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出会い①
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暖かな陽光が差す午後。
馬車の振動が小さな体を揺らす。
一際大きな石でも踏んだのだろうか。
ガタンッという音と共に、僕のお尻が一瞬だけ浮くのを感じた。
僕は今、お母さんに連れられて、王国の南部に位置するアイフォスター家へと向かっている。
アイフォスター家とは、ここランヴォルグ王国に存在する四つの公爵家の内のひとつで、南部の広大な土地を治めている由緒正しき名門貴族のことだ。なぜその様なところに男爵家の僕が行くことになったのかというと、それはお母さんが久しぶりに親友へ会いに行くためだった。
お母さんと親友は、学生時代から続くとても親しい間柄の仲らしい。二人とも名のある侯爵家の出身で、お母さんは学園を卒業後、男爵家嫡男だった僕のお父さんと結婚し、親友の女性はアイフォスター公爵家嫡男に見初められて公爵夫人となった。
二人には身分の差が出てしまったが、それでも仲の良さは変わらなかったのだと言う。二人は結婚してもなお、お互いの家を行きゆきする程には仲が良かった。
しかし、それも長くは続かない。
同時期に妊娠した二人は、絶対に子供達を会わせようと約束を交わし、出産後も会う予定を立てていた。が、僕が生後間も無くして生死をさ迷う程の高熱に苛まれてしまい、お母さんは家から出ることもままならなくなったのだ。
どの医者に見せてもはっきりとした病名は分からず、一時は本当にもう駄目かと思うくらい危なかったこともあるそうだった。飲んだ薬も効くことはなく、それから数年間、両親は僕から目が離せない生活が続いた。
だがしかし、成長するにつれてじわじわと僕の熱が下がる日も出始め、少しずつ部屋の外を歩き回れる日も出てきた。この頃から僕が元気そうにしていると、皆嬉しそうに笑顔を向けてくれたのを覚えている。
どうして治ったのか明確な理由は今でもはっきりしないままだが、つい先日六歳を迎えた僕は、やっと家の外に出ても走り回れることが出来るくらいの回復を果たしていた。
今や療養生活の反動のせいか、庭でやんちゃをしては執事のトールに叱られることも多い。そのせいで、熱の後遺症から悪くなった視力を補うために掛けている眼鏡は、何本壊してしまったか分からない程だった。
そんな状況の中。
ある日突然お母さんは呟いた。
────私、親友に会いに行きたいわ。
まるで憑き物が落ちたかのようなその表情に、僕はこれまでどれほどの心配をかけさせてしまったのかよく理解することができた。
それと同時に、ようやくお母さんを安心させてあげられることができたのだということも。
お父さんも僕の元気な姿を見て、せっかくなら一緒に行ってきたらどうかな?と言ってくれた。僕は外出できるならどこでもよかったから二つ返事で了承をした。お母さんはとても喜んで、早速訪問の予定を記した手紙を書いていた。
僕がここまでに至る記憶を思い返していると、馬車の中で向かいに座ったお母さんがいつも以上にご機嫌な様子で口を開く。
「ユハン。今日行くところのお家には、貴方と同じ年の男の子がいるのよ」
「えっ、そうなんだ」
そわそわと膝の上に置いた手のひらが、あてもなく動き出す。自分と同じ年頃の子供に会うのは、これが初めてだった。
「……ちょっと緊張するけど、僕、その子と友達になりたい。なれるかな?」
「きっと大丈夫よ。だって私とスカーレの子供だもの。絶対に仲良くなれるわ」
お母さんが自信満々といった様子で強く頷くのを見て、僕の友達が欲しいという心はいともたやすく浮き足立ってしまった。
今日会うのは一体どんな子なんだろう。初めての遠出というだけでもこんなにワクワクしているのに、それに加えて友達ができるなど、今日はきっと素晴らしい一日になるに違いなかった。
馬車の窓から待ちきれない想いで空を見上げる。そこには、まるで僕の胸中を表すかのごとく雲一つない晴天が、大地を覆うように広がっていた。
二時間程かけて辿り着いたアイフォスター家は、僕の家よりも遥かに立派な造りをした邸宅だった。思わず馬車の窓に顔を押し付け、まじまじと見る。高くそびえ立った頑丈そうな門がひどく仰々しい。
扉を開かれお母さんと共に馬車から降りれば、出迎えてくれたのは、黒い燕尾服を来た優しそうなおじいさんだった。
「アディーラ様、お待ちしておりましたよ」
「お久しぶりです、セバスさん」
「いやはや、何年ぶりでしょうか…。またお会いできて嬉しい限りですなあ。スカーレット様も昨日は眠れないご様子でしたから、今日お会いできる日をさぞ心待にしておられたことでしょう」
「ふふ、私もですわ」
お母さんとおじいさんが笑い合う。
どうやら二人は知り合いらしく、久しぶりの再会に嬉しそうに言葉を交わしていた。
「ところで、そちらの小さなお客様はもしかして────」
僕が退屈そうに二人のやり取りを眺めていると、おじいさんはこちらへ腰を折り曲げ、優しく笑いかけてきた。
「ユハン様ですな。本日は会えるのをとても楽しみにしておりました。わたくしはセバスと申します」
「あ……僕は、ユハン・イーグラントです」
家族や使用人以外と話すのは初めてで、少し緊張しながら名前を伝える。ちゃんと言えていただろうか。不安になってお母さんを見上げれば、よくできたわね、と言ってお母さんは僕の頭を撫でてくれた。
セバスさんは僕らのやり取りに、ますます目元のシワを深め、再びお母さんへ話しかける。
「ユハン様のご体調も良くなられたようで、何よりですな」
「ええ。おかげさまで、こうしてユハンを連れてくることができましたわ」
「スカーレット様もユハン様に会いたがっておられましたよ」
「ふふ、私もスカーレの子に会うのが楽しみです」
「ええ、ええ。────さて、ではそろそろ行きましょうか。早くしないとスカーレット様に怒られてしまいますからな」
セバスさんはそう言うと、僕達の前に立ち、玄関まで案内してくれるようだ。
長い石畳を歩いている間、物珍しい景色にキョロキョロと辺りを見渡す。綺麗に配置された色とりどりの花達は、毎日庭師の手によってきちんと管理されているのだろう。僕の家にもこんな広い庭園があったらいいのに────なんて、羨ましく思うほどには、僕は既にここを気に入っていた。
「アディ!待っていたわ!!」
家の中へ入ると早速、セミロングの金髪の女性が駆け足気味で近づいてきてお母さんに抱きついた。恐らく、この人が以前会いたいと言っていた親友に違いない。お母さんは驚きながらもその女性を抱き締め返すと、嬉しそうに笑った。
「スカーレ……久しぶりね。会いたかったわ」
「私もよ、アディ!元気そうで何よりだわ……」
「ふふ、スカーレなんて、ますます綺麗になったんじゃないかしら」
「もう!相変わらず口が上手いんだから」
二人はお互いの離れていた時間を埋め合うかのように、顔を寄せ合う。本当に、仲の良い親友だったのだろう。セバスも彼女達を見て、微笑ましそうに笑みを浮かべていた。
一方の僕はというと、お母さんの邪魔をするわけにもいかず、手持ち無沙汰に二人の話が終わるのを待つしかなかった。セバスさんに話しかけようか迷ったが、彼も彼で二人の再会に感動しているようで話しかけづらい。
漫然と天井から吊るされた豪奢なシャンデリアを見上げていれば、不意に後ろから服の裾を引っ張られる感覚がした。ばっとそちらを振り返る。
視線の先にいたのは、まるで天使かと見紛うほどに綺麗な顔立ちをした子供。こてんと首をかしげた拍子に揺れるのは、さらりとした金糸のような髪の毛。くりっとした大きな瞳は金色に光輝いていて、お星さまのようだ。
精巧な人形のように美しいその子は、不思議そうにこちらへ指をさすと、薄く桃色に色づいた唇を開く。
「もしかして……きみがユハン?」
「そうだけど…なんで僕の名前を知ってるんだ?」
「かあさまからきいたんだよ。きょうはぼくと同じとしの子がくるんだって」
「そうなんだ。じゃあ、お前がここの家の子?」
「うん、そうだよ。ぼくはミカイル。よろしくね、ユハン」
「…………うん、よろしく。ミカイル」
ミカイルは握手を求めるように手を差し出してきた。そっと握り返せば、その手はすごくさらさらとしている。逆に、緊張で汗ばんでしまった自分の手がとてつもなく恥ずかしい。
僕は咄嗟にその手を離してしまうと、ミカイルは不思議そうな表情でパチクリと瞳を大きくしながらこちらを見ていた。
馬車の振動が小さな体を揺らす。
一際大きな石でも踏んだのだろうか。
ガタンッという音と共に、僕のお尻が一瞬だけ浮くのを感じた。
僕は今、お母さんに連れられて、王国の南部に位置するアイフォスター家へと向かっている。
アイフォスター家とは、ここランヴォルグ王国に存在する四つの公爵家の内のひとつで、南部の広大な土地を治めている由緒正しき名門貴族のことだ。なぜその様なところに男爵家の僕が行くことになったのかというと、それはお母さんが久しぶりに親友へ会いに行くためだった。
お母さんと親友は、学生時代から続くとても親しい間柄の仲らしい。二人とも名のある侯爵家の出身で、お母さんは学園を卒業後、男爵家嫡男だった僕のお父さんと結婚し、親友の女性はアイフォスター公爵家嫡男に見初められて公爵夫人となった。
二人には身分の差が出てしまったが、それでも仲の良さは変わらなかったのだと言う。二人は結婚してもなお、お互いの家を行きゆきする程には仲が良かった。
しかし、それも長くは続かない。
同時期に妊娠した二人は、絶対に子供達を会わせようと約束を交わし、出産後も会う予定を立てていた。が、僕が生後間も無くして生死をさ迷う程の高熱に苛まれてしまい、お母さんは家から出ることもままならなくなったのだ。
どの医者に見せてもはっきりとした病名は分からず、一時は本当にもう駄目かと思うくらい危なかったこともあるそうだった。飲んだ薬も効くことはなく、それから数年間、両親は僕から目が離せない生活が続いた。
だがしかし、成長するにつれてじわじわと僕の熱が下がる日も出始め、少しずつ部屋の外を歩き回れる日も出てきた。この頃から僕が元気そうにしていると、皆嬉しそうに笑顔を向けてくれたのを覚えている。
どうして治ったのか明確な理由は今でもはっきりしないままだが、つい先日六歳を迎えた僕は、やっと家の外に出ても走り回れることが出来るくらいの回復を果たしていた。
今や療養生活の反動のせいか、庭でやんちゃをしては執事のトールに叱られることも多い。そのせいで、熱の後遺症から悪くなった視力を補うために掛けている眼鏡は、何本壊してしまったか分からない程だった。
そんな状況の中。
ある日突然お母さんは呟いた。
────私、親友に会いに行きたいわ。
まるで憑き物が落ちたかのようなその表情に、僕はこれまでどれほどの心配をかけさせてしまったのかよく理解することができた。
それと同時に、ようやくお母さんを安心させてあげられることができたのだということも。
お父さんも僕の元気な姿を見て、せっかくなら一緒に行ってきたらどうかな?と言ってくれた。僕は外出できるならどこでもよかったから二つ返事で了承をした。お母さんはとても喜んで、早速訪問の予定を記した手紙を書いていた。
僕がここまでに至る記憶を思い返していると、馬車の中で向かいに座ったお母さんがいつも以上にご機嫌な様子で口を開く。
「ユハン。今日行くところのお家には、貴方と同じ年の男の子がいるのよ」
「えっ、そうなんだ」
そわそわと膝の上に置いた手のひらが、あてもなく動き出す。自分と同じ年頃の子供に会うのは、これが初めてだった。
「……ちょっと緊張するけど、僕、その子と友達になりたい。なれるかな?」
「きっと大丈夫よ。だって私とスカーレの子供だもの。絶対に仲良くなれるわ」
お母さんが自信満々といった様子で強く頷くのを見て、僕の友達が欲しいという心はいともたやすく浮き足立ってしまった。
今日会うのは一体どんな子なんだろう。初めての遠出というだけでもこんなにワクワクしているのに、それに加えて友達ができるなど、今日はきっと素晴らしい一日になるに違いなかった。
馬車の窓から待ちきれない想いで空を見上げる。そこには、まるで僕の胸中を表すかのごとく雲一つない晴天が、大地を覆うように広がっていた。
二時間程かけて辿り着いたアイフォスター家は、僕の家よりも遥かに立派な造りをした邸宅だった。思わず馬車の窓に顔を押し付け、まじまじと見る。高くそびえ立った頑丈そうな門がひどく仰々しい。
扉を開かれお母さんと共に馬車から降りれば、出迎えてくれたのは、黒い燕尾服を来た優しそうなおじいさんだった。
「アディーラ様、お待ちしておりましたよ」
「お久しぶりです、セバスさん」
「いやはや、何年ぶりでしょうか…。またお会いできて嬉しい限りですなあ。スカーレット様も昨日は眠れないご様子でしたから、今日お会いできる日をさぞ心待にしておられたことでしょう」
「ふふ、私もですわ」
お母さんとおじいさんが笑い合う。
どうやら二人は知り合いらしく、久しぶりの再会に嬉しそうに言葉を交わしていた。
「ところで、そちらの小さなお客様はもしかして────」
僕が退屈そうに二人のやり取りを眺めていると、おじいさんはこちらへ腰を折り曲げ、優しく笑いかけてきた。
「ユハン様ですな。本日は会えるのをとても楽しみにしておりました。わたくしはセバスと申します」
「あ……僕は、ユハン・イーグラントです」
家族や使用人以外と話すのは初めてで、少し緊張しながら名前を伝える。ちゃんと言えていただろうか。不安になってお母さんを見上げれば、よくできたわね、と言ってお母さんは僕の頭を撫でてくれた。
セバスさんは僕らのやり取りに、ますます目元のシワを深め、再びお母さんへ話しかける。
「ユハン様のご体調も良くなられたようで、何よりですな」
「ええ。おかげさまで、こうしてユハンを連れてくることができましたわ」
「スカーレット様もユハン様に会いたがっておられましたよ」
「ふふ、私もスカーレの子に会うのが楽しみです」
「ええ、ええ。────さて、ではそろそろ行きましょうか。早くしないとスカーレット様に怒られてしまいますからな」
セバスさんはそう言うと、僕達の前に立ち、玄関まで案内してくれるようだ。
長い石畳を歩いている間、物珍しい景色にキョロキョロと辺りを見渡す。綺麗に配置された色とりどりの花達は、毎日庭師の手によってきちんと管理されているのだろう。僕の家にもこんな広い庭園があったらいいのに────なんて、羨ましく思うほどには、僕は既にここを気に入っていた。
「アディ!待っていたわ!!」
家の中へ入ると早速、セミロングの金髪の女性が駆け足気味で近づいてきてお母さんに抱きついた。恐らく、この人が以前会いたいと言っていた親友に違いない。お母さんは驚きながらもその女性を抱き締め返すと、嬉しそうに笑った。
「スカーレ……久しぶりね。会いたかったわ」
「私もよ、アディ!元気そうで何よりだわ……」
「ふふ、スカーレなんて、ますます綺麗になったんじゃないかしら」
「もう!相変わらず口が上手いんだから」
二人はお互いの離れていた時間を埋め合うかのように、顔を寄せ合う。本当に、仲の良い親友だったのだろう。セバスも彼女達を見て、微笑ましそうに笑みを浮かべていた。
一方の僕はというと、お母さんの邪魔をするわけにもいかず、手持ち無沙汰に二人の話が終わるのを待つしかなかった。セバスさんに話しかけようか迷ったが、彼も彼で二人の再会に感動しているようで話しかけづらい。
漫然と天井から吊るされた豪奢なシャンデリアを見上げていれば、不意に後ろから服の裾を引っ張られる感覚がした。ばっとそちらを振り返る。
視線の先にいたのは、まるで天使かと見紛うほどに綺麗な顔立ちをした子供。こてんと首をかしげた拍子に揺れるのは、さらりとした金糸のような髪の毛。くりっとした大きな瞳は金色に光輝いていて、お星さまのようだ。
精巧な人形のように美しいその子は、不思議そうにこちらへ指をさすと、薄く桃色に色づいた唇を開く。
「もしかして……きみがユハン?」
「そうだけど…なんで僕の名前を知ってるんだ?」
「かあさまからきいたんだよ。きょうはぼくと同じとしの子がくるんだって」
「そうなんだ。じゃあ、お前がここの家の子?」
「うん、そうだよ。ぼくはミカイル。よろしくね、ユハン」
「…………うん、よろしく。ミカイル」
ミカイルは握手を求めるように手を差し出してきた。そっと握り返せば、その手はすごくさらさらとしている。逆に、緊張で汗ばんでしまった自分の手がとてつもなく恥ずかしい。
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