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幕間 夜の我が家
第19話 嵐の少女と風を連れた少年
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今夜は4人全員一緒の日だ。
何せこの家は男1人女3人男女関係あり同居世帯。または認めていいのかわからないが夫1人妻3人世帯。だから曜日によって俺の寝室当番というのがあったりする。
1の曜日はテディの日。
3の曜日はフィオナの日。
5の曜日はミランダの日。
そして週替わりで皆の日というのが入る。
今週は4の曜日、つまり今日が全員一緒の日だ。こういう日はエロエロに走りまくるかエロお預けで話がはずみまくるかどっちかになる。
そして今日はお預けな夜だった。
「やっぱり此処だと息苦しさを感じないで済むよね」
そんなフィオナの台詞からその話は始まる。
「どういう事だい?」
ミランダがそう尋ねる一方、テディはうんうんと頷く。
「わかりますわ。今は一日中この家でお仕事をしていても風を感じられますから」
ちなみに俺もミランダと同じく意味がわからない組だ。
「ミランダは感じなかったかな。僕はずっと息苦しいと感じていたんだ。ラツィオにいた頃、高級学校の2年になってから長いこと。
あそこは空気が止まっている感じがする。止まった空気の中、皆が昨日と同じ今日、今日と同じ明日をただ演じている。そんな感じで息苦しくてたまらなかったんだ。このままでいると息苦しさのあまり死んでしまうんじゃないかって位に」
「フィオナの言い方を真似るならば、私はいつかきっと窒息死すると思っていました。窒息死して、そして死んでいる事さえ気付かず毎日をただ同じように生きていくようになるんじゃないかと」
「生徒自治会は2年以降、空気が止まっちゃったからね。ロッサーナ殿下が卒業して自治会の権限も大分取り上げられて。マレーネ先輩は悪い人じゃないけれど止まった空気の中でも生きていける人だったし」
うーむ。皆さん色々感じていたんだな。俺は別に何も感じずのほほんと生きていたけれど。まさかこんな生活を送るようになるなんて思いもせずに。
「確かに1年の時、ロッサーナ殿下がいた頃は色々楽しかったよな。学園祭と称してお祭りやったり食堂の業者を変えてくれ運動をやったり。
その代わり大変ではあったけれどな。何やかんやで結局毎週、問題提起とか直訴とか色々だったからさ」
ミランダも懐かしそうな目をする。
そう言えば高級学校1年の秋、業者が変わって食事がかなり美味しくなったよな。どうやらその件に関しては生徒自治会が関わっていたようだ。その辺全く興味が無いので俺は知らなかったけれど。
「ロッサーナ殿下が卒業されて、全部昔に戻ってしまいましたよね。制服デザインの生徒からの募集も中止になりましたし学園祭も。食堂の業者だけは変わった状態のままでしたけれど」
「確かにそう言われると空気が止まったという感じがわかるな。だから私は早く卒業して外に出たかったんだ。まだ婚約とかそういう話が出る前からさ」
「殿下は確かに嵐のような方でしたわ。言葉や動作こそ大人しいのですけれど、先生方にも学長にも色々問題をふっかけて。でもその空気を求めて私達はあの頃、学生自治会に集まったんです。あの頃は大変でしたけれど楽しかったですわ。週に1度は殿下が問題提起して、そのたびに役員や先生方が走り回って」
フィオナがうんうんと頷く。
「あの人のおかげで僕はあの時、空気が動くという感覚を知ったんだ。そして逆説的に止まった空気が息苦しいって事も。
だから僕は2年の時はあんまり生徒自治会には顔を出さなかった。殿下の卒業とともに空気が止まっちゃったからさ。どっちかというと図書室で過ごしていたと思う。書物を読んでいて感じるかすかな風にせめてもの安らぎを求めてさ」
だから俺はフィオナの顔を知っていた訳だ。名前こそ知らなかったけれど、よく図書室で見かけたから。
「私はああまた元に戻るのだな、そう思いましたわ。きっと今までは夢を見ていたんだろう、そして夢の時間は終わりを告げたのだと。
殿下が色々やらかしたおかげで生徒自治会も新規募集自粛になりましたしね。権限もほとんど無くされて、ただ生徒からアンケートを取って集計するだけの場所になりましたから」
それが俺が見た、3年9月の時期まで続いていた訳か。
「ただアシュが来てくれて大分変わったよね。テディがアシュを引っ張ってきて、翻訳作業が始まって。アシュは殿下と違って動き回ったり問題提起したり問題そのものを起こしたりはしない。でも確かにアシュがいると風を感じられるんだ」
「わかりますわ」
うんうんとテディが頷く。
「アシュと殿下とは全くタイプが違います。でも確かにアシュがいればあの窒息感を感じないで済むのですわ。翻訳した内容だけじゃありません。単なる普段の会話ですら何処か風を感じるのです」
「だよね。だから僕もミランダに計画を打ち明けられた時、迷わなかったんだ。むしろこれを逃すと絶対窒息死すると思った。だから一も二もなく賛成したんだ。絶対アシュと一緒に皆でラツィオを脱出しようって」
えっ。何か俺の知っている時系列と違うような気がするけれど。
「今だから言うけれどさ。アシュに言う前、実はテディやフィオナと何度も作戦会議をしたんだ。女子寮で夜中こっそりとさ。アシュは温厚だし波風を立てないタイプだから、このままではきっと卒業後、隠居みたいな生活へと逃げちまう。でも私達でうまく持っていけばきっと手助けしてくれる。それどころか新しい世界と生活を引っ張ってきてくれるだけの力がある。そう思ってさ」
裏でそんな事もあったのか。
でもまあ、結果的には3人に感謝しなければいけないかなとも思う。少なくとも今の生活は予定だった部屋住みより間違いなく充実している。俺の能力とか身の丈にあっているかどうかはかなり疑問もあるけれど。
「ただアシュは一見大人しいし波風立てないタイプだけれど、本当は大人しいだけじゃないんじゃないか。時々僕はそう感じるんだけれどな」
おっとフィオナが意外な事を言った。あまりに意外なので思わず俺は反論してしまう。
「言っておくけれど俺は本質的に静かで控えめだぞ。能力も色んな意味で人並み程度だしさ」
「あの翻訳だけで充分とんでもない能力ですわ」
「だよな」
テディやミランダはそう言ってくれる。しかし本当はこの3人の誰か1人にも見合うような男じゃないぞ。自信を持って卑屈に言えるというのも何だけれども。
「確かに翻訳だけでもとんでもない能力だけれどさ。僕の言っているのはそんなんじゃない。実際はアシュは殿下と同じくらいの嵐を内在させているんじゃないかと思うんだ。ただそれを出さないようにしているだけで」
おいおいフィオナ。
「かいかぶりだと思うぞ」
「そうかな」
フィオナは納得しない。
「確かに大人しくて無難第一という感じだし波風を立てないタイプだけれどさ。それはアシュが生まれや育ちなんかの環境で自分を抑えるようになっただけ。そう僕は感じるんだ。
だって大人しいだけの人間だったらさ。そもそもこんな環境あっさり順応して今まで通り出来るなんて無理だと思うよ。自分を過信して傲慢になったり自意識過剰になったりしておかしくなるのが普通だと思うな」
おい待て充分自意識過剰になったりはしているんだぞ。出さない、いや出せないだけで。
そんな俺の心の中での告白を全く無視して残り2人がうんうんと頷く。
「確かにそうだよな。学校時代とあまり変わっていないもんな」
「そう言われればそうですわ。たまに夜に大胆になったりしますけれど」
おい待てテディその辺は詳しく話すな。ミランダやフィオナであろうと聞かれて恥ずかしい事は恥ずかしい。
まあ2人にも色々やらかしているけれど。
「だから僕はそのうちきっとアシュは変わると思うんだ。勿論僕達に優しいのはそのままで、でも心の中に抱えている嵐を必要な時には解き放てるように。あくまで僕の予感だけれどね」
「強いアシュというのも確かに見てみたいよな」
ミランダが少し茶化すように言う。
「でもアシュは変わらないと思いますわ。どうなっても」
テディはそう言ってくれるけれど。
「ただ、ふと今の話で思い出したんだけれどさ」
ミランダが話題を変えてくれるようだ。確かに俺の話は恥ずかしいから変えて欲しい。そう思いながらミランダの次の台詞を待つ。
「嵐と言えばロッサーナ殿下、元気かな。卒業してすぐ大改革なんてあったけれど、その後話を聞かないだろ」
「そう言えばそうですわ」
テディが頷く。
「あの大改革も殿下が暗躍しているよね、きっと」
「私もそう思うけれどさ。その後は静かなようじゃないか」
「私も昨年秋に勘当されて以来お会いしていませんわ」
うーむ。ロッサーナ殿下ってどういう人なんだろうと俺は思う。
俺のような下っ端貴族の5男だと話す機会なんて全く無い。顔だけは常識として一応知ってはいるけれど。
何せこの家は男1人女3人男女関係あり同居世帯。または認めていいのかわからないが夫1人妻3人世帯。だから曜日によって俺の寝室当番というのがあったりする。
1の曜日はテディの日。
3の曜日はフィオナの日。
5の曜日はミランダの日。
そして週替わりで皆の日というのが入る。
今週は4の曜日、つまり今日が全員一緒の日だ。こういう日はエロエロに走りまくるかエロお預けで話がはずみまくるかどっちかになる。
そして今日はお預けな夜だった。
「やっぱり此処だと息苦しさを感じないで済むよね」
そんなフィオナの台詞からその話は始まる。
「どういう事だい?」
ミランダがそう尋ねる一方、テディはうんうんと頷く。
「わかりますわ。今は一日中この家でお仕事をしていても風を感じられますから」
ちなみに俺もミランダと同じく意味がわからない組だ。
「ミランダは感じなかったかな。僕はずっと息苦しいと感じていたんだ。ラツィオにいた頃、高級学校の2年になってから長いこと。
あそこは空気が止まっている感じがする。止まった空気の中、皆が昨日と同じ今日、今日と同じ明日をただ演じている。そんな感じで息苦しくてたまらなかったんだ。このままでいると息苦しさのあまり死んでしまうんじゃないかって位に」
「フィオナの言い方を真似るならば、私はいつかきっと窒息死すると思っていました。窒息死して、そして死んでいる事さえ気付かず毎日をただ同じように生きていくようになるんじゃないかと」
「生徒自治会は2年以降、空気が止まっちゃったからね。ロッサーナ殿下が卒業して自治会の権限も大分取り上げられて。マレーネ先輩は悪い人じゃないけれど止まった空気の中でも生きていける人だったし」
うーむ。皆さん色々感じていたんだな。俺は別に何も感じずのほほんと生きていたけれど。まさかこんな生活を送るようになるなんて思いもせずに。
「確かに1年の時、ロッサーナ殿下がいた頃は色々楽しかったよな。学園祭と称してお祭りやったり食堂の業者を変えてくれ運動をやったり。
その代わり大変ではあったけれどな。何やかんやで結局毎週、問題提起とか直訴とか色々だったからさ」
ミランダも懐かしそうな目をする。
そう言えば高級学校1年の秋、業者が変わって食事がかなり美味しくなったよな。どうやらその件に関しては生徒自治会が関わっていたようだ。その辺全く興味が無いので俺は知らなかったけれど。
「ロッサーナ殿下が卒業されて、全部昔に戻ってしまいましたよね。制服デザインの生徒からの募集も中止になりましたし学園祭も。食堂の業者だけは変わった状態のままでしたけれど」
「確かにそう言われると空気が止まったという感じがわかるな。だから私は早く卒業して外に出たかったんだ。まだ婚約とかそういう話が出る前からさ」
「殿下は確かに嵐のような方でしたわ。言葉や動作こそ大人しいのですけれど、先生方にも学長にも色々問題をふっかけて。でもその空気を求めて私達はあの頃、学生自治会に集まったんです。あの頃は大変でしたけれど楽しかったですわ。週に1度は殿下が問題提起して、そのたびに役員や先生方が走り回って」
フィオナがうんうんと頷く。
「あの人のおかげで僕はあの時、空気が動くという感覚を知ったんだ。そして逆説的に止まった空気が息苦しいって事も。
だから僕は2年の時はあんまり生徒自治会には顔を出さなかった。殿下の卒業とともに空気が止まっちゃったからさ。どっちかというと図書室で過ごしていたと思う。書物を読んでいて感じるかすかな風にせめてもの安らぎを求めてさ」
だから俺はフィオナの顔を知っていた訳だ。名前こそ知らなかったけれど、よく図書室で見かけたから。
「私はああまた元に戻るのだな、そう思いましたわ。きっと今までは夢を見ていたんだろう、そして夢の時間は終わりを告げたのだと。
殿下が色々やらかしたおかげで生徒自治会も新規募集自粛になりましたしね。権限もほとんど無くされて、ただ生徒からアンケートを取って集計するだけの場所になりましたから」
それが俺が見た、3年9月の時期まで続いていた訳か。
「ただアシュが来てくれて大分変わったよね。テディがアシュを引っ張ってきて、翻訳作業が始まって。アシュは殿下と違って動き回ったり問題提起したり問題そのものを起こしたりはしない。でも確かにアシュがいると風を感じられるんだ」
「わかりますわ」
うんうんとテディが頷く。
「アシュと殿下とは全くタイプが違います。でも確かにアシュがいればあの窒息感を感じないで済むのですわ。翻訳した内容だけじゃありません。単なる普段の会話ですら何処か風を感じるのです」
「だよね。だから僕もミランダに計画を打ち明けられた時、迷わなかったんだ。むしろこれを逃すと絶対窒息死すると思った。だから一も二もなく賛成したんだ。絶対アシュと一緒に皆でラツィオを脱出しようって」
えっ。何か俺の知っている時系列と違うような気がするけれど。
「今だから言うけれどさ。アシュに言う前、実はテディやフィオナと何度も作戦会議をしたんだ。女子寮で夜中こっそりとさ。アシュは温厚だし波風を立てないタイプだから、このままではきっと卒業後、隠居みたいな生活へと逃げちまう。でも私達でうまく持っていけばきっと手助けしてくれる。それどころか新しい世界と生活を引っ張ってきてくれるだけの力がある。そう思ってさ」
裏でそんな事もあったのか。
でもまあ、結果的には3人に感謝しなければいけないかなとも思う。少なくとも今の生活は予定だった部屋住みより間違いなく充実している。俺の能力とか身の丈にあっているかどうかはかなり疑問もあるけれど。
「ただアシュは一見大人しいし波風立てないタイプだけれど、本当は大人しいだけじゃないんじゃないか。時々僕はそう感じるんだけれどな」
おっとフィオナが意外な事を言った。あまりに意外なので思わず俺は反論してしまう。
「言っておくけれど俺は本質的に静かで控えめだぞ。能力も色んな意味で人並み程度だしさ」
「あの翻訳だけで充分とんでもない能力ですわ」
「だよな」
テディやミランダはそう言ってくれる。しかし本当はこの3人の誰か1人にも見合うような男じゃないぞ。自信を持って卑屈に言えるというのも何だけれども。
「確かに翻訳だけでもとんでもない能力だけれどさ。僕の言っているのはそんなんじゃない。実際はアシュは殿下と同じくらいの嵐を内在させているんじゃないかと思うんだ。ただそれを出さないようにしているだけで」
おいおいフィオナ。
「かいかぶりだと思うぞ」
「そうかな」
フィオナは納得しない。
「確かに大人しくて無難第一という感じだし波風を立てないタイプだけれどさ。それはアシュが生まれや育ちなんかの環境で自分を抑えるようになっただけ。そう僕は感じるんだ。
だって大人しいだけの人間だったらさ。そもそもこんな環境あっさり順応して今まで通り出来るなんて無理だと思うよ。自分を過信して傲慢になったり自意識過剰になったりしておかしくなるのが普通だと思うな」
おい待て充分自意識過剰になったりはしているんだぞ。出さない、いや出せないだけで。
そんな俺の心の中での告白を全く無視して残り2人がうんうんと頷く。
「確かにそうだよな。学校時代とあまり変わっていないもんな」
「そう言われればそうですわ。たまに夜に大胆になったりしますけれど」
おい待てテディその辺は詳しく話すな。ミランダやフィオナであろうと聞かれて恥ずかしい事は恥ずかしい。
まあ2人にも色々やらかしているけれど。
「だから僕はそのうちきっとアシュは変わると思うんだ。勿論僕達に優しいのはそのままで、でも心の中に抱えている嵐を必要な時には解き放てるように。あくまで僕の予感だけれどね」
「強いアシュというのも確かに見てみたいよな」
ミランダが少し茶化すように言う。
「でもアシュは変わらないと思いますわ。どうなっても」
テディはそう言ってくれるけれど。
「ただ、ふと今の話で思い出したんだけれどさ」
ミランダが話題を変えてくれるようだ。確かに俺の話は恥ずかしいから変えて欲しい。そう思いながらミランダの次の台詞を待つ。
「嵐と言えばロッサーナ殿下、元気かな。卒業してすぐ大改革なんてあったけれど、その後話を聞かないだろ」
「そう言えばそうですわ」
テディが頷く。
「あの大改革も殿下が暗躍しているよね、きっと」
「私もそう思うけれどさ。その後は静かなようじゃないか」
「私も昨年秋に勘当されて以来お会いしていませんわ」
うーむ。ロッサーナ殿下ってどういう人なんだろうと俺は思う。
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