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政略結婚の先に
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子供が高校生なり、寮のある学校へ行った。
そして
「じゃ、約束通りに」
「そうね」
私達は政略結婚をした。そして孫が欲しいと言うので子供もも作った。けど、私達には愛がない。
お互い逃げることの出来ない環境に苦しんでいた。別に夫が嫌いというわけではない。けど、自分達の親に決められたレールにずっとのっているのがしゃくに触る。
私、町田冴子、40歳。父の会社が傾き、私は政略結婚をさせられた。
そして、町田陽平、42歳。大手マチダ物産の御曹司。
そして、息子の雅也、15歳。親権は夫にある。ただし、雅也が今後マチダ物産を継ぐつもりがなければ私が親権となる。
雅也とは会えるときに会えるのも条件にしている。そして雅也自身も子供なのに私達が離婚したがってることを察し、無理しなくていいと言ってくれた。
私達がこういう考えになったのは、雅也が1歳から14歳まで家族でアメリカに転勤にしたことが大きな理由になる。
向こうでは、離婚をしてもホームパーティをしたり、友達のように続ける人たちもいた。それを見て私達もああなりたいと思うようになった。子供達も自分の親の幸せを願い無理に夫婦でいる必要がないという理解。そして私達の結論は友情としての愛はあるけど、恋愛として夫婦としての愛はなかった。だから、雅也が高校生になったら離婚しようと話していた。
「私達は雅也のいい父親、母親でいよう!そういうので相談は大事だと思うから」
「そうね」
陽平さんは、私と結婚する前に付き合ってた人がいた。そして今でもお互い愛し合ってるみたい。彼女はずっと待ってたんだと思う。きっと私との間に子供が出来たときが一番辛かっただろう。
ずっと前から何となく解ってたけど、それを私は問い詰めることはしなかった。だって横取りしたのは私だし。
それよりも、離婚を反対してるのは双方の両親。父親は会社のことを心配し、母も同じだが雅也が片親にるのを心配してる。けど、あなたたちが無理やり結婚させたんじゃん!!式も入籍も全部親たちが決め、がんじがらめに逃げ出せる状況にさせなかった。私達は諦め、でもいつかは離婚をすることを考えた。その時はいい友達でいようと昔から言ってたのだ。だから世にいう二度と会いたくない!というような感じではい!二度と会いたくないのは、お互いの両親だ。
さて、これからは1人で生きないと…
私はずっと主婦としてやってきてた。だからこれからは家政婦を仕事にしてやっていくつもり。今更会社勤務も出来ないしね。
「本日よりお世話になります、田口冴子です」
家政婦を雇うのは大きなお屋敷ってイメージがあったけど、意外といっては申し訳ないが一人暮らしの人のマンションとかっての多いぽい。
「よろしくお願いします。」
お客様は29歳の独身女性の飯島紗智。2DKのマンション。
みると足の踏み場がないくらいの状態。
これは、1日で片付けられん!!
その辺の話をして何日かに分けて掃除することにした。とりあえず夕飯~翌日の夕飯まで作り置きをして帰る流れに
飯島さんのマンションには週2回の5時間くらいが主な勤務となった。今はこんな感じで家の片付けの手伝いだったり、家政婦というよりも家事代行みたいな依頼が多いようだ。
陽平さんから慰謝料として貰ってるけど、できれば自分の力で稼いで生活できればな。
なので空いてる日時にもう少し仕事を入れてもらった。
今度は父子家庭の家の家事代行みたいな仕事だった。週3位を希望してるようで空いてる日に入れた。
子供は5歳の女の子。旦那さんは…
「あれ?小柳先輩!?」
結婚前まで働いてた旅行会社の上司、小柳先輩だった。
「あれ!?田口か?」
「はい!まさかこんなところで…」
私は旅行が大好きで父の会社には就職せず、旅行会社に勤務した。確か4歳~5歳くらい年上だったはず。小柳先輩も旅行が好きで旅行会社に勤務したんだった。
「いやー、ビックリしたよー!よく覚えてたなー」
「いや、先輩インパクト強いですから」
旅行好きは好きでも、アチコチにサーフィンをすることで有名な人だった。だからいつも顔は焼けてて、肌は黒く健康的。
「あっ、すいません。仕事をしないとでした!では早速はじめますね」
