異世界転生した女子高校生は辺境伯令嬢になりましたが

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夏休み編

第三十八話

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 カオスドラゴンの元に着くとすでにアーヴァル兵がカオスドラゴンと戦っていた。

 しかしカオスドラゴンは強く、一方的にアーヴァル兵を食い殺していった。

 私がカオスドラゴンの出現した都市で見たのは血だらけかつ四肢の欠損した死体の山だった。

 さすがにこれはすぐに参戦しないといけないよね。

 私はそう思ってからすぐに動いた。

 私はカオスドラゴンの正面に立った。

 するとカオスドラゴンは私に向かって黒い炎を吐き出してきた。

 私は咄嗟に固有スキルを発動した。

〈反射鏡〉

 私がそう言うと私の前に大きな鏡が出現し、向かってきていた黒い炎が跳ね返り、カオスドラゴン自体に直撃した。

 私はそれを見て一つ試したいことができた。

 そのため私は体力と魔力を大量に消費する覚悟をしてスキルを発動した。

〈反射鏡・無限数〉

 一瞬だった。

 その一瞬の内にカオスドラゴンは私の出した反射鏡に囲まれた。

 そしてすぐに魔法を発動する。

火炎槍ファイアランス・強度アップ〉

 私はすぐに火炎槍ファイアランスをカオスドラゴンに撃ち込んだ。

 すると私の火炎槍ファイアランスはカオスドラゴンの肉体を貫通し、反射鏡にあたる。

 反射鏡に当たった私の魔法は跳ね返り、同じくカオスドラゴンの肉体を貫通して反射鏡に当たり跳ね返る。

 私の試したかったことはこれだった。実験は成功。

 反射鏡に当たった魔法は跳ね返りカオスドラゴンを貫通し、避けたとしても反射鏡に当たって跳ね返る。

 その無限ループ。

 私はその様子を見ていた。

 それから数分後、とうとうカオスドラゴンは倒れた。その死体から分かるのは大量に開いた穴だった。

 私はすぐにカオスドラゴンの死体を固有スキルの模倣進化で分解し、カオスドラゴンの持つ魔力の一部を取り込んだ。

 その後すぐに周囲にいたアーヴァル兵に事情を説明して学生寮に戻った。
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