177 / 266
第21章 やはり迷惑なあの御方
第168話 夏合宿の忘れ物
しおりを挟む
色々あった合宿の前半。それと比べると合宿の後半は極めて平和に過ぎていった。
買い物をしたり色々食べたり湖で泳いだり。極めて普通かつ健全なリゾートだ。
取りあえず俺は湖でも泳げない事も判明した。むしろ湖の方が海より身体が沈みやすいような気がする。海水の方が比重が重いせいだろうか。ボディボードで浮かんでいたけれど。
強制トレーニングもあの後2度あった。ただ同じコースだったので先がわかる分楽だった。
そして合宿最終日前日夜に悲しいお知らせ。測定結果、半数以上の方々の自重が増量してしまった事が発覚した。強制トレーニングや湖で泳いだりしたのにも関わらずだ。
あれだけ毎食食べてジャンクフードまで加わったのだから当然かもしれない。
俺はむしろ増量したいくらいだから別にいい。でも女性陣が悩んでいるようだ。フルエさんとヨーコ先輩は大丈夫だったようだが他はもう……
「ウージナに帰ったらダイエットするんだ」
「皆で歩く会でもやりましょうか」
「俺は参加しないぞ」
「でも一番トレーニングが必要なのはミタキだよね」
そんな何処かで聞いたような会話が繰り返される。
そして最終日の朝。
「何やかんやあったけれど楽しかったね」
「涼しいし一通り何でも出来るのはいいよな」
「でも微妙に物価が高いです」
「山の上だし仕方無いのだ」
そんな事を言いながら車に色々詰め込む。
何気に色々荷物が多い。皆さんがブランド商店街で色々買いあさったせいである。洋服だのバッグだの色々と私物が増えているのだ。
そういう意味ではこの場所、お金を落とす場所として色々良く出来ている。感心せざるを得ない。
そんな訳で途中シンコ・イバシに1泊、エビゾ・ノに1泊して帰ってきた。途中西海岸でしか購入出来ない色々を買ってこれて俺は満足だ。例えば米各種だとか米粉だとか。
更に途中で魔法銀《ミスリル》も追加で4半重購入してきた。値段はターケダと同じで正金貨2枚。
本当はもっと欲しかった。しかしナカさん曰く。
「今回の旅行では使いすぎました」
とのことだ。
思い当たる節は色々あるので仕方無い。
ウージナの研究室に着いたのは午後4時過ぎ。
「やっぱり遠いよね。エビゾ・ノとかシンコ・イバシとか」
「でもこの程度で行けるというのはやっぱり便利ですわ。馬車だと4日から5日は最低かかりますから」
「実家から此処に出てくる時は6日かけたのだ」
「でもこの蒸気自動車や蒸気ボートで慣れてしまいましたからね」
この時代としては便利すぎる道具も慣れると当たり前になってしまう。
「まあ無事に終わって良かったね」
「そうそう。楽しかったですしね」
そうなのだがなぜか俺はすっとしない。何か忘れているような気がするのだ。
「それじゃ明日も8時集合ね」
「そうだね」
合宿が終わっても結局集まることには変わり無い。シモンさんは新型の車を作る予定だし、俺も手伝うつもりだ。
アキナ先輩用万能杖の改良も製作許可が下りた。肩掛けも出来るハンドバッグ形になる予定だ。
夏は暑いけれどまだまだやる事はある。女性陣の一部はダイエットを開始するらしいけれど。
そして翌朝9時。俺達は何を忘れていたのかに気づくのだった。
夏合宿の忘れ物はノックの音とともに現れたのだ。
「誰だろう。事務の方かな」
そう言ったシモンさんの向こう側でナカさんが顔色を変える。
『殿下とお付きの方です。アキナ先輩出迎えお願いします。私は会議室の準備をしておきますから』
この場の全員に流れた伝達魔法で俺は気づく。
そうだった! そう言えば殿下がいずれ来ると言われていたんだ。
今頃思い出してももう遅い。遅いというか思い出してもどうしようもないのだけれど。
取りあえず清拭魔法で手を洗い会議室へ。相手が殿下なら情報隠蔽する必要は無い。他の皆さんも会議室に集まっている。ナカさんだけはお茶とお菓子を準備中だ。
アキナ先輩とユキ先輩の案内で殿下以下3名が入ってきた。いつもと同じ殿下、シャクさん、ターカノさんの3名だ。
席に着くと同時にナカさんがお菓子とお茶を配る。本日は冷たい紅茶とロールケーキだ。
ナカさんが席に着いた後、殿下が口を開く。
「先日はすまなかった。襲撃があることは察知していたがあえて君達には伝えなかった。それをまずここで謝りたい」
今回は随分と真面目な切り出し方だ。いつものおちゃらけた感じと違ってちょっと俺は戸惑う。
「あの件については問題無いですわ。その方が結果的に安全と判断されたのでしょうし、事実応援もすぐ駆けつけていただきましたから」
「それでも当事者の君達に話さなかったのは事実だ。それに今後もこのような事案が無いと確約することが出来ない。和平外交も上手くいっていない。こちらとしては鏡のような新しい技術を見せ、和平条約を結べば技術供与で農業の発展等にも協力するとカードを切ったのにも関わらずだ。どうもスオーは技術供与で制限された発展を手に入れるより戦争に勝ってこちらの技術をまるごと手に入れる事を選んだらしい」
知りたくない現実だ。しかし知らなくても結果はきっと同じ。数年後には戦争になるという現実が待っているのだろう。
スオーとアストラムでは国の大きさが違いすぎる。ブーンゴと共同戦線を張ってもかなり厳しい状態になるだろう。
「さて、話を戻そう。今回のお詫びとしてこちらが出す物はこれだ。ターカノ」
ターカノさんは手元から魔法杖を取り出す。黒い木製の魔法杖だ。
「これは移動魔法使いにして近未来予知魔法までを使う空間魔道士ターカノの使う専用杖だ。厳密には専用杖の予備と言うべきかな。杖の外側の木製の部分は単なるカバーで、杖そのものはは内部に仕込んだ棒状の魔法銀《ミスリル》だ。
あとシャク」
シャクさんがどこからともなく箱を取り出す。
「中身は最高品質の魔法銀《ミスリル》だ。重さは2重」
ちょっと待ってくれ。お詫びの品と称するこれらの物の意味するところは何だ!
