125 / 176
第15章 便利なゴーレム
第119話 ジュリアの応援要請
しおりを挟む
「それでは行ってきますわ」
9時40分にテディが出て、事務所は俺とナディアさんだけになる。
ナディアさんは児童書の翻訳仕上げ作業中。俺はテディへ渡す恋愛小説の翻訳作業をやっている時だった。
ポーン、ポーン、ポーン……。右耳すぐ横位の空間からそんな音が聞こえる。
何の音かはすぐわかった。この前渡した携帯電話に付けた呼び出し音だ。
「だれだ?」
「ジュリアです」
予想外だった。てっきりミランダあたりだと思ったのだけれど。
「どうした?」
「ごめんなさい。応援貸し出し要請。客が多すぎて手が足りなくて困っている。ゴーレム最低2体と寸胴鍋1つを至急借りたい」
ゴーレムそのものはそこまで珍しい代物ではない。農作業や鉱山、船着場等で普通に使われている。自律行動が出来るゴーレムが珍しいだけだ。
だから料理を手伝わせてもだれかが操作していると思われれば特に問題はない筈。なら貸し出してもいいだろう。とっさにそう判断する。
「わかった。他に必要なものはあるか」
「キッチンの巨大まな板と麺棒」
「わかった。出来るだけ早く行く」
わざわざ頼んでくるぐらいだから相当に困っているのだろう。
「ごめんなさい。おねがいします」
空間が閉じて通話が切れる。
仕方ない、用意するか。
「応援要請に出かけてくる」
「急いであげてくださいね」
「はいはい」
事務所から廊下に出て階段をのぼる。ちょうど2階廊下を掃除中だったジュディーちゃんが見えた。
「ジュディ、掃除中断。俺について来い」
キッチンへ向かう。グルーチョ君が静止状態でいるのを確認。
巨大まな板と麺棒、寸胴鍋2つを自分の自在袋に入れて、
「グルーチョ、俺について来い」
と命令する。
これで忘れ物は無いな。いやジュリアはゴーレム、最低2体と言っていた。ならパフィーちゃんも連れて行こう。
パフィーちゃんは普段フィオナの寝室にいる。いちいち階段を上って連れてくるのは面倒なので取寄魔法一発。出て来たパフィーちゃんに命令。
「パフィー、俺について来い」
これで大丈夫だ。
空間操作魔法で学校の近くで人目が無い場所を探す。
学校内、校舎の裏側にちょうどいい場所があった。ここでいいかと移動魔法を発動。サラやジュリア達の模擬店がある教室は確か正面入口からすぐだった筈だ。
ぐるっと校舎を回ると賑やかな場所が視えた。あの辺が正面入口だな。 ゴーレム3体を引き連れて校舎内へ。
中はかなり人が多い。というかこの長い行列は何だろう。そう思いつつ左右を確認。
ここだな。ジュリア作成の看板がある。
ただ問題は行列だ。どうやら長い行列はこの店に入る為のものらしい。流行っているというか凄いなこれは。
でも行列に並ぶ訳にもいかないので店の前にいた生徒らしい女子に声をかける。
「すみません。ジュリアに頼まれていたものを持ってきたんですけれど」
「あ、こちらです」
話は通じたようだ。お客さんが並んでいる入口とは別の入口に案内される。
中は調理場所のようだ。教室を半分に区切った区画で20人以上の生徒が水まわしをしたり粉をこねたり、麺を切ったりとガンガンに動いている。
まだ学園祭は始まったばかりの筈だ。なのに既に修羅場的な雰囲気すら漂っている。
「アシュノールさん、ごめんなさい」
ジュリアが飛んで来た。
「話は後だ。寸胴鍋と麺棒とまな板は何処に置こうか」
「そこの空いている処に出して欲しい」
自在袋からグッズを取り出す。
「それじゃゴーレム3体預けるぞ。グルーチョ、ジュディ、パフィー、俺からの任務解除。以後はジュリアに従え」
「ありがとう。弁解は後でする」
確かに忙しそうだ。
「わかった。それじゃ夜な」
サラの姿が見えないけれど食事スペースの方かな。そう思いつつ俺は教室を後に。
それにしてもだ。このラーメン屋の列凄くないか。
本日は平日だ。しかも学園祭が始まってまだ半時間も経っていない筈。なのに既に50人近く並んでいる。
なお並んでいるのは半分が生徒で半分が大人だ。大人は教師や俺みたいな休みを任意にとれる自由業だろうか。
初日からこれじゃ大変だよな。そう思いつつ帰ろうとしたところで。
