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第二章 冒険者登録編
第69話 教室に向かった
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会場に入ってすぐに受け付けがあった。モコたちを連れて行くと若い受付の女の子が対応してくれた。そこで俺は講習を受けに来たことと名前を伝える。
「風間 晴彦様ですね。テイムしたモンスターも一緒に講習へ参加ということで予約は確かに入っております。それではこちらが席番となりますので。それとこれを装着して頂けますか」
そう言って受付の子が細いブレスレットを差し出してきた。
「これは?」
「ジョブストーンの力に制限を掛ける道具です。余計なトラブルを避けるために身に着けて貰っております」
あぁなるほど。確かにジョブストーンを持っている以上、勝手にスキルを使用されたら面倒なことになるだろうからな。
「わかりました。これでいいですか?」
俺は指示通りブレスレットを嵌めて受付の子に確認する。
「はい、確かに確認いたしました。それではこのまま階段を上がり2-Cと表記のある教室に向かってください」
受付の子から番号札を受け取り言われた通り教室に向かった。教室の上に2-Cというプレートがあったので場所はすぐにわかった。ドアは開けっぱなしになっていたので入ると既に二十数名ぐらいの男女の姿があった。
その中にはさっき開場前で出会った三人組の女子の姿もある。年齢的には二十代が多そうかな? でも三十代ぐらいの男女の姿もあれば、もっと上の年代の姿もチラホラみられる。
教室内では、椅子や机が整然と配置されていた。どことなく自動車教習所を思わせる光景だな。
机の端には番号があり俺は番号札と照らし合わせて席についた。席には余裕がありモコたちを一緒に座らせることも出来た。
俺みたいにモンスターをテイムしている場合を想定しているのかもしれない。ただこの中では、俺の他にモンスターをテイムしている人はいないようだな。
「きゃあ、可愛い何だろテイムしてるのかな?」
「あの子たち最近動画見たかも~」
「ちょっと話しかけてみようか?」
な、なにか注目されてる気がする。主にモコ、ラム、マールの三匹がだけど、この可愛さはやっぱり放ってはおかれないか。
「あの~」
「あん? 何だこのうざってぇモンスターはよぉ」
声をかけようと近づいてきて子がいたが、それを遮るように一人の男が声を上げた。俺の後に教室に入ってきたようだな。
見るとツーブロックのドレッドスタイルの男で両肩にタトゥーが刻まれている。何と言うか人を見た目で判断してはダメなんだろうけど、口調からして既に印象が悪い。
声を掛けようとしていた子も、そそくさと席に戻っていってしまったな。
「おい、俺が座るのに邪魔だからその犬畜生どもはさっさとどかせや」
掛けていたサングラスを下にずらし、隣の男が威嚇するように言ってきた。何だこいつ。
「隣と言っても席は離れてるだろう。こっちは決められた席の範囲を守ってるのだから文句を言われる筋合いじゃないぞ」
「目障りだって言ってんだろうが! ぶっ殺されてぇのかテメェは!」
怒鳴り声が上がったことで教室が水を打ったように静まった。こ、こいつマジか? 講習もまだ始まってないのにとんでもないな。
「あん? 何だビビって声も出ねぇのか?」
「いや、呆れて物もいえないだけだ」
「あぁん?」
「お前、ここがどこかわかってるのか? 仮にも講習に参加している身でやることじゃないだろう」
「馬鹿かテメェは。いいか? 冒険者は舐められたら終わりなんだよ」
そう言ってドレッドの男が顔をグイッと近づけてきた。こ、こいつ面倒くさいタイプだぞ。しかしよりにもよってなんで俺の隣に限ってこんなのがやってくるのか――
「風間 晴彦様ですね。テイムしたモンスターも一緒に講習へ参加ということで予約は確かに入っております。それではこちらが席番となりますので。それとこれを装着して頂けますか」
そう言って受付の子が細いブレスレットを差し出してきた。
「これは?」
「ジョブストーンの力に制限を掛ける道具です。余計なトラブルを避けるために身に着けて貰っております」
あぁなるほど。確かにジョブストーンを持っている以上、勝手にスキルを使用されたら面倒なことになるだろうからな。
「わかりました。これでいいですか?」
俺は指示通りブレスレットを嵌めて受付の子に確認する。
「はい、確かに確認いたしました。それではこのまま階段を上がり2-Cと表記のある教室に向かってください」
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その中にはさっき開場前で出会った三人組の女子の姿もある。年齢的には二十代が多そうかな? でも三十代ぐらいの男女の姿もあれば、もっと上の年代の姿もチラホラみられる。
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机の端には番号があり俺は番号札と照らし合わせて席についた。席には余裕がありモコたちを一緒に座らせることも出来た。
俺みたいにモンスターをテイムしている場合を想定しているのかもしれない。ただこの中では、俺の他にモンスターをテイムしている人はいないようだな。
「きゃあ、可愛い何だろテイムしてるのかな?」
「あの子たち最近動画見たかも~」
「ちょっと話しかけてみようか?」
な、なにか注目されてる気がする。主にモコ、ラム、マールの三匹がだけど、この可愛さはやっぱり放ってはおかれないか。
「あの~」
「あん? 何だこのうざってぇモンスターはよぉ」
声をかけようと近づいてきて子がいたが、それを遮るように一人の男が声を上げた。俺の後に教室に入ってきたようだな。
見るとツーブロックのドレッドスタイルの男で両肩にタトゥーが刻まれている。何と言うか人を見た目で判断してはダメなんだろうけど、口調からして既に印象が悪い。
声を掛けようとしていた子も、そそくさと席に戻っていってしまったな。
「おい、俺が座るのに邪魔だからその犬畜生どもはさっさとどかせや」
掛けていたサングラスを下にずらし、隣の男が威嚇するように言ってきた。何だこいつ。
「隣と言っても席は離れてるだろう。こっちは決められた席の範囲を守ってるのだから文句を言われる筋合いじゃないぞ」
「目障りだって言ってんだろうが! ぶっ殺されてぇのかテメェは!」
怒鳴り声が上がったことで教室が水を打ったように静まった。こ、こいつマジか? 講習もまだ始まってないのにとんでもないな。
「あん? 何だビビって声も出ねぇのか?」
「いや、呆れて物もいえないだけだ」
「あぁん?」
「お前、ここがどこかわかってるのか? 仮にも講習に参加している身でやることじゃないだろう」
「馬鹿かテメェは。いいか? 冒険者は舐められたら終わりなんだよ」
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