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伝説となった獲物2
しおりを挟む「お兄様!私も協力いたしますわ!私の燃えたぎる魔力……全部使ってくださいまし!」
「ハルト様、私も送ります」
「私も!」
3美女はドヤ顔で他の貴族や護衛たちに倣い、手をあげる。
だが、
「アニエスさんとアリスとカロルにはやってほしいことがありますから、魔力は消費して欲しくないです」
「「?」」
小首をかしげる3人に俺は耳打ちした。すると、3人は納得顔でうんうん言いながら、体の細い冒険者のワンドに集まる凄まじい量の魔力を見つめる。
やがて、限界に達した貴族や護衛たちがよろつく頃、タイミングを見計らった体の細い冒険者がガタイのいい冒険者に合図した。
「今だ!!!相棒!!!」
「分かっているぜ!こんな馬鹿でかい魔力の塊に魔力増幅をかけるのは生まれて初めてだ!血が騒ぐな!行くぞ!魔力増幅!」
と、ガタイのいい冒険者はワンドを取り出し、大きい魔力の塊に魔法をかける。すると、魔力の塊は勢力を増し、約2倍に膨れ上がった。
そして
「おい兄さんよ!全部受け止めろ!!!」
「はい!」
「魔力移転!!」
体の細い冒険者はワンドを俺の体に向けて魔力の塊を放った。すると、俺の中で欠乏していた何かが満たされていく。
「か、感じる……強い力……」
この力があれば、理論上、絨毯爆撃も一斉砲撃もなんでもかんでも可能だ。
だけど、ただ単に先端兵器召喚しぶっ放すだけだとどこか物足りない。
日本からやってきた俺がラオデキヤ王国の方々にお見せしたい究極の兵器。
だんだんとその兵器が頭の中で鮮明になっていく。
圧倒的スケールと強さと外観。
やっぱりこれ一つしかない。
今の俺なら間違いなく召喚できるはずだ。
俺はいたって冷静な口ぶりでその兵器の名を口にする。
「戦艦大和、召喚」
すると、空中に全長約264mに達する巨大な戦艦が傾いた状態で姿を現した。
いわゆる超弩級戦艦大和型の2番艦(武蔵)と呼ばれる戦艦である。
「ああ……」
「……」
「な……」
「お……」
感想を言う人は存在しない。みんな絶句したまま、照明弾に照らされた46cm主砲3基9門のなす圧倒的オーラに顎が抜けるほど口を開けている。
戦闘をやっている貴族や騎士団員も同じく、動きを止め、戦艦大和をボーと見つめるだけだ。
アランは
【……空中に浮かぶ巨大な船だと?あははは……どんな武器を使ってもこの世で最も賢く、最も優れた僕には勝てない。このハエどもよりかは壊しがいがありそうだな!!】
全身が腐った巨大なアランだけが僕の召喚した戦艦大和を見て嘲笑うだけだった。
まずは
「カロル」
「……」
「カロル!」
「は、はい!お兄様!」
「お願い!今だ!」
「わ、わかりましたわ!はああああああ!」
戦艦大和に気を取られていたカロルは、いそいそと魔法を使う。すると、目の前で7Mほどの巨大な炎を纏った不死鳥のような鳥が現れた。
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