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第一章 モンスターとの出会い編
第13話 新たな仲間
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「ピキ~♪」
「ワウワウ♪」
スライムとモコが仲良くじゃれ合っていた。最初に俺に警戒心を示していたモコと違いこのスライムは全く警戒することなく懐いてきた。随分と人懐っこいがそれが逆に心配でもある。
「ワン!」
「ピ~」
するとモコがスライムを優しく抱きしめ俺の前までやってきた。すがるような目でこっちを見ていた。スライムもなんとなくお願いと言ってるようでもある。
つまりモコはこのスライムも一緒にいられないかとそう聞いているのだろう。スライムも一緒にいたい模様だ。まぁこのスライムに敵意はないようだし愛嬌もあるモコとも仲良くやっていけそうだしな――
「わかったよ。じゃあ俺たちと一緒にいるかい?」
「ピキ~♪」
モコの手から俺の手に渡り、スライムは嬉しそうにピョンピョンっと跳ねた。こうして俺とモコ、そしてスライムが一緒に暮らし始めた。俺としてもこんなに喜んで貰えて嬉しい限りだ。
「さて。そうなると呼び方を考えないとな。お前名前とかあるのか?」
「ピキ~?」
スライムが頭(といっていいかわからないが)を捻って悩む仕草を見せた。この様子だとやはり名前はないか。
「ワウ!」
するとモコが自分を指さして吠えた。どうやらモコと同じ様に名前をつけてあげたらどうかと言っているようだ。
「そうだな。それじゃあ――ラムでどうかな?」
「ピ~♪ ピキ~♪」
嬉しそうにプルプルと震えている。どうやら気に入ってくれたようだな。
「それなら今日からお前の名前はラムだ。よろしくなラム」
「ピキィ♪」
俺はラムを抱き上げ挨拶をした。それにしてもこうしてスライムが俺に懐いてくれたことが素直に嬉しいな。
そんな俺の前でモコも両手を上げてピョンピョンしていた。もちろんこっちも可愛いから当然モフるのだった。
「ワウ!」
ラムとモコが仲良く遊んでいた。どうやら気が合うようだ。新しい仲間が出来て賑やかになったな。このままモコとラムの戯れる様子を眺めていたい、気もするがそろそろ本来の目的に移りたい。
「さてモコ。お昼も食べ終え、新しい友達も増えたところでそろそろ作業に移りたいと思うんだがいいかな?」
「ワウ!」
「ピキ~!」
モコが張り切った調子で吠えた。一緒に遊んでいたラムもそれに倣うように気合の入った鳴き声を上げた。
「よし。それじゃあとりかかるかな」
俺はモコの分とあわせてリュックサックを広げ必要なものを取り出していく。
「ピキュ?」
「うん? 興味があるのか。これは高圧洗浄機だ。水を勢いよく噴射して汚れを落とすんだ。後はこっちが洗剤と雑巾やスポンジと――」
モコとラムに一体何を買ってきたのか説明していく。モコもラムも真剣に説明を聞いていた。
「ワン?」
そしてモコが首を傾げた。多分ある程度これらの道具について理解したんだと思う。そうこれらは掃除道具。だけど、それを一体何に使うのかモコは疑問に思ってるのだろう。
「これからこれらの道具を使ってこのダンジョンを掃除しようと思ってるんだ。ほら、こうして俺たちはここで暮らさせて貰ってるだろう? それなのに外の壁にも落書きがあるし何か申し訳ないだろう?」
「ワンワン! アオ~~~~~~ン!」
「ピィ! ピキィ♪」
モコが遠吠えをあげラムがピョンピョンっと飛び跳ねていた。どうやら俺の考えに賛同してくれているようだな。
そしてモコもラムも俺に協力してくれるようだ。よし、こうして新たな仲間も出来たことだし心機一転、皆でダンジョンを綺麗にしてあげようかなっと――
「ワウワウ♪」
スライムとモコが仲良くじゃれ合っていた。最初に俺に警戒心を示していたモコと違いこのスライムは全く警戒することなく懐いてきた。随分と人懐っこいがそれが逆に心配でもある。
「ワン!」
「ピ~」
するとモコがスライムを優しく抱きしめ俺の前までやってきた。すがるような目でこっちを見ていた。スライムもなんとなくお願いと言ってるようでもある。
つまりモコはこのスライムも一緒にいられないかとそう聞いているのだろう。スライムも一緒にいたい模様だ。まぁこのスライムに敵意はないようだし愛嬌もあるモコとも仲良くやっていけそうだしな――
「わかったよ。じゃあ俺たちと一緒にいるかい?」
「ピキ~♪」
モコの手から俺の手に渡り、スライムは嬉しそうにピョンピョンっと跳ねた。こうして俺とモコ、そしてスライムが一緒に暮らし始めた。俺としてもこんなに喜んで貰えて嬉しい限りだ。
「さて。そうなると呼び方を考えないとな。お前名前とかあるのか?」
「ピキ~?」
スライムが頭(といっていいかわからないが)を捻って悩む仕草を見せた。この様子だとやはり名前はないか。
「ワウ!」
するとモコが自分を指さして吠えた。どうやらモコと同じ様に名前をつけてあげたらどうかと言っているようだ。
「そうだな。それじゃあ――ラムでどうかな?」
「ピ~♪ ピキ~♪」
嬉しそうにプルプルと震えている。どうやら気に入ってくれたようだな。
「それなら今日からお前の名前はラムだ。よろしくなラム」
「ピキィ♪」
俺はラムを抱き上げ挨拶をした。それにしてもこうしてスライムが俺に懐いてくれたことが素直に嬉しいな。
そんな俺の前でモコも両手を上げてピョンピョンしていた。もちろんこっちも可愛いから当然モフるのだった。
「ワウ!」
ラムとモコが仲良く遊んでいた。どうやら気が合うようだ。新しい仲間が出来て賑やかになったな。このままモコとラムの戯れる様子を眺めていたい、気もするがそろそろ本来の目的に移りたい。
「さてモコ。お昼も食べ終え、新しい友達も増えたところでそろそろ作業に移りたいと思うんだがいいかな?」
「ワウ!」
「ピキ~!」
モコが張り切った調子で吠えた。一緒に遊んでいたラムもそれに倣うように気合の入った鳴き声を上げた。
「よし。それじゃあとりかかるかな」
俺はモコの分とあわせてリュックサックを広げ必要なものを取り出していく。
「ピキュ?」
「うん? 興味があるのか。これは高圧洗浄機だ。水を勢いよく噴射して汚れを落とすんだ。後はこっちが洗剤と雑巾やスポンジと――」
モコとラムに一体何を買ってきたのか説明していく。モコもラムも真剣に説明を聞いていた。
「ワン?」
そしてモコが首を傾げた。多分ある程度これらの道具について理解したんだと思う。そうこれらは掃除道具。だけど、それを一体何に使うのかモコは疑問に思ってるのだろう。
「これからこれらの道具を使ってこのダンジョンを掃除しようと思ってるんだ。ほら、こうして俺たちはここで暮らさせて貰ってるだろう? それなのに外の壁にも落書きがあるし何か申し訳ないだろう?」
「ワンワン! アオ~~~~~~ン!」
「ピィ! ピキィ♪」
モコが遠吠えをあげラムがピョンピョンっと飛び跳ねていた。どうやら俺の考えに賛同してくれているようだな。
そしてモコもラムも俺に協力してくれるようだ。よし、こうして新たな仲間も出来たことだし心機一転、皆でダンジョンを綺麗にしてあげようかなっと――
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