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人気配信者、落下した魔法少女に助けられる
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「僕かなりピーンチ」
高性能なドローンカメラに向かって言うけど、ふざけている訳では無い。
実際にピンチっぽい事にはなっている。
「ライブネタとして、謎のイレギュラーが起こっているココに来たけど、失敗だったな。ネタだけで来るんじゃなかった」
マイクに拾われない程度に小さな声で文句を言う。
エレキトルタワー四層、上層の下層、序盤の場所だ。
ここでお目当てと言われれば、『エレキトルギア』だろう。
それでも一つ5万程度の代物だけどね。
「本当なら、もう一階下に行けたはずなのに」
どうしてこうなるかなぁ。
ライブを途中で終わるなんて僕にはできない。
だけどこれ以上、下に進む事も難しいだろう。
と言うか、ここから助かるかも分からない。
センサーを妨害する遮蔽物に身を隠しているから良いのだが、それでも長くは持たないだろう。
「マジで、何が起こってるんだ」
僕が見ているのは、機械虎・誘導弾武装。
本来の生息域は六層であり、推奨レベルは4である。
僕のレベルは3。そしてボッ⋯⋯ソロなので絶対に討伐はできない。
やり過ごすしかない。
僕の装備している、アンチセンサーもアイツには通用しない。
「下から来たって事で間違いないと思うけど⋯⋯これって十一層以上の奴らが来たらヤバいんじゃない?」
特に最終回層である十五層の魔物が来たら地獄絵図だぞ。
『ルミナスさん大丈夫!』
『誰か助けに行ってよ!』
『死なないでね!』
『大丈夫だから!』
『頑張れ!』
『お、ついに終わるか?』
人気が出るのは嬉しいけど、こう言うアンチはキツいよね。
ま、もう自分に悪いコメントはフル無視できる精神はあるから問題ないけどな!
だけど、こう言うアンチに対して弱いフリしておけば、庇ってくれる人がいるから演技するけどね。
この世界は打算だ。計画性がなければいずれオワコンになる。
人気になる方法、継続して観てもらう工夫、色々と考え考え抜いて行動しないといけない。
「大丈夫だよ皆。僕はこんなところで死なない。死んでたまるかってんだ」
チャージライフルの充電も終わっている。
僕のメイン武器だ。
カメラ写りの良い戦いをしたいけど、今はさすがにそんな余裕はない。
必死にもがいて生き残る、そう言う方針にしよう。
だから、必死な事も分かってもらうためにカメラは気にしない。
全力で逃げて生き残る。
「落ち着け。行ける、行けるぞ僕」
一度深呼吸して、遮蔽物から飛び出した。
出た瞬間にメカトリックタイガーが僕の方を向いて、ロックオンした。
両サイドと背中にある四つの射出口があるミサイルが向けられる。
合計12個だよヤバいよね。
「マジで、これでも隠密とかのスキル普通にあるのにな」
同時に放たれるミサイル。
加速系スキルを発動させてスピードを上げ、逃げる。
ちなみに言うと、僕の敏捷評価はDであり、これは中学校で走る速度で普通と呼ばれる程度だ。
一つでもS評価があれば優秀だと言われるステータスで僕は一つもSはない。それどころかAも無い。
レベル3になっても変わらない⋯⋯僕には探索者としての才能が無い。
だけど、このスタンスで生きているし稼いでいる。
それは僕の自慢だ。
「だから、こんなところじゃ死ねないんだよ!」
僕を見下して来た奴ら全員を驚かせて、登録者にするまでは!
