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39 アラベラ 1
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「レイツェルト、我が息子よ! よく戻った」
二人が入って行ったのは、ギーズの私室である。かつてヴァルカ長老の部屋であったが、今その主はいない。
ヴァルカは、あの一件以来、急速に老いこみ、近頃では会話すら覚束なくなっており、ザフェルの施療所がその身を預かっていると言う。
「おお、巫女姫殿も一緒であったか」
ギーズは、レイツェルトの後ろから入ってきたマリュリーサにも声をかけた。
朝食の後のくつろいだ格好である。今日はアラベラも一緒だった。親子で朝食をとっていたらしい。テーブルの上には茶が乗っている。
「レイ! おかえりなさい!」
「待て」
駆け出そうとしたアラベラは、父の腕により制止された。
「お父様?」
「アラベラ、控えろ。気持ちはわかるが、まずは挨拶を受けるのが主君たる者の勤めだ」
「……はい」
珍しい父の叱責を受け、アラベラはしゅんと肩を落とした。しかし、その目はやや潤んでレイツェルトを見つめている。
ギーズはテーブルを片付けさせると、ゆっくりと立ち上がり、二人にに向き直った。
平服とはいえ、その姿は王たる風格が滲み出ていた。しかし、レイツェルトはそれに押された風はない。彼はわずかに頭を下げて言った。
「レイツェルト・アルトゥーレ。ただいま帰参仕った。勝手に出奔いたし、申し訳もない」
「いや、そなたにも思うところがあったのだろうとは想像できる。だが心配したのだぞ」
「身に余るお言葉」
「だが、そなたのことだ。戦場に舞い戻り、残党やタイラスの行方を追っていたのだろうが」
「タイラスの行方はわからなかった。その件については後で報告する」
「相変わらず愛想のないことだ。そして……」
ギーズはマリュリーサに目を向けた。
「巫女姫殿。よく来てくださった」
ギーズはマリュリーサの前に進み出ると、片膝をついて頭を垂れた。
「巫女姫殿には、二度も命を長らえさせていただいた、深く御礼申し上げる。本当はすぐにでもお会いしたかった。しかし、巫女達に厳しく止められての。本復の邪魔になると主張されては、引き下がるより他はなかった。すまぬ」
「いいえ。顔をお上げくださいませ、ギーズ陛下。私は約束を果たしただけ」
マリュリーサはそっとギーズの肩に手を置いた。
「体ならこの通り、もう大丈夫です。ゆっくり静養させていただきましたので、なにも問題はありませぬ」
「しかし、お痩せになられた。髪の色も心なしか淡く……」
「そういうものなのです。陛下こそ、ご体調はどうですか?」
レイツェルトが何か言わんとする気配を察して、マリュリーサは朗らかに答えた。
「私こそ、大丈夫だ。ずっと悩まされ続けた胃の痛みもなく、食欲も大いにある。戦の疲れも抜けたようだ」
「それはようございました」
「ようやく礼を言うことができる。そして、あなたに報告があるのだ。本来ならば、重臣どもの前でなさねばならぬことではあるが、この男のたっての願いとあって、このような非公式の場となった。残念ではあるが、せめて最低限の体裁は整えよう。これへ!」
ギーズの声で隣室に控えていた事務官と書記官が入ってきた。
「これから私が申すこと、ここにいる者が申すこと全て公式文書として書き記せ。そなたたちが証人だ。良いな!」
「は!」
直ちに机と書紙が用意され、記録の準備が整う。
「まずは、巫女姫殿」
ギーズはおもむろに話し出した。
「はい」
「あなたとの約束を果たすため、私は、かの『石の薔薇』に使いをやった」
「……っ! まことでございますか?」
「前日、使者から鳩による伝信がもたらされた。それによると、以前あったはずの船着き場の洞窟は、現在塞がっており、島には上陸できなかったという」
「……」
マリュリーサは息を呑んだ。
「これがどう言うことなのかはまだわからない。島にはまだ人間がいるのか、いないのか、そして補給はどうしているのか。使者は今の所、それ以上調べようがないと報告してきた」
「……そう、なのですか」
声が震えている。
「だが、まだ諦めるには早い。近いうちに、もっと本格的な探索隊を派遣するほどに、それまで待っていて欲しい」
「わかりました……」
レイツェルトはその言葉を黙って聞いている。
「ありがとうございました、ギーズ陛下。あなたは今できることをしてくださいました」
「安心めされよ。必ず約束は果たすゆえに」
「はい」
「……うむ。それではもう一つの懸案事項であるが」
赤毛の王は、彫像のように佇む戦士に向かって言った。
「氷王レイツェルトよ。この度の南方諸国との戦でザフェルルが勝利を得たのは、そなたの働きによる所が大きい。よって、ザフェル国王、我ダーウィト・ギーズ・オー・ザフェルがここに褒賞を与える」
「……」
レイツェルトは長いまつ毛をやや伏せて、次の言葉を待っている。マリュリーサはその端正な横顔に胸の痛みを覚えた。
彼女にはギーズの次の言葉がわかっている。そしておそらく、レイツェルトも。
それは彼の主による最大限の感謝、そして最大級の願いなのだ。
逆らえるものではない。
ギーズは声を張る。
「レイツェルト・アルトゥーレ。我が娘アラベラを娶り、我が後継となりて、ザフェル統一国を継承せよ」
******
後10回程度で完結です。
