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山脈超え
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「はひっ、はひっ、はひっ」
やっぱり運動不足かな、王都を出てからは歩く事にも慣れたつもりだったけど、山に入った途端に足が動かなくなった。
普段から人が入っている慣らされた山道じゃない、獣道やガレ場に足を取られながらの登山は、街に慣れた僕にはキツ過ぎた。
やっと少し開けた場所を見つけたので休憩をする。
ニヤにもお水とお菓子をあげて休むように言ったけれど、ニヤは意外にも僕より大丈夫そうだった。
イヅミが現れ、疲れたと言ってお菓子を要求してきたけど、君は歩いてないでしょ!?
だんだんと高い木が無くなり、背丈より低い木や岩場が増えてくると、見晴らしの良い景色が段々と見られるようになってきた。
そして、やっと山脈の尾根が見える所まで到着した、あの向こうに南側の景色を見る事が出来ると思うと。
僕の足は軽くなり、あと少し、あと少し、と足を動かして、ついに峰の天辺に立った!
僕の目に飛び込んできた南側の景色は、いくつかの峰の向こう側に、茶色い大地が薄っすらと見えていただけ……。
「今日はもう歩けない!!」
一気にテンションが落ちてしまった僕は、少しだけ歩いて休めそうな場所を見つけると、テントを出して眠る事にした。
「アベル……ご飯」
「そうだね、ニヤもお腹空いたよね」
ふて寝しようと思ったけれど、ニヤがとても哀しそうな顔をしていたので収納から薄鍋や調理道具を出して晩ご飯の準備をする。
今日は疲れたので焼くだけにしよう!
鳥肉に香草と塩をまぶして焼くだけ!
ジュー! っと鳥の皮部分の脂が滲み出して、薄鍋の上で良い音で焼けている。皮がパリパリで身はふっくらに焼くのが難しいんだよね。
ニヤとイヅミは、丸太のテーブルと丸太のイスを出して準備万端だ。
飲み物は、西の都で手に入れたブドウ酒。と言うよりブドウ水、かなり薄められているからニヤでも酔っ払う事は無いけれど、とにかく本人がとても気に入っている。
「明日はどう歩こうかな……」
あの峰を越えてゆけば南の戦場に辿り着けるのだろうけど、どう山を越えて行けば良いのか分からない。
こんな時、空でも飛べたら良いのにな。と、フッと空を見上げた時だった。
「あっ……」
・
・
・
「おやおや、お前達とは山の上で会う繋がりでもあるのかね」
以前、王都に向かう途中の山の上で出会った魔族、Izabellaだ。
今、彼女は丸太のイスに座って、僕の焼いた鳥を美味しそうに食べている。
「何をしに来たのですか?」
次々と僕の焼いた鳥を食べるイザベッラに、此処に来た目的を聞く。
「別に?、強いて言えば偵察かね」
誰の、何を偵察に来たのだろ?
「誰かを探していたのですか?」
ペロリと鳥の油がついた指を舐めながら、イザベッラが答える。
「そんな事はないよ、それよりお前達は何処へ行くつもりなんだい?」
「僕たちは、魔王に会いに行こうとしているんだ」
イザベッラの視線が急に鋭くなる、体から醸し出す雰囲気も険しい物になった。ニヤが怯えて僕の服の裾を掴む。
「魔王様に? 一体何のために? 言っとくが。お前なんか魔王様に掛かったら一瞬で燃えカスになってしまうよ。まあ、その前に辿り着けるかさえも分からないけどね」
新しく焼き上がった鳥を皿に盛ってニヤに渡す。
「ほら食べな」
イザベッラが、ニヤに渡した鳥肉をジッと見ている。
「貴方は先ほど三枚分も食べたでしょ?」
さっき焼いてた鳥肉は、全部イザベッラに食べられてしまっていた。
「あんなので足りるか、そっちもくれ!」
ニヤにあげた残りをイザベッラに渡す。僕の晩ご飯は干し肉に決定かな。
「魔王にあって、この戦争を終わらせて欲しいとお願いするんだ。この戦争を終わらせる為に僕は魔王に会いに行く」
ポカンとした顔で僕を見るイザベッラ、鳥肉が落ちそうになってるよ。
「ふはははは、そうか、この戦争を終わらせる為か」
イザベッラは、ひとしきり笑ってから、皿に乗った鳥肉を一気に口に運んで平らげると。
「美味かった、向こうの尾根をずっと進むと、下に降りなくても大陸の端まで辿り着ける。少し時間は掛かるが誰にも会わずに済むのでいいだろう、期待せずに待っとくよ」
そう言って一瞬で飛び去っていった。
「何だったんだろね?」
「?」
鳥肉を咥えたニヤは、満足そうに笑顔で応えるだけだった。
「!!」
「にゃ!?」
そんな、気の緩んだ瞬間だった。僕らの目の前にイザベッラよりも凶悪な、悪意の籠った殺気を放つ存在が立っていた。
「お前ら、あのイザベッラを上手く手懐けたようだが、俺様はそうはいかんぞ。お前達を魔王様の所まで行かせる訳にはいかん、お前達の旅は此処で終わりだ」
全身が真っ黒で細長い身体つき、長い手足にイザベッラより大きくて曲がりくねったツノ。
「お前は、誰だ?」
足元ではニヤが震えて小さくなっている。
「俺か? わざわざ死ぬ人間に教えてやる必要も無いんだが、せっかくだから教えてやろう。俺の名前はAnemoiだ、あの世で俺様に殺されたと言えばあの世の邪鬼も喜ぶだろうよ」
こいつは本気だ、本気で僕たちを殺すつもりだ。
僕はどうにかしてニヤだけでも助けられないか考え、辺りを見回してみるけど、この辺りに隠れる場所なんて……。
「どこをみているんだ?」
突然、目の前に『Anemoi』の顔が出てきて、低い重厚な声で囁かれた。と、同時にお腹に物凄い熱を感じた。
ドガッ!!
腹部を殴られ、地面を転がり反対の斜面にぶつかってやっと止まる。
これ、もう内臓グシャっとなって動けないな。
「何だ? もう終わりか?」
物足りなさそうに、ゆっくりと歩いてくるアネモイ。
倒れ込んでる僕に近寄った所で、もうひと蹴り喰らう。
ドガッ!
ドシャッ。
今度は手加減されたのか、ひと転がりしてテントの場所へと戻された。
「こんなんで魔王様に会いに行くなんざ……」
アネモイの足が止まったので、何とか目を開いてみると、僕とアネモイの間に二人分の足が見えた。
「ダメ……」
「これ以上は、アベルが死んじゃうにゃ」
「ニヤ……イヅミ、ダメだ……逃げろ」
二人の足が震えているのが見える。
「何だお前らは、俺が用があるのはそっちのガキだけだ。お前らは引っ込んでろ!」
鋭い爪を出して、脅すアネモイ。
「ダメ!!」
僕を庇うように手を広げ、ニヤが今まで出した事の無いような大声で叫ぶ。
「オラァ!」
ヒュッ!
アネモイの長い爪がニヤの前髪を一房だけ落とす。
「次は、クビが落ちるぞ……」
震える足は、そこから動こうとしない。
「そんなにそのガキと一緒に死にたいのか」
アネモイがニヤに近寄り、その爪をニヤの喉に突き立てる……。
プツッ。
「嫌っ!!」
ニヤが拒絶した瞬間、眩い光がアネモイに激突しその体を弾き飛ばすと、何か薄い光が僕らの周りを包み込んだ。
キンッ!
ドンッ!
何かに弾かれ跳ね飛ばされたアネモイが、立ち上がりながらこちらを睨む。
よく見ると、僕らを覆うように薄い膜のようなものが囲っている。
「嫌だ! 痛いの嫌……来ないで!」
ニヤとイヅミの二人は変わらず僕の前に立ち塞がっている。
「何だこれは? 防御魔法か何かか?」
立ち上がったアネモイが薄い膜に爪を立てるが、キズ一つ付かない。
「こんなもん、俺様が本気で殴れば意味ないんだよ!」
「ガァアア!!」
ドガァ! ドカッ! ドンッ!
薄い膜に見えるそれは、アネモイの攻撃を完全に止めていた。
「ダメ……やめて」
「帰って!!」
目に涙を浮かべアネモイを睨んで立ち塞がる二人。
「チッ!」
「シラけた……元々俺様は女や子供には手を掛けないんだ、もっと手応えのある奴かと思えば。
こんな弱っちいガキなんざ、魔王様の所に辿り着く前に魔物にでもやられてしまうだろさ」
そう言い残して、空へと飛び去っていった。
アネモイの気配が消え、恐れと緊張が抜けた瞬間、膝から抜け落ちるニヤ。
「ニヤ!」
俺も動けないなか、少しずつ這いずってニヤの元に移動する。
「ニヤ大丈夫か!?」
ニヤは、グッタリとして気を失っていた。
「アベル、アベルもポーションを飲んでおくのじゃ」
イヅミが収納から上級ポーションを出して飲ませてくれる。暫くすると体の中から次第に回復していくのが分かった。
「のじゃ?」
「煩い、アベルも自分の事を俺と言うておったであろう?」
さっきの恐怖と、自分の力の無さ、大切な仲間を守れない不甲斐なさに、俺は自分自身の幼さを呪った。
いつまでも僕なんて言っている場合じゃない。
俺は、ニヤを守って、イヅミを守って、この世界から戦争を無くして、皆が、種族なんて関係なく生きられる世界を取り戻すんだ。
やっぱり運動不足かな、王都を出てからは歩く事にも慣れたつもりだったけど、山に入った途端に足が動かなくなった。
普段から人が入っている慣らされた山道じゃない、獣道やガレ場に足を取られながらの登山は、街に慣れた僕にはキツ過ぎた。
やっと少し開けた場所を見つけたので休憩をする。
ニヤにもお水とお菓子をあげて休むように言ったけれど、ニヤは意外にも僕より大丈夫そうだった。
イヅミが現れ、疲れたと言ってお菓子を要求してきたけど、君は歩いてないでしょ!?
だんだんと高い木が無くなり、背丈より低い木や岩場が増えてくると、見晴らしの良い景色が段々と見られるようになってきた。
そして、やっと山脈の尾根が見える所まで到着した、あの向こうに南側の景色を見る事が出来ると思うと。
僕の足は軽くなり、あと少し、あと少し、と足を動かして、ついに峰の天辺に立った!
僕の目に飛び込んできた南側の景色は、いくつかの峰の向こう側に、茶色い大地が薄っすらと見えていただけ……。
「今日はもう歩けない!!」
一気にテンションが落ちてしまった僕は、少しだけ歩いて休めそうな場所を見つけると、テントを出して眠る事にした。
「アベル……ご飯」
「そうだね、ニヤもお腹空いたよね」
ふて寝しようと思ったけれど、ニヤがとても哀しそうな顔をしていたので収納から薄鍋や調理道具を出して晩ご飯の準備をする。
今日は疲れたので焼くだけにしよう!
鳥肉に香草と塩をまぶして焼くだけ!
ジュー! っと鳥の皮部分の脂が滲み出して、薄鍋の上で良い音で焼けている。皮がパリパリで身はふっくらに焼くのが難しいんだよね。
ニヤとイヅミは、丸太のテーブルと丸太のイスを出して準備万端だ。
飲み物は、西の都で手に入れたブドウ酒。と言うよりブドウ水、かなり薄められているからニヤでも酔っ払う事は無いけれど、とにかく本人がとても気に入っている。
「明日はどう歩こうかな……」
あの峰を越えてゆけば南の戦場に辿り着けるのだろうけど、どう山を越えて行けば良いのか分からない。
こんな時、空でも飛べたら良いのにな。と、フッと空を見上げた時だった。
「あっ……」
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「おやおや、お前達とは山の上で会う繋がりでもあるのかね」
以前、王都に向かう途中の山の上で出会った魔族、Izabellaだ。
今、彼女は丸太のイスに座って、僕の焼いた鳥を美味しそうに食べている。
「何をしに来たのですか?」
次々と僕の焼いた鳥を食べるイザベッラに、此処に来た目的を聞く。
「別に?、強いて言えば偵察かね」
誰の、何を偵察に来たのだろ?
「誰かを探していたのですか?」
ペロリと鳥の油がついた指を舐めながら、イザベッラが答える。
「そんな事はないよ、それよりお前達は何処へ行くつもりなんだい?」
「僕たちは、魔王に会いに行こうとしているんだ」
イザベッラの視線が急に鋭くなる、体から醸し出す雰囲気も険しい物になった。ニヤが怯えて僕の服の裾を掴む。
「魔王様に? 一体何のために? 言っとくが。お前なんか魔王様に掛かったら一瞬で燃えカスになってしまうよ。まあ、その前に辿り着けるかさえも分からないけどね」
新しく焼き上がった鳥を皿に盛ってニヤに渡す。
「ほら食べな」
イザベッラが、ニヤに渡した鳥肉をジッと見ている。
「貴方は先ほど三枚分も食べたでしょ?」
さっき焼いてた鳥肉は、全部イザベッラに食べられてしまっていた。
「あんなので足りるか、そっちもくれ!」
ニヤにあげた残りをイザベッラに渡す。僕の晩ご飯は干し肉に決定かな。
「魔王にあって、この戦争を終わらせて欲しいとお願いするんだ。この戦争を終わらせる為に僕は魔王に会いに行く」
ポカンとした顔で僕を見るイザベッラ、鳥肉が落ちそうになってるよ。
「ふはははは、そうか、この戦争を終わらせる為か」
イザベッラは、ひとしきり笑ってから、皿に乗った鳥肉を一気に口に運んで平らげると。
「美味かった、向こうの尾根をずっと進むと、下に降りなくても大陸の端まで辿り着ける。少し時間は掛かるが誰にも会わずに済むのでいいだろう、期待せずに待っとくよ」
そう言って一瞬で飛び去っていった。
「何だったんだろね?」
「?」
鳥肉を咥えたニヤは、満足そうに笑顔で応えるだけだった。
「!!」
「にゃ!?」
そんな、気の緩んだ瞬間だった。僕らの目の前にイザベッラよりも凶悪な、悪意の籠った殺気を放つ存在が立っていた。
「お前ら、あのイザベッラを上手く手懐けたようだが、俺様はそうはいかんぞ。お前達を魔王様の所まで行かせる訳にはいかん、お前達の旅は此処で終わりだ」
全身が真っ黒で細長い身体つき、長い手足にイザベッラより大きくて曲がりくねったツノ。
「お前は、誰だ?」
足元ではニヤが震えて小さくなっている。
「俺か? わざわざ死ぬ人間に教えてやる必要も無いんだが、せっかくだから教えてやろう。俺の名前はAnemoiだ、あの世で俺様に殺されたと言えばあの世の邪鬼も喜ぶだろうよ」
こいつは本気だ、本気で僕たちを殺すつもりだ。
僕はどうにかしてニヤだけでも助けられないか考え、辺りを見回してみるけど、この辺りに隠れる場所なんて……。
「どこをみているんだ?」
突然、目の前に『Anemoi』の顔が出てきて、低い重厚な声で囁かれた。と、同時にお腹に物凄い熱を感じた。
ドガッ!!
