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【第二部:天と地の狭間】第二章
蘇った記憶
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俗世からも時の流れからも忘れ去られた村、イルマ。森の奥深くにひっそりとたたずむその村は、人口三十人という小さな集落だった。その大半は壮年から老年に差し掛かった者たちで、子供は二人の少年がいるだけ。
今日も男たちは漁に行く。森を東に抜ければ海、西に向かえば川。男たちが漁へ出ている間、女たちは家で働き、老人の世話をする。そして二人の少年は、草木に囲まれながら毎日のように遊ぶのだった。
「アルセーイ!」
家の外で、いつものように少年は大声で呼びかける。呼ばれた少年はいつものように風のごとく飛び出し、庭で洗濯物を干している母に尋ねる。
「ゼムズ兄さんだ! 遊んできていい?」
「いいわよ。遠くへは行かないようにね」
嬉しそうに満面の笑みでうなずくと、彼は跳ぶようにして出ていった。
外ではゼムズが待っていた。十三歳のわりにはいい体格をした、そばかす顔の少年だ。
「今日は森に行こうぜ」
「でも母さんは、村の外へは出るなっていつもいってるよ」
しかしゼムズはいたずらっぽく笑った。
「村が見えるところらへんまでなら大丈夫だよ。何かあってもすぐ帰れるし」
「そうだね」
アルセーイはうなずくと、ゼムズとともに村の北にある森へ向かった。
真夏の森は青々と葉が茂り、心地よく小鳥たちがさえずっている。
「こっちだよセーイ、捕まえてごらん!」
ゼムズが木の後ろから顔をのぞかせる。
「ゼムズ兄さん!」
アルセーイは小さな足でとことこと駆け出した。大きな木々の間を縫いながら、二人は走り回った。さわやかな風が森をゆすり、少年の透きとおるような茶色の髪をやさしくもて遊ぶ。
「ゼムズ兄さん捕まえたっ!」
勢いよくジャンプをして、セーイは目の前を走るゼムズに飛びついた。
「わお!」
バランスを崩し、ゼムズはセーイもろとも地面にどさりと倒れこむ。息を切らしながら互いに顔を見合わせると、二人は声をそろえて笑い出した。
「楽しいね!」
屈託のない笑みで、アルセーイがゼムズを見つめる。
「うん、楽しいね」
ゼムズも笑いながら応える。
「そうだ!」
ゼムズは立ち上がると、一本の大きな木の枝に飛びついた。そしてなんとかよじ登ると、枝の上から手を伸ばした。
「おいでよセーイ、高くて気持ちいいよ!」
ゼムズはアルセーイの腕をつかんで引っ張り上げた。
「うわあ、高ぁい」
枝からあたりを見回すと、セーイは感嘆の声を上げてさらに登ろうとした。
「危ないぞ! 落ちないよう気をつけろよ」
下からゼムズの心配そうな声がする。しかしセーイは巧みに枝を伝い、とうとう頂上まで登りつめた。
「うわあ、すごくいい眺め! ゼムズ兄さんもおいでよ!」
真っ青な空を仰いでセーイが大声をあげる。
「下りて来いよ! 危ないよ!」
「うーん、もう少し!」
アルセーイはそういって村のほうに目をやった。ここからなら、村全体が見渡せる。
「ゼムズ兄さん」
しばらくして、セーイが呼びかけた。
「おうちのほうが、真っ赤だよ」
「え?」
一瞬理解できずに、ゼムズが訊き返す。
「おうちが真っ赤なの」
無表情に、セーイはゼムズのほうを向いて再びいった。いい表せない不安を覚えながら、ゼムズはあわてて上まで登った。そして見たものは――
「……」
激しく燃え盛る業火に包まれた、村。村全体が、巨大な炎の中に沈んでいた。
「……」
我を失い、声も出なかった。
「ゼムズ兄さん……?」
アルセーイのか細い声に、ゼムズははっと我に返った。
「ア……アルセーイ、戻るぞ! 急ぐんだ!」
そして震える手で何とか幹を伝うと、地に下りた。心臓が早鐘を打つ。
「兄さぁん! 下りられないよ!」
大きな木の中ほどでアルセーイがしがみついたまま叫んでいる。
「飛び降りろ! 僕が受け止めてやるから!」
ゼムズは大声を張り上げた。
「早く! 大丈夫だから!」
アルセーイはぎゅっと目を閉じると勢いよく跳んだ。落ちてくるセーイを抱きとめながらゼムズはしりもちをついた。
「さ……さあ、帰るぞ」
いいながら立ち上がろうとして、ゼムズははっと身を固くした。そしてあわててセーイの頭を地面に押しつける。
「ゼムズ兄――」
「しっ! 黙って!」
ゼムズはセーイとともに地に伏せた。しばらくして、馬のひづめの音が聞こえてきた。数人の男たちが、馬の腹を蹴り疾風のごとく走り去っていった。
「……?」
何か引っかかるものを感じながら、ゼムズは頭をあげた。今まで、村の近くまであんなに人が近づいたことはない。
「……とにかく、行くぞ!」
ゼムズは立ち上がると、セーイの手を引いた。
村は静かだった。人の気配はなく、ただ何軒もの家が燃えていた。
「母さん……母さんはどこ?」
アルセーイは半べそをかきながら呟き、母がいるはずの家に向かって歩き始めた。
扉は壊されていた。庭には、真っ白い洗濯物が静かに揺れている。中は異常なほど荒らされていた。
「母さん……?」
返事はなかった。アルセーイは散らばったものをまたぎながら台所へ向かった。
「母さ……ん……」
探し求めた母は、そこにいた。地に伏せたまま、ぴくりとも動かない。美しい白のブラウスは朱に染まっていた。
「母さん?」
アルセーイはそっと母の手に触れた。すると、かすかにその指先が動いた。
「……セ……イ……」
頭をもたげ、母はかすれた声で呟いた。
「セーイ……逃げなさい……これを、持って――」
彼女は、手元に落ちていたガラスの破片を手に取り、呆然としている息子の右手首に鋭い刃を押し当てた。白い肌がぱっくりと口を開け、みるみるうちに鮮血が流れ出す。
「母さん……? 痛いよお……」
しかし母は無言で、今度は自らの腹を切り裂いた。
「母さん? そんなことしたら死んじゃうよ」
彼女は震える手で裂いた腹に手を入れると、何かを取り出した。そしてそれをアルセーイの手首に押し込めた。すると不思議なことに、傷口は次第にふさがり、やがて一筋の傷跡のみが残った。
「母さん?」
母は安心したように笑うと、渾身の力でセーイの手を握りしめた――氷のように、冷たい手で。そして、いった。
「もうすぐ悪魔がやってくる……神の民は根絶やしにされる。セーイ……逃げなさい――!」
突然、激しい恐怖がアルセーイを襲った。セーイは不安定な足取りで立ち上がり、一歩後ずさった。母は、もう動かない。
――逃げなさい――
母の言葉が頭の中でこだまする。セーイは無意識のうちに踵を返すと、無我夢中で駆け出した。村を抜け、森の中を必死に走った。走っても走っても終わりの見えない森――いつのまにか、少年の意識は闇に飲まれていった。
今日も男たちは漁に行く。森を東に抜ければ海、西に向かえば川。男たちが漁へ出ている間、女たちは家で働き、老人の世話をする。そして二人の少年は、草木に囲まれながら毎日のように遊ぶのだった。
「アルセーイ!」
家の外で、いつものように少年は大声で呼びかける。呼ばれた少年はいつものように風のごとく飛び出し、庭で洗濯物を干している母に尋ねる。
「ゼムズ兄さんだ! 遊んできていい?」
「いいわよ。遠くへは行かないようにね」
嬉しそうに満面の笑みでうなずくと、彼は跳ぶようにして出ていった。
外ではゼムズが待っていた。十三歳のわりにはいい体格をした、そばかす顔の少年だ。
「今日は森に行こうぜ」
「でも母さんは、村の外へは出るなっていつもいってるよ」
しかしゼムズはいたずらっぽく笑った。
「村が見えるところらへんまでなら大丈夫だよ。何かあってもすぐ帰れるし」
「そうだね」
アルセーイはうなずくと、ゼムズとともに村の北にある森へ向かった。
真夏の森は青々と葉が茂り、心地よく小鳥たちがさえずっている。
「こっちだよセーイ、捕まえてごらん!」
ゼムズが木の後ろから顔をのぞかせる。
「ゼムズ兄さん!」
アルセーイは小さな足でとことこと駆け出した。大きな木々の間を縫いながら、二人は走り回った。さわやかな風が森をゆすり、少年の透きとおるような茶色の髪をやさしくもて遊ぶ。
「ゼムズ兄さん捕まえたっ!」
勢いよくジャンプをして、セーイは目の前を走るゼムズに飛びついた。
「わお!」
バランスを崩し、ゼムズはセーイもろとも地面にどさりと倒れこむ。息を切らしながら互いに顔を見合わせると、二人は声をそろえて笑い出した。
「楽しいね!」
屈託のない笑みで、アルセーイがゼムズを見つめる。
「うん、楽しいね」
ゼムズも笑いながら応える。
「そうだ!」
ゼムズは立ち上がると、一本の大きな木の枝に飛びついた。そしてなんとかよじ登ると、枝の上から手を伸ばした。
「おいでよセーイ、高くて気持ちいいよ!」
