三國志 on 世説新語

ヘツポツ斎

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魏編2 ソピサマ伝説

曹丕1  陰謀の毒ナツメ

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魏文帝忌弟任城王驍壯。因在卞太后閤共圍棊,並噉棗,文帝以毒置諸棗蔕中。自選可食者而進,王弗悟,遂雜進之。既中毒,太后索水救之。帝預敕左右毀缾罐,太后徒跣趨井,無以汲。須臾,遂卒。復欲害東阿,太后曰:「汝已殺我任城,不得復殺我東阿。」(尤悔1)


曹丕そうひの弟、曹彰そうしょう
強い。マジで強い。
曹丕にとってはほんとに怖い。
(後継者争い的な意味で)

さて、母親のべん皇太后の部屋で、
曹丕と曹彰が囲碁を打つことになった。
碁盤の横にはいくつかのナツメがある。
いくつかを一緒に食べた後、
曹丕はこっそりと、
あるナツメのヘタに毒を忍ばせた。

「彰。これ旨そうだ、やるよ」

曹彰は、曹丕の意図に気付かない。
素直に貰い、食べ、毒に当たる。

「し、彰!」

パニクる卞皇太后。
部屋を出て水を求めたが、
そこは曹丕、先回りして
近くの水瓶をたたっ壊させていた。

恥も外聞もあったもんじゃない。
卞皇太后は靴も履かず、
井戸にまで駆けていく。
けど、水は汲めない。

そうこうしているうちに、
曹彰は死んでしまった。

後日曹丕は曹植そうしょくも殺そうとした。
そしたら卞皇后、ぴしゃりと言う。

「私の彰の次は、私の植も奪うのですか?
 そんなこと、許すと思いますか?」


 ○


曹丕
曹操の息子にして(長男ではない)、曹操死後、家督を継承。魏の初代皇帝となった。だめですよ、曹操さまを初代として扱っちゃ! 初代はこの人ですから! なんかいきなり陰険なエピソードで、後世の評価がどんなだったかがよく伺えるけど!

曹彰
曹丕の弟、曹植の兄。本文中にあるように、並外れた武勇の持ち主だったという。それにしても、正直怖い。こんなエピソード(どう考えても捏造にもほどがある)を乗っけてくる編者の曹氏ヘイトが怖すぎる。だからこそ好き。
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