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小夜はしばらく朔也の腕の中で泣いていた。あの時のように声を出して涙を流した。朔也の腕の中は暖かく、朔也の鼓動が子守唄のように小夜の心を慰めた。
目尻が赤くなるほど泣いた後、小夜は握っていた朔也の服を放し、体を離した。
「ありがとう…ぐすっ…落ち着いた。」
朔也は小夜を抱きしめていた手を離し、子供を慰めるように小夜の頭を二回優しく叩いた。しかし、安堵に満ちた微笑みで小夜を見つめる瞳は妹を思っているだけの兄の瞳ではなかった。その瞳に小夜の胸はとくんと鳴った。
「顔洗ったら、支度して帰れ。」
「でも、花が…」
「俺が片付けとく。今日はもう店閉めて、明日までには元に戻しとくから。」
「だったら私も手伝う!」
「お前は一旦帰って休め。な?」
朔也の声はいつもより柔らかく落ち着いていた。小夜がまだ少し震えていることを把握しているかのように接していた。小夜は不満げに首を縦に振ると、朔也はまた頭を優しく叩いた。
小夜が帰る支度をするために作業部屋に戻ろうとした時、小夜の体は急に宙に浮いた。朔也が小夜を抱き上げたのだ。
「ちょ!朔也くん!?」
朔也は何も言わず、小夜を軽々抱き上げたまま作業部屋に向かった。作業部屋に着いた後、小夜をそっと下ろし、靴の裏を気にする素振りを見せた。その靴の裏には小さな破片が付いていた。
「きゅ、急にどうしたの…?」
「花瓶の破片が飛び散ってただろ。」
「あ、ありがとう。」
「怪我されたら困るからな。」
そう言って、微笑んだ朔也はいつも通りの声色で早く着替えてこい、と言って片付けに取り掛かった。小夜は今さっきまで起きた出来事を頭の中で整理するのためか呆然としていた。男性客に触れられていた時にじわじわと広がっていった冷たくて気味の悪い感覚はすっかり無くなっており、朔也に抱きしめられていたところが熱くなっているのが分かった。至近距離で朔也の鼓動を聞いていたせいか、耳の中でずっと鼓動の音がしていた。いつの間にか小夜の顔は林檎のように赤くなり、鼓動は外に聞こえるのではないかというくらいに鳴っていた。小夜は朔也に触れていた自分の腕をぎゅっと握りしめた。
(昔は安心してただけなのに、なんかさっきのは…もっと…)
帰りの支度を済ませ、朔也に声をかけた後、朔也は家まで送ると言ったが、流石にそれは困るので何度も送ると言い張った朔也を無理に断り、半ば逃げるように店を出た。
~翌日~
「抱きしめられた!?」
昼休み。小夜と香と紬はいつものように使われなくなった教室で昼食をとっていた。
小夜は昨夕あった出来事を掻い摘んで二人に話していた。小夜の話に香は目を見開いて驚き、紬は香の大きな声に驚いて口に含んでいたものを一気に飲み込んで苦しそうに咳き込んでいた。
「でもね!昔も私が泣きたい時に抱きしめてくれたし、子供を慰める感覚で抱きしめたと思うんだよ!」
「昔っていつ?」
「小学…四年?」
「ばか!小四を抱きしめるのと高一抱きしめるのは訳が違うでしょ!?」
小夜も薄々思っていたことを香に強く言われ、何も言えなくなった。紬も同感というように大きく頷いている。
「六歳差だっけ?確かに子供扱いされてもおかしくないけどさ。何があったか知らないけど、辛くて泣きそうな女子高生を普通、成人男性が抱きしめるかね?実の兄でもありえないわ。彼氏のすることだぞ!か・れ・し!」
香の連呼する『彼氏』という言葉に小夜は顔を薄赤らめた。小夜の思っていたことをズバズバと言い終えた香は、大きな口で残りの一口を食べ終えた。
「小夜ちゃんは抱きしめられてどう思ったの?」
話を静かに聞いていた紬は相変わらずの柔らかい声で小夜に優しく聞いた。小夜は目を瞑りあの時の感覚を思い出しながら答えた。
「なんかね、昔はただ安心できてただけなんだけど、この前のはもっと…」
「「もっと?」」
「もっと、触れてたいって思った…」
その一言に香と紬はお互いを見合って微笑んだ。その後に紬は小夜を優しく呼び、小夜は瞑っていた目を開いた。
「小夜ちゃんはきっと、その人のことが好きなんだよ。」
「好き…?」
「うん。私も好きな人がいるから、分かるよ。触れたくて、胸がドキドキして、顔が勝手に熱くなって、足とか手に力が入らなくなって…。ふわふわした気持ち。きっとこういうのを恋って言うんだと思う。」
小夜は紬が並べるように話した恋の症状をここ最近の自分に当てはめて考えていった。そしてどれもが当たっていた。しかし、それを受け止めるのが怖かった。例え朔也のことを好きになったとしてもきっと良い結果には恵まれないと分かっているからだ。小夜はその場では曖昧な返事をした。