Twitterにマリュリーサのイメージがあります。
https://twitter.com/punnyago
二人が入って行ったのは、ギーズの私室である。かつてヴァルカ長老の部屋であったが、今その主はいない。
ヴァルカは、あの一件以来、急速に老いこみ、近頃では会話すら覚束なくなっており、ザフェルの施療所がその身を預かっていると言う。
「おお、巫女姫殿も一緒であったか」
ギーズは、レイツェルトの後ろから入ってきたマリュリーサにも声をかけた。
朝食の後のくつろいだ格好である。今日はアラベラも一緒だった。親子で朝食をとっていたらしい。テーブルの上には茶が乗っている。
「レイ! おかえりなさい!」
「待て」
駆け出そうとしたアラベラは、父の腕により制止された。
「お父様?」
「アラベラ、控えろ。気持ちはわかるが、まずは挨拶を受けるのが主君たる者の勤めだ」
「……はい」
珍しい父の叱責を受け、アラベラはしゅんと肩を落とした。しかし、その目はやや潤んでレイツェルトを見つめている。
ギーズはテーブルを片付けさせると、ゆっくりと立ち上がり、二人にに向き直った。
平服とはいえ、その姿は王たる風格が滲み出ていた。しかし、レイツェルトはそれに押された風はない。彼はわずかに頭を下げて言った。
「レイツェルト・アルトゥーレ。ただいま帰参仕った。勝手に出奔いたし、申し訳もない」
「いや、そなたにも思うところがあったのだろうとは想像できる。だが心配したのだぞ」
「身に余るお言葉」
「だが、そなたのことだ。戦場に舞い戻り、残党やタイラスの行方を追っていたのだろうが」
「タイラスの行方はわからなかった。その件については後で報告する」
「相変わらず愛想のないことだ。そして……」
ギーズはマリュリーサに目を向けた。
「巫女姫殿。よく来てくださった」
ギーズはマリュリーサの前に進み出ると、片膝をついて頭を垂れた。
「巫女姫殿には、二度も命を長らえさせていただいた、深く御礼申し上げる。本当はすぐにでもお会いしたかった。しかし、巫女達に厳しく止められての。本復の邪魔になると主張されては、引き下がるより他はなかった。すまぬ」
「いいえ。顔をお上げくださいませ、ギーズ陛下。私は約束を果たしただけ」
マリュリーサはそっとギーズの肩に手を置いた。
「体ならこの通り、もう大丈夫です。ゆっくり静養させていただきましたので、なにも問題はありませぬ」
「しかし、お痩せになられた。髪の色も心なしか淡く……」
「そういうものなのです。陛下こそ、ご体調はどうですか?」
レイツェルトが何か言わんとする気配を察して、マリュリーサは朗らかに答えた。
「私こそ、大丈夫だ。ずっと悩まされ続けた胃の痛みもなく、食欲も大いにある。戦の疲れも抜けたようだ」
「それはようございました」
「ようやく礼を言うことができる。そして、あなたに報告があるのだ。本来ならば、重臣どもの前でなさねばならぬことではあるが、この男のたっての願いとあって、このような非公式の場となった。残念ではあるが、せめて最低限の体裁は整えよう。これへ!」
ギーズの声で隣室に控えていた事務官と書記官が入ってきた。
「これから私が申すこと、ここにいる者が申すこと全て公式文書として書き記せ。そなたたちが証人だ。良いな!」
「は!」
直ちに机と書紙が用意され、記録の準備が整う。
「まずは、巫女姫殿」
ギーズはおもむろに話し出した。
「はい」
「あなたとの約束を果たすため、私は、かの『石の薔薇』に使いをやった」
「……っ! まことでございますか?」
「前日、使者から鳩による伝信がもたらされた。それによると、以前あったはずの船着き場の洞窟は、現在塞がっており、島には上陸できなかったという」
「……」
マリュリーサは息を呑んだ。
「これがどう言うことなのかはまだわからない。島にはまだ人間がいるのか、いないのか、そして補給はどうしているのか。使者は今の所、それ以上調べようがないと報告してきた」
「……そう、なのですか」
声が震えている。
「だが、まだ諦めるには早い。近いうちに、もっと本格的な探索隊を派遣するほどに、それまで待っていて欲しい」
「わかりました……」
レイツェルトはその言葉を黙って聞いている。
「ありがとうございました、ギーズ陛下。あなたは今できることをしてくださいました」
「安心めされよ。必ず約束は果たすゆえに」
「はい」
「……うむ。それではもう一つの懸案事項であるが」
赤毛の王は、彫像のように佇む戦士に向かって言った。
「氷王レイツェルトよ。この度の南方諸国との戦でザフェルルが勝利を得たのは、そなたの働きによる所が大きい。よって、ザフェル国王、我ダーウィト・ギーズ・オー・ザフェルがここに褒賞を与える」
「……」
レイツェルトは長いまつ毛をやや伏せて、次の言葉を待っている。マリュリーサはその端正な横顔に胸の痛みを覚えた。
彼女にはギーズの次の言葉がわかっている。そしておそらく、レイツェルトも。
それは彼の主による最大限の感謝、そして最大級の願いなのだ。
逆らえるものではない。
ギーズは声を張る。
「レイツェルト・アルトゥーレ。我が娘アラベラを娶り、我が後継となりて、ザフェル統一国を継承せよ」
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後10回程度で完結です。
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