私は掃除、洗濯と淡々とこなした。そして気になったのは奥さん?の写真。そか、奥さんは亡くなられたのか。
「おばちゃんだれ?」
と言われる。
「おばちゃんは、お掃除、お洗濯を、お掃除をしにきました。」
「えっ!?そうなの?」
「うん。」
「先輩、大丈夫ですよ!私の方で全部するんで座っててください」
「ああ。俺初めてこういうサービス利用したがすげーな。さすがだな…」
「いえ、私はこういうのしか出来ないので」
「…そうなんだ」
何か深入りしちゃマズイと思ったのかそれ以上は聞かなかった。
「先輩、また明後日お邪魔しますね!」
「ああ、助かるよ」
初日はこんな感じで挨拶をした。
「おばちゃん」
「ん?」
お子さんは女の子で名前は、唯ちゃん。目が大きく、髪の毛はショート。先輩も背が高いのもあって年齢の割には背が高いかもしれない。
「おばちゃんは、パパと結婚するの?」
「えっ!?」
「違うの?」
「パパとは昔知り合いだったけど、結婚とかはしないかなー」
「そうなんだ」
先輩は今買い物中。今は私と唯ちゃんだけだ。
「唯ちゃん、これどお?」
「わーい!!」
オムライスをアニメキャラの顔にしてみたが、あまりうまくいかなかったけど喜んでるみたい。
しばらくして先輩が帰ってきて
「ごめん、待った?」
「大丈夫です!少し前に出来たばかりなので」
そういうと、2人で食事をはじめた。
「田口も座ってよ」
そう言われて、テーブルに座った。
「いつも俺が作ってるんだが惣菜買ってる方が多くってな。唯にもこうやって食べてもらいたくって」
「おいしーい!」
嬉しいな、そう言ってもらえて
「田口はさこの仕事長いの?」
「いえ、少し前に始めたばかりで」
「そーなんだ。俺はずっとあの会社にいるよ!今はもう部長になってるよ」
「そうなんですか?そっかぁー、先輩部長なんですか」
あのとき黒かった肌も今では白い。
「その前は何か仕事してたの?」
「いえ、専業主婦でした」
「え、あ、そーなんだ」
でしたという過去形な言い方に少しは察したようで、言葉が籠った回答になった。
「でも、今は自分の人生が楽しめると思ってるんですよ!まだまだこれからです」
「…だな。俺もそう思う」
まだ私達は40代だもん。これからよ!
片付けをし、帰り支度をする。
「また来週お願いします」
「じゃ、気をつけてな」
そう言って、先輩の家を出た。
飯島さんの部屋もだいぶ片付いた。けど、3日空くと散らかってるんだよなー
「飯島さん、確かに1度使ったら戻すの面倒になりますけど、少しだけ癖をつけて戻す努力もしてみましょう。ストレスがかからない程度でいいですから」
「…そうですね、田口さんに片付けてもらうのかなり時間かかりましたらね。気をつけてみます」
片付けられないって人はやっぱり増えてるのかな。それと捨てられないとか?それもストレスとか精神的なところからになる人もいるときいてる。
「実はですね、彼が最近出来たんだけど今度ね2人でピクニック行くことになってね、お弁当作りたいのよね。でも私料理苦手で」
「じゃ、今度一緒に作ってみましょうか」
「お願いできますか?」
「勿論ですよ」
飯島さんの幸せそうな顔。私もこんな風に幸せそうな顔になることが出来るのかなー
「どうしたの?」
「いやさ、夏休みさ、母さんの家いっていい?」
そか。そろそろ夏休みだもんな。
「それは構わないけど…」
「いや、父さんさ彼女連れてきてて、別に嫌じゃないんだけど、気を遣うってか」
「あー、そかー、うん。わかった。お父さんには私からも言っとくよ!」
その後、すぐに連絡をした。あっさり了承をもらった。
「まぁ、雅也も気を遣うんだろうね。今回の夏休み期間はこっちで一緒にいることにするよ」
「そか…、紹介しようと思ったんだがな」
私もある程度は知ってるので、腹も立たず素直聞ける。彼とはいい友達でいたいから。けど、子供からしたら複雑になる。
「まぁ、時期見てで」
「そうだな」
離婚して半年以上たつけど、トゲトゲしくもなく本人たちは円満に交流をしている。ただ双方の両親は未だご立腹。私はもう縁を切るくらいの覚悟でいる。
夏休み。1人暮らしのマンションに雅也が来た。
2LDKあるので2人でも問題はない。
「母さんが働くの初めてみたよ!」
「あっ、そか。結構楽しいよ」
「ふーん」
といって、ご飯を食べながら私をみる。
「マジで楽しそうだな」
両親が離婚してこの状況なのに、息子がこんなに理解出来てて本当に感謝してる。
「俺さ、父さんと母さんみてて少し違和感あったんだよな。」
「違和感!?」
「よくわからねーけど、きっと夫婦とは別?みたいな?」
「そっか…」
「でも、お互い今がいい感じするし、いいんじゃない?と俺は思うけどな」
嬉しいな、雅也がこうやって思ってくれてることに。
休みの日、雅也と買い物に出掛けた。
2人で買い物なんて本当に久しぶりだなー
「田口?」
「あっ」
小柳先輩と唯ちゃんがいた。
「おばちゃーん!」
といって走って私を抱き締める唯ちゃん。
チラッと雅也をみるので
「あっ、息子です」
「えっ!?」
と、ビックリする。
「こんな大きなお子さんいるなんて」
「ハハハ」
雅也に、今家政婦の仕事先のお客さん兼元会社の先輩だったことを伝えると
「母がお世話になってます」
と、挨拶をする。
まさかそんな挨拶が出来るなんて…、と驚いた。
少し話をし、お互い行きたいところを目指し後にした。
「驚いたよ!あんな大きなお子さんいたんだなー」
「…はい、学校の寮にいるんで夏休み終わったらまた戻りますけど」
「あー、そうなんだ」
「子供の成長てホントに早いものですねー」
「そうだな」
「なぁ、田口」
「はい。」
「お前、なんで離婚したの?」
直球で聞かれる。
「…あ、すまん、ちょっと気になって」
「あっ、別に話せないことじゃないなでいいですよ!」
と、離婚した理由を話した。
「…そうだったんだ。政略結婚とかって今じゃドラマとかだけかと思ってたけど」
と言うので私は苦笑した。
しばらくは先輩の家と飯島さんの家は担当になってたが、飯島さんが彼氏と同棲をはじめることで今後は継続しないことになった。
「色々ありがとうございました」
「元気で」
始めこそごみ屋敷みたいになってたが、今では自分で片付けられるようになった。料理も全く出来なかったが、少しずつ覚え、そして彼氏との同棲に。
花嫁修行してた気分だわ!
と、思ってしまった。
それからは先輩のみの担当だけになった。
そしてそれから4ヶ月後、突然元旦那の陽平さんから電話がくる。
「親父が、雅也を養子にするって」
「えっ!?」
学校にお義父さんが迎えに行き、ほぼ強制的に連れていかれたと連絡があったようだ。
陽平さんと私で実家に行くと
「あんたは、もううちの嫁じゃないんだから、この敷居に入るんじゃない!」
と、私をいっかつする。
「親父!雅也を返してくれ!」
「お前達のところに置いといたら、うちの会社を引き継がないとか言い出すかもしれん。私が責任もって教育する」
「雅也には自分の道を選ばせたい!」
「それが甘いんだ!!」
「これは誘拐です!」
「うるさい!親権も陽平にあるんだろ!なら関係ない!」
「関係あるよ!雅也の母親だ!」
ヒートアップする私達。
このままだと雅也が…
警備する人たちに追い払われて、私達は家を追い出された。
「どうしよう…」
「すまん、ここまでするとは思わなかった」
陽平さんは私に向かって謝った。
「うんん。そんなことより雅也をなんとかしないと」
「…そうだな」
大事にはしたくないが、お義父さんは断固として雅也を返してくれないので、弁護士を入れて争うまでになった。
既に15歳以上になってる雅也は本人の了承がないと養子縁組はできないので、本人は拒否をしてる。
時間はかかったが、なんとか雅也を取り返すことが出来た。
だが、今後このままだとまた雅也に何をするか…
今はとりあえず学校に戻して先生にも事情を話してお願いした。
「最近、疲れてるようだけど何かあったたの?」
と、少し前に先輩から言われて現在の状況を話してた。
「なんか、ぐちゃぐちゃだな」
「…ですね」
「…あのさ、俺さ近々海外に転勤になるんだ」
「そうなですか?」
「ああ、ボストン支社なんだが…、もしさ、もし良ければ…」
えっ!?な、なに?まさか…
「一緒にくるか?」
「…先輩?」
「はじめは同居人とかでもいいよ!でももし少しでもこの先気持ちがあったら、俺とこの先一緒に歩んでみない?できれば雅也君と」
…
衝撃すぎてすぐには答えが出なかった。
でも、最近先輩と唯ちゃんと一緒にいるのは楽しくなっていた。仕事が楽しいってものもあるけど、先輩と色んな話をするのも楽しい。
随分前に先輩の奥さんは病気で亡くなってる。先輩的にはまだ切り替えれない部分もあると以前聞いていたが、唯ちゃんの母親をという意味では探した方がとも聞いてたので、それがもしかしたら私?ってことなのかな?
雅也を連れていくにも陽平さんに親権あるしそれ以前に私がどうしていいのか悩んでる。
「おばちゃん、ママになってくれないの?」
「唯ちゃん?」
何度か言われたことがあるけど、今日の唯ちゃんは泣きそうな顔をしてた。
「あ、いや、ごめん。」
と言って先輩が唯ちゃんを注意する。
掃除をちょうど終えたので
「何かあったの?」
と、聞くと
「いや、今度さ幼稚園で運動会あってさ、去年はうちの親連れてきてたんだけど、母さんが今入院してて」
「そっか…」
それは寂しいな。
「うん。行きますよ!」
「いいの?」
「はい!」
というと、先輩も唯ちゃんも喜んでくれた。この2人が喜ぶとやっぱり私も嬉しいや
運動会当日はお弁当を作り早めに向かった。
どこの親も、スマホ、カメラ、ビデオなどずっと持ってる。私はスマホを片手に唯ちゃんが走ってるのを録画した。
先輩はどっか見やすいところでビデオを撮ってる。
お昼になって、3人でお弁当を食べると唯ちゃんは幸せそうな顔をしてる。
私のなかでこの子と居てみたい。先輩と居てみたいとこの時確信に変わった。
運動会を終え、帰りに
「先輩、私一緒に行きたいです!まずはいい同居人としてからお願いします。」
目を大きくし、そして嬉しそうな顔をして
「ありがとう」
と答えてくれた。
そして
「俺も出来ればアメリカに行きたい!日本の学校は嫌いじゃないが、やっぱりアメリカのが長いから日本の学校の規則とかそういうのが難しい」
先輩のことを雅也に話したら、そう答えてくれた。
「それに、おじいちゃんからよく電話がくるんだ!いい学校にいれてやるとか、将来は父さんを超えて社長にするとか…、そういうこと言われると引くよな」
会社は引き継ぐことをしないことをハッキリ言われた。そのとこに対して後日陽平さんを入れて3人で話す
「俺も雅也がこの会社来ないなら未練ないよ!」
「えっ!?」
お義父さんのやり方についていけないので、やめると言い出した。
「でも…」
「叔父も、従兄弟もこの会社の幹部だし、誰か引き継いでくれるだろう。俺はもう親父とは絶縁したいと思ってるから」
「…そか」
その後に間があって
「あと、再婚考えてる」
陽平さんの発言にそこまで驚きはなかった。そして
「冴子さんもでしょ?」
「…そうね」
「雅也はずっとアメリカで学校生活を送ってきてたから、雅也がそうしたいならそれでもいいと思うよ!冴子さんも一緒だったら俺は安心だ」
「…うん」
そして親権は私に渡してくれるという。
「まぁ、会社継がなければって約束だしな。それに、一緒にアメリカ行くならそっちのがいいだろう。ただし、俺も雅也とは自由に連絡とらせてもらいたい」
陽平さんとはこのような話をした更に半月後、私は先輩に雅也を会わせた。
「以前一度会いましたね?」
「はい」
「田口…、お母さんとは今後のことを真剣に考えてます。雅也君も大事にしたいと思ってます。頼りない男ですが未来の家族になって欲しいと思ってます」
「はい」
雅也は答え頭を軽く下げた。
「この人だれ?」
唯ちゃんが雅也に指をさして言う。
「俺は、唯ちゃんのお兄ちゃんだよ!」
「えっ?唯にお兄ちゃんできるの?」
「うん、そうだよ!」
そういうと唯ちゃんは
「お兄ちゃん、唯ね、お人形さんと遊びたいの!お兄ちゃんも遊んで」
「解った、次会うときはお人形さんで一緒に遊ぼう」
そう言うと唯ちゃんは大喜びした。
その後陽平さんは会社を辞め、お義父さんは大激怒。他会社からヘッドハンティングをされてたようですんなり転職できたようだ。
そうなったことで余計に雅也に白羽の矢が。
その時には既に日本を出ていた。
もしかしたら、アメリカの方でも追っかけてくるかもしれない。その時はアメリカに住んでたときに仲良くなった人が弁護士なので相談することは伝えてあった。
一緒に着いていくことで無職になるかと思いきや、先輩の会社でアルバイトをさせて貰うことになってる。
17年前はこの会社で働いてたけど、日本じゃないから勝手が違い苦戦。それでも充実はしている。
雅也は転校してすぐに打ち解けたようで、以前よりも明るくなった。
唯ちゃんは日本人が多く通ってる幼稚園があるのでそこに預けてる。
「ただいま」
「おかえりなさい」
優しい顔で帰ってくる先輩。そして唯ちゃんと雅紀はリビングで遊んでいる。
4人で夕飯を食べ、その後リビングで先輩と2人きりになったとき
「前さ、唯の母親は居た方がいいかもって話したことあったよな?」
「あっ、うん。」
「その時、俺はまだその気持ちに踏み込めない話しもしたと思う」
母親は欲しいが、先輩はまだ奥さんのこと切り替えられないような言い方をしてたんだった。
「そうですね」
「それでも俺に着いてきてくれたことに感謝するよ!でも今の俺はおれ自身も幸せになりたと思ってるから、田…、冴子といたいと思ってるから」
「先輩…」
「そろそろ先輩辞めて欲しいんだが…」
うっ、癖になってるよ…
「冴子を愛してるから」
産まれて40年、初めて言われた言葉。感極まって涙が出てきて、何度もうなずいてしまった。
これから、この地で愛する人たちと…
そして
「じゃ、約束通りに」
「そうね」
私達は政略結婚をした。そして孫が欲しいと言うので子供もも作った。けど、私達には愛がない。
お互い逃げることの出来ない環境に苦しんでいた。別に夫が嫌いというわけではない。けど、自分達の親に決められたレールにずっとのっているのがしゃくに触る。
私、町田冴子、40歳。父の会社が傾き、私は政略結婚をさせられた。
そして、町田陽平、42歳。大手マチダ物産の御曹司。
そして、息子の雅也、15歳。親権は夫にある。ただし、雅也が今後マチダ物産を継ぐつもりがなければ私が親権となる。
雅也とは会えるときに会えるのも条件にしている。そして雅也自身も子供なのに私達が離婚したがってることを察し、無理しなくていいと言ってくれた。
私達がこういう考えになったのは、雅也が1歳から14歳まで家族でアメリカに転勤にしたことが大きな理由になる。
向こうでは、離婚をしてもホームパーティをしたり、友達のように続ける人たちもいた。それを見て私達もああなりたいと思うようになった。子供達も自分の親の幸せを願い無理に夫婦でいる必要がないという理解。そして私達の結論は友情としての愛はあるけど、恋愛として夫婦としての愛はなかった。だから、雅也が高校生になったら離婚しようと話していた。
「私達は雅也のいい父親、母親でいよう!そういうので相談は大事だと思うから」
「そうね」
陽平さんは、私と結婚する前に付き合ってた人がいた。そして今でもお互い愛し合ってるみたい。彼女はずっと待ってたんだと思う。きっと私との間に子供が出来たときが一番辛かっただろう。
ずっと前から何となく解ってたけど、それを私は問い詰めることはしなかった。だって横取りしたのは私だし。
それよりも、離婚を反対してるのは双方の両親。父親は会社のことを心配し、母も同じだが雅也が片親にるのを心配してる。けど、あなたたちが無理やり結婚させたんじゃん!!式も入籍も全部親たちが決め、がんじがらめに逃げ出せる状況にさせなかった。私達は諦め、でもいつかは離婚をすることを考えた。その時はいい友達でいようと昔から言ってたのだ。だから世にいう二度と会いたくない!というような感じではい!二度と会いたくないのは、お互いの両親だ。
さて、これからは1人で生きないと…
私はずっと主婦としてやってきてた。だからこれからは家政婦を仕事にしてやっていくつもり。今更会社勤務も出来ないしね。
「本日よりお世話になります、田口冴子です」
家政婦を雇うのは大きなお屋敷ってイメージがあったけど、意外といっては申し訳ないが一人暮らしの人のマンションとかっての多いぽい。
「よろしくお願いします。」
お客様は29歳の独身女性の飯島紗智。2DKのマンション。
みると足の踏み場がないくらいの状態。
これは、1日で片付けられん!!
その辺の話をして何日かに分けて掃除することにした。とりあえず夕飯~翌日の夕飯まで作り置きをして帰る流れに
飯島さんのマンションには週2回の5時間くらいが主な勤務となった。今はこんな感じで家の片付けの手伝いだったり、家政婦というよりも家事代行みたいな依頼が多いようだ。
陽平さんから慰謝料として貰ってるけど、できれば自分の力で稼いで生活できればな。
なので空いてる日時にもう少し仕事を入れてもらった。
今度は父子家庭の家の家事代行みたいな仕事だった。週3位を希望してるようで空いてる日に入れた。
子供は5歳の女の子。旦那さんは…
「あれ?小柳先輩!?」
結婚前まで働いてた旅行会社の上司、小柳先輩だった。
「あれ!?田口か?」
「はい!まさかこんなところで…」
私は旅行が大好きで父の会社には就職せず、旅行会社に勤務した。確か4歳~5歳くらい年上だったはず。小柳先輩も旅行が好きで旅行会社に勤務したんだった。
「いやー、ビックリしたよー!よく覚えてたなー」
「いや、先輩インパクト強いですから」
旅行好きは好きでも、アチコチにサーフィンをすることで有名な人だった。だからいつも顔は焼けてて、肌は黒く健康的。
「あっ、すいません。仕事をしないとでした!では早速はじめますね」
私は掃除、洗濯と淡々とこなした。そして気になったのは奥さん?の写真。そか、奥さんは亡くなられたのか。
「おばちゃんだれ?」
と言われる。
「おばちゃんは、お掃除、お洗濯を、お掃除をしにきました。」
「えっ!?そうなの?」
「うん。」
「先輩、大丈夫ですよ!私の方で全部するんで座っててください」
「ああ。俺初めてこういうサービス利用したがすげーな。さすがだな…」
「いえ、私はこういうのしか出来ないので」
「…そうなんだ」
何か深入りしちゃマズイと思ったのかそれ以上は聞かなかった。
「先輩、また明後日お邪魔しますね!」
「ああ、助かるよ」
初日はこんな感じで挨拶をした。
「おばちゃん」
「ん?」
お子さんは女の子で名前は、唯ちゃん。目が大きく、髪の毛はショート。先輩も背が高いのもあって年齢の割には背が高いかもしれない。
「おばちゃんは、パパと結婚するの?」
「えっ!?」
「違うの?」
「パパとは昔知り合いだったけど、結婚とかはしないかなー」
「そうなんだ」
先輩は今買い物中。今は私と唯ちゃんだけだ。
「唯ちゃん、これどお?」
「わーい!!」
オムライスをアニメキャラの顔にしてみたが、あまりうまくいかなかったけど喜んでるみたい。
しばらくして先輩が帰ってきて
「ごめん、待った?」
「大丈夫です!少し前に出来たばかりなので」
そういうと、2人で食事をはじめた。
「田口も座ってよ」
そう言われて、テーブルに座った。
「いつも俺が作ってるんだが惣菜買ってる方が多くってな。唯にもこうやって食べてもらいたくって」
「おいしーい!」
嬉しいな、そう言ってもらえて
「田口はさこの仕事長いの?」
「いえ、少し前に始めたばかりで」
「そーなんだ。俺はずっとあの会社にいるよ!今はもう部長になってるよ」
「そうなんですか?そっかぁー、先輩部長なんですか」
あのとき黒かった肌も今では白い。
「その前は何か仕事してたの?」
「いえ、専業主婦でした」
「え、あ、そーなんだ」
でしたという過去形な言い方に少しは察したようで、言葉が籠った回答になった。
「でも、今は自分の人生が楽しめると思ってるんですよ!まだまだこれからです」
「…だな。俺もそう思う」
まだ私達は40代だもん。これからよ!
片付けをし、帰り支度をする。
「また来週お願いします」
「じゃ、気をつけてな」
そう言って、先輩の家を出た。
飯島さんの部屋もだいぶ片付いた。けど、3日空くと散らかってるんだよなー
「飯島さん、確かに1度使ったら戻すの面倒になりますけど、少しだけ癖をつけて戻す努力もしてみましょう。ストレスがかからない程度でいいですから」
「…そうですね、田口さんに片付けてもらうのかなり時間かかりましたらね。気をつけてみます」
片付けられないって人はやっぱり増えてるのかな。それと捨てられないとか?それもストレスとか精神的なところからになる人もいるときいてる。
「実はですね、彼が最近出来たんだけど今度ね2人でピクニック行くことになってね、お弁当作りたいのよね。でも私料理苦手で」
「じゃ、今度一緒に作ってみましょうか」
「お願いできますか?」
「勿論ですよ」
飯島さんの幸せそうな顔。私もこんな風に幸せそうな顔になることが出来るのかなー
「どうしたの?」
「いやさ、夏休みさ、母さんの家いっていい?」
そか。そろそろ夏休みだもんな。
「それは構わないけど…」
「いや、父さんさ彼女連れてきてて、別に嫌じゃないんだけど、気を遣うってか」
「あー、そかー、うん。わかった。お父さんには私からも言っとくよ!」
その後、すぐに連絡をした。あっさり了承をもらった。
「まぁ、雅也も気を遣うんだろうね。今回の夏休み期間はこっちで一緒にいることにするよ」
「そか…、紹介しようと思ったんだがな」
私もある程度は知ってるので、腹も立たず素直聞ける。彼とはいい友達でいたいから。けど、子供からしたら複雑になる。
「まぁ、時期見てで」
「そうだな」
離婚して半年以上たつけど、トゲトゲしくもなく本人たちは円満に交流をしている。ただ双方の両親は未だご立腹。私はもう縁を切るくらいの覚悟でいる。
夏休み。1人暮らしのマンションに雅也が来た。
2LDKあるので2人でも問題はない。
「母さんが働くの初めてみたよ!」
「あっ、そか。結構楽しいよ」
「ふーん」
といって、ご飯を食べながら私をみる。
「マジで楽しそうだな」
両親が離婚してこの状況なのに、息子がこんなに理解出来てて本当に感謝してる。
「俺さ、父さんと母さんみてて少し違和感あったんだよな。」
「違和感!?」
「よくわからねーけど、きっと夫婦とは別?みたいな?」
「そっか…」
「でも、お互い今がいい感じするし、いいんじゃない?と俺は思うけどな」
嬉しいな、雅也がこうやって思ってくれてることに。
休みの日、雅也と買い物に出掛けた。
2人で買い物なんて本当に久しぶりだなー
「田口?」
「あっ」
小柳先輩と唯ちゃんがいた。
「おばちゃーん!」
といって走って私を抱き締める唯ちゃん。
チラッと雅也をみるので
「あっ、息子です」
「えっ!?」
と、ビックリする。
「こんな大きなお子さんいるなんて」
「ハハハ」
雅也に、今家政婦の仕事先のお客さん兼元会社の先輩だったことを伝えると
「母がお世話になってます」
と、挨拶をする。
まさかそんな挨拶が出来るなんて…、と驚いた。
少し話をし、お互い行きたいところを目指し後にした。
「驚いたよ!あんな大きなお子さんいたんだなー」
「…はい、学校の寮にいるんで夏休み終わったらまた戻りますけど」
「あー、そうなんだ」
「子供の成長てホントに早いものですねー」
「そうだな」
「なぁ、田口」
「はい。」
「お前、なんで離婚したの?」
直球で聞かれる。
「…あ、すまん、ちょっと気になって」
「あっ、別に話せないことじゃないなでいいですよ!」
と、離婚した理由を話した。
「…そうだったんだ。政略結婚とかって今じゃドラマとかだけかと思ってたけど」
と言うので私は苦笑した。
しばらくは先輩の家と飯島さんの家は担当になってたが、飯島さんが彼氏と同棲をはじめることで今後は継続しないことになった。
「色々ありがとうございました」
「元気で」
始めこそごみ屋敷みたいになってたが、今では自分で片付けられるようになった。料理も全く出来なかったが、少しずつ覚え、そして彼氏との同棲に。
花嫁修行してた気分だわ!
と、思ってしまった。
それからは先輩のみの担当だけになった。
そしてそれから4ヶ月後、突然元旦那の陽平さんから電話がくる。
「親父が、雅也を養子にするって」
「えっ!?」
学校にお義父さんが迎えに行き、ほぼ強制的に連れていかれたと連絡があったようだ。
陽平さんと私で実家に行くと
「あんたは、もううちの嫁じゃないんだから、この敷居に入るんじゃない!」
と、私をいっかつする。
「親父!雅也を返してくれ!」
「お前達のところに置いといたら、うちの会社を引き継がないとか言い出すかもしれん。私が責任もって教育する」
「雅也には自分の道を選ばせたい!」
「それが甘いんだ!!」
「これは誘拐です!」
「うるさい!親権も陽平にあるんだろ!なら関係ない!」
「関係あるよ!雅也の母親だ!」
ヒートアップする私達。
このままだと雅也が…
警備する人たちに追い払われて、私達は家を追い出された。
「どうしよう…」
「すまん、ここまでするとは思わなかった」
陽平さんは私に向かって謝った。
「うんん。そんなことより雅也をなんとかしないと」
「…そうだな」
大事にはしたくないが、お義父さんは断固として雅也を返してくれないので、弁護士を入れて争うまでになった。
既に15歳以上になってる雅也は本人の了承がないと養子縁組はできないので、本人は拒否をしてる。
時間はかかったが、なんとか雅也を取り返すことが出来た。
だが、今後このままだとまた雅也に何をするか…
今はとりあえず学校に戻して先生にも事情を話してお願いした。
「最近、疲れてるようだけど何かあったたの?」
と、少し前に先輩から言われて現在の状況を話してた。
「なんか、ぐちゃぐちゃだな」
「…ですね」
「…あのさ、俺さ近々海外に転勤になるんだ」
「そうなですか?」
「ああ、ボストン支社なんだが…、もしさ、もし良ければ…」
えっ!?な、なに?まさか…
「一緒にくるか?」
「…先輩?」
「はじめは同居人とかでもいいよ!でももし少しでもこの先気持ちがあったら、俺とこの先一緒に歩んでみない?できれば雅也君と」
…
衝撃すぎてすぐには答えが出なかった。
でも、最近先輩と唯ちゃんと一緒にいるのは楽しくなっていた。仕事が楽しいってものもあるけど、先輩と色んな話をするのも楽しい。
随分前に先輩の奥さんは病気で亡くなってる。先輩的にはまだ切り替えれない部分もあると以前聞いていたが、唯ちゃんの母親をという意味では探した方がとも聞いてたので、それがもしかしたら私?ってことなのかな?
