没落令嬢は僻地で王子の従者と出会う

ねーさん

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「そろそろ目を覚ませ。俺の花嫁」
 頬を叩かれる感触に、オリビアは薄っすらと目を開けた。
「お、起きたか?」
 嬉し気にオリビアの顔を覗き込んでいたのは、ガイア・ハモンドだった。
 ガイアはベッドに横たわるオリビアの腹の辺りに馬乗りになっている。羽織っていたガウンは床に放り出されていた。
「…な…ぜ?」
 喉を圧迫されたせいか、声が出ない。オリビアが絞り出すように言うと、ガイアは嬉しそうに言う。
「オリビアこそ、いきなり家に居なくなったと思ったら、他の男と旅行なんて、酷いじゃないか。でもあの男とは途中から別行動だったらしいし、別れたんだろう?俺は寛大な男だから、花嫁の過去など気にしないよ。今はこうして俺の手中に戻って来たしね」
「何…を…」
「皆オリビアはあの男と結婚するんだから諦めろって言うんだ。オリビアの父上や、俺の父上も。でもオリビアは俺と結婚するってもう決まってるからさぁ」
 ガイアは口角を上げる。一見笑顔に見えるが、目が笑ってはいない。
「しかしね、浮気な花嫁にはお仕置きが必要だと思うんだよ」
 急に真顔になると、いきなり右手でオリビアの胸を掴んだ。
「嫌!」
 オリビアがガイアの右腕を離そうとすると、ガイアはオリビアの両手をまとめて左手で両手首掴み、頭の上で押さえつけた。
「オリビアは焦らすのが上手いね」
 至近距離にガイアの顔がある。オリビアが顔を背けると、ガイアは右手で顎を掴み、自身の方へ向かせると唇を押し付けた。
「や…」
 オリビアが声を出そうと口を開けると、ぬるりと舌が入って来る。

 嫌!

 オリビアはガイアの舌を噛む。
「っつ」
 ガイアは顔を離すと、出血した舌で自分の唇を舐めた。
「…抵抗するところがまたかわいい」
「やめて…」
「そうか。オリビアはキスが嫌いなんだね」
 ガイアはそう言うと自身の首元のクラバットを解くと左手で押さえていたオリビアの両手首をギュッと結んだ。そしてオリビアの身体を半転させうつ伏せにすると、頭を押さえてマットレスに押し付けた。
「処女でもあるまいし、もったいぶるなよ。あの男と旅行中やりまくってたんだろ?」
 頭を押さえたまま、後ろから胸元へ片手を差し入れて、膨らみを掴んだ。

 嫌、嫌。

 顔をマットレスに押し付けられて声が出せない。息も苦しい。
「ふうん。寝る寸前って聞いたのに、部屋着だからどうしたのかと思ったけど、胸当てもしてるんだ?」
 ガイアは面白そうに言うと、部屋着の襟ぐりから手を入れる。
 膨らみに直に手が当たり、オリビアは身を固くする。

 嫌…助けて。

「まあ俺は処女でなくても気にしないよ。これから俺なしじゃ居られない身体にしてやるから」
 背中を身体全体で押さえつけられ、耳元でそう言われる。
 べろりと耳朶を舐められた。
「いや!」
 部屋着の前を破られて後ろから両手で膨らみを揉まれる。硬い物が臀部に押し付けられるのを感じた。
「いや…助けて…」
「助けは来ないよ。オリビアに付いてる影より格上のを雇ったからね。金さえあれば簡単な事さ」

 ジル。

「はあ、早く、オリビアを俺の物に…」
 ガイアは身を起こすと、オリビアを仰向けにし、縛った両手の間に頭を突っ込んで手の動きを封じる。
 そして部屋着のスカートを捲り上げた。
「いや!」
「…嫌よ嫌よもってね。長くて分厚いドロワーズ穿いてんのは自衛のつもり?」
 ドロワーズの腰の部分から手を入れられる。
「助けて…」
「だから助けは来ないよ」
 ガイアは楽しそうに、オリビアの和毛に触れた。
「助けて、ダグラス」
 オリビアがそう言うと、ガイアはオリビアの腕の間から頭を抜くと、オリビアの頬を平手で叩いた。
 バシッと音がして、ガイアに顎を掴まれる。
「…あの男の名前を呼ぶな!」
「いや…」
 もう一度、頬を叩くと、ガイアはオリビアのドロワーズを一気に引き下ろし、足の間に身体を入れた。
「やめて!」
「早く…早く…俺の物に…オリビアを…」
 ガイアが穿き物のベルトを外そうとした時

 ガシャンッ

 とガラスの割れる音がして、二つの影が窓から部屋に飛び込んで来た。
「オリビア!」
 最初に入って来た影が横からガイアを蹴り飛ばす。次に入って来た男がオリビアの身体を羽交い締めにするようにベッドから引き剥がした。

 この、声。

「…ダグラス?」
「オリビア…遅くなってすまなかった」
 オリビアがゆっくり振り向くと、ダグラスの青紫の瞳が見えた。

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