異世界転生した女子高校生は辺境伯令嬢になりましたが

学園生活編

第四話 いざ実戦訓練

実戦訓練の準備が始まりしばらくして、シルカ先生の声が聞こえてきた。
「準備できた人から私のもとに来てね」
私は学園が貸し出していた剣と、指定された物、魔力回復用の魔力ポーションを持ってシルカ先生のもとに向かった。
シルカ先生は生徒が集まると言った。
〈勝利之神(ヴィクトリア)・転移〉
これは転移系の固有スキルか。
私がそう思った瞬間だった。私の足元が光だした。
次の瞬間、光が弱まると私たちは森の中にいた。
え？　私って今の今まで学園にいたよね？　転移系のスキルってこんな長い距離を転移できるの？
私がそう思っていると背後から何か気配を感じた。
私が気配を感じて背後を見ると、こちらに向かって走ってくる十体くらいのゴブリンがいた。
ゴブリンたちは一番後ろにいた男子生徒を狙っていた。
私は急いで剣を抜き、ゴブリンたちと戦ってゴブリンたちを全滅させた。
それを確認してか分からないがシルカ先生は私たちに伝えた。
「ここから二時間は自由行動。おのおの魔物と戦うも良し、逃げ帰るのも良し、ただし死ぬことは許さない。それと二時間後にはここに集合していてね。それでは解散」
そう言われてからクラスの人たちはチームを組んで森の奥に入って行った。
一方私の前には助けた男子生徒がいて言われた。
「あ、あの、助けていただきありがとう。そ、その、一緒にチームを組んでくれませんか？」
その覚悟を決めた様な顔をして言われた言葉に対して私は、迷わずに即答した。