特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし

文字の大きさ
66 / 66

美味しい食事と素敵な人たち、そして2

しおりを挟む

X X X

 
 食事を終えてレストランを出る晴翔たち。

 相変わらず、レストランには長蛇の列ができており、熱はなかなか冷めない。

 晴翔は、その光景をさも嬉しそうに見つめている。カップル、夫婦、冒険者、子供、お年寄り、などなど……
 
 だが、この場面を見て微笑むものは晴翔たち以外にも二人いた。

 路地裏に繋がる道に立って、在りし日に思いを馳せるようにしきりに残念そうな表情を見せるが、それを誤魔化すように笑む。だが、ヤクザっぽい見た目なので、ちょっと離れたところから見れば明らかに怪しい人間だ。
 
 晴翔は彼らを見た途端、アニエスたちに目で合図した。それから、晴翔たちは歩調を早める。

「やっと見つけました。ずっと探していましたよ」
「っ!な、なんだ。兄さんだったのかよ」
「あ、あんた……久しぶりだね」

 二人は突然やってきた晴翔たちにちょっと驚いた様子を見せる。そんな彼らに晴翔は真面目な面持ちで語りかけた。

「二人の協力がなかったら、俺はアランを倒せなかったと思います。あれから結構時間は経っていますが、お礼を言わせてください。本当にありがとうございました」

 そう言って晴翔は頭を丁重に下げた。もちろん、メディチ家の三美女も礼儀正しく頭を下げた。

「いいい、いや!兄さんは公爵だろ?俺たちみたいな、しがない冒険者に頭なんか下げても何も出てこないぞ!」
「そ、そうだ!あんた、早く頭を上げろ!」

 慌てて捲し立てるように言う二人の冒険者。晴翔たちはしばし頭を下げた状態を維持してからゆっくりと頭を上げた。そしてアニエスが口を開く。

「お二方のご活躍にベルン国王陛下は大変感銘を受けておられますわ。ですので、国王陛下はお二方に伯爵の爵位と莫大な謝礼金を与えることをご所望です」

 アニエスの優しい表情を見た二人の冒険者たち。やがて、何かを悟ったような顔をして、ドヤ顔を作る。

 すると、体の細い冒険者は

「俺たちは冒険者でしてね、爵位はいらないんですよ。これが俺たちの生き方だから」

 ガタイのいい冒険者が続く。

「お金が必要ならクエストを受ければいい。この国では、いくばくかのお金を出せば美味しいビールとイカ焼きが手に入るんだぜ。まあ、タコ焼きの屋台は無くなっちまったからちっと残念だけどよ」

 そう呟いて寂しい表情を見せる二人の冒険者。

 そんな二人の反応を見て、晴翔もまた悟ったように彼らにドヤ顔を見せる。

「俺、時間があれば、またあの場所で屋台を出そうと思っています。だから、きてくれると嬉しいです……」

 二人はそんな晴翔の顔を見て、目を丸くした。そして、ターンと踵を返して、歩き始める。

「気が向いたらな」
「気が向いたらな」

 と言って、二人とも手を上げて振りながら歩き去る。

 彼らが去った道をボーと見つめていたアリスが口を開いた。

「私、お父様とハルトと国王陛下以外の男は近くにいるだけでも吐き気がするけど、あの二人を見ると、心がとても温かくなるわ」

 姉の言葉を聞いた妹も感慨深げに呟く。

「いわゆる美男子と呼ばれる貴族男性なんかと比べ物にならないほど素敵ですわ。顔はちょっと怖いかもしれませんけど、心はとてもまっすぐで清いです」

 二人の感想を聞いた晴翔は、目尻と口角を微かに吊り上げて言う。



「ああ。本当にいい人たちだよ。俺、あの二人に惚れた」



「え?」
「は?」
「ん?」


「??」

 その後、晴翔は屋敷で三人にとても激しく愛されるのでした。








追記


メインストーリーはこれで終わりです!


読んでいただき本当にありがとうございました!

『昔助けた弱々スライムが最強スライムになって俺に懐く件』もよろしくお願いします!
しおりを挟む
感想 7

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(7件)

こまくま
2025.07.04 こまくま

メソ…
ウォンチュッッッ!!

解除
ぢゅん
2025.06.17 ぢゅん

お腹がくちくなるは方言だと思うのですがお腹がいっぱいみたいな感じであってますか?

解除
神ൢ座ൢ
2023.05.17 神ൢ座ൢ

狩に←の間に『り』が抜けています

解除

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部
キャラ文芸
 俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。  その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。  とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。  まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。  これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。