死んでも死にきれない。
振り向き、エイムをミサイル群の中心に一瞬で合わせる。
引き金を引き、紫色の閃光を纏った弾丸が放たれる。
軽く触れるだけでミサイルは爆発し、その一つの爆発で他のも爆発する。
「やっりー! どうだ機械をとっつけただけの虎め! 人間様の力は!」
当然、本体のダメージは期待できない。
弾丸がそこまで届かないからだ。
「はいはい。出たよファンタジー⋯⋯逃げる!」
ミサイルを撃ったら、すぐに補充される。それは魔物の魔力でだ。
補充ってよりも再生に近いかもしれない。
機械っぽいのに、本質は魔物なのだ。
くっそ羨ましい機能だよ全く。僕も欲しい!!
『さすが!』
『一瞬で全弾撃ち落とすとかマネできねぇって!』
『実力派だから好きだわルミナスちゃん』
『頑張れ!』
『そろそろ次が来るよ!』
『死ぬな!』
左目に映るコメント⋯⋯励ましだけしか無い。
最高だよ本当に。
ただの言葉だけど、それだけで僕は生きる活力が増す。
視聴者様方の為にも、生き残らなくちゃね。
「チャージが終わってない。⋯⋯最後の一個だよ! くれたる!」
手榴弾を取り出し、栓を口を使って抜いて後ろに投げる。
当然時間の調整は行っている。
ミサイルを撃破だ。
まずはこの室内から出て広い廊下に出る。そこに居る魔物にコイツを押し付ける。
本来は機械同士で争わないのに、今は争う⋯⋯むしろ人間よりも優先している。
これが今回のイレギュラー⋯⋯だと思っていたんだけどな。
どーして、本来居ない魔物が居るのかね。
「⋯⋯と、加速スキルが切れたか。マジで効果時間って言うシステム要らんだろ。魔力ある限り使わせろよ」
だけどあと少しで外に出られる。
上の階段までは遠いけど、押し付けれたら生き残れる確率は大いに上がる。
後、ちょっとだ。
「嘘でしょ」
はんっ! これが推奨レベル4の魔物の実力か。
僕の目の前にメカトリックタイガーが現れた。
せっかくの武装であるミサイルを向けずに、爪を立ててやがる。
ライフルは⋯⋯チャージが終わってない。
本来は狙撃用だからね。しゃーない。
サブウェポンの方は⋯⋯背中にあるけど間に合わない。
詰んだ。確実に詰んだ。
『いやあああああ!』
『逃げろ!』
『誰か助けに行ってないのか!』
『自業自得』
『死なないで!』
『なんでこうなってるんだよ』
『まずいって』
『見たくない見たくない』
『逃げて』
⋯⋯終わった。
振り上げられる爪、向けられる冷たい眼差し⋯⋯目があるかは分からんが。
ただ分かる事は、終わりだ。
ズドンと音がなり、天井に穴が空く。
「へ?」
落下した何かが、目の前の虎を潰した。それだけで倒れた。
「だああああ! クソクソ。借りてまで買った12万意味ねぇじゃん! ドローン壊したらぞろぞろ来やがって。しかも落とされたし⋯⋯帰り道分からなくなったらどうすんだよ!」
唐紅色の真っ赤なロングヘアーをなびかせて、暴言を吐き散らす女の子。
その格好はとても滑稽で、子供向け番組の変身した姿だった。
魔法少女⋯⋯と言うのだろうか?
「って、ここまで追ってくるのかよ」
彼女が見上げているので僕も見ると、そこには機械虎・誘導弾武装・赤型が見下ろしていた。
八層に生息する魔物だ。
なんで上の方に僕を殺す寸前まで来た相手の上位互換が居るのか⋯⋯考えたくもない。
受付さんの言う通り、動画ネタだけで来るんじゃなかった。
終わりだよ、今度こそね。
「必殺マジカルシリーズ、本気殴り」
高く跳んだ彼女に降り注ぐミサイル⋯⋯煙の中から彼女は飛び出した。
「嘘でしょ!」
あんな一つでも人を殺しうるミサイルの爆発を耐えた上で、勢いの衰えないパンチを繰り出すの!