「あらアシュ、どうしたのでしょうか」
振り向くとテディだった。
「ジュリアに頼まれてゴーレムや鍋を届けに来たんだ。テディは?」
「ちょうど食べ終わって出て来たところですわ」
なるほど、確かに最初の客が出てくるくらいの時間かもしれない。
「店の方はどうだった?」
「美味しかったですわ。つけ麺の黒をいただいたのですけれど。家で食べていたものと比べると少し脂が多めで麺もやや太めで、その強さが良い感じです」
なるほど。しかし俺が聞きたかったのは味の方の評価ではない。
「この行列だと入るのは大変だっただろ」
「開始時間ちょうどに校門から入ってまっすぐここへ来たら大丈夫でした。でもすぐに列が伸びて行って。中も20席くらいはあったのですけれど、あっという間にいっぱいになりましたわ」
初日の開始直後からそんな感じか。ならジュリアが応援要請をしてきたのもわかる。どう考えても間に合わないと早々に気づいてしまったのだろう。
それにしてもこの客の入り方は異常だ。確かに食べてみれば美味しいしまた食べたくなるのもわかる。他にはないというのも売りだろう。
でもたかが学園祭の模擬店、平日の朝からこんなに混むというのは何かおかしい気がする。
まあその辺はジュリアが後で教えてくれるだろう。だから今はテディにその辺は話さないでおく。
「それじゃ俺は帰るからさ」
「私はもう少し見て行きますわ」
入口のところでテディと別れ、俺は人目の無さそうな場所を探す。
◇◇◇
「今日はすみませんでした」
帰ってきて早々、サラとジュリアが俺達に頭を下げる。
「予想以上にお客さんが来てしまったんです。このままでは3日分は仕込んだ筈の麺もスープも今日の午後には無くなってしまう。材料を完全に把握しているのは私だけです。なので取り敢えず私は急いで市場へ足りないものを買い出しに行って、ジュリアに厨房の方をお願いしたんです」
「皆、麺を作るのもスープを作るのも慣れていない。それに客も並び過ぎ。だからゴーレムを使って作業効率をあげるとともに調理人数を減らした。人が減った分作業場所が余った。その分食事スペースを広げて、更に調理から外れた生徒を列の整理と食堂へ投入しなおした。おかげで何とかなった」
「でもアシュノールさんをはじめ皆様にご迷惑をおかけしてすみませんでした」
2人でもう一度頭を下げる。
「いや、それはいいけれどさ。でもあの後大丈夫だった? 随分並んでいたけれど」
「ラーメンなので茹でる人数を増やせば提供時間は早く出来ます。食べる場所も増やしたのでかなり回転が良くなりました」
「パフィーちゃんがスープとタレ作り、トッピングつくりを全部担当。グルーチョとジュディに小麦粉から麺帯を作るところを集中して実施。麺を切るのと茹でるの、つけ麺を冷やすのは生徒で交代。私とサラで仕上げ作業兼ゴーレム管理。それなら食べる場所さえあればいくらでも作れる」
「スープもたれも家で作っているものと同じで、仕上げの配合だけ少し変えただけなんです。ですからゴーレム任せで大丈夫でした。
あと調理場所を減らしてその分食事スペースを広げたのも良かったです。それで一気に回転が良くなりました」
スティヴァレではほぼ誰もが魔法を使える。だからお湯を作るのは誰でも出来る訳だ。だから麺を大量に茹でても茹で湯の温度が下がる事は無い。
茹でるお湯を替えるのも簡単。茹で具合は砂時計等で管理すれば問題も少ないだろう。
時間と手間がかかる工程はゴーレムに丸投げ。最後の味を決める作業だけは経験者2人でやる訳か。確かにそれなら作る速度は早くなる。
そうなるとネックになるのは食べる場所の広さと配膳要員の数だけ。そこに調理場から捻出した人員を投入。回収する際に清拭魔法を使えば洗う手間もいらない。
「とっさによく考えたな。確かにそれなら客もかなりさばけるだろ」
「ええ。でもここから色々追加でお借りして、しかもアシュノールさんに御足労をかけてしまって」
「それはもういいからさ」
確かによく出来た解決策だ。しかし俺は何となく感じる。多分これは、きっと……
9時40分にテディが出て、事務所は俺とナディアさんだけになる。
