カテーテルの使い方

真城詩

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カテーテルの使い方

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「嫌じゃないよ、ほら、出してごらん」
「やだっ絶対嫌だっ」

そこは夜の学校。理科室の一角。備え付けの黒い机に座らされた下半身裸の少年が必死に首を振っている。
傍らには数人の教師がいた。そのうちの一人は手に持ったビーカーを少年の局部に近づけている。

「大丈夫だよ、ほら、おしっこしてみて」
「嫌だってばぁ、何回言ったらわかるのぉ」

少年は迫られ続けて涙を目に浮かべている。問答が十分も続いただろうか、一人の教師がカテーテルを後ろの棚から取り出した。そのまま少年の局部に近づける。ほほう、いいですなあといった声が後ろから聞こえてくる。

「ほら、自分でできないんだったら強制的に出させちゃうよ?」
「……え?どうやって?」

教師はにやりとほくそ笑んだ。カテーテルを少年の尿道に近づけ、ぐっと挿し込んだ。

「やぁっ、いたいっ」
「ちょっと我慢しててねー」

その教師はなおもカテーテルを挿し込み続ける。そのカテーテルの先が少年の膀胱に達した瞬間、じょろろろっと音を立ててビーカーに少し橙がかった黄色の液体が噴出した。

「やぁあぁっ、何これっ勝手に出ちゃうぅっ」

少年は信じられないといった面持ちで自分の痴態に呆然としている。
教師たちの中には拍手する者もいた。
少年が尿をすべて出し終わるとカテーテルは勢いよく引き抜かれ、あとにはまだ温かい液体がビーカーの中にたくさん残った。少年は羞恥に涙を流し、教師たちはそんな少年を抱いてやろうと近づいた。
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