ゼムズはアルセーイの腕をつかんで引っ張り上げた。
「うわあ、高ぁい」
枝からあたりを見回すと、セーイは感嘆の声を上げてさらに登ろうとした。
「危ないぞ! 落ちないよう気をつけろよ」
下からゼムズの心配そうな声がする。しかしセーイは巧みに枝を伝い、とうとう頂上まで登りつめた。
「うわあ、すごくいい眺め! ゼムズ兄さんもおいでよ!」
真っ青な空を仰いでセーイが大声をあげる。
「下りて来いよ! 危ないよ!」
「うーん、もう少し!」
アルセーイはそういって村のほうに目をやった。ここからなら、村全体が見渡せる。
「ゼムズ兄さん」
しばらくして、セーイが呼びかけた。
「おうちのほうが、真っ赤だよ」
「え?」
一瞬理解できずに、ゼムズが訊き返す。
「おうちが真っ赤なの」
無表情に、セーイはゼムズのほうを向いて再びいった。いい表せない不安を覚えながら、ゼムズはあわてて上まで登った。そして見たものは――
「……」
激しく燃え盛る業火に包まれた、村。村全体が、巨大な炎の中に沈んでいた。
「……」
我を失い、声も出なかった。
「ゼムズ兄さん……?」
アルセーイのか細い声に、ゼムズははっと我に返った。
「ア……アルセーイ、戻るぞ! 急ぐんだ!」
そして震える手で何とか幹を伝うと、地に下りた。心臓が早鐘を打つ。
「兄さぁん! 下りられないよ!」
大きな木の中ほどでアルセーイがしがみついたまま叫んでいる。
「飛び降りろ! 僕が受け止めてやるから!」
ゼムズは大声を張り上げた。
「早く! 大丈夫だから!」
アルセーイはぎゅっと目を閉じると勢いよく跳んだ。落ちてくるセーイを抱きとめながらゼムズはしりもちをついた。
「さ……さあ、帰るぞ」
いいながら立ち上がろうとして、ゼムズははっと身を固くした。そしてあわててセーイの頭を地面に押しつける。
「ゼムズ兄――」
「しっ! 黙って!」
ゼムズはセーイとともに地に伏せた。しばらくして、馬のひづめの音が聞こえてきた。数人の男たちが、馬の腹を蹴り疾風のごとく走り去っていった。
「……?」
何か引っかかるものを感じながら、ゼムズは頭をあげた。今まで、村の近くまであんなに人が近づいたことはない。
「……とにかく、行くぞ!」
ゼムズは立ち上がると、セーイの手を引いた。
村は静かだった。人の気配はなく、ただ何軒もの家が燃えていた。
「母さん……母さんはどこ?」
アルセーイは半べそをかきながら呟き、母がいるはずの家に向かって歩き始めた。
扉は壊されていた。庭には、真っ白い洗濯物が静かに揺れている。中は異常なほど荒らされていた。
「母さん……?」
返事はなかった。アルセーイは散らばったものをまたぎながら台所へ向かった。
「母さ……ん……」
探し求めた母は、そこにいた。地に伏せたまま、ぴくりとも動かない。美しい白のブラウスは朱に染まっていた。
「母さん?」
アルセーイはそっと母の手に触れた。すると、かすかにその指先が動いた。
「……セ……イ……」
頭をもたげ、母はかすれた声で呟いた。
「セーイ……逃げなさい……これを、持って――」
彼女は、手元に落ちていたガラスの破片を手に取り、呆然としている息子の右手首に鋭い刃を押し当てた。白い肌がぱっくりと口を開け、みるみるうちに鮮血が流れ出す。
「母さん……? 痛いよお……」
しかし母は無言で、今度は自らの腹を切り裂いた。
「母さん? そんなことしたら死んじゃうよ」
彼女は震える手で裂いた腹に手を入れると、何かを取り出した。そしてそれをアルセーイの手首に押し込めた。すると不思議なことに、傷口は次第にふさがり、やがて一筋の傷跡のみが残った。
「母さん?」
母は安心したように笑うと、渾身の力でセーイの手を握りしめた――氷のように、冷たい手で。そして、いった。
「もうすぐ悪魔がやってくる……神の民は根絶やしにされる。セーイ……逃げなさい――!」
突然、激しい恐怖がアルセーイを襲った。セーイは不安定な足取りで立ち上がり、一歩後ずさった。母は、もう動かない。
――逃げなさい――
母の言葉が頭の中でこだまする。セーイは無意識のうちに踵を返すと、無我夢中で駆け出した。村を抜け、森の中を必死に走った。走っても走っても終わりの見えない森――いつのまにか、少年の意識は闇に飲まれていった。
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