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白銀の侯爵
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白銀の侯爵の異名を持つエルランダ侯爵。
その名の由来があの美しい銀髪だった。
一か月も会っていなかったし、彼には相手が出来たという噂も耳にしていた。もう会うこともないと思っていたのに。
「君の噂を聞いた。毒殺されかけたそうだね」
「は、はい。その通りです……。伯爵様に殺されかけました。けれど、彼が死にました」
「そうか。彼には不穏な噂があったからね」
と、エルランダ侯爵は気になることを口走った。
「不穏な噂?」
「うむ。聞きたいかい」
「はい、ぜひ」
「では、馬車へ」
「わかりました」
話を聞く為、馬車の中へ。
エルランダ侯爵はゆっくりと話を始めた。
「さて、君の婚約者であったロガルト伯爵だが」
「はい……」
「彼は、弟のカイレムに命じて毒を入手したようだ。そんな噂を聞いたよ」
「伯爵の弟が……そんな」
確かに、伯爵には弟がいた。ということは、まだ事件は終わっていないのかもしれない……。
「今後、カイレムは君を狙って毒を盛るかもしれない」
「え……」
「だから私が守ってあげよう」
「嬉しいです。でも、怖くて」
「大丈夫。君には毒耐性があるようだからね」
「そういえば……。でも、まだ確証はなくて……」
占い師は『毒耐性』と『毒反射』と言っていたけれど。
伯爵に毒を飲まされ、生き延びたのは事実。本当なのかもしれない。
「だからこそだ」
「というと?」
「君はこの帝国に必要な存在だ。そして、私にとっても」
なんて嬉しいことを言ってくれるのだろう。そうね、今は頼れる人もいない。エルランダ侯爵なら、私の能力を解明してくれるかもしれないし、伯爵の弟カイレムから守ってくれるかも。
今は少しでも情報が必要。
わたしは彼と協力することにした。
――けれど、それは間違いだった――。
その名の由来があの美しい銀髪だった。
一か月も会っていなかったし、彼には相手が出来たという噂も耳にしていた。もう会うこともないと思っていたのに。
「君の噂を聞いた。毒殺されかけたそうだね」
「は、はい。その通りです……。伯爵様に殺されかけました。けれど、彼が死にました」
「そうか。彼には不穏な噂があったからね」
と、エルランダ侯爵は気になることを口走った。
「不穏な噂?」
「うむ。聞きたいかい」
「はい、ぜひ」
「では、馬車へ」
「わかりました」
話を聞く為、馬車の中へ。
エルランダ侯爵はゆっくりと話を始めた。
「さて、君の婚約者であったロガルト伯爵だが」
「はい……」
「彼は、弟のカイレムに命じて毒を入手したようだ。そんな噂を聞いたよ」
「伯爵の弟が……そんな」
確かに、伯爵には弟がいた。ということは、まだ事件は終わっていないのかもしれない……。
「今後、カイレムは君を狙って毒を盛るかもしれない」
「え……」
「だから私が守ってあげよう」
「嬉しいです。でも、怖くて」
「大丈夫。君には毒耐性があるようだからね」
「そういえば……。でも、まだ確証はなくて……」
占い師は『毒耐性』と『毒反射』と言っていたけれど。
伯爵に毒を飲まされ、生き延びたのは事実。本当なのかもしれない。
「だからこそだ」
「というと?」
「君はこの帝国に必要な存在だ。そして、私にとっても」
なんて嬉しいことを言ってくれるのだろう。そうね、今は頼れる人もいない。エルランダ侯爵なら、私の能力を解明してくれるかもしれないし、伯爵の弟カイレムから守ってくれるかも。
今は少しでも情報が必要。
わたしは彼と協力することにした。
――けれど、それは間違いだった――。
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