雅也を連れていくにも陽平さんに親権あるしそれ以前に私がどうしていいのか悩んでる。
「おばちゃん、ママになってくれないの?」
「唯ちゃん?」
何度か言われたことがあるけど、今日の唯ちゃんは泣きそうな顔をしてた。
「あ、いや、ごめん。」
と言って先輩が唯ちゃんを注意する。
掃除をちょうど終えたので
「何かあったの?」
と、聞くと
「いや、今度さ幼稚園で運動会あってさ、去年はうちの親連れてきてたんだけど、母さんが今入院してて」
「そっか…」
それは寂しいな。
「うん。行きますよ!」
「いいの?」
「はい!」
というと、先輩も唯ちゃんも喜んでくれた。この2人が喜ぶとやっぱり私も嬉しいや
運動会当日はお弁当を作り早めに向かった。
どこの親も、スマホ、カメラ、ビデオなどずっと持ってる。私はスマホを片手に唯ちゃんが走ってるのを録画した。
先輩はどっか見やすいところでビデオを撮ってる。
お昼になって、3人でお弁当を食べると唯ちゃんは幸せそうな顔をしてる。
私のなかでこの子と居てみたい。先輩と居てみたいとこの時確信に変わった。
運動会を終え、帰りに
「先輩、私一緒に行きたいです!まずはいい同居人としてからお願いします。」
目を大きくし、そして嬉しそうな顔をして
「ありがとう」
と答えてくれた。
そして
「俺も出来ればアメリカに行きたい!日本の学校は嫌いじゃないが、やっぱりアメリカのが長いから日本の学校の規則とかそういうのが難しい」
先輩のことを雅也に話したら、そう答えてくれた。
「それに、おじいちゃんからよく電話がくるんだ!いい学校にいれてやるとか、将来は父さんを超えて社長にするとか…、そういうこと言われると引くよな」
会社は引き継ぐことをしないことをハッキリ言われた。そのとこに対して後日陽平さんを入れて3人で話す
「俺も雅也がこの会社来ないなら未練ないよ!」
「えっ!?」
お義父さんのやり方についていけないので、やめると言い出した。
「でも…」
「叔父も、従兄弟もこの会社の幹部だし、誰か引き継いでくれるだろう。俺はもう親父とは絶縁したいと思ってるから」
「…そか」
その後に間があって
「あと、再婚考えてる」
陽平さんの発言にそこまで驚きはなかった。そして
「冴子さんもでしょ?」
「…そうね」
「雅也はずっとアメリカで学校生活を送ってきてたから、雅也がそうしたいならそれでもいいと思うよ!冴子さんも一緒だったら俺は安心だ」
「…うん」
そして親権は私に渡してくれるという。
「まぁ、会社継がなければって約束だしな。それに、一緒にアメリカ行くならそっちのがいいだろう。ただし、俺も雅也とは自由に連絡とらせてもらいたい」
陽平さんとはこのような話をした更に半月後、私は先輩に雅也を会わせた。
「以前一度会いましたね?」
「はい」
「田口…、お母さんとは今後のことを真剣に考えてます。雅也君も大事にしたいと思ってます。頼りない男ですが未来の家族になって欲しいと思ってます」
「はい」
雅也は答え頭を軽く下げた。
「この人だれ?」
唯ちゃんが雅也に指をさして言う。
「俺は、唯ちゃんのお兄ちゃんだよ!」
「えっ?唯にお兄ちゃんできるの?」
「うん、そうだよ!」
そういうと唯ちゃんは
「お兄ちゃん、唯ね、お人形さんと遊びたいの!お兄ちゃんも遊んで」
「解った、次会うときはお人形さんで一緒に遊ぼう」
そう言うと唯ちゃんは大喜びした。
その後陽平さんは会社を辞め、お義父さんは大激怒。他会社からヘッドハンティングをされてたようですんなり転職できたようだ。
そうなったことで余計に雅也に白羽の矢が。
その時には既に日本を出ていた。
もしかしたら、アメリカの方でも追っかけてくるかもしれない。その時はアメリカに住んでたときに仲良くなった人が弁護士なので相談することは伝えてあった。
一緒に着いていくことで無職になるかと思いきや、先輩の会社でアルバイトをさせて貰うことになってる。
17年前はこの会社で働いてたけど、日本じゃないから勝手が違い苦戦。それでも充実はしている。
雅也は転校してすぐに打ち解けたようで、以前よりも明るくなった。
唯ちゃんは日本人が多く通ってる幼稚園があるのでそこに預けてる。
「ただいま」
「おかえりなさい」
優しい顔で帰ってくる先輩。そして唯ちゃんと雅紀はリビングで遊んでいる。
4人で夕飯を食べ、その後リビングで先輩と2人きりになったとき
「前さ、唯の母親は居た方がいいかもって話したことあったよな?」
「あっ、うん。」
「その時、俺はまだその気持ちに踏み込めない話しもしたと思う」
母親は欲しいが、先輩はまだ奥さんのこと切り替えられないような言い方をしてたんだった。
「そうですね」
「それでも俺に着いてきてくれたことに感謝するよ!でも今の俺はおれ自身も幸せになりたと思ってるから、田…、冴子といたいと思ってるから」
「先輩…」
「そろそろ先輩辞めて欲しいんだが…」
うっ、癖になってるよ…
「冴子を愛してるから」
産まれて40年、初めて言われた言葉。感極まって涙が出てきて、何度もうなずいてしまった。
これから、この地で愛する人たちと…
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