113 / 142
晋編2 竹林七賢
劉伶2 重度のアル中
しおりを挟む
劉伶病酒,渴甚,從婦求酒。婦捐酒毀器,涕泣諫曰:「君飲太過,非攝生之道,必宜斷之!」伶曰:「甚善。我不能自禁,唯當祝鬼神,自誓斷之耳!便可具酒肉。」婦曰:「敬聞命。」供酒肉於神前,請伶祝誓。伶跪而祝曰:「天生劉伶,以酒為名,一飲一斛,五斗解酲。婦人之言,慎不可聽。」便引酒進肉,隗然已醉矣。(任誕3)
劉伶は重度のアル中である。
ちょっと酒が切れると、
すぐに妻に酒を求める。
そしたら奥方、遂に堪忍袋の緒が切れた。
酒を捨て、酒壺を割り、
劉伶に泣いてすがる。
「いくらなんでも、
飲み過ぎではございませんか!
このままではあなた様の
身が損なわれてしまいます、
どうか、これ以上は!」
こうして劉家からは、
ありとあらゆる酒が失われてしまった。
ふむ、と劉伶。答える。
「全くその通りだ。
だが、自分一人では
酒断ちをできる気がせん。
そこで我が先祖や神々の力を借り、
彼らに誓いを立てることで
酒を断つこととしよう。
なので、お前よ。
祭祀のための酒と肉を
用意してはくれんか」
これを聞き、奥方大喜び。
「えぇ、もちろん!
喜んで準備いたしますわ!」
こうして設けられた祭壇。
その上には、先祖の霊や神々のための
捧げもの、としての酒と肉。
あっダメな奴だこれ。
さあ、お前さま、宣誓を!
うきうきで語る奥方の前で、
劉伶、祝詞をあげる。
こんな内容だ。
天生劉伶 以酒為名
天は劉伶を生むにあたり、
飲酒ぶりで名を知らしめさせた。
一飲一斛 五斗解酲
たちまち一斛を飲み干し、
二日酔いを覚ますためには五斗。
婦人之言 慎不可聽
ならば奥方の言葉、
その名声のためにも、
随っておれようか。
そして供え物の酒を飲み干し、
肉をかっ喰らい、
べろんべろんに酔っぱらうのだった。
○
ちょっと措置入院が必要じゃないですかねこの人……
劉伶は重度のアル中である。
ちょっと酒が切れると、
すぐに妻に酒を求める。
そしたら奥方、遂に堪忍袋の緒が切れた。
酒を捨て、酒壺を割り、
劉伶に泣いてすがる。
「いくらなんでも、
飲み過ぎではございませんか!
このままではあなた様の
身が損なわれてしまいます、
どうか、これ以上は!」
こうして劉家からは、
ありとあらゆる酒が失われてしまった。
ふむ、と劉伶。答える。
「全くその通りだ。
だが、自分一人では
酒断ちをできる気がせん。
そこで我が先祖や神々の力を借り、
彼らに誓いを立てることで
酒を断つこととしよう。
なので、お前よ。
祭祀のための酒と肉を
用意してはくれんか」
これを聞き、奥方大喜び。
「えぇ、もちろん!
喜んで準備いたしますわ!」
こうして設けられた祭壇。
その上には、先祖の霊や神々のための
捧げもの、としての酒と肉。
あっダメな奴だこれ。
さあ、お前さま、宣誓を!
うきうきで語る奥方の前で、
劉伶、祝詞をあげる。
こんな内容だ。
天生劉伶 以酒為名
天は劉伶を生むにあたり、
飲酒ぶりで名を知らしめさせた。
一飲一斛 五斗解酲
たちまち一斛を飲み干し、
二日酔いを覚ますためには五斗。
婦人之言 慎不可聽
ならば奥方の言葉、
その名声のためにも、
随っておれようか。
そして供え物の酒を飲み干し、
肉をかっ喰らい、
べろんべろんに酔っぱらうのだった。
○
ちょっと措置入院が必要じゃないですかねこの人……
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
対米戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
大本営から特命を受けてサイパン島に視察に訪れた柏原総一郎大尉は、絶体絶命の危機に過去に移動する。
そして21世紀からタイムリーㇷ゚して過去の世界にやって来た、柳生義正と結城薫出会う。
3人は協力して悲惨な負け方をした太平洋戦争に勝つために様々な施策を試みる。
小説家になろうで、先行配信中!
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
対ソ戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
1940年、遂に欧州で第二次世界大戦がはじまります。
前作『対米戦、準備せよ!』で、中国での戦いを避けることができ、米国とも良好な経済関係を築くことに成功した日本にもやがて暗い影が押し寄せてきます。
未来の日本から来たという柳生、結城の2人によって1944年のサイパン戦後から1934年の日本に戻った大本営の特例を受けた柏原少佐は再びこの日本の危機を回避させることができるのでしょうか!?
小説家になろうでは、前作『対米戦、準備せよ!』のタイトルのまま先行配信中です!
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる