特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし

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赤色青色緑色の糸は獲物を正確に捉えていた1

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 アリスとカロルは黄昏色の空を見上げながら噴水近くの芝生で仲良く横になっている。

「空が綺麗ですわね……」
「ええ。とっても綺麗だわ」

 ワイン色のドレスと青色のドレスを身に纏っている彼女たち。だけど、彼女らの顔には若干の動揺がある。

「ママとお兄様……うまく話がまとまればいいんですけど……」
「ハルトは私たちと同じだから……きっと……」
「私たちと……同じ……本当に……これは運命としか言いようがない出会いですわ」
「ええ。間違いないわ。だって、ハルトは、私たちと同じ目をしていたから」
「そうですわ。本人はまだ気づいてないと思いますけど、お兄様のブラウン色の瞳の奥底にあるのは……」
「何かを渇望するドス黒い感情」
「お兄様の渇望と欲求……」
「他の汚くて悍ましい貴族男性とは格が違うその尊い姿……」
「本当に素敵ですわ……」

 暮れなずむ斜陽は彼女たちの輪郭を照らし、その美しい顔のラインは赤色に染まる。

 鼓動は、晴翔への想いと共に加速していく。

「本当に悔しいわ」
「え?なにがですの?」
「貴族としての威厳を保たなければならないなんて……」
「アリスお姉様はリンスター公爵という爵位を継ぐメディチ家の長女ですからね……」
「気持ち悪くて吐き気がする他の男性ならまだしも……ハルトにまで……もし、ハルトが他の女のところへ行ったら……私……私……」

 今すぐ処女を晴翔に捧げたい。彼の女になりたい。晴翔の子を産んで、ラオデキヤ王国にいる全ての人に自分は晴翔のものだと大声で叫びたい。
 
 けれど、そんな平民の女がするような真似はとてもじゃないができない。だから晴翔は痺れを切らして他の女のところに行くのではないのかと、アリスは危惧しているのだ。彼はとても優れていて強くて優しい。きっと他の女たちがほっとかない。
 
 カロルはそんな自分の姉の大きいマシュマロに飛びつく。

「カロル!?」
「大丈夫ですの」
「……なんで?」
「だって、私たちが重い愛でお兄様を永遠に抜け出せなくなるようにすればいいんですから」
 
 カロルのルビーのような瞳が光る。そんな奇特な妹のピンク色の頭を優しく撫で撫でしてからアリスは目を光らせて口を開く。

「カロル……そうね。あなたのこんな積極的な態度……毎度のことながら感心させられるわ」
「私は火の魔法使いですから」
「ふふっ……」

 そう微笑みながらカロルを優しく抱きしめるアリス。ずっと理想の男が現れることを夢見ていた。だけど、現実の男と自分達が思い描く男じゃ乖離がありすぎてジレンマを抱えていた。この矛盾は蟠りを産んだ。そしてその蟠りは次第に大きくなって、一つの大きなドス黒い塊と化した。

 彼女らは心の中で密かに決める。

 このドス黒い何かを晴翔に全部注ぐと。

 そう思っていると、晴翔が建物から出て姿を現した。

 彼の目は、

 催眠にでもかかったかのように生気がない。あの目には見覚えがある。自分達が晴翔の格好いいところを思い出すときにする目。

 そう思って二人はほくそ笑んで、急遽立ち上がり、晴翔のところへと小走りに歩く。

「あら、ハルト、どこへ行くのかしら?」
「そろそろ帰ろうと思ってな」
「ハルト様……本当に行っちゃうんですの?」

 二人は瞬きすらせず、晴翔をじーっと見つめたまま、表情を一切変えない。そんな彼女らを見て晴翔は

「また来るよ。今日は俺のために素敵なパーティーを用意してくれたから、今度は俺がご馳走する。カロルはタコ焼き食べたことあるよね?」
「あ、はい!タコあき……本当に素敵でしたわ」
「今度はタコ焼き以外の料理を作るよ。この噴水周りを使っていいとアニエスさんから許可をもらったんだ。だから、ここで俺の故郷の料理、食べてほしい」

 晴翔の話を聞いた美人姉妹は目を丸くして、お互いを見つめ合う。そして、自分の母のような妖艶な表情を浮かべて、晴翔を捉えた。

「ハルトの作るもの……」
「ハルト様が作るもの……」
「?」


「とおおおおおおおおっても食べてみたいわ」
「とおおおおおおおおっても食べてみたいですわ」

「っ!」

 晴翔は体をびくつかせて少し後ずさる。けれど、二人の姉妹は逃すまいと、一歩前進した。

 アリスが晴翔の手を握って、自分のお腹の方に持って行った。

「アリス!こ、これは……」
「私はハルトを助けたいの。どんなことでも」

 晴翔が戸惑っていると、妹のカロルも晴翔の片方の手を掴んで自分の柔肉の方へ持って行った。

「カロル!?」
「お兄様……」
「え?」
「お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様……」
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