腹部を殴られ、地面を転がり反対の斜面にぶつかってやっと止まる。
これ、もう内臓グシャっとなって動けないな。
「何だ? もう終わりか?」
物足りなさそうに、ゆっくりと歩いてくるアネモイ。
倒れ込んでる僕に近寄った所で、もうひと蹴り喰らう。
ドガッ!
ドシャッ。
今度は手加減されたのか、ひと転がりしてテントの場所へと戻された。
「こんなんで魔王様に会いに行くなんざ……」
アネモイの足が止まったので、何とか目を開いてみると、僕とアネモイの間に二人分の足が見えた。
「ダメ……」
「これ以上は、アベルが死んじゃうにゃ」
「ニヤ……イヅミ、ダメだ……逃げろ」
二人の足が震えているのが見える。
「何だお前らは、俺が用があるのはそっちのガキだけだ。お前らは引っ込んでろ!」
鋭い爪を出して、脅すアネモイ。
「ダメ!!」
僕を庇うように手を広げ、ニヤが今まで出した事の無いような大声で叫ぶ。
「オラァ!」
ヒュッ!
アネモイの長い爪がニヤの前髪を一房だけ落とす。
「次は、クビが落ちるぞ……」
震える足は、そこから動こうとしない。
「そんなにそのガキと一緒に死にたいのか」
アネモイがニヤに近寄り、その爪をニヤの喉に突き立てる……。
プツッ。
「嫌っ!!」
ニヤが拒絶した瞬間、眩い光がアネモイに激突しその体を弾き飛ばすと、何か薄い光が僕らの周りを包み込んだ。
キンッ!
ドンッ!
何かに弾かれ跳ね飛ばされたアネモイが、立ち上がりながらこちらを睨む。
よく見ると、僕らを覆うように薄い膜のようなものが囲っている。
「嫌だ! 痛いの嫌……来ないで!」
ニヤとイヅミの二人は変わらず僕の前に立ち塞がっている。
「何だこれは? 防御魔法か何かか?」
立ち上がったアネモイが薄い膜に爪を立てるが、キズ一つ付かない。
「こんなもん、俺様が本気で殴れば意味ないんだよ!」
「ガァアア!!」
ドガァ! ドカッ! ドンッ!
薄い膜に見えるそれは、アネモイの攻撃を完全に止めていた。
「ダメ……やめて」
「帰って!!」
目に涙を浮かべアネモイを睨んで立ち塞がる二人。
「チッ!」
「シラけた……元々俺様は女や子供には手を掛けないんだ、もっと手応えのある奴かと思えば。
こんな弱っちいガキなんざ、魔王様の所に辿り着く前に魔物にでもやられてしまうだろさ」
そう言い残して、空へと飛び去っていった。
アネモイの気配が消え、恐れと緊張が抜けた瞬間、膝から抜け落ちるニヤ。
「ニヤ!」
俺も動けないなか、少しずつ這いずってニヤの元に移動する。
「ニヤ大丈夫か!?」
ニヤは、グッタリとして気を失っていた。
「アベル、アベルもポーションを飲んでおくのじゃ」
イヅミが収納から上級ポーションを出して飲ませてくれる。暫くすると体の中から次第に回復していくのが分かった。
「のじゃ?」
「煩い、アベルも自分の事を俺と言うておったであろう?」
さっきの恐怖と、自分の力の無さ、大切な仲間を守れない不甲斐なさに、俺は自分自身の幼さを呪った。
いつまでも僕なんて言っている場合じゃない。
俺は、ニヤを守って、イヅミを守って、この世界から戦争を無くして、皆が、種族なんて関係なく生きられる世界を取り戻すんだ。
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