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【第四部:神の記憶】第四章
山の中で①
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目を開けたとき、ナイシェがはじめに感じたのは右足首の鈍痛と全身のひりひりする痛みだった。自分がどこにいるのか見定めようとしたが、あたりは真っ暗で何もわからない。やがて、ついさっき足を滑らせて山の斜面を転がり落ちたことを思い出した。ということは、そのとき気を失ったのか。
ナイシェは冷たい土の上に両肘をついて、何とか上体を起こした。すぐ隣で人の声がした。
「ナイシェ、大丈夫?」
一瞬驚いて体を震わせるが、それがフェランの声だとわかると、深い安堵のため息をついた。暗闇に取り残されたのは、自分だけではなかった。
「痛いところはない? ずいぶん落ちたみたいだから」
ナイシェはそっと右の足首に触れてみた。だいぶ腫れている。
「足をひねったみたい。でも大丈夫。大きな怪我はないと思う」
目が慣れて、時代にフェランの顔が見えてきた。心配そうに自分の目を見つめている。
「ごめん、僕がもっと早く君を掴んで入れば」
そこで初めて、ナイシェは自分がフェランを巻き添えにしたことを悟った。
「ごめんなさい、フェラン! あなたこそ、怪我はないの? 傷は? 私はパテキアよ、エルシャみたいに怪我は治せないけど、何か治療に役立つものを創ることはできるわ」
するとフェランはナイシェをなだめるように静かにいった。
「大丈夫。少し頭を打ったけど、怪我はないよ。僕のことより、この山から出られる方法を考えよう」
あたりを見回す。空の月が、かろうじて地面と木々を影として映し出している。二人がいるのは、ちょうど木がなく平らな土の上だった。
「落ちてからそんなに時間は経っていないから、たぶんエルシャたちが探してくれているだろう。ナイシェ、何とか僕たちの居所を二人に伝えられないかな」
ナイシェはうなずくと、すぐに両手を地面にかざした。するとそこに、明るい光のあと、赤々と燃える薪が現れた。
「これなら遠くからでもわかるし、私たちも温まれるわ」
夜の山はとても冷え、二人は炎だけでは足りずに、一枚の毛布を創り出してそれにくるまった。ナイシェの足は痛くなるばかりだった。寒さから逃れるため体を動かすたびに、右の足首が動いて苦痛に顔が歪む。ナイシェは気を紛らわせるために何か考えようとした。
「……ハルは、山から下りられたのかしら」
するとフェランがナイシェの顔を見て小さく笑った。
「自分が下りられるかわからないというときに、ナイシェはやさしいね」
ナイシェが首を横に振る。
「私はフェランと一緒だけど、ハルは独りきりだもの。ずっと辛いはずよ。お母さんもあんなふうに亡くなって……。今は、何をいっても心を開いてくれないのかもしれない」
しばらくしてから、フェランがぽつりと呟いた。
「僕も……ハルのようだった?」
ナイシェには意味がわからなかった。
「僕も母さんが死んでから、ずっと記憶を封印していたんだろう? 僕は誰にも、あのときの思い出に触れられたくなかったんだ。自分自身にすら」
フェランが幼いころの記憶を失っていたのは、第三者がそう仕向けたからだと、ナイシェは思っていた。それでも、フェランの言葉を即座には否定できなかった。フェランはいつも、これ以上ないほどやさしく、思いやりがあった。しかし、彼のまとう穏やか過ぎる空気と丁寧は話し方は、他人を敬遠するような、心の内面を覗かせないような作用があるのかもしれないと、時折感じたことはあった。
「そう……だったかもしれない。でも、今は違うわ。あなたは事実を受け入れたもの。逃げようとはしなかった」
「前の僕は、どんな人間だったの?」
昔の自分に興味を持つことは記憶を取り戻す一歩かもしれないと思い、ナイシェはうれしかった。
「そうね……とてもやさしくて、いつも気遣いを忘れない人だったわ。その分、何でも自分の中にしまい込んでしまっていたようだけど」
「じゃあ、今の僕は?」
フェランは表情を変えずにそういった。突き刺さるような視線に、戸惑いを覚える。フェランの考えていることは自分の思っているのと違うのではないかと、ナイシェは気づき始めた。
「今のあなたは……自分にとても素直な人だと思う。でも、やさしいところは変わっていないわ」
ナイシェは特にあとのほうを強調した。しかし、フェランはそれに対して何もいわず、不穏な沈黙が流れる。しばらくしてから、彼はいった。
「前に、君は今の姿の僕を見てくれているといったよね。けれど、本当はやっぱり昔の僕と比べているんだ」
その口調は静かだが、ナイシェには、フェランが自分の言葉で傷ついたことがわかった。弁解しようとしたが、その途端にエルシャの、そしてヘッセ医師の忠告が頭の中でぐるぐると回り始める。ナイシェは、二人のいわんとしていたことを、今やっとわかろうとしていた。
「フェラン、私は今のあなたを受け入れているつもりよ。でも、あなただって、記憶を失う前の自分がどんなだったか受け入れなくちゃ」
「受け入れようとは思ったさ!」
突然フェランが声を荒げたのでナイシェは驚いた。
「受け入れようとは思ったさ! エルシャにあんなふうにいわれて、僕は自分の過去を受け入れようとした。でも戻ってこないだ! 記憶が戻らないんだよ! 僕にはどうしようもない。そうだろ!?」
ナイシェは何もいえなかった。懸命に理解しようとしたが、記憶を失った者の葛藤などわかるはずもない。ナイシェはただ、フェランの苦しみを少しでも和らげてあげたい一心で、固く握られた彼の両手の上に自分の手を重ねた。寒さのせいで二人とも冷たかったが、その冷たさを互いに感じ取れることのほうが大切な気がした。フェランはナイシェの両手の上に自分の右手をそっと動かした。そして、ごめん、と一言だけ呟いた。
「……僕は、ナイシェがいないと何もできないみたいだ」
「そんなことないわ」
ナイシェの言葉に、フェランは自嘲する。
「サラダは作れるようになったけど、まだ髪は結えないし、ちゃんとした料理も作れない」
「でも覚えようとするのは偉いわ」
するとフェランが笑っていった。
「君はいつも人のいいところを見ようとするんだね」
ナイシェは返答に少し戸惑った。
「そ……うかしら。初めていわれたわ」
「気づかないやつは、ナイシェのよさがわからないやつだ」
ナイシェは言葉が見つからず、恥ずかしさを隠すために下を向いた。今のフェランは感情豊かで、ナイシェは少なからず好感を持っていたが、正直すぎる分だけこちらが戸惑うことも多い。フェランは構わずに続けた。
「僕はわかるよ。ナイシェは一番先に人のことを考える。自分が傷つくよりも、他人が傷つくほうが嫌いなんだ。そうでしょ?」
ナイシェは苦笑した。
「そんなことないわ。考え過ぎよ」
するとフェランが笑顔になる。
「じゃ、僕は君自身よりも君のことをよくわかっているってことだ」
ナイシェは笑いを堪えながらいった。
「そうかもしれないわね」
「そうなんだよ」
間髪を入れずにフェランがいう。もう笑ってはいなかった。
「そうなんだよ、ナイシェ。僕は君のことをよく知っているよ。僕は、君が好きだから」
ナイシェは冷たい土の上に両肘をついて、何とか上体を起こした。すぐ隣で人の声がした。
「ナイシェ、大丈夫?」
一瞬驚いて体を震わせるが、それがフェランの声だとわかると、深い安堵のため息をついた。暗闇に取り残されたのは、自分だけではなかった。
「痛いところはない? ずいぶん落ちたみたいだから」
ナイシェはそっと右の足首に触れてみた。だいぶ腫れている。
「足をひねったみたい。でも大丈夫。大きな怪我はないと思う」
目が慣れて、時代にフェランの顔が見えてきた。心配そうに自分の目を見つめている。
「ごめん、僕がもっと早く君を掴んで入れば」
そこで初めて、ナイシェは自分がフェランを巻き添えにしたことを悟った。
「ごめんなさい、フェラン! あなたこそ、怪我はないの? 傷は? 私はパテキアよ、エルシャみたいに怪我は治せないけど、何か治療に役立つものを創ることはできるわ」
するとフェランはナイシェをなだめるように静かにいった。
「大丈夫。少し頭を打ったけど、怪我はないよ。僕のことより、この山から出られる方法を考えよう」
あたりを見回す。空の月が、かろうじて地面と木々を影として映し出している。二人がいるのは、ちょうど木がなく平らな土の上だった。
「落ちてからそんなに時間は経っていないから、たぶんエルシャたちが探してくれているだろう。ナイシェ、何とか僕たちの居所を二人に伝えられないかな」
ナイシェはうなずくと、すぐに両手を地面にかざした。するとそこに、明るい光のあと、赤々と燃える薪が現れた。
「これなら遠くからでもわかるし、私たちも温まれるわ」
夜の山はとても冷え、二人は炎だけでは足りずに、一枚の毛布を創り出してそれにくるまった。ナイシェの足は痛くなるばかりだった。寒さから逃れるため体を動かすたびに、右の足首が動いて苦痛に顔が歪む。ナイシェは気を紛らわせるために何か考えようとした。
「……ハルは、山から下りられたのかしら」
するとフェランがナイシェの顔を見て小さく笑った。
「自分が下りられるかわからないというときに、ナイシェはやさしいね」
ナイシェが首を横に振る。
「私はフェランと一緒だけど、ハルは独りきりだもの。ずっと辛いはずよ。お母さんもあんなふうに亡くなって……。今は、何をいっても心を開いてくれないのかもしれない」
しばらくしてから、フェランがぽつりと呟いた。
「僕も……ハルのようだった?」
ナイシェには意味がわからなかった。
「僕も母さんが死んでから、ずっと記憶を封印していたんだろう? 僕は誰にも、あのときの思い出に触れられたくなかったんだ。自分自身にすら」
フェランが幼いころの記憶を失っていたのは、第三者がそう仕向けたからだと、ナイシェは思っていた。それでも、フェランの言葉を即座には否定できなかった。フェランはいつも、これ以上ないほどやさしく、思いやりがあった。しかし、彼のまとう穏やか過ぎる空気と丁寧は話し方は、他人を敬遠するような、心の内面を覗かせないような作用があるのかもしれないと、時折感じたことはあった。
「そう……だったかもしれない。でも、今は違うわ。あなたは事実を受け入れたもの。逃げようとはしなかった」
「前の僕は、どんな人間だったの?」
昔の自分に興味を持つことは記憶を取り戻す一歩かもしれないと思い、ナイシェはうれしかった。
「そうね……とてもやさしくて、いつも気遣いを忘れない人だったわ。その分、何でも自分の中にしまい込んでしまっていたようだけど」
「じゃあ、今の僕は?」
フェランは表情を変えずにそういった。突き刺さるような視線に、戸惑いを覚える。フェランの考えていることは自分の思っているのと違うのではないかと、ナイシェは気づき始めた。
「今のあなたは……自分にとても素直な人だと思う。でも、やさしいところは変わっていないわ」
ナイシェは特にあとのほうを強調した。しかし、フェランはそれに対して何もいわず、不穏な沈黙が流れる。しばらくしてから、彼はいった。
「前に、君は今の姿の僕を見てくれているといったよね。けれど、本当はやっぱり昔の僕と比べているんだ」
その口調は静かだが、ナイシェには、フェランが自分の言葉で傷ついたことがわかった。弁解しようとしたが、その途端にエルシャの、そしてヘッセ医師の忠告が頭の中でぐるぐると回り始める。ナイシェは、二人のいわんとしていたことを、今やっとわかろうとしていた。
「フェラン、私は今のあなたを受け入れているつもりよ。でも、あなただって、記憶を失う前の自分がどんなだったか受け入れなくちゃ」
「受け入れようとは思ったさ!」
突然フェランが声を荒げたのでナイシェは驚いた。
「受け入れようとは思ったさ! エルシャにあんなふうにいわれて、僕は自分の過去を受け入れようとした。でも戻ってこないだ! 記憶が戻らないんだよ! 僕にはどうしようもない。そうだろ!?」
ナイシェは何もいえなかった。懸命に理解しようとしたが、記憶を失った者の葛藤などわかるはずもない。ナイシェはただ、フェランの苦しみを少しでも和らげてあげたい一心で、固く握られた彼の両手の上に自分の手を重ねた。寒さのせいで二人とも冷たかったが、その冷たさを互いに感じ取れることのほうが大切な気がした。フェランはナイシェの両手の上に自分の右手をそっと動かした。そして、ごめん、と一言だけ呟いた。
「……僕は、ナイシェがいないと何もできないみたいだ」
「そんなことないわ」
ナイシェの言葉に、フェランは自嘲する。
「サラダは作れるようになったけど、まだ髪は結えないし、ちゃんとした料理も作れない」
「でも覚えようとするのは偉いわ」
するとフェランが笑っていった。
「君はいつも人のいいところを見ようとするんだね」
ナイシェは返答に少し戸惑った。
「そ……うかしら。初めていわれたわ」
「気づかないやつは、ナイシェのよさがわからないやつだ」
ナイシェは言葉が見つからず、恥ずかしさを隠すために下を向いた。今のフェランは感情豊かで、ナイシェは少なからず好感を持っていたが、正直すぎる分だけこちらが戸惑うことも多い。フェランは構わずに続けた。
「僕はわかるよ。ナイシェは一番先に人のことを考える。自分が傷つくよりも、他人が傷つくほうが嫌いなんだ。そうでしょ?」
ナイシェは苦笑した。
「そんなことないわ。考え過ぎよ」
するとフェランが笑顔になる。
「じゃ、僕は君自身よりも君のことをよくわかっているってことだ」
ナイシェは笑いを堪えながらいった。
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