【完結】かわいい彼氏

  *  ゆるゆ

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気になる

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「んんんー!」

 ころんころんベッドで転がりながら、なんて感想を送るか遥斗は考える。

『応援してます』

 もうちょっと書く?

『面白いです』

 ……うれしいかな?

「んんんんんー!」

「はる、夜中だから、あんまり叫ばないようにな」

 おとうさんが心配そうにのぞきに来てくれた。

「は、はい!」

 あわててスマートフォンをスリープにした遥斗は、直立する。

「なにか悩んでるのか?」

 心配そうな父に、首をふる。

『✨🎀💕りーくんの恋💖日記💕🎀 ✨ に送る感想を迷ってる』

 言えないと思ったけれど、ちょっと聞いてみた。

「おとーさん、小説とかの感想って、何を書く? 何を書いたら、喜んでくれるかな?」

 首をかしげた父は、微笑んだ。

「喜んでほしいって思って、色々考えて書いても、その人がほんとうに喜んでくれるかは、わからない。だって、別の人だから。色んな感じ方があって、考え方があるんだよ。僕とはるでも、違うだろう? 家族なのに」

 こくりと遥斗はうなずいた。
 顔も、料理が上手なところも、すきなお菓子も、父と遥斗はあまり似ていない。

「だからな、遥斗が思ったことを、そのまま書けばいいんだ。いじわるや悪意も簡単に伝わるみたいに、応援する気もちは、きっと、伝わるから」

 おとうさんが、頭をなでてくれる。

「おやすみ、はると。スマホは、ほどほどにな」

「はい!」

 よい子のお返事をした遥斗は、もう一度画面に向かい合う。

 思っていることを、そのまま書く。
 どきどきしながら、入力する。


『とってもかわいくて、きゅんきゅんしました。
 りーくんの恋を、応援しています!』

「えい!」

 ぷるぷるの指で勇気を振り絞って、『投稿する』を押した。


 ……承認してくれるかな。

 返信してくれるかな。


 どきどきする。








 スマホが、気になる──!

 りーくんが感想を承認してくれるか、返信してくれるのか、どきどきしながら待つ遥斗は、ポケットのスマートフォンの硬い感触を何度も、何度も確かめてしまう。

「ハル? どうかした?」

 涼真が顔をのぞきこんでくれてはじめて、ここが電車で、登校途中で、涼真の隣だったことを思いだした。

「ご、ごめん!」

 最愛のりょーくんの隣にいるのに、なんてこと!

 ちょっとBL小説に夢中になりすぎていたかもしれない。いや、りーくんの恋日記のことを、気にしすぎかも。

 涼真との時間が損なわれるなんてことがあったら、ダメ、絶対──!


 遥斗はスマートフォンにロックをかけた。……のだけれど。

「気になるぅ──!」

 ついアンロックしてしまう。休憩時間ごとに!
 もう放課後だよ。一日中スマホを気にしてた……!

「どしたの、遥斗。スマホばっか見て」

 隣の席の達也がのぞきこむのに、遥斗はもだえた。

「感想、送っちゃった! 承認してくれるのかな、返信してくれるのかなって、気になって気になって、泣きそう!」

「え、感想送ったの? 小説に? すごい! 何の小説?」

『りーくんの恋日記だよ』言いかけた遥斗の唇が、もごもごする。


 達也に教えて、お気に入りが2になったら?

 りーくんと遥斗の応援の関係が、2分の1に薄まってしまう気がした。

 もし承認されて、遥斗の感想が達也に読まれたら?


 やだ──!


 涙目になった遥斗は、ぷるぷる首をふった。

「な、ないしょ」

「えー、いーじゃん、教えてよ! どれどれ?」

「だめ……!」

 半泣きになる遥斗の後ろから、影がさす。


「二度もハルを泣かせるなんて、本気で死にたいようだな……?」

 地獄の底から響くような低い声に、握りしめられた涼真の拳に、達也のほうが涙目になってる。












────────────────


 ずっと読んでくださって、ほんとうにありがとうございます!

 運営さまからご回答いただきまして、削除されていないそうです! よ、よかった……!。゚゚(*´□`*。)°゚。

 タグの場所を入れ替えただけだったのですが(外してないです!(笑))いじってしまった私が全面的にわるいと思うのです、ほんとうにご心配とご迷惑をおかけして、申しわけありませんでした……!

 応援のためBETしてくださった方もいらっしゃって、涙がでるくらいうれしいです。
 ありがとうございます……!

 昨日はショックのあまり更新はしばらくお休みで、と思ったのですが(笑)ふたりがちゃんと、かわいい彼氏になるまで、がんばりますー!





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