救国の魔導士と4人の花婿ー溺愛ヤンデレ夫達と最強パーティーを築くまでー

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魔導士の覚悟と甘いひと時

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短編
ゆらゆらと揺れるランタンと、暖かな暖炉の火。私はソファに腰掛けて、4人の夫と今後の作戦を立てていた。

 「次のクエストはS級モンスターの討伐。状態異常が効く筋力タイプだから、エドの出番かな」

 エドは私の膝に乗せた頭をぴくりと揺らす。

「えっと……アリシアがそういうなら、僕、頑張るね」

「ん、いい子だね」

 私がすっと顎を撫でると、エドは嬉しそうに目を細める。

「頑張ったら……ご褒美に、たくさん撫でて欲しいな」

「……エド、お前甘えすぎじゃねぇ?」

 背後から聞こえる不機嫌そうな声。そちらを向くとレオンがむすっとした顔でエドを見ている。

「えー、いいと思うけど。ご褒美あった方がやる気出るでしょ?」

「ふぅん……その理論でいくと、俺も頑張ったらご褒美がもらえるのかな?」

 窓際でワイングラスを傾けるアレク。どこか茶化すような言い方をしているが、こちらに向けられた瞳はどこまでも熱っぽい。

「なら、誰がご褒美を貰えるか競争、と言ったところだね」

 右側に腰掛けたギルは、面白そうにくすくすと笑う。

「どうやらレオンは褒美が欲しくないみたいだが……俺は面白そうだから参加したいな」

 ギルは揶揄うように背後のレオンを見る。レオンはピクピクとこめかみを動かして、キッとギルをにらみつけた。

「べ、別に? 俺はご褒美なんていらねぇけど? そんなもんのために戦ってるわけじゃねえし?」

「じゃあ、レオンはご褒美いらないの?」

 私の声に、レオンはぐっと息を呑む。

「お前がくれるっていうなら……まあ、もらってやらないことも、ないけど」

 相変わらず、素直じゃないんだから。
 でもそれが可愛くて、私は思わずふっと笑う。

「じゃあ明日は誰が一番活躍するか、競争だね」
 
 私の一言で、部屋の空気がピンと張り詰めた。

「へぇ……まあ、一番になるのは俺だけどな?」

 レオンの自身ありげな声が響く。

「それなら、俺も本気でいかせてもらうよ」

 理知的なのにどこまでもよく深いギルの声が、鼓膜を揺らす。

「ふうん……お兄さんあんまり大人気ないことしたくないけど……みんながその気なら、やらざるを得ないよね?」

 余裕を湛えたアレクの声が、空気を揺らす。

「ぼっ、僕も……ご褒美欲しい……!」

 控えめに、エドがそう呟く。

「ふふ……明日、楽しみだね」

 モチベーションが上がるのはいいことだ。どうせ戦うなら、楽しんでいかないと。

 私はこの4人と一緒に、明日も戦う。
 勇者になるという、その目標を果たすために。
 この幸せを、壊さないために。
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