【完結】抱っこからはじまる恋

  *  ゆるゆ

文字の大きさ
28 / 28
おまけのお話

およばれ

しおりを挟む



 雪だるまをつくるの、めちゃくちゃ楽しくて、めちゃくちゃ寒かった……!

 真紀ちゃんを、強引に誘ってしまった俺は、ちょっと反省した。

 これはだめだ、冬に外で遊ぶと風邪をひく……!


『真紀ちゃん、真紀ちゃん、こんな寒いのにお外でデートしたら、風邪ひいちゃう!
 でも、真紀ちゃんに逢いたいよう!』

 メッセージを送ったら

 ららぽるん!

『俺の家、来る?』

『きゃ──! 行く──!』

 飛び跳ねて喜びました!

 というわけで、今日は、真紀ちゃんのお家にやってきました!

 はじめての、彼氏のお家、訪問だよ!
 どきどきする……!

 菓子折りを買ってこようかと思ったんだけど、おとうさんと一緒に、マフィンを焼いてきたのです。

 ど、どきどきする……!


 真紀ちゃんに教えてもらったとおりに、最寄り駅から地図アプリを起動してやってきたけど──

「……このマンション……? り、立派……!」

 仰け反った。

 近くの駅だけど、まあまあ高級っぽい住宅街のあるところだと聞いてたけど、周りもこのマンションも『センスいいでしょう♡ お金かかってます♡』みたいな感じだよ……! すごい!

「え、真紀ちゃん、お金持ち……? もしかして俺、玉の輿なの……? そ、そんなのを望んでたんじゃないのに──!」

 あわあわしてたら、なかなか来ない俺を心配してくれたらしい、真紀ちゃんが降りてきてくれた。

「愛希! 何ともない? 駅に着いたってメッセージくれてから、なかなか着かないみたいだから、迷ったかと思った」

 駆け寄って、やさしく頬をなでてくれる真紀ちゃんが、スパダリすぎる!

「真紀ちゃんが、お金持ちでびっくりしたの! すごいとこに住んでるね……!」

 ぽかんと口を開ける俺に、きょとんとした真紀ちゃんは首をかしげた。

「いや、ふつうだけど……」

「ふつうじゃないよ! ふつーは、ちっちゃい、ぼっろいアパートだよ!」

「なるほど」

 真紀ちゃんが肩を揺らして笑ってる。

「いちおう新進気鋭のIT企業だから、そこそこかな?」

「……俺、玉の輿を狙ってたんじゃないんだよ。真紀ちゃん、かっこいーうえに、お金もちなんて……! なんかごめん……!」

「なんで謝るの」

「俺、ふつーだから、真紀ちゃんに、ふつりあいだなって思って……」

 しょげる俺を、真紀ちゃんが抱っこしてくれた。

「愛希、めちゃくちゃ、かわいー。若いし。俺のほうが、ふつりあ──」

「そんなこと絶対ぜったいない!」

 叫んだら、目をまるくした真紀が、笑ってくれる。


「うれしい。おいで、愛希」

 俺とつないだ手を、ひいてくれる。


「う、うん」

 どきどきしながら、やさしい手をにぎった。
 真紀の後をついて歩く足まで、ふわふわしてる。


 暗証番号を入力してエントランスを抜けたら、エレベータで6階、最上階まであがる。
 一番奥の角部屋が、真紀の部屋だ。

「どうぞ。いちおう掃除した」

 照れくさそうに笑う真紀ちゃんが、かっこよすぎて、つらい……!

「お、おじゃましま、す……!」

 そうっと玄関に足を踏み入れる。

 ああ、これが真紀ちゃんの家の匂いだ。

「いー匂い!」

「……何にも料理してないけど」

 ふしぎそうな真紀に、笑う。

「真紀ちゃんの匂いがする!」

「は、はずかしいから──!」

 耳まで真っ赤な彼氏が、今日もとびきり、かわいいです!










────────────────


 ずっと読んでくださって、ほんとうに、ありがとうございますー!

 この間、愛希ちゃんと真紀ちゃんの、冬のデートな動画をあげたので、プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!

 BLoveさまで応援してくださる方も、心からありがとうございます!
 2月8日までなので、あとちょっとなのです。11月4日から投稿したので、もう3か月……! ずっと応援してくださる方には、感謝があふれて泣いています。ほんとうに、ほんとうにありがとうございます!

 アルファポリスさまで、青春BLカップもたくさん応援していただいたのですが、かわいい彼氏のお気に入りを、愛希ちゃんと真紀ちゃんが超えました!

 アルファポリスさまでは人気すくなめ?(笑)の現代ものだと思うのですが、お気に入りや、いいねや、エール、ご感想で励ましてくださる方に、感謝の気もちでいっぱいです。

 心から、ありがとうございます!



 
しおりを挟む
感想 29

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(29件)

丼ママ
2026.02.01 丼ママ

( ゚д゚)ハッ!

真紀ちゃんは、
某かわいい彼氏様が君臨する会社の
同業者なんですね!
真紀ちゃんもあっちに入れば
愛希ちゃんのこと
堂々とのろけられるのに〜
転職とか、どうですか(笑)

2026.02.01   *  ゆるゆ

真紀ちゃんはプログラマ兼営業なのです(笑)
いとこが社長の会社に勤めているのですよ! かわいい彼氏の皆みたいに仲よしな皆で起業して、頑張っているのです。真紀ちゃん視点の『どきどき』のところに書いてあるので、またいつか(笑)お時間あられるときに、もしよかったら……!(笑)
とてもお忙しいときに、読んでくださって、ご感想まで、ほんとうにありがとうございますー!

解除
maromaro
2026.02.01 maromaro

愛希ちゃん、真紀ちゃん、2人ともやりとりが可愛い💖✨️

2026.02.01   *  ゆるゆ

可愛い、ありがとうございますー!
愛希ちゃんも、照れ照れの真紀ちゃんも、大歓喜です!(笑)
いつもご感想、応援も、ほんとうに、ほんとうにありがとうございます……!

解除
ぷーぷー
2026.01.24 ぷーぷー

あの雪の日のメッセージの裏で、いっぱいいっぱい考えてたのね、あきちゃん…。本当に、このお話を読む度、2人の様子にドキドキしたり心がぽかぽかしたり、思わず吹き出したくなったりと大忙しです。
色んな自信がついて、色んなタイミングがあって、2人で納得出来た時にでも、2人なりの紹介が出来たらいいですねぇ。
そして、寒いときのぜんざい!分かるわ~(あ、私はどちらかというと田舎汁粉派)。沁みますよねぇ、あの甘さとあったかさが。付け合わせの塩昆布(漬物でも可)込みでぜんざいですから。まきちゃんも、甘い物ちょっと不得手かもしれないけど、騙されたと思ってちょっと食べてみて!!(…と、幼い頃祖母によく言われておりましたが、大半やっぱりすきじゃない味で『騙されたーっ!!』とよく叫んでおりました。騙してたらごめんね、まきちゃん)

2026.01.24   *  ゆるゆ

メッセージって送る文字の10倍くらい考えたり、もだもだしたりしちゃうかなと思うのです(笑)
ドキドキしたり、ぽかぽかしたり、笑ってくださったら、愛希ちゃんと真紀ちゃんといっしょに、とてもとてもうれしいですー!
愛希ちゃんが社会人になるか、一緒に暮らそうってなったときに紹介かなと思うのですよ……!
おお、 ぷーぷー さまは、お汁粉派でいらっしゃるのですね! 小豆があるとすぐ作れるぜんざいがだいすきなのです(笑)今日も食べてたので(笑)愛希ちゃんと真紀ちゃんにも……!(笑)
だまされたと思ってって、ほんとにだまされた感ある時ありますよね……!(笑)
真紀ちゃんも、愛希ちゃんが食べさせてくれるなら食べると思います!(笑)
いつもご感想、とてもうれしいですー! ありがとうございます!

解除

あなたにおすすめの小説

バイト先に元カレがいるんだが、どうすりゃいい?

cheeery
BL
サークルに一人暮らしと、完璧なキャンパスライフが始まった俺……広瀬 陽(ひろせ あき) ひとつ問題があるとすれば金欠であるということだけ。 「そうだ、バイトをしよう!」 一人暮らしをしている近くのカフェでバイトをすることが決まり、初めてのバイトの日。 教育係として現れたのは……なんと高二の冬に俺を振った元カレ、三上 隼人(みかみ はやと)だった! なんで元カレがここにいるんだよ! 俺の気持ちを弄んでフッた最低な元カレだったのに……。 「あんまり隙見せない方がいいよ。遠慮なくつけこむから」 「ねぇ、今どっちにドキドキしてる?」 なんか、俺……ずっと心臓が落ち着かねぇ! もう一度期待したら、また傷つく? あの時、俺たちが別れた本当の理由は──? 「そろそろ我慢の限界かも」

夜が明けなければいいのに(洋風)

万里
BL
大国の第三皇子・ルシアンは、幼い頃から「王位には縁のない皇子」として育てられてきた。輝く金髪と碧眼を持つその美貌は、まるで人形のように完璧だが、どこか冷ややかで近寄りがたい。 しかしその裏には、誰よりも繊細で、愛されたいと願う幼い心が隠されている。 そんなルシアンに、ある日突然、国の命運を背負う役目が降りかかる。 長年対立してきた隣国との和平の証として、敵国の大公令嬢への婿入り――実質的な“人質”としての政略結婚が正式に決まったのだ。 「名誉ある生贄」。 それが自分に与えられた役割だと、ルシアンは理解していた。 部屋に戻ると、いつものように従者のカイルが静かに迎える。 黒髪の護衛騎士――幼い頃からずっと傍にいてくれた唯一の存在。 本当は、別れが怖くてたまらない。 けれど、その弱さを見せることができない。 「やっとこの退屈な城から出られる。せいせいする」 心にもない言葉を吐き捨てる。 カイルが引き止めてくれることを、どこかで期待しながら。 だがカイルは、いつもと変わらぬ落ち着いた声で告げる。 「……おめでとうございます、殿下」 恭しく頭を下げるその姿は、あまりにも遠い。 その淡々とした態度が、ルシアンの胸に鋭く突き刺さる。 ――おめでとうなんて、言わないでほしかった。 ――本当は、行きたくなんてないのに。 和風と洋風はどちらも大筋は同じようにしようかと。ところどころ違うかもしれませんが。 お楽しみいただければ幸いです。

ランドセルの王子様(仮)

万里
BL
大学生の森下優太(20)は、ある日の夕暮れ、ひったくり犯に襲われ絶体絶命のピンチに陥る。そんな彼を救ったのは、鮮やかなシュートで犯人を撃退した小学生の少年、日向蒼だった。 ランドセルを背負いながらも、大人顔負けの冷徹さと圧倒的なカリスマ性を持つ蒼。その姿に、優太はあろうことか「一目惚れ」をしてしまう。「相手は小学生、これはただの尊敬だ」と自分に言い聞かせる優太だったが、蒼のクールな瞳と救われた手の温もりが頭から離れない。 親友には「自首しろ」と呆れられながらも、理性と本能(ときめき)の狭間で葛藤する。禁断(?)のドキドキが止まらない、20歳男子による「かっこよすぎるヒーロー(小学生)」への片思い(自認はリスペクト)。

出戻り王子が幸せになるまで

あきたいぬ大好き(深凪雪花)
BL
初恋の相手と政略結婚した主人公セフィラだが、相手には愛人ながら本命がいたことを知る。追及した結果、離縁されることになり、母国に出戻ることに。けれど、バツイチになったせいか父王に厄介払いされ、後宮から追い出されてしまう。王都の下町で暮らし始めるが、ふと訪れた先の母校で幼馴染であるフレンシスと再会。事情を話すと、突然求婚される。 一途な幼馴染×強がり出戻り王子のお話です。 ※他サイトにも掲載しております。

執着

紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。

偽りの聖者と泥の国

篠雨
BL
「感謝すら忘れた者たちに、明日を語る資格はない」 自らの都合で聖王セシルを追放し、異世界から新たな「勇者」を召喚したアドレアン聖王国。 しかし、その身勝手な選択が、国を、大地を、そして人々の心を根底から腐らせていく。 壊れゆく少年勇者と、彼を歪に愛した騎士。 二人の執着が交わったとき、聖王国は二度と再生不能な終焉へと突き進む。 裏切り者たちには、因果応報という名の、容赦なき報いが下る。 これは、傲慢な国が崩壊するまでの、無慈悲な記録。 ----------------------------------------- 『嘘つき王と影の騎士』から引き続き読んでくださる皆様へ この物語は、セシルを虐げた者たちが、ただただ因果応報の末路を辿るだけの物語です。 本編に救いはありません。 セシルたちのその後が気になるという方は、本編は飛ばして、最終話の後に掲載する「閑話」のみをお読みいただくことをお勧めいたします。 本作は『嘘つき王と影の騎士』の続編となりますが、前作をお読みでない方でも一つの物語としてお楽しみいただけます。

【創作BLオメガバース】優しくしないで

万里
BL
壮士(そうし)は男のΩ。幼馴染の雅人(まさと)にずっと恋をしていた。雅人は太陽のように眩しくて、壮士の世界を変えてくれた存在。彼の影を追うように、同じスポーツを始め、同じ高校に進学し、ずっと傍にいた。 しかし、壮士のヒートのせいで、雅人も充てられて発情してしまう。壮士は必死に項を守り、番になることを拒む。好きだからこそ、こんな形では結ばれたくなかった。壮士は彼の幸せを願って別の大学へ進学する。 新しい環境で出会ったのは、α・晴臣(はるおみ)。彼もまた、忘れられない人がいるという。 互いに“好きな人”を抱えたまま始まる関係。心の隙間を埋め合うふたり。けれど、偽りのはずだったその関係に、いつしか本物の感情が芽生えていく?

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。