異世界転生した女子高校生は辺境伯令嬢になりましたが

学生領主編

第四十話

　領地をもらった私は早速与えられシンジェル地方の領主の屋敷に向かった。

　領主の屋敷に着いた私は、この地方のことをよく知っている者を呼び出し、現在のシンジェル地方について聞いた。

　その者は迷うそぶりもなく答えた。

「はっきり言って絶望的です。この地方は辺境すぎて人がこず、住民も少ないので経済、軍事双方が他領より弱く、カフカスの魔境に隣接するため魔物の侵入にも対処しないといけません。そして何より大変なのがこの領地の持つ負債です」

「いくらくらいあるの？」

　私が率直に負債額を聞くとその者は言いにくそうに答えた。

「…えっと……その……ミスリル貨で1000枚分です」

「へ？……ミスリル貨で1000枚分？」

　私はあまりに現実離れした価格に驚き聞き返してしまった。

　ミスリル貨で1000枚？　それって日本でいう100億円だよ！

　そう考えていると教えてくれた者は言った。

「はい……この負債額ゆえに今までこの領地を貰おうとする者はいませんでした」

　それを聞いた私は覚悟を決めた。

　この領地を立て直す覚悟をだ。

　そしてその場に配下になっているミリカ、ミウカ、ウォカ、バニラの四人を呼び出して命令した。

🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

今日から新しい所に入ります。

これからはすこし投稿頻度が落ちるかもしれません。