異世界転生した女子高校生は辺境伯令嬢になりましたが

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夏休み編

第三十一話

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 私の問いにシルカ先生は即座に答えた。

「逆に聞こうか。君はアーヴァル王国がロナブルク王国を征服する利点があると思う?」

 そう言われて私は考えた。

 アーヴァルとロナブルクとの戦力差は三倍近く簡単に勝てる敵でもない。なのになんでアーヴァルはロナブルクを攻めたんだ?

 そう考えているとシルカ先生が言った。

「それにしてもまさか土地が欲しいわけではなさそうな国が人族と獣人の多い国に戦争を仕掛けるとはね」

 その言葉で私は気づいた。

 そして気づいたことをシルカ先生に言った。

「アーヴァル王国がロナブルク王国を攻めた理由は土地ではなく、そこに住む住人・・が目的ではないでしょうか?」

「よく気づいたね」

 私の回答にシルカ先生はそう言った後、答え始めた。

「恐らくアーヴァルは自国では奴隷階級となる獣人と、新しく発見した召喚魔法に必要な生贄となる人間を求めてロナブルクに攻め込んだんだろう。もしそうなら占領されたロナブルク領から住人が消えるだろうね」

 私はそれを聞いてすぐにシルカ先生に言った。

「私はロナブルクを助けたいです……なので! 私は今からロナブルクに向かいます」

 私はそう言うと転移魔法でアーヴァル王国とロナブルク王国の国境に転移した。

 しかしそこで見たのは地獄と言い換えられる程の凄惨な光景だった。

 そこで見たのは焼かれた国境付近の村、捕虜になり殺されているロナブルク王国兵、奴隷として連行されているロナブルク王国の住人だった。

 私はそれを見てすぐアーヴァル王国兵の前に姿を現した。

 そんな私の姿を見てアーヴァル王国兵を率いていた部隊長らしき人は言った。

「おいおい! まだ残ってるじゃねーか! 全員連れて行かなきゃいけねーんだぞ!」

 そう言って部隊長は周りの兵士に私を捕える様命令した。

 なので私も召喚魔法を発動し、私の従者の一人で一番強い悪魔のウォカ・・・を召喚して命じた。

「ここにいるアーヴァル兵を殺さず・・・無力化して!」

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