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伝説となった獲物3
しおりを挟む「フェニックス!目の前にいる忌まわしき悪魔を攻撃しなさい!」
「キウウウウウ!!」
フェニックスという鳥は鋭い鳴き声をあげ、アランの方に飛んでいく。
そして俺は、
5歩ほど前に出て
「拡声器……召喚!」
遠くにいるみんなに俺の声を効果的に伝えるために拡声器を召喚し、
「撤退です!!!!一人も残らす、みんなこっちにきてください!!!」
拡声器を通して発せられた俺の言葉を聞いた戦闘中のみんなは、アランから離れて、一人、二人と歩調を早めて俺たちに向かってきた。
【ん!この!でかい鳥め!邪魔だ!】
カロルのフェニックスがアランの顔を執拗に攻めて、動きを鈍らせている。
戦闘中だった人たちはみんな一丸となって効率よく俺たちに向かってきている。負傷者をおぶったり、浮遊の魔法を使って連れてきたりと、一人の犠牲者も出すまいという意志が感じられる。
【このアランに歯向かうものはこうだ!】
アランは暗い光をカロルのフェニックスに放ち、攻撃を仕掛ける。すると、全身が闇に包まれたフェニックスは苦しみにもがき始める。
「っ!戻ってきなさい!フェニックス」
カロルがそう叫ぶと、フェニックスの姿が消えた。だが、カロルは激しく息切れしている。
「よくやってくれた。カロル」
「はあ……はあ……お兄様……この戦闘が終わればたっぷりご褒美を要求しますからね……」
「わかった。いくらでくれてやる」
「っ!ハルトお兄様……」
「急に顔が赤くなっているように見えるが、大丈夫かい?」
「……カロルは大丈夫ですわ……私のお兄様」
そう言ってカロルが、躓く。だが駆けつけてきたリンゼさんとエリゼさんがカロルを支えた。しかし二人のメイドもよろよろしている。おそらく俺のために魔法を結構消費したのだろう。
よし。
アランの周りに人はいない。数百もの人たちが無事に撤退できた。
あとは、
「アリス、お前の番だ」
「わかったわ!私、必ずハルトの役に立つから!」
「その言葉はとても心強い」
「ふふ、ハルト、この戦闘が終われば、ハルトはずっとメディチ家の人間よ。永遠に……だから私と……」
「……アリス、それ以上は言うな」
「え?な、なんで?」
「それは、俺の言うセリフだからだ!」
「っ!」
「アリス、この戦闘が終われば、俺と結婚しよう」
「……喜んで!」
アリスは嬉々とした表情でそう言ってから、前を向いて手を伸ばした。
「はああああ!!!!!!!!」
大声で気合を入れると、あっという間に強力で透明な氷の壁が俺たちを包み込む。
「ハルト!今よ!」
「ああ!」
【あははは!!取るに足りぬ愚かな人間よ!!大人しく僕にひれ伏し、全ての権限、財宝、女を寄越せば、命は助かったものを……そんなに死を急ぎたいのか!?アアアアアア!!!!!!!】
「一斉発射!!!!!!!!!!!!!!!!」
【何?】
ドカアアアアアン!!!!!!
ドカアアアアアン!!!!!!
ドカアアアアアン!!!!!!
ドカアアアアアン!!!!!!
ドカアアアアアン!!!!!!
ドカアアアアアン!!!!!!
ドカアアアアアン!!!!!!
ドカアアアアアン!!!!!!
ドカアアアアアン!!!!!!
9つ砲弾がアランに全部命中した。
けど、
ハルトが召喚した戦艦から放たれた太い砲弾による衝撃波は、アリスが召喚した堅い氷の膜に亀裂を生じさせる。
アリスは呻き声を上げて、なんとか氷の膜を最後まで維持しようとするが、
ハルトの武器があまりにも強すぎて、破片を防ぎ切った彼女の氷の膜は
あえなく破れてしまった。
その瞬間、3美女は最高に格好いいハルトを見つめる。
黒い髪、ブラウン色の瞳、異国風の顔立ち。
鍛えられた体、強い力と魔法。
そして
優しさ。
3人の頭からは電気が走り、全身を駆け巡る。
やがて、その刺激はだんだんお腹に集まり、一つの願望を生じさせた。
彼の赤ちゃんを産みたい。
今日ここで新たな伝説が生まれた。
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「思う存分、暴れてもいいって」
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