異世界転生した女子高校生は辺境伯令嬢になりましたが

学生領主編

第四十一話

　私は四人にとある命令をした。

「いますぐシンジェル子爵領内の兵士の八割を集めてください！　集まり次第とある場所に向かいます」

　それからしばらくしない内に兵士の八割、320名の兵士が集結した。

　私はその兵士に加えて四人とともにとある場所に全速力で向かった。

　目的地はシンジェル地方の西にある城塞大都市デージェルだった。

　デージェルはシンジェル地方内の都市ではないが、私の領地内になっている大都市だった。

　私はデージェルにつくとデージェルの族長おうあてに手紙を書き、デージェルの兵士に送らせたら。

　しばらくするとデージェルの門が開き、中から大量の騎兵と、一人の大男が現れ、その大男が私に言ってきた。

「俺様はディング。このデージェルの主にして我らが種族。白戎族の王だ！」

「あなたが白戎王でしたか！　あなたに伝えたいことがあって来ました」

　私は白戎王ディングにそう言った。

　するとディングは私と四人の配下、そして八十人ばかりの兵士を城内に入れた。

　私はそこでディングに言った。

「私はカオスドラゴンの討伐の功により、この東のシンジェル地方。そしてこの都市を領地として受け取った。今後は私の命令を聞いてほしい」

　するとディングは笑って言い放った。

「それはなんの冗談だ！　我ら白戎族は最強の種族。故に誰の命も聞かぬわ」

　なので私は聞いた。

「じゃぁ。どうしたら私の命令に従うの？」

　それに対するディングの回答は早かった。

「お前はなかなか美人だし。そうだな、お前が俺様と結婚する、もしくは戦って勝ったら従ってやる」

「分かった！　ならば戦おう」

　私は剣を片手にそうディングに言った。