102 / 235
1G-酒精と層菓
1G-17 菓子に宿る力
しおりを挟む
夕食はなんとか食べられた。昼間にクリスプスを控えめにしていたのが幸いした。母は少し苦しそうだったが、マリンも食が細いながらも完食できたようだ。クリスプスを食べていなかった父は、食後に母とマリンが作った菓子を嬉しそうに頬張っていた。食卓の会話が進むにつれ、両親は再び商人の顔に戻っていった気がする。
部屋に戻り、ほっと一息つく。気になっていた作成物の検証を試みることにした。
まずは余っていたノヴァクリスマを【物質鑑定】。
【*ノヴァクリスマ。羊乳由来。非加熱。乳脂肪40%。[各種菓子・料理に用いる]】
――いつも通り、特に変わりはない。
続いてバニラチンキ。
【*バニラチンキ。別名バニラエッセンス。普及品。40%酒精浸漬液。芳醇な甘香。各種錬金材料。魔素含。各種効果増強。[原料保管条件劣化要因有;-8。酒精度素材至適;+2。普及品判定。増強支援判定;4。]】
やはり[]内に詳細が増えている。持ち点10から減点8、加点2で合計4点という計算なのだろう。
次にハイポーション。
【*ハイポーション。特級品。治癒効果60。大抵の外傷の治癒が可能。[メンタ濃素材相乗効果10。素材効果6。劣化度0。魔素拡散0。計特級品判定。治癒効果60。]】
項目が増えている。素材6を相乗効果10倍で60、そういう計算なのだろう。
パストリクリスマも確認。
【*パストリクリスマ。羊乳・家鴨卵製品。各種菓子・料理に用いる。強精+2(一時的)[バニラチンキ配合。素材増強効果+2。魔素無。計効果限定。追加効果無]】
ノヴァクリスマとは違う判定だ。
さらにスプーマ状態を確認。
【*ノヴァスプーマ。羊乳製品。非加熱。乳脂肪40%。各種菓子・料理に用いる。体力+2(一時的)。[バニラチンキ配合。素材増強効果+2。魔素無。計効果限定。追加効果無]】
――やはりバニラチンキによる効果が付与されている。[]表記は【製薬】スキルによる追記効果だろう。バニラチンキを使ったことで「製剤」と判定され、詳細が表示されたのだと推測できる。
最後にクリスプスストラタム。
【*クリスプスストラタム。層菓。パストリ・ノヴァ両クリスマによる12層構造。体力・強精効果+2(一時的)[バニラチンキ配合。素材増強効果+2。素材魔素無。計効果限定。追加効果無]】
やはり両方の効果が出ている。影響は一時的だし、大きな問題にはならないと信じたい。
♢♢
私とルプラは森の奥を急いでいた。急遽、手紙を届ける依頼を受けたからだ。姿隠しを使えば、夜でも魔物に索敵されずに移動できる。夜半には族長のもとへ到着できた。……クリスプスを食べた影響か、普段より休憩が少なくても耐えられた気がする。
しかしパラケルも無茶を言う。夜に里へ行けだなんて。私たちは召使じゃないのに。里に着いた後、付き人の部屋で少し休み、呼吸を整えてから手紙を渡した。族長と主が揃っていたのは助かった。宛先は二人宛てだったから。主様からねぎらいの言葉をもらい、少し疲れも取れた。
――だが、手紙を読み終えた族長と主は激怒した。
「なんだ!この手紙は!」
「許せぬ!」
要約すれば「美味しい酒と菓子を作ったけど、先に味見しちゃいました♡ 今度持っていくから楽しみにしておけ」という内容。しかも最後に「ご期待の上、お待ち頂きたく存じます」と締めてある。よく考えると……指を咥えて待て、と言わんばかりだ。
私とルプラは飛び火を避けようと姿隠しで退室を試みたが、魔力感知に優れた二人にすぐ捕まった。羽を掴まれ、正座させられる。
「まさか帰るとは言わないわよね、ローセア、ルプラ。念入りにお話をしないと」
「名付けもしたし、美味しいものも先に頂いたのだから、感想はもちろん聞かせてもらうよね」
「ルプラも一緒に楽しんだでしょう?詳しく教えてちょうだい」
族長と主のにっこりとした笑顔が、何よりも恐ろしかった。
*******
パラケル師の手紙の内容です。
#パラケルからの手紙####
ヒスビートゥス族長。テトラフィーラ様。
魔物の氾濫はご存知の通り、収束致しました。ベンベルク城郭都市は混乱せず、機能を回復いたしました。鎮守の森は被害が有りましたでしょうか?