「まあ?相手がどうかわかんないけどな。ただのロリコン野郎で、女子高生なら誰でも良いのかもしれないし。」
「朔也くんはそんな人じゃないよ!」
「へ~、朔也って言うんだ~」
しまったと思った時には既に遅く、香はニヤニヤとしながら小夜を見ていた。
学校が終わり、朔也の店に着くと、店内は昨日のことが無かったかのように綺麗になっていて、朔也もいつも通り作業をしていた。
「おう、来てたのか。」
「朔也くん、全部一人でやったの?」
「まあな。」
「昨日は本当にありがとうございました!」
「なんだよ。改まって。」
「ちゃんとお礼言わなきゃと思って。」
朔也は小夜を見て、軽く笑うと作業部屋に何かを取りに行った。
「これ持っとけ。」
「鍵?」
「裏玄関、というか俺の家の合鍵。入って真っ直ぐに行けばそこの作業部屋に通じるから、これからはそっちから入れ。」
「分かった。」
「あと連絡先も交換しないとな。」
「え、あ!そっか!仕事の連絡とかあるもんね。」
「それもあるけど、お前に何かあった時に連絡取れるようにした方がいいだろ?」
「え…あ、ありがとう。」
小夜は朔也の優しさにこそばゆさを感じ、子供扱いなのか特別扱いなのかわからず、胸を騒つかせた。
「朔也くん!」
「ん?」
「私、朔也くんにちゃんとしたお礼したい。何か私にできることない?なんでもする!」
「何でもか?」
「うん!」
「ふーん、」
朔也は再会した時と同じような意地悪な笑みを浮かべて小夜を見つめた。小夜は流石になんでもは言いすぎたかと思ったが、朔也が欲しい物でないとお礼にならないと思い、訂正することなく、朔也の目をじっと見つめ答えを待った。
「お前、彼氏いんの?」
「い、いないよ?」
「じゃあ、クリスマスは暇だな。」
「まあ…それなりには…。」
「二十五日。一日、俺に付き合え。」
「え?それだけ?」
「ダメか?」
「ううん!分かった。二十五日ね。…ってことは、朔也くんも彼女いないんだ。」
「うっ、わりーかよ。」
「ううん!悪くない!」
朔也は気まずい顔をし、それを見た小夜は静かに笑った。小夜の胸には何かしらの安堵が広がっていた。
ーーーーおまけーーーー
「そういえば朔也くん、なんで私が襲われてるって分かったの?」
「店の四隅に鏡があるんだよ。こういう構造になると死角が多いからな。万引き防止用に付けといた。」
「あ~!なるほど!」
仕事に抜かりのない宇津井朔也なのであった。
目尻が赤くなるほど泣いた後、小夜は握っていた朔也の服を放し、体を離した。
「ありがとう…ぐすっ…落ち着いた。」
朔也は小夜を抱きしめていた手を離し、子供を慰めるように小夜の頭を二回優しく叩いた。しかし、安堵に満ちた微笑みで小夜を見つめる瞳は妹を思っているだけの兄の瞳ではなかった。その瞳に小夜の胸はとくんと鳴った。
「顔洗ったら、支度して帰れ。」
「でも、花が…」
「俺が片付けとく。今日はもう店閉めて、明日までには元に戻しとくから。」
「だったら私も手伝う!」
「お前は一旦帰って休め。な?」
朔也の声はいつもより柔らかく落ち着いていた。小夜がまだ少し震えていることを把握しているかのように接していた。小夜は不満げに首を縦に振ると、朔也はまた頭を優しく叩いた。
小夜が帰る支度をするために作業部屋に戻ろうとした時、小夜の体は急に宙に浮いた。朔也が小夜を抱き上げたのだ。
「ちょ!朔也くん!?」
朔也は何も言わず、小夜を軽々抱き上げたまま作業部屋に向かった。作業部屋に着いた後、小夜をそっと下ろし、靴の裏を気にする素振りを見せた。その靴の裏には小さな破片が付いていた。
「きゅ、急にどうしたの…?」
「花瓶の破片が飛び散ってただろ。」
「あ、ありがとう。」
「怪我されたら困るからな。」
そう言って、微笑んだ朔也はいつも通りの声色で早く着替えてこい、と言って片付けに取り掛かった。小夜は今さっきまで起きた出来事を頭の中で整理するのためか呆然としていた。男性客に触れられていた時にじわじわと広がっていった冷たくて気味の悪い感覚はすっかり無くなっており、朔也に抱きしめられていたところが熱くなっているのが分かった。至近距離で朔也の鼓動を聞いていたせいか、耳の中でずっと鼓動の音がしていた。いつの間にか小夜の顔は林檎のように赤くなり、鼓動は外に聞こえるのではないかというくらいに鳴っていた。小夜は朔也に触れていた自分の腕をぎゅっと握りしめた。
(昔は安心してただけなのに、なんかさっきのは…もっと…)
帰りの支度を済ませ、朔也に声をかけた後、朔也は家まで送ると言ったが、流石にそれは困るので何度も送ると言い張った朔也を無理に断り、半ば逃げるように店を出た。
~翌日~
「抱きしめられた!?」
昼休み。小夜と香と紬はいつものように使われなくなった教室で昼食をとっていた。
小夜は昨夕あった出来事を掻い摘んで二人に話していた。小夜の話に香は目を見開いて驚き、紬は香の大きな声に驚いて口に含んでいたものを一気に飲み込んで苦しそうに咳き込んでいた。
「でもね!昔も私が泣きたい時に抱きしめてくれたし、子供を慰める感覚で抱きしめたと思うんだよ!」
「昔っていつ?」
「小学…四年?」
「ばか!小四を抱きしめるのと高一抱きしめるのは訳が違うでしょ!?」
小夜も薄々思っていたことを香に強く言われ、何も言えなくなった。紬も同感というように大きく頷いている。
「六歳差だっけ?確かに子供扱いされてもおかしくないけどさ。何があったか知らないけど、辛くて泣きそうな女子高生を普通、成人男性が抱きしめるかね?実の兄でもありえないわ。彼氏のすることだぞ!か・れ・し!」
香の連呼する『彼氏』という言葉に小夜は顔を薄赤らめた。小夜の思っていたことをズバズバと言い終えた香は、大きな口で残りの一口を食べ終えた。
「小夜ちゃんは抱きしめられてどう思ったの?」
話を静かに聞いていた紬は相変わらずの柔らかい声で小夜に優しく聞いた。小夜は目を瞑りあの時の感覚を思い出しながら答えた。
「なんかね、昔はただ安心できてただけなんだけど、この前のはもっと…」
「「もっと?」」
「もっと、触れてたいって思った…」
その一言に香と紬はお互いを見合って微笑んだ。その後に紬は小夜を優しく呼び、小夜は瞑っていた目を開いた。
「小夜ちゃんはきっと、その人のことが好きなんだよ。」
「好き…?」
「うん。私も好きな人がいるから、分かるよ。触れたくて、胸がドキドキして、顔が勝手に熱くなって、足とか手に力が入らなくなって…。ふわふわした気持ち。きっとこういうのを恋って言うんだと思う。」
小夜は紬が並べるように話した恋の症状をここ最近の自分に当てはめて考えていった。そしてどれもが当たっていた。しかし、それを受け止めるのが怖かった。例え朔也のことを好きになったとしてもきっと良い結果には恵まれないと分かっているからだ。小夜はその場では曖昧な返事をした。
「まあ?相手がどうかわかんないけどな。ただのロリコン野郎で、女子高生なら誰でも良いのかもしれないし。」
「朔也くんはそんな人じゃないよ!」
「へ~、朔也って言うんだ~」
しまったと思った時には既に遅く、香はニヤニヤとしながら小夜を見ていた。
学校が終わり、朔也の店に着くと、店内は昨日のことが無かったかのように綺麗になっていて、朔也もいつも通り作業をしていた。
「おう、来てたのか。」
「朔也くん、全部一人でやったの?」
「まあな。」
「昨日は本当にありがとうございました!」
「なんだよ。改まって。」
「ちゃんとお礼言わなきゃと思って。」
朔也は小夜を見て、軽く笑うと作業部屋に何かを取りに行った。
「これ持っとけ。」
「鍵?」
「裏玄関、というか俺の家の合鍵。入って真っ直ぐに行けばそこの作業部屋に通じるから、これからはそっちから入れ。」
「分かった。」
「あと連絡先も交換しないとな。」
「え、あ!そっか!仕事の連絡とかあるもんね。」
「それもあるけど、お前に何かあった時に連絡取れるようにした方がいいだろ?」
「え…あ、ありがとう。」
小夜は朔也の優しさにこそばゆさを感じ、子供扱いなのか特別扱いなのかわからず、胸を騒つかせた。
「朔也くん!」
「ん?」
「私、朔也くんにちゃんとしたお礼したい。何か私にできることない?なんでもする!」
「何でもか?」
「うん!」
「ふーん、」
朔也は再会した時と同じような意地悪な笑みを浮かべて小夜を見つめた。小夜は流石になんでもは言いすぎたかと思ったが、朔也が欲しい物でないとお礼にならないと思い、訂正することなく、朔也の目をじっと見つめ答えを待った。
「お前、彼氏いんの?」
「い、いないよ?」
「じゃあ、クリスマスは暇だな。」
「まあ…それなりには…。」
「二十五日。一日、俺に付き合え。」
「え?それだけ?」
「ダメか?」
「ううん!分かった。二十五日ね。…ってことは、朔也くんも彼女いないんだ。」
「うっ、わりーかよ。」
「ううん!悪くない!」
朔也は気まずい顔をし、それを見た小夜は静かに笑った。小夜の胸には何かしらの安堵が広がっていた。
ーーーーおまけーーーー
「そういえば朔也くん、なんで私が襲われてるって分かったの?」
「店の四隅に鏡があるんだよ。こういう構造になると死角が多いからな。万引き防止用に付けといた。」
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