【完結】かわいい彼氏

  *  ゆるゆ

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しあわせのつづき

彼氏♡

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 ちゅう……!

 りょーくんと、ちゅうしちゃった……!


 ふ、ふあふあだったよ……!

 きゃ──ぁ──ア──!


 耳まで燃えて、もだもだする遥斗の前で、涼真も耳まで真っ赤になってる。


「りょ、りょーくん……!」

 ぎゅ、と涼真の手をにぎったら、びくりとふるえた涼真が涙に潤んだ瞳で遥斗を見た。

 それだけで、ぞわりと背を這いあがるあまい痺れに、指先までびりびりする。


「あ、あの『りーくんの恋日記』非公開になっちゃってたから、びっくりした! 削除してないよね!?」

 照れ隠しみたいに涼真を揺さぶる遥斗に、びっくりしたみたいに目をまるくした涼真がうなずく。

「……ハルに、見せられない、と思って……」

「見せてくれなきゃ、泣いちゃうんだから!」

 涙目で訴えたら、涼真はスマートフォンを起動してくれた。

「見てもいい?」

 背中から涼真に抱きつくみたいにのぞきこんだら、びくんとふるえた涼真が、紅の耳でうなずいてくれる。

 かわいい。

 耳とか、うなじとか、かぷかぷしたい……!

 ちゅ

 思わず朱い耳に口づけてしまったら、びくんとふるえた涼真が涙目で見あげてくれた。


「……ハル、僕、噴火、しちゃぅ、から……」

「う、うん。僕も噴火しそう」

 ぎゅうぎゅう涼真に抱きついて、涼やかなりょーくんの、頭の芯がしびれるみたいな香りで、ふんふん胸をいっぱいにしたら、身体の芯からとろけてゆきそうだ。

「は、ハル、吸ったら、だめ……!」

「どうして。彼氏は吸うものだよ! りょーくんと僕、両想いだよね? 彼氏じゃないの?」

 耳まで真紅に染まった涼真が、ぼうぜんと遥斗を見つめる。


「……か、かれ、し……」


「りょーくんは僕の、とびきりかわいー彼氏だよ!」


 ぎゅう

 抱きしめたら、夜空の瞳がまた泣きだしそうで、あわあわ遥斗は涼真の頭をなでなでする。


「僕のこと、りょーくんの彼氏にしてくれる?」


 ぶんぶんうなずいてくれる涼真が、とびきりかわいー!


「えへへ。スマホ見せて、僕の彼氏のりょーくん!」

 耳まで真っ赤な涼真が、こくんとうなずいて、オンライン小説の投稿アプリを起動した。

 非公開、に設定していた『りーくんの恋日記』のお話を『公開する』に変更してくれる。


「わー! ほんとに、りょーくんが、りーくんだ!」

 ぎゅうう

 あふれる感動のままに抱きしめたら、真紅の耳で、涼真がこくりとうなずいた。


 抱きついても、抱きしめても、拒まれない。いやな顔をされない。
 真っ赤な頬で、うるんだ瞳で、見あげてくれる。


 ……夢みたいだ。


 りょーくんと、両想いだ。

 思うだけで、涙があふれそうになる。


「……るーくんが、ハルだなんて、びっくり。こんなの読んでくれて、励ましてくれるなんて、天使だと思ってた。ほんとに天使のハルだった」

「だからこんなのって言わないの! それに僕、全然天使じゃないよ」

 ぷっくりふくれる遥斗に、涼真がふるふる首をふる。


「天使」

 ぎゅう

 抱きしめてくれたら、頬が熱い。


「……あ、あの、あの……りょーくん……」

 両想いになったら、泣いちゃうくらい、しんじゃうくらい、しあわせになるんだと思ってた。

 泣いちゃうくらい、とろけちゃうくらいしあわせだけど、想いが通じたら、彼氏になれたら、もっと、もっと近づきたくなる。


 涼真の手をにぎる指が、ふるえてる。


「……もういっかぃ……ちゅぅ……だめ……?」


 そっと涼真の頬に手をのばしたら、涼真はぶんぶん首をふった。

 耳まで紅い涼真のちいさな凛々しいかんばせが、そうっと、そうっと近づいて、遥斗がうっとり目を閉じた瞬間


 バァン──!

 鍵のかけられていない扉が音をたてて開いた。

 ちゅうする2秒前な、遥斗と涼真が飛びあがる。


「あぁあああ! はるくんなら、きっとりょうくんを復活させてくれると信じていたよ! ありがとぉおおお!」

『遥斗が来た!』呼ばれて駆けつけてくれたらしい涼真のお母さんに泣かれました。


 心臓が口からこぼれるかと思ったよ──!







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