144 / 152
舞踏会編
いよいよ
しおりを挟む陛下への謁見が終わりました!
緊張に、ノィユの身体はぷるっぷるだった。
ヴィルが抱っこしてくれたら、すぐ治った。ヴィル、すごい。
ネメド王国の使者として、3歳ながらノィユはがんばったと思う! たぶん!
「ノィユ、えらい」
ヴィルが、ほめて、なでなでしてくれるので、最高にがんばったと思うよ! えへん!
「はーがんばったよー」
「よくやった。同じ転生者として誇らしいよ」
透夜が笑ってくれる。
「さあ、次はアイドル曲を作ってもらわないと!」
というわけで、曲と録画の魔道具を作ってくれそうな天才魔道具士のところに、ノィユとヴィルとロダと皆で向かいました!
大勢で押しかけたのに、快く受け入れてくれた魔道具士ノザは大豪邸に住んでた。すごい。
ドディア帝国はでっかい国だから、規模がネメド王国の10倍くらいあるんだよ。あんぐりだよ。
透夜がめちゃくちゃ奮闘して、擬音語とか、ボイスパーカッション? めちゃくちゃがんばってアイドル曲の説明をしてくれている間に、リトたんとロロァくんと一緒に、ノィユはダンスの練習です。
透夜が録画の魔道具についても説明してくれて、ちょっと考えた天才魔道具士は、ちゃちゃっとゴミの山のような魔道具の山のあちこちから部品を集めてきて、録画魔道具を作ってくれた。すごすぎる。
「おぉお! これで録画できるよ! 皆でそろえようね!」
ノィユの声に、こくんとうなずいてくれたのは、リトだ。
「あい!」
しっぽ、ぽふぽふのリトたんが、やる気だ!
そろえる、の意味が解らなかったらしいロロァくんだけれど、録画したのを見てみると、そろっているところと、そろっていないところの違いが理解できたらしい。
「僕、遅れてる……」
「僕でしあ。いしょ、がんば、ましあ!」
ロロァたんの手をにぎって、しっぽ、ぽふぽふで励ましてるリトたんが、尊い。
皆で何度も録画して、どこが遅いとか、手の角度が違うとか、皆でタイミングを合わせるの、がんばりました!
そんなことしてたら、天才魔道具士さんが曲を作ってくれたよ。ちゃんと電子なアイドル曲だった! すごくない?
皆で拍手して、ノザと透夜をたたえた。ほんのり朱くなってるふたりが、かわいい。
ネメド王国の使者だからと、帝宮の一角の客室に、部屋を用意してくれました!
いつもなら絶対はしゃぐノィユなのですが
「はにゃー、筋肉痛だよー」
ぱふりと寝台に倒れたら、ヴィルが抱っこしてくれる。
「ノィユ、すごく、がんばってる。えらい」
頭をなでなでしてくれるヴィルの香りにつつまれたら、しあわせに溶けてしまう。
「ダンスを見て、ネメド王国となかよくしたいなって思ってくれたら、うれしいな」
3歳の使者としてできることは『かわいい!』『なかよくしたい!』と思ってもらうことだと思うのです。
「きっと、ノィユの、がんばり、伝わる、と思う」
励ましてくれるヴィルが、今日も最高の伴侶です!
「ありがとう、ヴィル。だいすき♡」
「あいしてる、ノィユ」
抱きしめて、ちゅっちゅして、一緒にねむる。
ネメド王国でも、ドディア帝国でも、ヴィルが隣にいてくれる、それだけで何もかもが、しあわせに染まるのです。
さあ、いよいよ舞踏会だよ!
緊張する──!
どきどきするノィユを、ヴィルが抱っこしてくれたら、いっぺんにこわばりがとれて、ふにゃふにゃした。
「えへへ。ヴィル、だいすき」
「俺も。だいすき、ノィユ」
抱きしめて、ちゅっちゅしてたら、ちょっと赤い頬でルァル殿下が笑う。
「ほんとうに仲がいいんだな」
「最愛の伴侶です!」
胸を張って、笑った。
「魔導列車のことや、借金返済、事業のことについては、聞かれても何も答えなくていい」
ルァル殿下の助言に、ノィユがうなずいて、ヴィルが眉をあげる。
「だいじょうぶ。追い払う」
ヴィルが一瞬、闘気を放つ。
それだけで、警護してくれてた衛士さんたちが、カタカタしてる。
「なるほど」
動揺さえしなかったルァルが、楽しげに笑った。
さすが帝太子……! ヴィルの威圧を見ても、ふつーだよ!
「では、舞踏会をお楽しみください。ジゼとリトのあいさつを受けてあげてくださいね」
「もちろんです!」
ヴィルと手をつないで、歩いて舞踏殿に入場しようとしたノィユを、たくましい腕が抱きあげる。
「え……? ヴィル、僕、歩ける……」
「かわいーノィユに、変な人、来たら、だめ、だから」
ちょっと赤いまなじりで告げる伴侶が、今日も最高にかわい──! です!
────────────────
ずっと読んでくださって、ほんとうにありがとうございます!
舞踏会編も、あと少しですー!
新しいお話、はじめました!
もしよかったら、ノィユとヴィルと一緒に、楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
どきどきしながら投稿して、はじめて24hポイントで1位をいただいたときは、ほんとうにびっくりしてうれしかったのを、ついこの間のように覚えているのですが、完結してから、もう半年以上が経ってしまいましたね……!
あと2か月で1周年です!
ずっと書いていられるのも、ずっと読んでくださる、あなたさまのおかげです。
心から、ありがとうございます!
525
あなたにおすすめの小説
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
記憶を無くしたら家族に愛されました
レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない…
家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
過労死転生した公務員、魔力がないだけで辺境に追放されたので、忠犬騎士と知識チートでざまぁしながら領地経営はじめます
水凪しおん
BL
過労死した元公務員の俺が転生したのは、魔法と剣が存在する異世界の、どうしようもない貧乏貴族の三男だった。
家族からは能無しと蔑まれ、与えられたのは「ゴミ捨て場」と揶揄される荒れ果てた辺境の領地。これは、事実上の追放だ。
絶望的な状況の中、俺に付き従ったのは、無口で無骨だが、その瞳に確かな忠誠を宿す一人の護衛騎士だけだった。
「大丈夫だ。俺がいる」
彼の言葉を胸に、俺は決意する。公務員として培った知識と経験、そして持ち前のしぶとさで、この最悪な領地を最高の楽園に変えてみせると。
これは、不遇な貴族と忠実な騎士が織りなす、絶望の淵から始まる領地改革ファンタジー。そして、固い絆で結ばれた二人が、やがて王国を揺るがす運命に立ち向かう物語。
無能と罵った家族に、見て見ぬふりをした者たちに、最高の「ざまぁ」をお見舞いしてやろうじゃないか!
すべてを奪われた英雄は、
さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。
隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。
それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。
すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。
【新版】転生悪役モブは溺愛されんでいいので死にたくない!
煮卵
BL
ゲーム会社に勤めていた俺はゲームの世界の『婚約破棄』イベントの混乱で殺されてしまうモブに転生した。
処刑の原因となる婚約破棄を避けるべく王子に友人として接近。
なんか数ヶ月おきに繰り返される「恋人や出会いのためのお祭り」をできる限り第二皇子と過ごし、
婚約破棄の原因となる主人公と出会うきっかけを徹底的に排除する。
最近では監視をつけるまでもなくいつも一緒にいたいと言い出すようになった・・・
やんごとなき血筋のハンサムな王子様を淑女たちから遠ざけ男の俺とばかり過ごすように
仕向けるのはちょっと申し訳ない気もしたが、俺の運命のためだ。仕方あるまい。
クレバーな立ち振る舞いにより、俺の死亡フラグは完全に回避された・・・
と思ったら、婚約の儀の当日、「私には思い人がいるのです」
と言いやがる!一体誰だ!?
その日の夜、俺はゲームの告白イベントがある薔薇園に呼び出されて・・・
ーーーーーーーー
この作品は以前投稿した「転生悪役モブは溺愛されんで良いので死にたくない!」に
加筆修正を加えたものです。
リュシアンの転生前の設定や主人公二人の出会いのシーンを追加し、
あまり描けていなかったキャラクターのシーンを追加しています。
展開が少し変わっていますので新しい小説として投稿しています。
続編出ました
転生悪役令嬢は溺愛されんでいいので推しカプを見守りたい! https://www.alphapolis.co.jp/novel/687110240/826989668
ーーーー
校正・文体の調整に生成AIを利用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる