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甘党
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「おい。早く入れ。」
「うん…」
遠ざかっていく武流の背中を小夜は見つめていた。朔也はドアを開けたままにし、小夜を待たずに店に入ってしまった。小夜の背中を冷たい追い風が押すように吹き、小夜の髪は耳を抑えていた手をこそばゆいほどの優しさで触れた。同時に冷たい風は小夜に身震いを起こさせたため、小夜はすぐに店の中に入り、ドアを閉めた。
ーーーー店内ーーーー
「朔也~」
「なんだー?」
「これ。イタリアのお土産。渡し忘れるとこだった。」
「…ワイン?」
「違う。あんた酒飲めないんでしょ?
ぶどうジュース。でも高級だから大事に飲んでよ。小夜ちゃんも飲めるし、ちょうどいいじゃん。ほんとはワイン渡すつもりだったんだけど。私用のあげる。」
「ありがと。」
「うん。」
小夜が店内に入ると、店の服ではなく厚手のコートを着た絢香がいた。横には大きめのトランクを置いていた。
「あ、小夜ちゃん。おかえり~」
「ただいま…。絢香さん、帰るんですか?」
「うん。予定より早いんだけど、用が終わったから帰るの。」
小夜の顔は一瞬曇った。用とは何だろうか。もしかしたら絢香は朔也に思いを伝えたのか。心配していた不安ごとが顔に出てしまっていた。その様子を見たせいか、絢香は小夜の手を取り店を出た。
「ちょ…」
「小夜ちゃん。今から私とカフェに行かない?」
「え。」
「朔也~~!私ら女子会してくる~!」
絢香は朔也の返事を待たずに、小夜の手を引いた。戸惑う隙もなく、小夜は引かれるがままついて行った。
絢香が選んだカフェはこじんまりとしていて、レトロな雰囲気が特徴的な店だった。絢香は店の人と顔見知りなのか、会釈してすぐに席に座った。
「私の奢りだから、好きに頼んで。」
「ありがとうございます。………じゃあ、ホットココアでお願いします。」
「オッケー!すみませーん!」
絢香の声はいつもより張っているように感じた。絢香の声のせいか、空いているせいか、お婆さんの店員はお冷やとお手拭きを持ってすぐに来た。
「ホットココアとカフェモカください。」
「はいね。」
店員さんがいなくなると、小夜はソワソワしながらお手拭きで手を拭き、水をごくりと飲んだ。
「小夜ちゃんは私に聞きたいことがあるんでしょ?」
「……はい。」
「いいよ。聞いてみて。」
小夜は姿勢を正して、真っ直ぐ絢香を見た。
「用って何だったんですか?」
小夜の質問に絢香は微笑んで、考える素振りを見せた。
「そーだなぁ。詳しくは言えないかな。」
「そうですよね…。」
「でも、小夜ちゃんが思ってるようなことじゃないよ。」
「?」
「私と朔也が恋仲になったとか、そういうのじゃないってこと。」
小夜はほっと息を吐き、無意識に肩の力を抜いた。絢香は小夜の反応にまた微笑んだ。
「じゃあ、本当にただの友達ってことですか?」
「うーん、ただのってわけじゃないかも…。長くなるけど聞きたい?」
「…聞きたいです!」
小夜の勢いに少し驚きながらも、快くいいよと言った絢香は昔の話をし始めた。
「私と朔也はね、親が友達同士で家も近いから仲良くなったの。物心ついた時にはもう隣にいたって感じ。だから、他の同性の友達よりもずっと仲良かったし、信頼もしてた。たぶん朔也も同じだったと思う。」
「……。」
「だけどね、ほら、中学生って多感な時期じゃん?私の方が変な勘違いしちゃってさ。一番近くにいたから朔也に恋してるつもりになっちゃったのね。」
「勘違い?」
「そう。……でもね、その勘違い結構長く続いちゃってね。」
絢香が遠くを見る目で昔を思い出していると、ココアとカフェモカが届いた。絢香は出されたカフェモカに口をつけ、幸せそうな笑顔を見せた。
「絢香さんっていつもコーヒー飲んでるかと思いました。」
「どうして?」
「お店ではいつもコーヒー飲んでたから。それにブラックが飲める大人って感じがしてたので。」
「本当?なら良かった。」
絢香は携帯を取り出して、一枚の写真を見せた。
「これ、高一の私。」
絢香の指が指す先にいたのは、前髪をピンで止め、短めの髪の毛を二つ縛りしている女の子だった。大人っぽいというよりむしろ子供らしい可愛い女の子だった。
「結構変わったでしょ?」
「そうですね…。」
絢香は携帯をしまうと、カフェモカを一口入れ、また幸せそうな笑顔を見せた。
「私は本当は余裕があるわけでもないし、大人なわけでもない。ブラックも飲めない。というか、コーヒーは好きじゃない。」
「じゃあ、どうして?」
「朔也の隣に似合う人になりたいって思ってたの。ほら、朔也って大人って感じでしょ?ブラックも余裕で飲めちゃうし。だけど私は甘党で子供っぽかったから、私も大人な女性になるんだって頑張って髪型も変えて無理してコーヒーも飲んで…。高二の時にここのカフェで告白したの。」
「……。」
小夜は少し冷ましておいたココアを一口飲んだ。
「あの時の朔也ってモテてたんだけど、誰一人とも付き合ってなかったんだ。だから、ダメ元だった。でもね、付き合えることになってすごく嬉しかったの。」
(やっぱりクリスマスの時の朔也くんの友達が言ってたの、絢香さんだったんだ…)
「でも、長く続かなかった。所詮、勘違い。付き合ってから変な感じになっちゃって私の思ってた感じじゃなかった。朔也は私に気があるから付き合ったっていうよりは、信頼してるからって感じで、カップルなんてものじゃなかったよ。」
絢香はカフェモカのチョコレートの部分をかき混ぜながら、話していた。小夜はその様子をじっと見ることしかできなかった。
「変な空気になってお互い距離ができた時にね。…自然消滅したの。その後は朔也の家のことがあって音信不通になっちゃって。でも、だいぶ後にこの街に帰ってきて店やってるって風の噂で聞いたから久しぶりに会いにきたの。」
「それが用ってことですか?」
「そう。そんなとこ。」
絢香は鼻の先を指で撫でるように触った。小夜はココアを飲み、意を決して絢香に聞いた。
「本当に勘違いなんですか?」
絢香は驚きすぎて、口に含んでいたカフェモカを思いっきり飲んでしまいむせてしまった。
「ゴホッ、ど、どうして?」
「今もまだ好きだからコーヒーを飲んでたんじゃないんですか?ということは勘違いじゃなくて、本当は…」
「ストップ。」
絢香はむせていたのを落ち着かせて答えた。
「朔也は私がコーヒーを飲めると思ってるから、コーヒーしかくれなかっただけ。それに今更我慢してたなんてバレたら恥ずかしいじゃん。」
絢香は微笑み、小夜の焦りを落ち着かせた。小夜は納得できないところがあったが、これ以上人の恋情に踏み込むことはよそうと思い、残りのココアを飲んだ。
「でも小夜ちゃんは本気で好きなんでしょ?」
「え!?」
「ごめんね。分かってたんだけど、小夜ちゃんの反応が可愛くていじめちゃった。」
「私が気が気でないこと知ってたんですか……?」
「ごめん!許して!」
絢香は眉を八の字にして笑い、小夜もその笑顔に安堵の笑みを浮かべてしまった。
その後は高校のこと、絢香の仕事であるバンケットスタッフのことや女子同士の会話まで話し、気づけば五時になってしまった。
カフェを出て店に戻った後、朔也を呼んで絢香との最後のお別れをした。
「気をつけて行けよ。」
「うん。」
「絢香さん、頑張ってください。」
絢香は小夜に近づいて、小夜ちゃんも頑張ってと激励の言葉をかけた。その後、絢香は振り返らず、涙も流さず空港に向かった。
(最後まで大人ぶれたでしょ。私。)
トランクを引き、パンプスの音を鳴らす絢香の顔は清々しい大人な顔であった。
「うん…」
遠ざかっていく武流の背中を小夜は見つめていた。朔也はドアを開けたままにし、小夜を待たずに店に入ってしまった。小夜の背中を冷たい追い風が押すように吹き、小夜の髪は耳を抑えていた手をこそばゆいほどの優しさで触れた。同時に冷たい風は小夜に身震いを起こさせたため、小夜はすぐに店の中に入り、ドアを閉めた。
ーーーー店内ーーーー
「朔也~」
「なんだー?」
「これ。イタリアのお土産。渡し忘れるとこだった。」
「…ワイン?」
「違う。あんた酒飲めないんでしょ?
ぶどうジュース。でも高級だから大事に飲んでよ。小夜ちゃんも飲めるし、ちょうどいいじゃん。ほんとはワイン渡すつもりだったんだけど。私用のあげる。」
「ありがと。」
「うん。」
小夜が店内に入ると、店の服ではなく厚手のコートを着た絢香がいた。横には大きめのトランクを置いていた。
「あ、小夜ちゃん。おかえり~」
「ただいま…。絢香さん、帰るんですか?」
「うん。予定より早いんだけど、用が終わったから帰るの。」
小夜の顔は一瞬曇った。用とは何だろうか。もしかしたら絢香は朔也に思いを伝えたのか。心配していた不安ごとが顔に出てしまっていた。その様子を見たせいか、絢香は小夜の手を取り店を出た。
「ちょ…」
「小夜ちゃん。今から私とカフェに行かない?」
「え。」
「朔也~~!私ら女子会してくる~!」
絢香は朔也の返事を待たずに、小夜の手を引いた。戸惑う隙もなく、小夜は引かれるがままついて行った。
絢香が選んだカフェはこじんまりとしていて、レトロな雰囲気が特徴的な店だった。絢香は店の人と顔見知りなのか、会釈してすぐに席に座った。
「私の奢りだから、好きに頼んで。」
「ありがとうございます。………じゃあ、ホットココアでお願いします。」
「オッケー!すみませーん!」
絢香の声はいつもより張っているように感じた。絢香の声のせいか、空いているせいか、お婆さんの店員はお冷やとお手拭きを持ってすぐに来た。
「ホットココアとカフェモカください。」
「はいね。」
店員さんがいなくなると、小夜はソワソワしながらお手拭きで手を拭き、水をごくりと飲んだ。
「小夜ちゃんは私に聞きたいことがあるんでしょ?」
「……はい。」
「いいよ。聞いてみて。」
小夜は姿勢を正して、真っ直ぐ絢香を見た。
「用って何だったんですか?」
小夜の質問に絢香は微笑んで、考える素振りを見せた。
「そーだなぁ。詳しくは言えないかな。」
「そうですよね…。」
「でも、小夜ちゃんが思ってるようなことじゃないよ。」
「?」
「私と朔也が恋仲になったとか、そういうのじゃないってこと。」
小夜はほっと息を吐き、無意識に肩の力を抜いた。絢香は小夜の反応にまた微笑んだ。
「じゃあ、本当にただの友達ってことですか?」
「うーん、ただのってわけじゃないかも…。長くなるけど聞きたい?」
「…聞きたいです!」
小夜の勢いに少し驚きながらも、快くいいよと言った絢香は昔の話をし始めた。
「私と朔也はね、親が友達同士で家も近いから仲良くなったの。物心ついた時にはもう隣にいたって感じ。だから、他の同性の友達よりもずっと仲良かったし、信頼もしてた。たぶん朔也も同じだったと思う。」
「……。」
「だけどね、ほら、中学生って多感な時期じゃん?私の方が変な勘違いしちゃってさ。一番近くにいたから朔也に恋してるつもりになっちゃったのね。」
「勘違い?」
「そう。……でもね、その勘違い結構長く続いちゃってね。」
絢香が遠くを見る目で昔を思い出していると、ココアとカフェモカが届いた。絢香は出されたカフェモカに口をつけ、幸せそうな笑顔を見せた。
「絢香さんっていつもコーヒー飲んでるかと思いました。」
「どうして?」
「お店ではいつもコーヒー飲んでたから。それにブラックが飲める大人って感じがしてたので。」
「本当?なら良かった。」
絢香は携帯を取り出して、一枚の写真を見せた。
「これ、高一の私。」
絢香の指が指す先にいたのは、前髪をピンで止め、短めの髪の毛を二つ縛りしている女の子だった。大人っぽいというよりむしろ子供らしい可愛い女の子だった。
「結構変わったでしょ?」
「そうですね…。」
絢香は携帯をしまうと、カフェモカを一口入れ、また幸せそうな笑顔を見せた。
「私は本当は余裕があるわけでもないし、大人なわけでもない。ブラックも飲めない。というか、コーヒーは好きじゃない。」
「じゃあ、どうして?」
「朔也の隣に似合う人になりたいって思ってたの。ほら、朔也って大人って感じでしょ?ブラックも余裕で飲めちゃうし。だけど私は甘党で子供っぽかったから、私も大人な女性になるんだって頑張って髪型も変えて無理してコーヒーも飲んで…。高二の時にここのカフェで告白したの。」
「……。」
小夜は少し冷ましておいたココアを一口飲んだ。
「あの時の朔也ってモテてたんだけど、誰一人とも付き合ってなかったんだ。だから、ダメ元だった。でもね、付き合えることになってすごく嬉しかったの。」
(やっぱりクリスマスの時の朔也くんの友達が言ってたの、絢香さんだったんだ…)
「でも、長く続かなかった。所詮、勘違い。付き合ってから変な感じになっちゃって私の思ってた感じじゃなかった。朔也は私に気があるから付き合ったっていうよりは、信頼してるからって感じで、カップルなんてものじゃなかったよ。」
絢香はカフェモカのチョコレートの部分をかき混ぜながら、話していた。小夜はその様子をじっと見ることしかできなかった。
「変な空気になってお互い距離ができた時にね。…自然消滅したの。その後は朔也の家のことがあって音信不通になっちゃって。でも、だいぶ後にこの街に帰ってきて店やってるって風の噂で聞いたから久しぶりに会いにきたの。」
「それが用ってことですか?」
「そう。そんなとこ。」
絢香は鼻の先を指で撫でるように触った。小夜はココアを飲み、意を決して絢香に聞いた。
「本当に勘違いなんですか?」
絢香は驚きすぎて、口に含んでいたカフェモカを思いっきり飲んでしまいむせてしまった。
「ゴホッ、ど、どうして?」
「今もまだ好きだからコーヒーを飲んでたんじゃないんですか?ということは勘違いじゃなくて、本当は…」
「ストップ。」
絢香はむせていたのを落ち着かせて答えた。
「朔也は私がコーヒーを飲めると思ってるから、コーヒーしかくれなかっただけ。それに今更我慢してたなんてバレたら恥ずかしいじゃん。」
絢香は微笑み、小夜の焦りを落ち着かせた。小夜は納得できないところがあったが、これ以上人の恋情に踏み込むことはよそうと思い、残りのココアを飲んだ。
「でも小夜ちゃんは本気で好きなんでしょ?」
「え!?」
「ごめんね。分かってたんだけど、小夜ちゃんの反応が可愛くていじめちゃった。」
「私が気が気でないこと知ってたんですか……?」
「ごめん!許して!」
絢香は眉を八の字にして笑い、小夜もその笑顔に安堵の笑みを浮かべてしまった。
その後は高校のこと、絢香の仕事であるバンケットスタッフのことや女子同士の会話まで話し、気づけば五時になってしまった。
カフェを出て店に戻った後、朔也を呼んで絢香との最後のお別れをした。
「気をつけて行けよ。」
「うん。」
「絢香さん、頑張ってください。」
絢香は小夜に近づいて、小夜ちゃんも頑張ってと激励の言葉をかけた。その後、絢香は振り返らず、涙も流さず空港に向かった。
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