【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  ゆるゆ

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おまけのお話

すごいみたい?

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「……え、あの、どういうこと……?」

 ぽかんとするエヴィと皆のために、邪悪な魔法使いっぽいゾホと、農耕以外にも博識で唯一ゾホの知識と話についていける、もしゃもしゃに見せかけて永遠の美少年メィファが、ヴァデルザ領から持ってきた魔物素材を研究してくれました!

 ゾホとメィファの愛のお家に集まった皆に、おじいちゃんぽい喋りを取りもどしたゾホが説明してくれる。

「魔物には魔力があり、魔力を蓄えることができる身体の造りになっているんじゃ」

「それは画期的なことなのかな?」

 首を傾げるノィユに、メィファがこくこくしてる。

「鋼鉄などに魔石を組みこんで動かすのが魔道具じゃ。魔物の素材に魔法陣を組みこんで解ったことじゃが、無機物に魔石を組みこんで動かすのと、有機物に魔法陣を組みこんで動かすのには決定的な差が出る」

「つまり?」

 首を傾げるノィユに、ゾホが胸を張る。

「目には、目の機能が。骨には、骨の機能が備わっているのじゃ。複雑怪奇な魔法術式を構築しなくてもいい! これは、革命じゃ!」

 両手を掲げるゾホの隣で、メィファがこくこくしてる。かわいい。

「え、ええと、具体的には? 何かの役に立つの?」
「商用利用はできるのかな?」

 義弟エヴィと豪商ニィハの質問に、ゾホの目が輝いた。

「勿論じゃ!」

 つまり、毛皮に魔法陣を組みこむと、電気毛布に!
 骨に魔法陣を組みこんで、かわいいぬいぐるみで覆うと、動くうさちゃんに!
 目玉に魔法陣を組みこむと、偵察衛星みたいになるみたい!

「ふつうなら、この鋼に、辺りの景色を写し取り、録画し、異常を検知し、遠隔操作する魔法術式を組みこむことになる。が、目には元から、世界を認識し、観察し、異常を検知する能力が備わっておる! 遠隔操作と録画の術式を組みこむだけで、魔法術式だけでは構築できないほどの、隠密さんもびっくりの高性能魔道具ができるわけじゃ!」

「つまり?」

 首をかしげる皆に、瞬いたゾホが叫ぶ。

「今までにない、すんごい魔道具がつくれる!」

 ノィユにも分かるようにかみ砕いてくれた。
 やさしい。

「あまりにも凄いのでな、乱獲が心配じゃ。この技術は秘匿したほうがよい。ヴァデルザ領で領民を襲う魔物に限り、素材として使用可能となるよう陛下に法整備を願おう。魔道具が大変な発展を遂げるぞ、ヴィル!」

 藍の瞳が、瞬いた。

「……ヴァデルザ、の、ため、に、なる……?」

「今まで捨ててたものが、莫大な金になる。乱獲を防ぐのを第一にせねばならぬが、暮らしは楽になるのではないか?」

「……そか」

「魔導列車をつなげて、領民の皆が気軽に行き来もできるようにできるよ。いろんな部族の人たちが暮らしてるんだよね? 交流とか発展を望んでないかもしれないけど、お金はないと困るけど、あっても困らないよ!」

 思わず叫んでしまったノィユは、うなる。

「……いや、ありすぎると変な人が寄ってきてむしり取っていくから人間不信になるらしいけど……拝金主義で今までの文化が消失するのも残念だよね。敵国に目をつけられても大変だし、ヴァデルザはヴァデルザのまま、ひっそり生きていくほうがいいのかな?」

「考えても、わから、ない、から。皆、に聞いて、みる」

「ホイホイ族、じゃなかった、ヴァイ族の皆と一緒に帰って、ヴァデルザの領地に暮らす、色んな部族の皆とお話してみよう!」

 ノィユの言葉に、ロダが引き攣る。

「き、危険です、ノィユさま!」

 ヴィルは首を振った。


「俺、が、守る。……でも、ノィユには、皆、攻撃、しない、と思う。
 ……天使、だから」

 はにかむように笑ってくれるヴィルが、天使だ──!






────────────

 ずっと読んでくださって、ありがとうございます!
 
 ヴァデルザ領は発展というより、暮らしやすい領地に……?(笑)

 ノィユとヴィル、もうちょっとがんばりますー!



 新しいお話、はじめてみました!

 もしよかったら、ノィユとヴィルと一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。



 ヴァデルザ領が落ち着いたら、リクエストいただいた海のお話にゆきますね!


 いつも心から、ありがとうございます!
 



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