ナディアさんは児童書の翻訳仕上げ作業中。俺はテディへ渡す恋愛小説の翻訳作業をやっている時だった。
ポーン、ポーン、ポーン……。右耳すぐ横位の空間からそんな音が聞こえる。
何の音かはすぐわかった。この前渡した携帯電話に付けた呼び出し音だ。
「だれだ?」
「ジュリアです」
予想外だった。てっきりミランダあたりだと思ったのだけれど。
「どうした?」
「ごめんなさい。応援貸し出し要請。客が多すぎて手が足りなくて困っている。ゴーレム最低2体と寸胴鍋1つを至急借りたい」
ゴーレムそのものはそこまで珍しい代物ではない。農作業や鉱山、船着場等で普通に使われている。自律行動が出来るゴーレムが珍しいだけだ。
だから料理を手伝わせてもだれかが操作していると思われれば特に問題はない筈。なら貸し出してもいいだろう。とっさにそう判断する。
「わかった。他に必要なものはあるか」
「キッチンの巨大まな板と麺棒」
「わかった。出来るだけ早く行く」
わざわざ頼んでくるぐらいだから相当に困っているのだろう。
「ごめんなさい。おねがいします」
空間が閉じて通話が切れる。
仕方ない、用意するか。
「応援要請に出かけてくる」
「急いであげてくださいね」
「はいはい」
事務所から廊下に出て階段をのぼる。ちょうど2階廊下を掃除中だったジュディーちゃんが見えた。
「ジュディ、掃除中断。俺について来い」
キッチンへ向かう。グルーチョ君が静止状態でいるのを確認。
巨大まな板と麺棒、寸胴鍋2つを自分の自在袋に入れて、
「グルーチョ、俺について来い」
と命令する。
これで忘れ物は無いな。いやジュリアはゴーレム、最低2体と言っていた。ならパフィーちゃんも連れて行こう。
パフィーちゃんは普段フィオナの寝室にいる。いちいち階段を上って連れてくるのは面倒なので取寄魔法一発。出て来たパフィーちゃんに命令。
「パフィー、俺について来い」
これで大丈夫だ。
空間操作魔法で学校の近くで人目が無い場所を探す。
学校内、校舎の裏側にちょうどいい場所があった。ここでいいかと移動魔法を発動。サラやジュリア達の模擬店がある教室は確か正面入口からすぐだった筈だ。
ぐるっと校舎を回ると賑やかな場所が視えた。あの辺が正面入口だな。 ゴーレム3体を引き連れて校舎内へ。
中はかなり人が多い。というかこの長い行列は何だろう。そう思いつつ左右を確認。
ここだな。ジュリア作成の看板がある。
ただ問題は行列だ。どうやら長い行列はこの店に入る為のものらしい。流行っているというか凄いなこれは。
でも行列に並ぶ訳にもいかないので店の前にいた生徒らしい女子に声をかける。
「すみません。ジュリアに頼まれていたものを持ってきたんですけれど」
「あ、こちらです」
話は通じたようだ。お客さんが並んでいる入口とは別の入口に案内される。
中は調理場所のようだ。教室を半分に区切った区画で20人以上の生徒が水まわしをしたり粉をこねたり、麺を切ったりとガンガンに動いている。
まだ学園祭は始まったばかりの筈だ。なのに既に修羅場的な雰囲気すら漂っている。
「アシュノールさん、ごめんなさい」
ジュリアが飛んで来た。
「話は後だ。寸胴鍋と麺棒とまな板は何処に置こうか」
「そこの空いている処に出して欲しい」
自在袋からグッズを取り出す。
「それじゃゴーレム3体預けるぞ。グルーチョ、ジュディ、パフィー、俺からの任務解除。以後はジュリアに従え」
「ありがとう。弁解は後でする」
確かに忙しそうだ。
「わかった。それじゃ夜な」
サラの姿が見えないけれど食事スペースの方かな。そう思いつつ俺は教室を後に。
それにしてもだ。このラーメン屋の列凄くないか。
本日は平日だ。しかも学園祭が始まってまだ半時間も経っていない筈。なのに既に50人近く並んでいる。
なお並んでいるのは半分が生徒で半分が大人だ。大人は教師や俺みたいな休みを任意にとれる自由業だろうか。
初日からこれじゃ大変だよな。そう思いつつ帰ろうとしたところで。
「あらアシュ、どうしたのでしょうか」
振り向くとテディだった。
「ジュリアに頼まれてゴーレムや鍋を届けに来たんだ。テディは?」
「ちょうど食べ終わって出て来たところですわ」
なるほど、確かに最初の客が出てくるくらいの時間かもしれない。
「店の方はどうだった?」
「美味しかったですわ。つけ麺の黒をいただいたのですけれど。家で食べていたものと比べると少し脂が多めで麺もやや太めで、その強さが良い感じです」
なるほど。しかし俺が聞きたかったのは味の方の評価ではない。
「この行列だと入るのは大変だっただろ」
「開始時間ちょうどに校門から入ってまっすぐここへ来たら大丈夫でした。でもすぐに列が伸びて行って。中も20席くらいはあったのですけれど、あっという間にいっぱいになりましたわ」
初日の開始直後からそんな感じか。ならジュリアが応援要請をしてきたのもわかる。どう考えても間に合わないと早々に気づいてしまったのだろう。
それにしてもこの客の入り方は異常だ。確かに食べてみれば美味しいしまた食べたくなるのもわかる。他にはないというのも売りだろう。
でもたかが学園祭の模擬店、平日の朝からこんなに混むというのは何かおかしい気がする。
まあその辺はジュリアが後で教えてくれるだろう。だから今はテディにその辺は話さないでおく。
「それじゃ俺は帰るからさ」
「私はもう少し見て行きますわ」
入口のところでテディと別れ、俺は人目の無さそうな場所を探す。
◇◇◇
「今日はすみませんでした」
帰ってきて早々、サラとジュリアが俺達に頭を下げる。
「予想以上にお客さんが来てしまったんです。このままでは3日分は仕込んだ筈の麺もスープも今日の午後には無くなってしまう。材料を完全に把握しているのは私だけです。なので取り敢えず私は急いで市場へ足りないものを買い出しに行って、ジュリアに厨房の方をお願いしたんです」
「皆、麺を作るのもスープを作るのも慣れていない。それに客も並び過ぎ。だからゴーレムを使って作業効率をあげるとともに調理人数を減らした。人が減った分作業場所が余った。その分食事スペースを広げて、更に調理から外れた生徒を列の整理と食堂へ投入しなおした。おかげで何とかなった」
「でもアシュノールさんをはじめ皆様にご迷惑をおかけしてすみませんでした」
2人でもう一度頭を下げる。
「いや、それはいいけれどさ。でもあの後大丈夫だった? 随分並んでいたけれど」
「ラーメンなので茹でる人数を増やせば提供時間は早く出来ます。食べる場所も増やしたのでかなり回転が良くなりました」
「パフィーちゃんがスープとタレ作り、トッピングつくりを全部担当。グルーチョとジュディに小麦粉から麺帯を作るところを集中して実施。麺を切るのと茹でるの、つけ麺を冷やすのは生徒で交代。私とサラで仕上げ作業兼ゴーレム管理。それなら食べる場所さえあればいくらでも作れる」
「スープもたれも家で作っているものと同じで、仕上げの配合だけ少し変えただけなんです。ですからゴーレム任せで大丈夫でした。
あと調理場所を減らしてその分食事スペースを広げたのも良かったです。それで一気に回転が良くなりました」
スティヴァレではほぼ誰もが魔法を使える。だからお湯を作るのは誰でも出来る訳だ。だから麺を大量に茹でても茹で湯の温度が下がる事は無い。
茹でるお湯を替えるのも簡単。茹で具合は砂時計等で管理すれば問題も少ないだろう。
時間と手間がかかる工程はゴーレムに丸投げ。最後の味を決める作業だけは経験者2人でやる訳か。確かにそれなら作る速度は早くなる。
そうなるとネックになるのは食べる場所の広さと配膳要員の数だけ。そこに調理場から捻出した人員を投入。回収する際に清拭魔法を使えば洗う手間もいらない。
「とっさによく考えたな。確かにそれなら客もかなりさばけるだろ」
「ええ。でもここから色々追加でお借りして、しかもアシュノールさんに御足労をかけてしまって」
「それはもういいからさ」
確かによく出来た解決策だ。しかし俺は何となく感じる。多分これは、きっと……
42
あなたにおすすめの小説
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます
無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる