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2 セーブたん登場!愛の指導!
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「は??」
素っ頓狂なことを言われて、間抜けな声を出す。
最強の受け―――。
意味が分からない。受けに最強もくそもあるのか?と思っていると、光の玉は段々と光が失われ実態が現れてきた。剣の上でふよふよと浮いている10センチぐらいの生き物は、なんというか…気持ち悪かった。所謂キモかわ、と言われるものなんだろう。
うさぎのような耳をして、顔はパンダみたいな顔をして腕にステッキを持っている。
「私はセーブたん。迷える子羊を救うため誕生したマスコットキャラクターだ」
「あ、虫か。セーブ画面に出てくる」
「ちょっと?! 私が気にしていることを言わないでくれます?!」
俺はゲームのパッケージにも載っていた目の前の生き物について思い出す。BLゲーム『ナイトオブナイト』のマスコットキャラクターであり、セーブ画面に必ず出てくるキャラクター。その名も『セーブたん』。ファンからの愛称は『虫』。理由はうざいから、という可哀想なキャラクターだ。
まさかのマスコットキャラクターの登場に、ますますここがゲームの世界であることが証明されていく。
ため息をつき、俺はセーブたんを見詰めた。
「んで? マスコットキャラクターが一体何の用があって登場したんだ」
「貴方を最強の受けにするためです」
「…出ていってくれないか」
「酷いっ」
酷いのはどっちだ、と言いたくなる。受けになんてなりたくないのに、そんな事を言うなんて。
「キミは今日転生者だと気付いた」
「はぁ」
確かに今日自分は前世の記憶を思い出した。ソーシード騎士での剣の稽古中、その…稽古場でキスをしているシーンを目撃し、動揺した俺は稽古相手のワンに思い切り殴られた。その衝撃で、一気に記憶が蘇ったのだろう。不幸中の不幸というか、なんというか。出来れば一生思い出したくなかった。
「なら気付いていると思いますが、ここは主人公がもう攻略対象と付き合っている状態です。言うなれば、もうハッピーエンド後の世界です。もうこれ以上話が動くことがありません。なので、貴方の出番です」
「?」
ハッピーエンド後の世界ならいいじゃないかと思った。友人としてワンとシャープの恋愛の過程を相談されたりして間近で見ていたが、なかなかスリリングなものだった。ゲームのストーリーと聞けば納得する。なのに、俺の出番とは何事なのだろうか。
「貴方が『ナイトオブナイト』 セカンドの主人公となるのです」
「はっ?」
意味が分からない。つまり、俺が続編ってこと? まるで意味が分からない、という顔の俺にセーブたんはイケボで言い切る。
「モブキャラなのに、貴方は意外と設定が凝っていた。これはおかしいとは思いませんか? 製作者はきっと貴方を次回作の主人公にするつもりだったのに違いありません! しかも貴方は知らないかもしれませんが、意外とアレク受けが世に出回っていて、ひそかな人気を持っていました。これはチャンスなのです!貴方が最強の受けになるための!」
「意味が分からない」
イケボでそんな興奮しながら言われてもさっぱりわからない。
「どうしてですか! まあいいでしょう! 貴方はとにかく私の指示に従っていれば最強の受けになるんです!」
「断るっ、何で受けにならくちゃならないんだ」
「それはここが平凡顔が受けになる世界だからです」
「うっ」
そう言われれると、ぐうの音も出ない。整形出来るんだったら今すぐにしたい。黙った俺にセーブたんは畳みかける。
「とりあえず貴方の属性を決めましょう。何がいいですか?平凡受けは決定として、ビッチ受け、誘い受け、健気受け、ツンデレ受け、不憫受け…。あ、全部盛っちゃいます?!」
「盛っちゃいます??じゃねえんだよっ」
「ぐえっ」
俺は思い切りセーブたんを握りつぶした。とにかく黙らせたかった。半分以上コイツの言っていることは分からない。だけどこのまま喋らせていい内容じゃないことは分かる。
「そもそも、王子たちは全員恋人がいるんだ。攻略不可能だろうが。ソーシード騎士にひとり身は俺だけなんだよ、なんか言ってて哀しくなってきたんだが…」
「悲しまないでください…。大丈夫です、ナイトオブナイトでは攻略対象を恋人から奪うルートも存在します」
「NTRは地雷だっ」
そういうと、セーブたんは黙った。そして、しばらくしてから、光を発光させると剣の中に入っていく。
「なんだったんだ…」
一人になった俺は一人ごちる。すると頭の中に声が響いた。
『この世界で私の機能であるセーブ機能は使えないので悪しからず。あと、私の姿は他の人から見えないのでただの独り言になります。これからよろしくお願いいたしますね』
「うわっ」
頭に響く声に驚き背中をのけぞらせる。俺は「使えねえ…」と呟き、そのままふて寝したのだった。
◇◇◇◇
それから、セーブたんは俺の前に現れ、この世界の事や『受け 100か条』なんて意味不明なことを話しかけてきた。本当に意味が分からない。
そんなわけでだいたい無視をしながら、俺は騎士としての業務を行う。シャープの言う通り、ソーシード騎士は、俺以外全員が付き合っているというリア充の巣窟だった。そして美形×平凡の世界線ということが分かってから分かったことがある。寮の同室はシャープなのだが、美形同士、平凡同士で組み合わせてあるところを。
そんな感じで、日常的にこの世界は『美形×平凡』のルールに従って回っていた。
そんなある日。俺は女王から呼びだしを受けていた。
「はぁ、緊張するな」
敬愛するオリーブ女王の部屋の前でしばらく立っていたが、意を決しノックを慣らす。
「どうぞ」
「はい」
俺は部屋に入ると、オリーブ女王を見つめる。オリーブ・ソード 50歳。 女性。ソーシード王国の王女。白髪で褐色。美形である。そもそもソーシード王国は男同士、女同士で結婚するのが普通の世界だ。男女カップルもいて、偏見はないがかなり珍しい。男女ともに妊娠が可能である。どうして子供が出来るかはよく分からない。小さな国で、周りが強国に囲まれているため、軍事力に力をいれている国だ。ちなみに、国王と女王は、恋愛結婚と聞いた。
王子は4人いて、それぞれ火、水、風、土の魔法が使える。俺は魔法が使えないが、シャープは白魔法を使うことが出来る。
「アレク騎士、よく来ましたね。今日は貴方にお願いがあって呼びました」
「はい。女王陛下の頼み事ならなんなりと」
俺はその場で跪いて言葉を待つ。女王はやがてゆっくりと言った。
「…頼みというのは、第五王子の護衛なのです」
「第五王子?」
この国には第五王子何ていたのだろうか?と思いつつ、取り敢えず頷いた。
「明日、隣国のアッシュ王国に向かう第五王子を送り届けてほしいのです。そして、そのまま行動を共にし、一緒に帰ってきてほしいのです」
「…畏まりました」
自分一人なのだろうか、と思いつつ頷くとその目線に答えるように女王が言った。
「貴方一人なのですが、頼めますね。ソーシード騎士ナンバー2である貴方に頼みたいのです」
信頼されていると分かり、胸が高揚する。両親がはやり病で死に、一人ぼっちだった俺を救ってくれた彼女の言う事は自分にとって絶対だ。
「はい。必ず、送り届けて見せましょう」
「…彼は塔にいます。明日の朝、向かいに行ってください。これは塔の鍵です」
跪いた俺の手に、鍵が載せられた。塔、というのはきっと城の北にある塔の事だろう。随分長い間閉まっていたから、人なんているわけがないと思っていた。まさか人が居たなんて思ってもみなかった。あそこでたまに剣術の練習をするが、人の気配を感じたことはなかったからだ。
「お預かりします。あの、王子の名前は…」
王子の名前を聞くのは失礼かと思ったが、名前が分からないのはまずい。女王陛下はゆっくりといった。
「ファイブ・ソード…。年齢は貴方と同じ28歳」
第五王子だから、ファイブか…。相変わらずこのゲームは安直だなぁ、と思いつつ大きく頷いた。
「かしこまりました。では、失礼します」
「お願いしますね」
俺はゆったりとした女王の声を聞きながら、ドアを閉めた。
「なあ、第五王子なんていたのか?」
剣にいるだろう、セーブたんに話しかけたが全く返事がない。もしかしたら寝ているのかもしれない。それにしても、ゲームを妹から聞かされていたが第五王子なんているのは知らなかった。今まで聞いたことのない存在になんだろうと思いつつも、その場を後にした。
「頼みましたよ…、あの子は貴方しか受け入れないのだから…」
俺が出ていった後、女王は天を仰ぎ呟いた。その声は俺に届くことはなく、空気に消えていったのだった。
素っ頓狂なことを言われて、間抜けな声を出す。
最強の受け―――。
意味が分からない。受けに最強もくそもあるのか?と思っていると、光の玉は段々と光が失われ実態が現れてきた。剣の上でふよふよと浮いている10センチぐらいの生き物は、なんというか…気持ち悪かった。所謂キモかわ、と言われるものなんだろう。
うさぎのような耳をして、顔はパンダみたいな顔をして腕にステッキを持っている。
「私はセーブたん。迷える子羊を救うため誕生したマスコットキャラクターだ」
「あ、虫か。セーブ画面に出てくる」
「ちょっと?! 私が気にしていることを言わないでくれます?!」
俺はゲームのパッケージにも載っていた目の前の生き物について思い出す。BLゲーム『ナイトオブナイト』のマスコットキャラクターであり、セーブ画面に必ず出てくるキャラクター。その名も『セーブたん』。ファンからの愛称は『虫』。理由はうざいから、という可哀想なキャラクターだ。
まさかのマスコットキャラクターの登場に、ますますここがゲームの世界であることが証明されていく。
ため息をつき、俺はセーブたんを見詰めた。
「んで? マスコットキャラクターが一体何の用があって登場したんだ」
「貴方を最強の受けにするためです」
「…出ていってくれないか」
「酷いっ」
酷いのはどっちだ、と言いたくなる。受けになんてなりたくないのに、そんな事を言うなんて。
「キミは今日転生者だと気付いた」
「はぁ」
確かに今日自分は前世の記憶を思い出した。ソーシード騎士での剣の稽古中、その…稽古場でキスをしているシーンを目撃し、動揺した俺は稽古相手のワンに思い切り殴られた。その衝撃で、一気に記憶が蘇ったのだろう。不幸中の不幸というか、なんというか。出来れば一生思い出したくなかった。
「なら気付いていると思いますが、ここは主人公がもう攻略対象と付き合っている状態です。言うなれば、もうハッピーエンド後の世界です。もうこれ以上話が動くことがありません。なので、貴方の出番です」
「?」
ハッピーエンド後の世界ならいいじゃないかと思った。友人としてワンとシャープの恋愛の過程を相談されたりして間近で見ていたが、なかなかスリリングなものだった。ゲームのストーリーと聞けば納得する。なのに、俺の出番とは何事なのだろうか。
「貴方が『ナイトオブナイト』 セカンドの主人公となるのです」
「はっ?」
意味が分からない。つまり、俺が続編ってこと? まるで意味が分からない、という顔の俺にセーブたんはイケボで言い切る。
「モブキャラなのに、貴方は意外と設定が凝っていた。これはおかしいとは思いませんか? 製作者はきっと貴方を次回作の主人公にするつもりだったのに違いありません! しかも貴方は知らないかもしれませんが、意外とアレク受けが世に出回っていて、ひそかな人気を持っていました。これはチャンスなのです!貴方が最強の受けになるための!」
「意味が分からない」
イケボでそんな興奮しながら言われてもさっぱりわからない。
「どうしてですか! まあいいでしょう! 貴方はとにかく私の指示に従っていれば最強の受けになるんです!」
「断るっ、何で受けにならくちゃならないんだ」
「それはここが平凡顔が受けになる世界だからです」
「うっ」
そう言われれると、ぐうの音も出ない。整形出来るんだったら今すぐにしたい。黙った俺にセーブたんは畳みかける。
「とりあえず貴方の属性を決めましょう。何がいいですか?平凡受けは決定として、ビッチ受け、誘い受け、健気受け、ツンデレ受け、不憫受け…。あ、全部盛っちゃいます?!」
「盛っちゃいます??じゃねえんだよっ」
「ぐえっ」
俺は思い切りセーブたんを握りつぶした。とにかく黙らせたかった。半分以上コイツの言っていることは分からない。だけどこのまま喋らせていい内容じゃないことは分かる。
「そもそも、王子たちは全員恋人がいるんだ。攻略不可能だろうが。ソーシード騎士にひとり身は俺だけなんだよ、なんか言ってて哀しくなってきたんだが…」
「悲しまないでください…。大丈夫です、ナイトオブナイトでは攻略対象を恋人から奪うルートも存在します」
「NTRは地雷だっ」
そういうと、セーブたんは黙った。そして、しばらくしてから、光を発光させると剣の中に入っていく。
「なんだったんだ…」
一人になった俺は一人ごちる。すると頭の中に声が響いた。
『この世界で私の機能であるセーブ機能は使えないので悪しからず。あと、私の姿は他の人から見えないのでただの独り言になります。これからよろしくお願いいたしますね』
「うわっ」
頭に響く声に驚き背中をのけぞらせる。俺は「使えねえ…」と呟き、そのままふて寝したのだった。
◇◇◇◇
それから、セーブたんは俺の前に現れ、この世界の事や『受け 100か条』なんて意味不明なことを話しかけてきた。本当に意味が分からない。
そんなわけでだいたい無視をしながら、俺は騎士としての業務を行う。シャープの言う通り、ソーシード騎士は、俺以外全員が付き合っているというリア充の巣窟だった。そして美形×平凡の世界線ということが分かってから分かったことがある。寮の同室はシャープなのだが、美形同士、平凡同士で組み合わせてあるところを。
そんな感じで、日常的にこの世界は『美形×平凡』のルールに従って回っていた。
そんなある日。俺は女王から呼びだしを受けていた。
「はぁ、緊張するな」
敬愛するオリーブ女王の部屋の前でしばらく立っていたが、意を決しノックを慣らす。
「どうぞ」
「はい」
俺は部屋に入ると、オリーブ女王を見つめる。オリーブ・ソード 50歳。 女性。ソーシード王国の王女。白髪で褐色。美形である。そもそもソーシード王国は男同士、女同士で結婚するのが普通の世界だ。男女カップルもいて、偏見はないがかなり珍しい。男女ともに妊娠が可能である。どうして子供が出来るかはよく分からない。小さな国で、周りが強国に囲まれているため、軍事力に力をいれている国だ。ちなみに、国王と女王は、恋愛結婚と聞いた。
王子は4人いて、それぞれ火、水、風、土の魔法が使える。俺は魔法が使えないが、シャープは白魔法を使うことが出来る。
「アレク騎士、よく来ましたね。今日は貴方にお願いがあって呼びました」
「はい。女王陛下の頼み事ならなんなりと」
俺はその場で跪いて言葉を待つ。女王はやがてゆっくりと言った。
「…頼みというのは、第五王子の護衛なのです」
「第五王子?」
この国には第五王子何ていたのだろうか?と思いつつ、取り敢えず頷いた。
「明日、隣国のアッシュ王国に向かう第五王子を送り届けてほしいのです。そして、そのまま行動を共にし、一緒に帰ってきてほしいのです」
「…畏まりました」
自分一人なのだろうか、と思いつつ頷くとその目線に答えるように女王が言った。
「貴方一人なのですが、頼めますね。ソーシード騎士ナンバー2である貴方に頼みたいのです」
信頼されていると分かり、胸が高揚する。両親がはやり病で死に、一人ぼっちだった俺を救ってくれた彼女の言う事は自分にとって絶対だ。
「はい。必ず、送り届けて見せましょう」
「…彼は塔にいます。明日の朝、向かいに行ってください。これは塔の鍵です」
跪いた俺の手に、鍵が載せられた。塔、というのはきっと城の北にある塔の事だろう。随分長い間閉まっていたから、人なんているわけがないと思っていた。まさか人が居たなんて思ってもみなかった。あそこでたまに剣術の練習をするが、人の気配を感じたことはなかったからだ。
「お預かりします。あの、王子の名前は…」
王子の名前を聞くのは失礼かと思ったが、名前が分からないのはまずい。女王陛下はゆっくりといった。
「ファイブ・ソード…。年齢は貴方と同じ28歳」
第五王子だから、ファイブか…。相変わらずこのゲームは安直だなぁ、と思いつつ大きく頷いた。
「かしこまりました。では、失礼します」
「お願いしますね」
俺はゆったりとした女王の声を聞きながら、ドアを閉めた。
「なあ、第五王子なんていたのか?」
剣にいるだろう、セーブたんに話しかけたが全く返事がない。もしかしたら寝ているのかもしれない。それにしても、ゲームを妹から聞かされていたが第五王子なんているのは知らなかった。今まで聞いたことのない存在になんだろうと思いつつも、その場を後にした。
「頼みましたよ…、あの子は貴方しか受け入れないのだから…」
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