「誤解が無いように言っておく。これらの物を利用して何かを作ってくれと僕や僕の背後関係が君達に頼む事は無い。これをどう使うか、それとも使わないかは君達の自由だ。
例えばこれを持って他国へ移住したりしてもいい。それは国民を引き留められなかった国が悪いのであって君達が悪いわけでは無い」
「僭越ですがあえてお伺い致します」
ユキ先輩、見た事がない厳しい表情だ。
「殿下は王家の一員として私達に直接命令を下す事も可能な筈です。むしろ王家に連なる者としてはそうするのが当然だと私には思われます。
そもそもターカノさんの魔法杖と魔法銀《ミスリル》という組み合わせで、もう殿下が何を知っていて何を意図しているか想像できます。この場にいる全員でこの件について話しましたから。
それでもあえて命令と言わずに選択させるという事は、僭越ですが私には王家の者としての責任を放棄しているようにしか見えません。いかがでしょうか」
不敬と言われても仕方無い台詞だ。それでも、いやだからこそユキ先輩は言ったのだろう。アキナ先輩や俺達にそれを言わせないために。
買い物をしたり色々食べたり湖で泳いだり。極めて普通かつ健全なリゾートだ。
取りあえず俺は湖でも泳げない事も判明した。むしろ湖の方が海より身体が沈みやすいような気がする。海水の方が比重が重いせいだろうか。ボディボードで浮かんでいたけれど。
強制トレーニングもあの後2度あった。ただ同じコースだったので先がわかる分楽だった。
そして合宿最終日前日夜に悲しいお知らせ。測定結果、半数以上の方々の自重が増量してしまった事が発覚した。強制トレーニングや湖で泳いだりしたのにも関わらずだ。
あれだけ毎食食べてジャンクフードまで加わったのだから当然かもしれない。
俺はむしろ増量したいくらいだから別にいい。でも女性陣が悩んでいるようだ。フルエさんとヨーコ先輩は大丈夫だったようだが他はもう……
「ウージナに帰ったらダイエットするんだ」
「皆で歩く会でもやりましょうか」
「俺は参加しないぞ」
「でも一番トレーニングが必要なのはミタキだよね」
そんな何処かで聞いたような会話が繰り返される。
そして最終日の朝。
「何やかんやあったけれど楽しかったね」
「涼しいし一通り何でも出来るのはいいよな」
「でも微妙に物価が高いです」
「山の上だし仕方無いのだ」
そんな事を言いながら車に色々詰め込む。
何気に色々荷物が多い。皆さんがブランド商店街で色々買いあさったせいである。洋服だのバッグだの色々と私物が増えているのだ。
そういう意味ではこの場所、お金を落とす場所として色々良く出来ている。感心せざるを得ない。
そんな訳で途中シンコ・イバシに1泊、エビゾ・ノに1泊して帰ってきた。途中西海岸でしか購入出来ない色々を買ってこれて俺は満足だ。例えば米各種だとか米粉だとか。
更に途中で魔法銀《ミスリル》も追加で4半重購入してきた。値段はターケダと同じで正金貨2枚。
本当はもっと欲しかった。しかしナカさん曰く。
「今回の旅行では使いすぎました」
とのことだ。
思い当たる節は色々あるので仕方無い。
ウージナの研究室に着いたのは午後4時過ぎ。
「やっぱり遠いよね。エビゾ・ノとかシンコ・イバシとか」
「でもこの程度で行けるというのはやっぱり便利ですわ。馬車だと4日から5日は最低かかりますから」
「実家から此処に出てくる時は6日かけたのだ」
「でもこの蒸気自動車や蒸気ボートで慣れてしまいましたからね」
この時代としては便利すぎる道具も慣れると当たり前になってしまう。
「まあ無事に終わって良かったね」
「そうそう。楽しかったですしね」
そうなのだがなぜか俺はすっとしない。何か忘れているような気がするのだ。
「それじゃ明日も8時集合ね」
「そうだね」
合宿が終わっても結局集まることには変わり無い。シモンさんは新型の車を作る予定だし、俺も手伝うつもりだ。
アキナ先輩用万能杖の改良も製作許可が下りた。肩掛けも出来るハンドバッグ形になる予定だ。
夏は暑いけれどまだまだやる事はある。女性陣の一部はダイエットを開始するらしいけれど。
