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真紀ちゃんの気もち
きみと
しおりを挟む「ふふふん。
ここは俺が出すから」
髪をかきあげて、お財布をだしてくれる彼氏が、かっこいー!
きゃ──♡
もだもだしたいのを、俺は懸命にこらえた。
愛希がもだえる = かわいー♡
俺がもだえる = きもちわ……泣いちゃう!
ので、がんばって我慢した。
俺、えらい。
熱くなるのは止められなかった頬で、笑う。
「ありがと、愛希」
お礼を言って、お金を出してもらう俺、彼氏におごってもらう、しあわせな俺に浸っていたのですが。
……待って?
俺 = どう見ても社会人
愛希 = どう見ても中学……高校生
俺、めちゃくちゃひどい大人になってない!?
心配で、さっき顔にのぼった血が一気に引いてゆく。
「……高校生にたかる、おじさんに見えないかな……?」
聞いたら、大きな栗色の瞳をさらに大きくして、ぶんぶん首をふってくれた。
「ありえないから!
真紀ちゃん、めちゃくちゃ若いから!
お肌、つやつや」
ほっぺを、ぷにぷにされました。
高校生の彼氏に、頬を、ふにふにされてしまう俺。
……どうしよう
しあわせすぎて、めまいがする……!
きゃ──♡
彼氏が可愛すぎて、つらい……!
「わ──!」
カフェを出た途端、冷たい木枯らしが吹きつけた。
肩をすくめる愛希を、そっと抱きよせる。
「寒い?」
「へ、へいき」
紅い頬で笑ってくれる愛希が、とびきり可愛い。
愛希と手をつないで歩く。
ただそれだけで、きらめくような世界が目の前に広がる。
降る陽ざしも、熱い頬を冷やす風も、つながる指のぬくもりも、今までとまるで違う彩りで、心に迫る。
「ずっと、ずっと、ふたりで見ようね。
冬も、春も、夏も、秋も」
ささやいてくれたら、泣いてしまいそうで、あわてて笑った。
「ずっと」
応える俺の頬が、熱い。
からまる愛希の指が、いとしい。
ぎゅ
にぎったら、にぎりかえしてくれる。
あまりにもしあわせだったから、まるで現実を突きつけるように、記憶がよみがえってきた。
そう、愛希には、かっこいい幼なじみがいるのだ。たぶん、愛希をめちゃくちゃ大すきな、幼なじみが。
愛希のことは、信じてる。
でもあんまり彼氏が可愛いから、ちょっとだけ心配になってきた。
「……愛希、あの幼なじみとか、クラスメイトとか、先輩とかに、言い寄られてない?」
ぽそぽそつぶやいてしまった俺に、きょとんとした愛希は、首をかしげる。
「心配してくれるの? 真紀ちゃんが?」
「……当たり前だろ。俺、めちゃくちゃ年上だし……愛希からしたら、おじさん──」
「真紀ちゃん、めちゃくちゃ若くて、めちゃくちゃかっこいいよ!」
どうしよう。
泣いちゃいそうなくらい、うれしい。
「……愛希が、かわいすぎるから……ちょっと心配に、なって……」
「え? なあに?
聞こえなかった」
俺は、そっと、息を吸う。
「……愛希が、すき」
最愛を、だきしめる。
「真紀ちゃん、だいすき!」
きみが笑ってくれたら
抱きしめてくれたら
愛をくれたら
きみと、もっと、もっと、恋に落ちてゆくのです。
きみが、抱っこしてくれたから
きみと、恋に落ちました。
────────────────
ずっと読んでくださって、ほんとうにありがとうございます!
表紙は、愛希ちゃんのほっぺを、真紀ちゃんが、ぷにぷにすることに(笑)
書くのが遅くなってしまったのでもう一度なのですが、愛希ちゃんの『あーん♡』がインスタとYoutubeにあがっているので、もしよかったらプロフのwebサイトからどうぞです!
愛希ちゃんと真紀ちゃん、今年最後の更新ですー!
BLoveさまで応援してくださる方、アルファポリスさまで応援してくださる方、いつもほんとうに、ほんとうに、ありがとうございます!
ふたりを書くのは、とても楽しくて、またちょこちょこおまけのお話を更新できたらいいなと思います!
寒くなってまいりました、お身体をたいせつに、ご自愛くださいね!
どうぞよいお年をお迎えください。
来る年が、あなたさまにとって、すばらしい年となりますように!
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