「もう追って来んな!」
顔を殴って⋯⋯破裂させた。
一撃だ。
推奨レベル4の強い部類の魔物を一撃だ。
強い。彼女は強い。
「あ、天井の穴が直った! ヤバい⋯⋯帰り道とか色々分からんくなった」
うなだれる彼女に僕は近づいた。生き残るために。
高性能なドローンカメラに向かって言うけど、ふざけている訳では無い。
実際にピンチっぽい事にはなっている。
「ライブネタとして、謎のイレギュラーが起こっているココに来たけど、失敗だったな。ネタだけで来るんじゃなかった」
マイクに拾われない程度に小さな声で文句を言う。
エレキトルタワー四層、上層の下層、序盤の場所だ。
ここでお目当てと言われれば、『エレキトルギア』だろう。
それでも一つ5万程度の代物だけどね。
「本当なら、もう一階下に行けたはずなのに」
どうしてこうなるかなぁ。
ライブを途中で終わるなんて僕にはできない。
だけどこれ以上、下に進む事も難しいだろう。
と言うか、ここから助かるかも分からない。
センサーを妨害する遮蔽物に身を隠しているから良いのだが、それでも長くは持たないだろう。
「マジで、何が起こってるんだ」
僕が見ているのは、機械虎・誘導弾武装。
本来の生息域は六層であり、推奨レベルは4である。
僕のレベルは3。そしてボッ⋯⋯ソロなので絶対に討伐はできない。
やり過ごすしかない。
僕の装備している、アンチセンサーもアイツには通用しない。
「下から来たって事で間違いないと思うけど⋯⋯これって十一層以上の奴らが来たらヤバいんじゃない?」
特に最終回層である十五層の魔物が来たら地獄絵図だぞ。
『ルミナスさん大丈夫!』
『誰か助けに行ってよ!』
『死なないでね!』
『大丈夫だから!』
『頑張れ!』
『お、ついに終わるか?』
人気が出るのは嬉しいけど、こう言うアンチはキツいよね。
ま、もう自分に悪いコメントはフル無視できる精神はあるから問題ないけどな!
だけど、こう言うアンチに対して弱いフリしておけば、庇ってくれる人がいるから演技するけどね。
この世界は打算だ。計画性がなければいずれオワコンになる。
人気になる方法、継続して観てもらう工夫、色々と考え考え抜いて行動しないといけない。
「大丈夫だよ皆。僕はこんなところで死なない。死んでたまるかってんだ」
チャージライフルの充電も終わっている。
僕のメイン武器だ。
カメラ写りの良い戦いをしたいけど、今はさすがにそんな余裕はない。
必死にもがいて生き残る、そう言う方針にしよう。
だから、必死な事も分かってもらうためにカメラは気にしない。
全力で逃げて生き残る。
「落ち着け。行ける、行けるぞ僕」
一度深呼吸して、遮蔽物から飛び出した。
出た瞬間にメカトリックタイガーが僕の方を向いて、ロックオンした。
両サイドと背中にある四つの射出口があるミサイルが向けられる。
合計12個だよヤバいよね。
「マジで、これでも隠密とかのスキル普通にあるのにな」
同時に放たれるミサイル。
加速系スキルを発動させてスピードを上げ、逃げる。
ちなみに言うと、僕の敏捷評価はDであり、これは中学校で走る速度で普通と呼ばれる程度だ。
一つでもS評価があれば優秀だと言われるステータスで僕は一つもSはない。それどころかAも無い。
レベル3になっても変わらない⋯⋯僕には探索者としての才能が無い。
だけど、このスタンスで生きているし稼いでいる。
それは僕の自慢だ。
「だから、こんなところじゃ死ねないんだよ!」
僕を見下して来た奴ら全員を驚かせて、登録者にするまでは!
