのコミカルな姿に、あちこちのテーブルで小さな笑いが広がった。
そんな空気の中で、誰かがぽつりと呟く。
「でもまぁ、あの二人、徹夜で資料仕上げたんだよな」
ヒロトとキリカが一晩かけてイチから資料を完成させたことは、すでに尾ひれがつき、社内でちょっとした逸話になっている。
麻衣が事前に根回ししていたおかげで、「なるほど、そういうことか」と皆が合点し、それ以上の詮索も、冷やかしもなく、自然と次のゲームへと流れていった。
「お疲れ様、明坂ちゃん」
麻衣が軽く肩を叩くと、キリカは小さく息を吐いた。
それを見て、麻衣は口の端を上げる。
そしてヒロトに向けて、ほんの一瞬だけ鋭い視線を送った。
――これ以上、変な勘違いをされないようにしてあげて。
そんな無言のメッセージ。
「はいはい」と頭を掻きながら、ヒロトは壇上へと上がった。
アクティビティもいよいよラスト。借り物競争を締めるのは、彼の役目だった。
「それでは――スタートです!」
合図と同時にカードを裏返す。
そこに書かれた一文を見た瞬間、ヒロトはほんの一拍だけ黙り込んだ。
そして、ゆっくりと会場を見渡す。
笑顔で見守る社員たち、興味津々に覗き込む女子チーム。
先ほどのキリカの一件で、どこかざわついた期待が漂っているのを感じながら、ヒロトは一度だけ小さく息をつき、壇上を降りた。
その足取りには、全く迷いを感じさせない。
まっすぐに、ある人物の前へと進み出る。
「……えっ!? わ、私ですかっ!?」
驚きの声が上がり、会場が一瞬ざわめく。
指名された本人――ちひろが目を丸くし、慌てて椅子から立ち上がった。
そのまま彼女を伴ってステージに戻ると、ヒロトはカードを掲げた。
淡い笑みを浮かべながら、はっきりと読み上げる。
「えー……『このゲームで負けたら、一番文句を言いそうなのは?』」
一拍の静寂のあと、会場中に爆笑が広がった。
「って、結局オチに使われただけじゃん!!」
両手を広げて叫ぶちひろの声に、また笑いが弾けた。
大げさに崩れ落ちる彼女の肩を、しおりとすみれが「よくやった!」と称えるように叩く。
ステージの上でヒロトが肩をすくめると、穏やかな陽射しの下で笑みがこぼれた。
その何気ない仕草に、場の空気がもう一度やわらかく揺れる。
そして――
「長い」と文句を言っていたゲームの喧騒さえ、今はどこか名残惜しいほどに温かく感じられていた。
0
あなたにおすすめの小説
小さな恋のトライアングル
葉月 まい
恋愛
OL × 課長 × 保育園児
わちゃわちゃ・ラブラブ・バチバチの三角関係
人づき合いが苦手な真美は ある日近所の保育園から 男の子と手を繋いで現れた課長を見かけ 親子だと勘違いする 小さな男の子、岳を中心に 三人のちょっと不思議で ほんわか温かい 恋の三角関係が始まった
*✻:::✻*✻:::✻* 登場人物 *✻:::✻*✻:::✻*
望月 真美(25歳)… ITソリューション課 OL
五十嵐 潤(29歳)… ITソリューション課 課長
五十嵐 岳(4歳)… 潤の甥
おじさんは予防線にはなりません
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「俺はただの……ただのおじさんだ」
それは、私を完全に拒絶する言葉でした――。
4月から私が派遣された職場はとてもキラキラしたところだったけれど。
女性ばかりでギスギスしていて、上司は影が薄くて頼りにならない。
「おじさんでよかったら、いつでも相談に乗るから」
そう声をかけてくれたおじさんは唯一、頼れそうでした。
でもまさか、この人を好きになるなんて思ってもなかった。
さらにおじさんは、私の気持ちを知って遠ざける。
だから私は、私に好意を持ってくれている宗正さんと偽装恋愛することにした。
……おじさんに、前と同じように笑いかけてほしくて。
羽坂詩乃
24歳、派遣社員
地味で堅実
真面目
一生懸命で応援してあげたくなる感じ
×
池松和佳
38歳、アパレル総合商社レディースファッション部係長
気配り上手でLF部の良心
怒ると怖い
黒ラブ系眼鏡男子
ただし、既婚
×
宗正大河
28歳、アパレル総合商社LF部主任
可愛いのは実は計算?
でももしかして根は真面目?
ミニチュアダックス系男子
選ぶのはもちろん大河?
それとも禁断の恋に手を出すの……?
******
表紙
巴世里様
Twitter@parsley0129
******
毎日20:10更新
恋とキスは背伸びして
葉月 まい
恋愛
結城 美怜(24歳)…身長160㎝、平社員
成瀬 隼斗(33歳)…身長182㎝、本部長
年齢差 9歳
身長差 22㎝
役職 雲泥の差
この違い、恋愛には大きな壁?
そして同期の卓の存在
異性の親友は成立する?
数々の壁を乗り越え、結ばれるまでの
二人の恋の物語
出逢いがしらに恋をして 〜一目惚れした超イケメンが今日から上司になりました〜
泉南佳那
恋愛
高橋ひよりは25歳の会社員。
ある朝、遅刻寸前で乗った会社のエレベーターで見知らぬ男性とふたりになる。
モデルと見まごうほど超美形のその人は、その日、本社から移動してきた
ひよりの上司だった。
彼、宮沢ジュリアーノは29歳。日伊ハーフの気鋭のプロジェクト・マネージャー。
彼に一目惚れしたひよりだが、彼には本社重役の娘で会社で一番の美人、鈴木亜矢美の花婿候補との噂が……
ワケあり上司とヒミツの共有
咲良緋芽
恋愛
部署も違う、顔見知りでもない。
でも、社内で有名な津田部長。
ハンサム&クールな出で立ちが、
女子社員のハートを鷲掴みにしている。
接点なんて、何もない。
社内の廊下で、2、3度すれ違った位。
だから、
私が津田部長のヒミツを知ったのは、
偶然。
社内の誰も気が付いていないヒミツを
私は知ってしまった。
「どどど、どうしよう……!!」
私、美園江奈は、このヒミツを守れるの…?
〜仕事も恋愛もハードモード!?〜 ON/OFF♡オフィスワーカー
i.q
恋愛
切り替えギャップ鬼上司に翻弄されちゃうオフィスラブ☆
最悪な失恋をした主人公とONとOFFの切り替えが激しい鬼上司のオフィスラブストーリー♡
バリバリのキャリアウーマン街道一直線の爽やか属性女子【川瀬 陸】。そんな陸は突然彼氏から呼び出される。出向いた先には……彼氏と見知らぬ女が!? 酷い失恋をした陸。しかし、同じ職場の鬼課長の【榊】は失恋なんてお構いなし。傷が乾かぬうちに仕事はスーパーハードモード。その上、この鬼課長は————。
数年前に執筆して他サイトに投稿してあったお話(別タイトル。本文軽い修正あり)
先生
藤谷 郁
恋愛
薫は28歳の会社員。
町の絵画教室で、穏やかで優しい先生と出会い、恋をした。
ひとまわりも年上の島先生。独身で、恋人もいないと噂されている。
だけど薫は恋愛初心者。
どうすればいいのかわからなくて……
※他サイトに掲載した過去作品を転載(全年齢向けに改稿)
包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる