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しあわせのつづき
彼氏♡
しおりを挟むちゅう……!
りょーくんと、ちゅうしちゃった……!
ふ、ふあふあだったよ……!
きゃ──ぁ──ア──!
耳まで燃えて、もだもだする遥斗の前で、涼真も耳まで真っ赤になってる。
「りょ、りょーくん……!」
ぎゅ、と涼真の手をにぎったら、びくりとふるえた涼真が涙に潤んだ瞳で遥斗を見た。
それだけで、ぞわりと背を這いあがるあまい痺れに、指先までびりびりする。
「あ、あの『りーくんの恋日記』非公開になっちゃってたから、びっくりした! 削除してないよね!?」
照れ隠しみたいに涼真を揺さぶる遥斗に、びっくりしたみたいに目をまるくした涼真がうなずく。
「……ハルに、見せられない、と思って……」
「見せてくれなきゃ、泣いちゃうんだから!」
涙目で訴えたら、涼真はスマートフォンを起動してくれた。
「見てもいい?」
背中から涼真に抱きつくみたいにのぞきこんだら、びくんとふるえた涼真が、紅の耳でうなずいてくれる。
かわいい。
耳とか、うなじとか、かぷかぷしたい……!
ちゅ
思わず朱い耳に口づけてしまったら、びくんとふるえた涼真が涙目で見あげてくれた。
「……ハル、僕、噴火、しちゃぅ、から……」
「う、うん。僕も噴火しそう」
ぎゅうぎゅう涼真に抱きついて、涼やかなりょーくんの、頭の芯がしびれるみたいな香りで、ふんふん胸をいっぱいにしたら、身体の芯からとろけてゆきそうだ。
「は、ハル、吸ったら、だめ……!」
「どうして。彼氏は吸うものだよ! りょーくんと僕、両想いだよね? 彼氏じゃないの?」
耳まで真紅に染まった涼真が、ぼうぜんと遥斗を見つめる。
「……か、かれ、し……」
「りょーくんは僕の、とびきりかわいー彼氏だよ!」
ぎゅう
抱きしめたら、夜空の瞳がまた泣きだしそうで、あわあわ遥斗は涼真の頭をなでなでする。
「僕のこと、りょーくんの彼氏にしてくれる?」
ぶんぶんうなずいてくれる涼真が、とびきりかわいー!
「えへへ。スマホ見せて、僕の彼氏のりょーくん!」
耳まで真っ赤な涼真が、こくんとうなずいて、オンライン小説の投稿アプリを起動した。
非公開、に設定していた『りーくんの恋日記』のお話を『公開する』に変更してくれる。
「わー! ほんとに、りょーくんが、りーくんだ!」
ぎゅうう
あふれる感動のままに抱きしめたら、真紅の耳で、涼真がこくりとうなずいた。
抱きついても、抱きしめても、拒まれない。いやな顔をされない。
真っ赤な頬で、うるんだ瞳で、見あげてくれる。
……夢みたいだ。
りょーくんと、両想いだ。
思うだけで、涙があふれそうになる。
「……るーくんが、ハルだなんて、びっくり。こんなの読んでくれて、励ましてくれるなんて、天使だと思ってた。ほんとに天使のハルだった」
「だからこんなのって言わないの! それに僕、全然天使じゃないよ」
ぷっくりふくれる遥斗に、涼真がふるふる首をふる。
「天使」
ぎゅう
抱きしめてくれたら、頬が熱い。
「……あ、あの、あの……りょーくん……」
両想いになったら、泣いちゃうくらい、しんじゃうくらい、しあわせになるんだと思ってた。
泣いちゃうくらい、とろけちゃうくらいしあわせだけど、想いが通じたら、彼氏になれたら、もっと、もっと近づきたくなる。
涼真の手をにぎる指が、ふるえてる。
「……もういっかぃ……ちゅぅ……だめ……?」
そっと涼真の頬に手をのばしたら、涼真はぶんぶん首をふった。
耳まで紅い涼真のちいさな凛々しいかんばせが、そうっと、そうっと近づいて、遥斗がうっとり目を閉じた瞬間
バァン──!
鍵のかけられていない扉が音をたてて開いた。
ちゅうする2秒前な、遥斗と涼真が飛びあがる。
「あぁあああ! はるくんなら、きっとりょうくんを復活させてくれると信じていたよ! ありがとぉおおお!」
『遥斗が来た!』呼ばれて駆けつけてくれたらしい涼真のお母さんに泣かれました。
心臓が口からこぼれるかと思ったよ──!
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