死んでも死にきれない。
振り向き、エイムをミサイル群の中心に一瞬で合わせる。
引き金を引き、紫色の閃光を纏った弾丸が放たれる。
軽く触れるだけでミサイルは爆発し、その一つの爆発で他のも爆発する。
「やっりー! どうだ機械をとっつけただけの虎め! 人間様の力は!」
当然、本体のダメージは期待できない。
弾丸がそこまで届かないからだ。
「はいはい。出たよファンタジー⋯⋯逃げる!」
ミサイルを撃ったら、すぐに補充される。それは魔物の魔力でだ。
補充ってよりも再生に近いかもしれない。
機械っぽいのに、本質は魔物なのだ。
くっそ羨ましい機能だよ全く。僕も欲しい!!
『さすが!』
『一瞬で全弾撃ち落とすとかマネできねぇって!』
『実力派だから好きだわルミナスちゃん』
『頑張れ!』
『そろそろ次が来るよ!』
『死ぬな!』
左目に映るコメント⋯⋯励ましだけしか無い。
最高だよ本当に。
ただの言葉だけど、それだけで僕は生きる活力が増す。
視聴者様方の為にも、生き残らなくちゃね。
「チャージが終わってない。⋯⋯最後の一個だよ! くれたる!」
手榴弾を取り出し、栓を口を使って抜いて後ろに投げる。
当然時間の調整は行っている。
ミサイルを撃破だ。
まずはこの室内から出て広い廊下に出る。そこに居る魔物にコイツを押し付ける。
本来は機械同士で争わないのに、今は争う⋯⋯むしろ人間よりも優先している。
これが今回のイレギュラー⋯⋯だと思っていたんだけどな。
どーして、本来居ない魔物が居るのかね。
「⋯⋯と、加速スキルが切れたか。マジで効果時間って言うシステム要らんだろ。魔力ある限り使わせろよ」
だけどあと少しで外に出られる。
上の階段までは遠いけど、押し付けれたら生き残れる確率は大いに上がる。
後、ちょっとだ。
「嘘でしょ」
はんっ! これが推奨レベル4の魔物の実力か。
僕の目の前にメカトリックタイガーが現れた。
せっかくの武装であるミサイルを向けずに、爪を立ててやがる。
ライフルは⋯⋯チャージが終わってない。
本来は狙撃用だからね。しゃーない。
サブウェポンの方は⋯⋯背中にあるけど間に合わない。
詰んだ。確実に詰んだ。
『いやあああああ!』
『逃げろ!』
『誰か助けに行ってないのか!』
『自業自得』
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『なんでこうなってるんだよ』
『まずいって』
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⋯⋯終わった。
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ただ分かる事は、終わりだ。
ズドンと音がなり、天井に穴が空く。
「へ?」
落下した何かが、目の前の虎を潰した。それだけで倒れた。
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唐紅色の真っ赤なロングヘアーをなびかせて、暴言を吐き散らす女の子。
その格好はとても滑稽で、子供向け番組の変身した姿だった。
魔法少女⋯⋯と言うのだろうか?
「って、ここまで追ってくるのかよ」
彼女が見上げているので僕も見ると、そこには機械虎・誘導弾武装・赤型が見下ろしていた。
八層に生息する魔物だ。
なんで上の方に僕を殺す寸前まで来た相手の上位互換が居るのか⋯⋯考えたくもない。
受付さんの言う通り、動画ネタだけで来るんじゃなかった。
終わりだよ、今度こそね。
「必殺マジカルシリーズ、本気殴り」
高く跳んだ彼女に降り注ぐミサイル⋯⋯煙の中から彼女は飛び出した。
「嘘でしょ!」
あんな一つでも人を殺しうるミサイルの爆発を耐えた上で、勢いの衰えないパンチを繰り出すの!
「もう追って来んな!」
顔を殴って⋯⋯破裂させた。
一撃だ。
推奨レベル4の強い部類の魔物を一撃だ。
強い。彼女は強い。
「あ、天井の穴が直った! ヤバい⋯⋯帰り道とか色々分からんくなった」
うなだれる彼女に僕は近づいた。生き残るために。
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