そして翌朝9時。俺達は何を忘れていたのかに気づくのだった。
夏合宿の忘れ物はノックの音とともに現れたのだ。
「誰だろう。事務の方かな」
そう言ったシモンさんの向こう側でナカさんが顔色を変える。
『殿下とお付きの方です。アキナ先輩出迎えお願いします。私は会議室の準備をしておきますから』
この場の全員に流れた伝達魔法で俺は気づく。
そうだった! そう言えば殿下がいずれ来ると言われていたんだ。
今頃思い出してももう遅い。遅いというか思い出してもどうしようもないのだけれど。
取りあえず清拭魔法で手を洗い会議室へ。相手が殿下なら情報隠蔽する必要は無い。他の皆さんも会議室に集まっている。ナカさんだけはお茶とお菓子を準備中だ。
アキナ先輩とユキ先輩の案内で殿下以下3名が入ってきた。いつもと同じ殿下、シャクさん、ターカノさんの3名だ。
席に着くと同時にナカさんがお菓子とお茶を配る。本日は冷たい紅茶とロールケーキだ。
ナカさんが席に着いた後、殿下が口を開く。
「先日はすまなかった。襲撃があることは察知していたがあえて君達には伝えなかった。それをまずここで謝りたい」
今回は随分と真面目な切り出し方だ。いつものおちゃらけた感じと違ってちょっと俺は戸惑う。
「あの件については問題無いですわ。その方が結果的に安全と判断されたのでしょうし、事実応援もすぐ駆けつけていただきましたから」
「それでも当事者の君達に話さなかったのは事実だ。それに今後もこのような事案が無いと確約することが出来ない。和平外交も上手くいっていない。こちらとしては鏡のような新しい技術を見せ、和平条約を結べば技術供与で農業の発展等にも協力するとカードを切ったのにも関わらずだ。どうもスオーは技術供与で制限された発展を手に入れるより戦争に勝ってこちらの技術をまるごと手に入れる事を選んだらしい」
知りたくない現実だ。しかし知らなくても結果はきっと同じ。数年後には戦争になるという現実が待っているのだろう。
スオーとアストラムでは国の大きさが違いすぎる。ブーンゴと共同戦線を張ってもかなり厳しい状態になるだろう。
「さて、話を戻そう。今回のお詫びとしてこちらが出す物はこれだ。ターカノ」
ターカノさんは手元から魔法杖を取り出す。黒い木製の魔法杖だ。
「これは移動魔法使いにして近未来予知魔法までを使う空間魔道士ターカノの使う専用杖だ。厳密には専用杖の予備と言うべきかな。杖の外側の木製の部分は単なるカバーで、杖そのものはは内部に仕込んだ棒状の魔法銀《ミスリル》だ。
あとシャク」
シャクさんがどこからともなく箱を取り出す。
「中身は最高品質の魔法銀《ミスリル》だ。重さは2重」
ちょっと待ってくれ。お詫びの品と称するこれらの物の意味するところは何だ!
「誤解が無いように言っておく。これらの物を利用して何かを作ってくれと僕や僕の背後関係が君達に頼む事は無い。これをどう使うか、それとも使わないかは君達の自由だ。
例えばこれを持って他国へ移住したりしてもいい。それは国民を引き留められなかった国が悪いのであって君達が悪いわけでは無い」
「僭越ですがあえてお伺い致します」
ユキ先輩、見た事がない厳しい表情だ。
「殿下は王家の一員として私達に直接命令を下す事も可能な筈です。むしろ王家に連なる者としてはそうするのが当然だと私には思われます。
そもそもターカノさんの魔法杖と魔法銀《ミスリル》という組み合わせで、もう殿下が何を知っていて何を意図しているか想像できます。この場にいる全員でこの件について話しましたから。
それでもあえて命令と言わずに選択させるという事は、僭越ですが私には王家の者としての責任を放棄しているようにしか見えません。いかがでしょうか」
不敬と言われても仕方無い台詞だ。それでも、いやだからこそユキ先輩は言ったのだろう。アキナ先輩や俺達にそれを言わせないために。
93
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる