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第8章 熱闘・魔法武闘会
第48話 第二回戦第一試合
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翌日。これからは国王庁を経由せず、家から直接闘技場へ向かうことになる。隠す必要もなくなったので、ヴィットリオさんがそれでいいと言ったのだ。
なお黒い革鎧はお借りしたまま。
「使う予定も無いので当分そのまま持っていてください」
という事で大会中は使わせて貰うつもりだ。
本日、俺の出番は第1試合。なので朝8時半過ぎには闘技場に入る予定となっている。
少し早めに朝食を作って貰っていただいた後、着替える。
「それにしても怪しい姿だよな。全身黒だし顔を隠してるし」
「僕は恰好いいと思うけれどな。でもそれで前は見えるの?」
「一応こっちからは見えるぞ」
なんてやり取りの後。8時半の鐘の音と同時に、
「行ってらっしゃい」
「勝って来いよ」
「無理はしないで下さいね」
なんて声に見送られ魔法移動。この前と同じ闘技場の南側入口から入る。
「チャールズ・フォート・ジョウントさんは第一試合ですのでこのまま闘技場の控え場所になります。それではご案内いたします」
案内の人について歩いていく。
「ところでチャールズさんは御付きの方はいないのでしょうか」
御付きの方? 何だそれは。
「家が近いもので」
とっさにそう言って誤魔化す。
「勝ち残りましたら、出来れば次の試合からはどなたか御付きの方をお連れいただくようお願いいたします。その方が試合中及び後の連絡をスムーズに行えますので」
なるほど。
「わかりました。この試合で勝ったら次回から検討します」
「よろしくお願いいたします」
誰を連れてこようかと考える。
テディはあれでそこそこ顔を知られているからまずいだろう。だからミランダかフィオナだな。
ミランダもまあ目立つけれど、彼女なら何処に居ようともある意味納得できる気がする。フィオナはミランダほど目立たない。
そんな訳で闘技場の会場真横に設置された、野球場で言えばプレーヤーズベンチにあたる場所へと案内される。
「名前が呼ばれましたら闘技場の青色側の隅へ登って、そこで国王席と相手側にそれぞれ礼をしてください。その後、闘技場の好きな位置に陣取って下さい。入場連絡から大体200カウントで試合が開始されます。試合開始10カウント前から伝達魔法でカウントを致します。
宜しいでしょうか」
「わかりました」
青色側から登って国王席と相手側に礼をして、陣取るんだな。
「それでは良い試合を」
そう言って係員さんは去っていく。
さて、今日からは本格的な1対1形式の試合だ。
まさかナディアさんみたいなとんでもない召喚魔法を使う相手がこれ以上いるとは思わない。それなら基本的に未来視と身体強化だけで乗り切れる筈だ。
もちろん試合開始直後に空間操作魔法を使って相手を捕獲すれば絶対勝てる。しかしそれでは相手に申し訳が無いし、相手側も不完全燃焼だろう。
ある程度見せ場を作ってから、最後に空間操作で場外へ追いやる。そんな作戦は俺が絶対的優位にあるという驕りなのだろうか。
驕りというより俺的には空間操作で戦うのが申し訳ないと感じるのだ。反則技のような気がして。それに表だって空間操作魔法を見せないほうがいいという気もするし。
『皆様お待たせいたしました。それでは間もなく第43回スティヴァレ王国魔法武闘会3日目を開始いたします』
すぐ呼ばれるのかと思ったらそうでもない。国旗掲揚、国歌斉唱、国王陛下への礼、国王陛下の『それでは第43回スティヴァレ王国魔法武闘会3日目、第2回戦を開始する』という宣言と続く。
儀式があるものだなあと思っていると。
『それではチャールズ選手、入場してください』
選手個別と思われる伝達魔法が聞こえた。
いよいよ入場か。青い側の端はちょうど目の前にある。
登ってまず国王陛下に礼、そして相手側に礼。2人だとやはり闘技場の舞台は広い。端と端を結ぶ対角線上を目分量で4分の1程度行ったところで待つ。
相手は細マッチョ体形のやや身長高めの男。鎧の紋章からしてナディアさんと同じ近衛魔法騎士団所属の模様。
ナディアさんは魔法使いの衣装だったがこっちは軽装の騎士といった雰囲気。茶色の革鎧を着装して先が薙刀のように刃になっているタイプの槍を携えている。
『試合開始のカウントダウンを始めます。10、9、8……』
さて、どんな戦法で来るのかな。
俺は既に空間移動をかけて攻撃不能な場所に位置している。今見えているのも実像では無く3秒後に最も可能性の高い状況だ。相手の現在は魔法の感覚で捉えている状態。
なるほど、最初に風魔法、熱魔法、水魔法と連射で崩しにくる気か。なら全部高速移動で避けてみせよう。
『1、試合開始!』
身体強化魔法を起動し、試合開始と同時に全力で走る。相手が連射している魔法そのものは普通の攻撃魔法。だから身体強化して3秒後を見ながら避ければ抵抗《レジスト》すら必要ない。まあ俺の今の状態なら抵抗《レジスト》しなくても魔法が通じないのだけれども。
どうもこの相手、ナディアほど怖くなさそうだ。魔法を起動するテンポが今ひとつだし威力も収束率も精度もそこそこ程度。なら遊ぶとするか。
未来視と身体強化を駆使して相手にあえて近寄ってやる。炎魔法、風魔法、また炎魔法か。
奴は魔法3発をおとりにして本命の槍を突き状態で繰り出してきた。だが甘い。3秒後の動きが見えていれば避けるのは簡単だ。
この相手には特に見るべきところはなさそうだ。もう面倒なのでここで終わらせよう。
必殺のつもりで繰り出してきた槍を左手でいなす感じで右側へ押しやる。前が空いたところで一気に間合いを詰めて俺も魔法一発。
『風魔法、大風、起動!』
至近距離、無詠唱で放った風魔法に相手の抵抗は間に合わない。結果、奴はそのまま闘技場の舞台を吹っ飛んで場外へと落ちる。
随分とあっさり終わってしまった。いいのだろうか、これで。まあ俺的に楽だしいいとしよう。
『勝負あり。勝者、チャールズ・フォート・ジョウント選手』
俺は吹っ飛ばした相手と国王に礼をして、青い端からさっきの場所へと戻る。
係員さんが待っていた。
「第2回戦勝利、おめでとうございます。本日は第1控室が専用になっていますのでご案内いたします」
階段をのぼって初日に使ったのと同じような控室へと入る。
「こちらのパンフレットの通り、明日も第一試合になります。またお帰りになる際は玄関の受付に一声かけていただけるようお願いいたします」
そういえば初日はそのまま帰ってしまったからな。まあ陛下がその辺後で手配したのだろうけれど。
さて、さっさと帰ろう。明日の事もあるし、出来れば翻訳作業を少しでもやりたいし。
そんな事を思っていたらふっと控室内の空間が歪む。こんな事が出来るのは俺以外に1人しかいない。
「陛下、席の方はいいんですか」
「次の試合は半時間後だからね」
国王陛下はそう言ってにやりと笑う。
「なかなか凶悪な試合運びじゃないか。あんな事をしなくても充分勝てたとおもうけれど」
「あまり手の内を見せたくないんですよ。魔法も格闘も攻撃一切無効なんて知られたら相手のやる気もなくなるでしょう。
それに今回の相手、悪いですがそこまで強そうには見えなかったんで」
「ああ見えても一応、アンジェロだって騎士団の猛者なのだけれどなあ。少なくとも伯爵以上の貴族の子弟では一番強い筈だよ」
陛下は苦笑する。
「でもナディア程怖さを感じませんでしたね」
「そりゃナディアと比べたら落ちるよ。あの子は限定条件無しで騎士団最強級の1人だからさ」
最強級の1人という事はだ。
「ナディア並みが他にもいるという事ですね」
「順調に勝ち残れば決勝戦だね」
なるほど。
「それにこの次からはそう簡単にもいかないと思うよ。皆さんそれぞれ曲者揃いだからさ。それじゃ次の試合も期待しているよ。ナディアにもよろしく」
あ、去る前に言っておこう。
「明日からは俺も1人連絡担当を連れてくる予定です。ですから」
「大丈夫、どうせ君の奥さんの誰かだろ。だったら君の魔法を知っているだろうし、それならば僕の魔法を見せても問題は無い」
そうですか、はい。
「あと忠告1件。闘技場の玄関を出た所に謎の優勝候補・チャールズ君を狙っている出版社や図書館出版部の記者がごそっといるからさ。対処の方宜しく」
うーん。面倒だな。
「善処します」
「それじゃまたね」
陛下、あっさり消える。
さて、記者の皆さんをどうやってまこうか。俺は南口玄関の構造を思い浮かべつつ考える。
なお黒い革鎧はお借りしたまま。
「使う予定も無いので当分そのまま持っていてください」
という事で大会中は使わせて貰うつもりだ。
本日、俺の出番は第1試合。なので朝8時半過ぎには闘技場に入る予定となっている。
少し早めに朝食を作って貰っていただいた後、着替える。
「それにしても怪しい姿だよな。全身黒だし顔を隠してるし」
「僕は恰好いいと思うけれどな。でもそれで前は見えるの?」
「一応こっちからは見えるぞ」
なんてやり取りの後。8時半の鐘の音と同時に、
「行ってらっしゃい」
「勝って来いよ」
「無理はしないで下さいね」
なんて声に見送られ魔法移動。この前と同じ闘技場の南側入口から入る。
「チャールズ・フォート・ジョウントさんは第一試合ですのでこのまま闘技場の控え場所になります。それではご案内いたします」
案内の人について歩いていく。
「ところでチャールズさんは御付きの方はいないのでしょうか」
御付きの方? 何だそれは。
「家が近いもので」
とっさにそう言って誤魔化す。
「勝ち残りましたら、出来れば次の試合からはどなたか御付きの方をお連れいただくようお願いいたします。その方が試合中及び後の連絡をスムーズに行えますので」
なるほど。
「わかりました。この試合で勝ったら次回から検討します」
「よろしくお願いいたします」
誰を連れてこようかと考える。
テディはあれでそこそこ顔を知られているからまずいだろう。だからミランダかフィオナだな。
ミランダもまあ目立つけれど、彼女なら何処に居ようともある意味納得できる気がする。フィオナはミランダほど目立たない。
そんな訳で闘技場の会場真横に設置された、野球場で言えばプレーヤーズベンチにあたる場所へと案内される。
「名前が呼ばれましたら闘技場の青色側の隅へ登って、そこで国王席と相手側にそれぞれ礼をしてください。その後、闘技場の好きな位置に陣取って下さい。入場連絡から大体200カウントで試合が開始されます。試合開始10カウント前から伝達魔法でカウントを致します。
宜しいでしょうか」
「わかりました」
青色側から登って国王席と相手側に礼をして、陣取るんだな。
「それでは良い試合を」
そう言って係員さんは去っていく。
さて、今日からは本格的な1対1形式の試合だ。
まさかナディアさんみたいなとんでもない召喚魔法を使う相手がこれ以上いるとは思わない。それなら基本的に未来視と身体強化だけで乗り切れる筈だ。
もちろん試合開始直後に空間操作魔法を使って相手を捕獲すれば絶対勝てる。しかしそれでは相手に申し訳が無いし、相手側も不完全燃焼だろう。
ある程度見せ場を作ってから、最後に空間操作で場外へ追いやる。そんな作戦は俺が絶対的優位にあるという驕りなのだろうか。
驕りというより俺的には空間操作で戦うのが申し訳ないと感じるのだ。反則技のような気がして。それに表だって空間操作魔法を見せないほうがいいという気もするし。
『皆様お待たせいたしました。それでは間もなく第43回スティヴァレ王国魔法武闘会3日目を開始いたします』
すぐ呼ばれるのかと思ったらそうでもない。国旗掲揚、国歌斉唱、国王陛下への礼、国王陛下の『それでは第43回スティヴァレ王国魔法武闘会3日目、第2回戦を開始する』という宣言と続く。
儀式があるものだなあと思っていると。
『それではチャールズ選手、入場してください』
選手個別と思われる伝達魔法が聞こえた。
いよいよ入場か。青い側の端はちょうど目の前にある。
登ってまず国王陛下に礼、そして相手側に礼。2人だとやはり闘技場の舞台は広い。端と端を結ぶ対角線上を目分量で4分の1程度行ったところで待つ。
相手は細マッチョ体形のやや身長高めの男。鎧の紋章からしてナディアさんと同じ近衛魔法騎士団所属の模様。
ナディアさんは魔法使いの衣装だったがこっちは軽装の騎士といった雰囲気。茶色の革鎧を着装して先が薙刀のように刃になっているタイプの槍を携えている。
『試合開始のカウントダウンを始めます。10、9、8……』
さて、どんな戦法で来るのかな。
俺は既に空間移動をかけて攻撃不能な場所に位置している。今見えているのも実像では無く3秒後に最も可能性の高い状況だ。相手の現在は魔法の感覚で捉えている状態。
なるほど、最初に風魔法、熱魔法、水魔法と連射で崩しにくる気か。なら全部高速移動で避けてみせよう。
『1、試合開始!』
身体強化魔法を起動し、試合開始と同時に全力で走る。相手が連射している魔法そのものは普通の攻撃魔法。だから身体強化して3秒後を見ながら避ければ抵抗《レジスト》すら必要ない。まあ俺の今の状態なら抵抗《レジスト》しなくても魔法が通じないのだけれども。
どうもこの相手、ナディアほど怖くなさそうだ。魔法を起動するテンポが今ひとつだし威力も収束率も精度もそこそこ程度。なら遊ぶとするか。
未来視と身体強化を駆使して相手にあえて近寄ってやる。炎魔法、風魔法、また炎魔法か。
奴は魔法3発をおとりにして本命の槍を突き状態で繰り出してきた。だが甘い。3秒後の動きが見えていれば避けるのは簡単だ。
この相手には特に見るべきところはなさそうだ。もう面倒なのでここで終わらせよう。
必殺のつもりで繰り出してきた槍を左手でいなす感じで右側へ押しやる。前が空いたところで一気に間合いを詰めて俺も魔法一発。
『風魔法、大風、起動!』
至近距離、無詠唱で放った風魔法に相手の抵抗は間に合わない。結果、奴はそのまま闘技場の舞台を吹っ飛んで場外へと落ちる。
随分とあっさり終わってしまった。いいのだろうか、これで。まあ俺的に楽だしいいとしよう。
『勝負あり。勝者、チャールズ・フォート・ジョウント選手』
俺は吹っ飛ばした相手と国王に礼をして、青い端からさっきの場所へと戻る。
係員さんが待っていた。
「第2回戦勝利、おめでとうございます。本日は第1控室が専用になっていますのでご案内いたします」
階段をのぼって初日に使ったのと同じような控室へと入る。
「こちらのパンフレットの通り、明日も第一試合になります。またお帰りになる際は玄関の受付に一声かけていただけるようお願いいたします」
そういえば初日はそのまま帰ってしまったからな。まあ陛下がその辺後で手配したのだろうけれど。
さて、さっさと帰ろう。明日の事もあるし、出来れば翻訳作業を少しでもやりたいし。
そんな事を思っていたらふっと控室内の空間が歪む。こんな事が出来るのは俺以外に1人しかいない。
「陛下、席の方はいいんですか」
「次の試合は半時間後だからね」
国王陛下はそう言ってにやりと笑う。
「なかなか凶悪な試合運びじゃないか。あんな事をしなくても充分勝てたとおもうけれど」
「あまり手の内を見せたくないんですよ。魔法も格闘も攻撃一切無効なんて知られたら相手のやる気もなくなるでしょう。
それに今回の相手、悪いですがそこまで強そうには見えなかったんで」
「ああ見えても一応、アンジェロだって騎士団の猛者なのだけれどなあ。少なくとも伯爵以上の貴族の子弟では一番強い筈だよ」
陛下は苦笑する。
「でもナディア程怖さを感じませんでしたね」
「そりゃナディアと比べたら落ちるよ。あの子は限定条件無しで騎士団最強級の1人だからさ」
最強級の1人という事はだ。
「ナディア並みが他にもいるという事ですね」
「順調に勝ち残れば決勝戦だね」
なるほど。
「それにこの次からはそう簡単にもいかないと思うよ。皆さんそれぞれ曲者揃いだからさ。それじゃ次の試合も期待しているよ。ナディアにもよろしく」
あ、去る前に言っておこう。
「明日からは俺も1人連絡担当を連れてくる予定です。ですから」
「大丈夫、どうせ君の奥さんの誰かだろ。だったら君の魔法を知っているだろうし、それならば僕の魔法を見せても問題は無い」
そうですか、はい。
「あと忠告1件。闘技場の玄関を出た所に謎の優勝候補・チャールズ君を狙っている出版社や図書館出版部の記者がごそっといるからさ。対処の方宜しく」
うーん。面倒だな。
「善処します」
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陛下、あっさり消える。
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