村民として在籍するホーミィー村は被害が無いこと、村長より報告を受けております。ひとえに族長・主様のご指揮下、里のエルフ達のご協力・お力添えがあったものと推察し、村長をはじめ村一同、感謝しております。
さて、先日のお手紙、拝見致しました。エールの蒸留酒は妖精『ローセア』の御名を冠し[ロセアスティル]と名が刻まれました。主様のお考え通り、ローセアはレッド付きに収まりました。ご依頼の葡萄酒の蒸留に関しては、ご配慮もあり順調に進み、完成の目処と相成りました。勿論、名は『無銘』のままとさせて頂いております。お気に召した際には、神格のある方にて御銘を頂けたら、製造者としてさぞや名誉なことになるに違いありません。
万が一の可能性を考慮し、僭越ながら製造者責任にて蒸留の結果を確認させて頂きました。酒精度は約40%と設定致しました。また熟成10年を一つの出荷目安とさせて頂きました。これは[界上]の試行錯誤の上での酒精濃度、熟成期間と聞いております。[界上の賜物]の知識は、質、量ともに参考になることばかり。我が修練においても、なお改めて研鑽しなおさなければと奮い立たされます。
出来た蒸留物は、グラスに注ぐと琥珀色の透き通った色彩。意外なことに蒸留段階では無色で、熟成の間に酒樽から芳香と着色が移るとのこと。熟成の間に酒樽からの芳香と着色が移るとのこと。熟成についても奥深い、の一言に尽きます。経過した葡萄酒の奥深さ、かつ蒸留により濃縮された香りが立体的に、併せて立ち上がります。蒸留することで、熟成経過に容易に耐えることができるのでしょう。一口含めば、その酒精はさることながら、その鼻腔に抜ける芳香が特徴となりましょう。かも天にも届かんといった印象を持ちました。余韻は芳醇な葡萄酒の熟成を楽しむことができるでしょう。希釈せずグラスに注ぐのも、氷を浮かべて静かに飲むのも、其々至高の一杯となるに違い無い、と自負しております。蒸留酒はレッドの手により、更に熟成させています。経過魔法なる自己開発した魔法を編み出したようです。残念ながら、今回の手紙と共に渡すことはできずにおります。この度、万全な体制を整え参上し、献上させて頂きたいと存じます。
遅らばせながら、今回の魔物の氾濫にて我がホーミィー村が被害なく過ごせるのは、里の皆様の働きによるものと認識しております。感謝の印として蒸留酒のみならず、薬類を始め、いつもの物品を携えて参る予定です。
今回は加えて、[界上の賜物]による菓子も成果物として二品、持参を予定しております。この度手紙を持参させました、妖精二人と共に確認したところ、絶品の一言。言うならば、甘さは勿論、果物の酸味、乳と卵の濃厚な風味が一体となり、我が稚拙な文才では筆舌に尽くし難いほどの味に仕上がっております。レッドの思考は[界上の賜物]の其れ。葡萄酒の蒸留酒と意外な錬金素材とを掛け合わせた材料を使用しております。
魔素が含まれている自然界のものは、その毒性のため、通常口に含むことは少ないのはご存じのとおりです。さりとて、この菓子には毒性もなく相加される結果となりました。おそらく、界上における知識は、こちらの世界の理に沿われているのでしょう。作り出すものは、外れがないのはそのためかと思われます。独特の芳香が立ちながら特殊効果もある、挑戦的な菓子が仕上がりました。これは菓子ではなく美味なる薬ではないか、といった印象を持たせます。詳しくは手紙を配達した妖精族の二名も賞味していることですから、直接聞くのも宜しいでしょう。さらに、もう一品の菓子に関しては、私の事前情報なくご賞味して頂いた方が、驚きも感動も"何重"にも感じられることに違いありません。我が筆により汚す必要はないと思われます。ご期待の上、お待ち頂きたく存じます。
後記)人族に派遣して頂いているエリス女史は、三日後にホーミィー村に到着予定です。小生と合流して[界上の賜物]を同伴させ、鎮守の森の里へ参上する予定でおります。かの課題の解決に期待を抱きたいと存じます。
ホーミィー村相談役パラケルより
#####
部屋に戻り、ほっと一息つく。気になっていた作成物の検証を試みることにした。
まずは余っていたノヴァクリスマを【物質鑑定】。
【*ノヴァクリスマ。羊乳由来。非加熱。乳脂肪40%。[各種菓子・料理に用いる]】
――いつも通り、特に変わりはない。
続いてバニラチンキ。
【*バニラチンキ。別名バニラエッセンス。普及品。40%酒精浸漬液。芳醇な甘香。各種錬金材料。魔素含。各種効果増強。[原料保管条件劣化要因有;-8。酒精度素材至適;+2。普及品判定。増強支援判定;4。]】
やはり[]内に詳細が増えている。持ち点10から減点8、加点2で合計4点という計算なのだろう。
次にハイポーション。
【*ハイポーション。特級品。治癒効果60。大抵の外傷の治癒が可能。[メンタ濃素材相乗効果10。素材効果6。劣化度0。魔素拡散0。計特級品判定。治癒効果60。]】
項目が増えている。素材6を相乗効果10倍で60、そういう計算なのだろう。
パストリクリスマも確認。
【*パストリクリスマ。羊乳・家鴨卵製品。各種菓子・料理に用いる。強精+2(一時的)[バニラチンキ配合。素材増強効果+2。魔素無。計効果限定。追加効果無]】
ノヴァクリスマとは違う判定だ。
さらにスプーマ状態を確認。
【*ノヴァスプーマ。羊乳製品。非加熱。乳脂肪40%。各種菓子・料理に用いる。体力+2(一時的)。[バニラチンキ配合。素材増強効果+2。魔素無。計効果限定。追加効果無]】
――やはりバニラチンキによる効果が付与されている。[]表記は【製薬】スキルによる追記効果だろう。バニラチンキを使ったことで「製剤」と判定され、詳細が表示されたのだと推測できる。
最後にクリスプスストラタム。
【*クリスプスストラタム。層菓。パストリ・ノヴァ両クリスマによる12層構造。体力・強精効果+2(一時的)[バニラチンキ配合。素材増強効果+2。素材魔素無。計効果限定。追加効果無]】
やはり両方の効果が出ている。影響は一時的だし、大きな問題にはならないと信じたい。
♢♢
私とルプラは森の奥を急いでいた。急遽、手紙を届ける依頼を受けたからだ。姿隠しを使えば、夜でも魔物に索敵されずに移動できる。夜半には族長のもとへ到着できた。……クリスプスを食べた影響か、普段より休憩が少なくても耐えられた気がする。
しかしパラケルも無茶を言う。夜に里へ行けだなんて。私たちは召使じゃないのに。里に着いた後、付き人の部屋で少し休み、呼吸を整えてから手紙を渡した。族長と主が揃っていたのは助かった。宛先は二人宛てだったから。主様からねぎらいの言葉をもらい、少し疲れも取れた。
――だが、手紙を読み終えた族長と主は激怒した。
「なんだ!この手紙は!」
「許せぬ!」
要約すれば「美味しい酒と菓子を作ったけど、先に味見しちゃいました♡ 今度持っていくから楽しみにしておけ」という内容。しかも最後に「ご期待の上、お待ち頂きたく存じます」と締めてある。よく考えると……指を咥えて待て、と言わんばかりだ。
私とルプラは飛び火を避けようと姿隠しで退室を試みたが、魔力感知に優れた二人にすぐ捕まった。羽を掴まれ、正座させられる。
「まさか帰るとは言わないわよね、ローセア、ルプラ。念入りにお話をしないと」
「名付けもしたし、美味しいものも先に頂いたのだから、感想はもちろん聞かせてもらうよね」
「ルプラも一緒に楽しんだでしょう?詳しく教えてちょうだい」
族長と主のにっこりとした笑顔が、何よりも恐ろしかった。
*******
パラケル師の手紙の内容です。
#パラケルからの手紙####
ヒスビートゥス族長。テトラフィーラ様。
魔物の氾濫はご存知の通り、収束致しました。ベンベルク城郭都市は混乱せず、機能を回復いたしました。鎮守の森は被害が有りましたでしょうか?
