特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし

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狩人たちは舌なめずりをしつつ徐々に近づく1

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 広場を遠いところから眺める金髪の男がいる。その男の顔には怒りが宿っていた。

「くそ!このアンデッドモンスターは僕が倒す予定だったのに!クラス4である僕がアンデッドネフィリムを倒して、メディチ家に相応しい男である事をみんなの前で証明してクラス5になるための下地を作る計画が!!」

 その男は異邦の地から手に入れた最上級聖水が入ったガラス瓶を握っている手に力を入れる。

 だが、この聖水を使ってアンデッドネフィリムを倒したとしても、彼の魔力や魔法が強くなるわけではないので、クラス5にはなれない。

 だが、クラス5に匹敵する名声を得ようと躍起になってる彼は現実が見えていないのだ。

「あのアンデッドモンスターをこっちに運ぶのにどれだけお金を使ったのか知ってんのかよ!クソ野郎どもが!一体あの男はなんなんだ!?」

X X X

 アンデットネフィリムを倒した俺たちは、混乱の乗じてひっそりと広場を抜けて、メディチ家に向かっているところである。もうすでに女の子が街中をぶらつくような時間帯ではない。加えて緊急警報も鳴った。なので歩いているこの道に俺たちの他に人はいない。聞こえるのは、俺とアリスとメイド二人の足音だけ。

 一応ヒーリングができる冒険者が傷を負った冒険者と騎士団の人たちの手当をしているところを確認してから抜け出した。無事だといいんだが……

 錯綜とした思いを隠すようにため息をついていると、俺の隣で歩いているアリスが突然よろめいた。

「っ!」
「アリス!大丈夫?」
「ええ。ちょっとした捻挫よ。戦ってる時は気付いてなかったけど、緊張が解けたから……大したことないわ」
「いや、大したことだ。どれどれ、どうなったのか見せてくれ」
「……」

 特殊部隊で活動していた時の癖がまだ残っている俺は早速腰を屈めて、アリスの足を見る。

 ん……ちょっと暗くて見えない。

「ハンドライト……召喚」
 
 俺が呪文を唱えるっと、いつも俺が使っている18650リチウムイオン電池によって光る携帯用ハンドライトが現れた。俺は電源を入れ、アリスの足に照らす。

「……ちょっと腫れてる。メディチ家まで結構歩かないといけないから、この足じゃ無理だな。ほら」
「は、ハルト……」

 俺はしゃがんだままアリスに背を向けた。おんぶをするためである。

 だが、俺は重大な二つの事実に気付いた。

 アリスは俺の部下ではないこと。

 そして、アリスは女の子であること。

 俺は口をポカンと開けたまま、立ち上がる。

「す、すまん。ついいつもの癖で。メイドさんが二人もいるから俺が口出しするようなことではないよね」

 と、俺は後ろ髪を引っ掻きつつ言った。

「ハルト……いつもの癖ってどういう意味なのかしら?」
「俺って軍人だったからな。足を挫いてる部下たちがいれば背中に乗せてやったんだ。軍人にとって足はとても大事な部分だ。些細な捻挫でも無理をしてしまったら取り返しのつかないことになってしまう」
「そ、そう?」
「ああ」

 アリスは頬を赤くして、瞳を揺らしている。きっと動揺しているんだろう。あんなひどい事件があって間もない頃なのに……俺はあまりにもデリカシーがない。心の中で自分の情けなさにため息をついていると、二人のメイドがほくそ笑んだ。

「あ!実は私も足を挫いてしまいまして……リンゼ……お願い!おんぶ!」
「エリゼ……分かった。ハルト様、申し訳ございませんが、アリスお嬢様のこと、お願いできますでしょうか……」
「は、はい?」
 
 リンゼというメイドはそう言って、素早くエリゼというメイドを背中に乗せる。さっきまで元気よく歩いていたのに……まあ、アンデットネフィリムを誘き寄せるためにものすごいスピードで走っていたからな……
 
 俺は、目をはたと見開いて、アリスを見た。

 彼女は、

 俺を瞳をジーと見つめている。

 カロルをメディチ家に送った際に俺に見せたあの視線と酷似していた。何かを必死に我慢するような表情。しかしそれを知ろうとすればあの深海のような瞳に飲み込まれてしまう。
 
 とりあえず、おんぶしていいか聞いてみよう。

「アリスはだいじょ……」
「私は大丈夫よ」
「そ、そうか」

 良かった。遮られたのが少し気になるが、本人が納得するのであれば、問題なし。

 まあ、実際、部下以外にも上官の幼い娘をおぶったことがある。だから、ある程度耐性はついているはず。

「ど、どうぞ」
「え、ええ」

 俺はアリスを背中に乗せた。

 すると、

「っ!!!!」
 
 背中からマシュマロより柔らかい感触が伝わる。彼女の細い腕は俺の肩を優しく擦り、お腹の肉は俺を優しく包み込む。そして、何より



 巨大な二つの柔肉。


 
 こんな柔らかいものが世の中に存在するなんて……厳つい体育会系の部下や小さな子供とは一線を画すような衝撃。そして、とてつもなく俺の脳を刺激する甘美なる香り。

 だけど、彼女をがっかりさせてはならない。不愉快な思いをさせてはならない。そう胸に刻みながら、俺は口を開く。

「アリス……不便なところはないか?」
「ずっとこのままでお願いするわ……」
「わ、わかった」

 この姿勢が気に入っているんだね。よし。ずっとこの状態を維持したまま屋敷まで移動しよう。

 俺の背中を飲み込まんとばかりに押し寄せてくる巨大なマシュマロ二つと、俺の指によって食い込んだアリスの太ももの後ろ。

 この刺激に耐えながら俺は前へと進んだ。

「俺を助けてくれてありがとう。素晴らしい魔法だった」

 と添えてから。
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