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けんじゃ?
しおりを挟む孤児院の『大切なおはなし』で、ちっちゃかった俺も、よい子でお座りして皆といっしょに聞いた。
『いいですか、皆さん、エーテ王国には、アルファとオメガとベータの性があることは、お話しましたね』
やさしく呼びかけてくれる院長に、皆で手をあげた。
『はーい!』
『アルファなら、オメガなら、何でもいいわけじゃないのです』
『そうなの?』
『まあ発情しちゃうと、どうでもよくなることもありますが、相性があリます』
どうでもよくなるんだね……!
『へー』
『『魂のつがい』と呼ばれる最高の相性の対もいます』
『おお!』
『滅多といません。目があった瞬間、雷撃が走るそうです。即、捕獲です!』
ほかく!
狩猟なの?
『はーい!』
『相性がいい場合は、相手のフェロモン、匂いが、ものすごくいい香りに感じられます』
『へー?』
『相性がとてもいい場合は、相手の体液、汗とか、唾液とか、大事なのとかが、ものすごくあまく感じられます』
『だいじなのって?』
『つっこまない!』
『はーい!』
『ちゅうして、あまい人は、めちゃくちゃ大当たりです。滅多にいません。生涯にひとり、逢えるかどうかさえわからない、富くじ一等賞です!
とりあえず、つがいになるか、孕むかしましょう!』
『はーい!』
よいこのお返事をしてる皆に、思いっきり仰け反ったのを思いだした!
ジークから、めちゃくちゃいい匂いがする。
頭の芯を、身体の奥を、熔かすような。
『このアルファの子を孕みたい……!』
頭のなかが、入れてもらうことでいっぱいになって、くらくらする。
しかし、迷惑をかけないと誓った。
ぐしゃぐしゃに濡れちゃうけど、ほしくて泣いちゃいそうだけど、最愛の推しが望まぬ子を孕むなんて、絶対絶対だめだから……!
「ぁ、はぁ、ジークさま……♡ ん、んんぅ♡」
吸って、なめて、甘噛みして。
「……っ ルゼ……! もぅ……はな、せ……」
切羽つまった、荒い息にさえ、欲情する。
そんなことをいわれたら
「いやです」
ちゅうう♡
おもいきり吸った。
「……ぁ……っ く……っ」
最愛の艶っぽい声、尊い──!
「んんぁ♡」
喉の奥に叩きつけられる雫が、とろけるようにあまくて、おいしすぎて、意識が吹っ飛びそうになった。
なにもかもが、真っ白になる。
……ああ、これが、恍惚だ。
とろけた愉悦に満たされた。
こくりと大切に飲んだ瞬間
はあはあしてたのも、ぐっしゃぐっしゃに濡れてたのも、膣が開いてひくひくしちゃってたのも、泣いちゃうくらい欲しかったのも、何もかも
スンってなった──!
なんだこれ、賢者タイムか──!
あわてて顔をあげた。
最愛の推しも、スンってなってる──!
「……あ、あの、落ちつき、ましたか」
見ればわかるけど、いちおう確認してみた。
「……ぁ、ああ、すまない、その、きみに、させてしまって。その、きみのも、する、から──」
はずかしそうに、ちょっと紅い頬でささやいてくれる最愛は、最高に尊いのですが!
しゃっと手をあげた俺は告げる。
「あ、だいじょうぶです。飲んだら発情、終わったみたい」
アルファ = 出したい生きもの
オメガ = 出されたい生きもの
みたいですが
アルファ = どこにでも出せばいい
オメガ = 飲んでもいい
みたいです!
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