村民として在籍するホーミィー村は被害が無いこと、村長より報告を受けております。ひとえに族長・主様のご指揮下、里のエルフ達のご協力・お力添えがあったものと推察し、村長をはじめ村一同、感謝しております。
さて、先日のお手紙、拝見致しました。エールの蒸留酒は妖精『ローセア』の御名を冠し[ロセアスティル]と名が刻まれました。主様のお考え通り、ローセアはレッド付きに収まりました。ご依頼の葡萄酒の蒸留に関しては、ご配慮もあり順調に進み、完成の目処と相成りました。勿論、名は『無銘』のままとさせて頂いております。お気に召した際には、神格のある方にて御銘を頂けたら、製造者としてさぞや名誉なことになるに違いありません。
万が一の可能性を考慮し、僭越ながら製造者責任にて蒸留の結果を確認させて頂きました。酒精度は約40%と設定致しました。また熟成10年を一つの出荷目安とさせて頂きました。これは[界上]の試行錯誤の上での酒精濃度、熟成期間と聞いております。[界上の賜物]の知識は、質、量ともに参考になることばかり。我が修練においても、なお改めて研鑽しなおさなければと奮い立たされます。
出来た蒸留物は、グラスに注ぐと琥珀色の透き通った色彩。意外なことに蒸留段階では無色で、熟成の間に酒樽から芳香と着色が移るとのこと。熟成の間に酒樽からの芳香と着色が移るとのこと。熟成についても奥深い、の一言に尽きます。経過した葡萄酒の奥深さ、かつ蒸留により濃縮された香りが立体的に、併せて立ち上がります。蒸留することで、熟成経過に容易に耐えることができるのでしょう。一口含めば、その酒精はさることながら、その鼻腔に抜ける芳香が特徴となりましょう。かも天にも届かんといった印象を持ちました。余韻は芳醇な葡萄酒の熟成を楽しむことができるでしょう。希釈せずグラスに注ぐのも、氷を浮かべて静かに飲むのも、其々至高の一杯となるに違い無い、と自負しております。蒸留酒はレッドの手により、更に熟成させています。経過魔法なる自己開発した魔法を編み出したようです。残念ながら、今回の手紙と共に渡すことはできずにおります。この度、万全な体制を整え参上し、献上させて頂きたいと存じます。
遅らばせながら、今回の魔物の氾濫にて我がホーミィー村が被害なく過ごせるのは、里の皆様の働きによるものと認識しております。感謝の印として蒸留酒のみならず、薬類を始め、いつもの物品を携えて参る予定です。
今回は加えて、[界上の賜物]による菓子も成果物として二品、持参を予定しております。この度手紙を持参させました、妖精二人と共に確認したところ、絶品の一言。言うならば、甘さは勿論、果物の酸味、乳と卵の濃厚な風味が一体となり、我が稚拙な文才では筆舌に尽くし難いほどの味に仕上がっております。レッドの思考は[界上の賜物]の其れ。葡萄酒の蒸留酒と意外な錬金素材とを掛け合わせた材料を使用しております。
魔素が含まれている自然界のものは、その毒性のため、通常口に含むことは少ないのはご存じのとおりです。さりとて、この菓子には毒性もなく相加される結果となりました。おそらく、界上における知識は、こちらの世界の理に沿われているのでしょう。作り出すものは、外れがないのはそのためかと思われます。独特の芳香が立ちながら特殊効果もある、挑戦的な菓子が仕上がりました。これは菓子ではなく美味なる薬ではないか、といった印象を持たせます。詳しくは手紙を配達した妖精族の二名も賞味していることですから、直接聞くのも宜しいでしょう。さらに、もう一品の菓子に関しては、私の事前情報なくご賞味して頂いた方が、驚きも感動も"何重"にも感じられることに違いありません。我が筆により汚す必要はないと思われます。ご期待の上、お待ち頂きたく存じます。
後記)人族に派遣して頂いているエリス女史は、三日後にホーミィー村に到着予定です。小生と合流して[界上の賜物]を同伴させ、鎮守の森の里へ参上する予定でおります。かの課題の解決に期待を抱きたいと存じます。
ホーミィー村相談役パラケルより
#####
161
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる