三國志 on 世説新語

ヘツポツ斎

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晋編2 竹林七賢

阮籍5  兄嫁に挨拶

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阮籍嫂嘗還家,籍見與別。或譏之。籍曰:「禮豈為我輩設也?」(任誕7)


阮籍げんせきの兄嫁が、
一度自宅に戻ることになった。

そこで阮籍、直接兄嫁に会い、
別れの言葉を告げる。

ところで兄嫁と義弟は、
そもそも接触すんな、とされていた。

なので、阮籍のこの行動が
マナー違反だ、と炎上。

が、当の阮籍は涼しい顔。

「知らんがな。親しい人にはあいさつ。
 それだけのことだ。

 そのマナーとやらは、
 本当に俺たちのような奴のために
 作られたもんなのか?」


 ○


マナー→礼記 曲礼上

男女は同席しない
同じハンガーは使わない
ハンカチや櫛も別にする
じかにものは渡さない
あによめと弟は尋ねあわない。
父の妾には下着は洗わせない。

外の話は内には持ち込まない
內の話は外に持ち出さない。

女子が婚約したら、大事故でもない限り
その部屋には入らない。

姑姉妹や娘が出戻ったら
その兄弟は同席せず食器も別にする。

父子は同席しない。
男女は仲立ちがいない限り
名前を知らないでいる
結納がない限り親しく交際しない。

結婚の日月を君主に告げ
齊戒して祖先の霊に告げ
酒食のため鄉黨僚友を招待し
その別れを厚くする。

同姓の女性は妻にしない。
妾を買うにしても、
その姓がわからないのであれば
占いによって判明させるように。

寡婦の子は、そもそも不吉である。
よっぽどの才能がない限りは
付き合ってはならぬ。


兄嫁と義弟の関係以外にも、いろいろ交際のルールが載っていて面白い。その辺もついでに紹介しました。しかし男女間交際の必要以上の厳格さを見るに、そんだけ私通やら近親姦リスクが高かったってことなんでしょうなあ。その辺をあらかじめ封じ込めようとしてルール化したところ、更にそれが「父祖の決めたルールだから」と厳格化していき、そしてギャグかと思われるようなルールになるに至る、と。うん、そういう流れを追うのは楽しいですね。追うのは。守りたくないけど。
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